「英会話スクールは高いし、予約も面倒」
「オンライン英会話は、相手が人間だと緊張して言葉が出ない」
「そもそも話す練習の時間が、1日のどこにもない」
そんな悩みをまとめて解決する方法として、いまもっとも手軽なのがChatGPTの音声モードで英会話を練習するやり方です。スマホひとつで、24時間いつでも、何度言い間違えても嫌な顔をされずに話せます。
この記事では、ChatGPTの音声モードを英会話練習に使う具体的な手順、そのまま使えるプロンプト(指示文)、そして「1回やって終わり」にならない続け方を解説します。

ChatGPTの音声モードが英会話練習に向いている3つの理由
ChatGPTはテキストでやり取りするものというイメージがありますが、スマホアプリやPC版では声で話して、声で返事が返ってくる音声モードが使えます。これが英会話の練習相手として優秀な理由は3つあります。
1. 相手が「待ってくれる」
人間相手だと、単語が出てこない数秒の沈黙が怖くて、つい日本語に逃げてしまいます。AIは何秒黙っていても急かしません。言い直しも、途中で止まるのも自由です。
2. 話す量を圧倒的に稼げる
英会話が上達しない最大の原因は「話す量が足りない」ことです。週1回25分のレッスンでは、実際に自分が話している時間は10分前後。音声モードなら、通勤中や家事の合間に毎日15分話せば、月に7時間以上の発話量になります。
3. レベルも話題も自由に決められる
「中学英語だけで話してほしい」「旅行先のレストランの店員になってほしい」と頼めば、その設定で相手をしてくれます。自分に合ったレベルで、自分が本当に使いたい場面だけを練習できます。
音声モードの始め方(スマホ・PC)
スマホアプリ:ChatGPTアプリを開き、入力欄の右側にある音波のようなアイコンをタップすると音声会話が始まります。
PC:chatgpt.comの入力欄の右側にある同じアイコンをクリックします。マイクの使用を許可するダイアログが出たら「許可」を選びます。
無料プランでも音声モードは使えますが、1日に使える時間や機能に制限があり、プランや時期によって変わります。詳しい条件は公式サイトでご確認ください。
ここで大事なのは、最初の指示は日本語でかまわないということです。「英会話の先生になってください」と日本語で頼めば、そこから英語での会話が始まります。

そのまま使える英会話プロンプト5選
音声モードでは、最初に「どんな相手になってほしいか」を伝えるだけで会話の質が大きく変わります。レベル別・目的別に5つ紹介します。
1. 初心者向け|やさしい英語で話す先生
これから英会話の練習をします。あなたは私の英会話の先生です。中学英語レベルのやさしい単語と短い文だけで話してください。私が間違えたら、会話を続けながら軽く正しい言い方を教えてください。まず自己紹介から始めましょう。
2. 中級者向け|1日の出来事を話す
今日あったことを英語で話す練習をします。あなたは聞き役の友人です。私の話に相づちを打ちながら、1つ話すごとに1つ質問をして、会話を5分くらい続けてください。私の英語が不自然なときは、会話の最後にまとめて指摘してください。
3. 旅行向け|ホテルのチェックイン
あなたはニューヨークのホテルのフロント係です。私は今チェックインに来た客です。実際のホテルのように英語で対応してください。私が困ったら、ヒントを1つだけ英語で出してください。
4. ビジネス向け|オンライン会議の進行
あなたは私の海外の同僚です。これから英語でオンライン会議の練習をします。私が進行役です。あなたは質問や反対意見を1回は出してください。終わったら、会議でよく使われる自然な表現を3つ教えてください。
5. 瞬間英作文|日本語→英語を即答
瞬間英作文の練習をします。日常会話で使う短い日本語の文を1つずつ言ってください。私が英語で答えたら、正解例を言って次の問題に進んでください。10問お願いします。
ポイントは、「役割」「レベル」「直し方」の3つを伝えることです。これだけで、ただの雑談が「自分専用のレッスン」になります。
効果を出すための3つのコツ
コツ1:3往復以上は会話を続ける
「Hello」「How are you?」で終わると、ほとんど練習になっていません。最低でも3往復、できれば5分間は続けると、相手の質問に答える、言い換える、聞き返すといった「本物の会話の動き」が出てきます。
コツ2:会話の最後に「フィードバック」を頼む
会話中に細かく直されると話が止まってしまいます。おすすめは、会話が終わってから「今日の私の英語で直すべき点を3つ、日本語で教えてください」と頼むこと。テキスト画面に残るので、翌日の復習にも使えます。
コツ3:同じ場面を3日連続でやる
初日はたどたどしくても、同じ「ホテルのチェックイン」を3日続けると、3日目にはスラスラ言えるようになります。この「できた」という感覚が、続ける力になります。
ChatGPT音声モードと他のAI英会話アプリの違い
AI英会話アプリも増えています。それぞれの特徴を整理すると、次のようになります。
| サービス | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| ChatGPT(音声モード) | 話題・役割・レベルを自由に設定できる。無料でも始められる | 自分で場面を決めて練習したい人 |
| スピークバディ | 日本人向けのカリキュラムとシナリオが用意されている | 何を話せばいいか迷いたくない人 |
| Speak | 発話量を重視した設計で、フレーズの反復練習が中心 | とにかく口を動かす量を増やしたい人 |
| ELSA Speak | 発音の採点に強い | 発音を重点的に直したい人 |
ChatGPTの強みは自由度の高さ、アプリの強みは迷わず続けられる設計です。まずはChatGPTで「英語を声に出す」習慣をつけ、物足りなくなったらアプリを足す、という順番が無駄がありません。
注意点|音声モードの限界も知っておく
発音の採点は得意ではない。 ChatGPTは「あなたの発音は○点」と正確に判定するツールではありません。聞き取ってもらえなかったときに、文字起こしされた内容を見て「どの単語が伝わらなかったか」を確認する、という補助的な使い方が現実的です。
回答が常に正しいとは限らない。 自然な言い回しを教えてくれる一方で、ときどき不自然な表現や誤りも含まれます。気になった表現は、辞書や他の情報源でも確認する姿勢が大切です。
本番の緊張感は味わえない。 相手が人間だからこそ生まれる「伝えなければ」というプレッシャーは、AIでは再現できません。
AIで量を稼ぎ、人と話して仕上げる
おすすめの組み合わせは、平日は毎日ChatGPTの音声モードで15分話し、週に1回は人間相手に話すという形です。AIで言える表現を増やし、人との会話でそれを試す。この往復が、いちばん早く「話せる」実感につながります。
人と話す場をこれから探す方は、おすすめ英会話スクール10選も参考にしてみてください。AI学習全体の始め方はAIと学ぶ英語学習が当たり前に!で解説しています。
よくある質問
Q. 英語が全然聞き取れません。それでも音声モードは使えますか?
A. 使えます。「ゆっくり話してください」「今言ったことを文字でも書いてください」と頼めば、話した内容が画面にテキストで残ります。聞き取れなかった部分を文字で確認しながら進めれば、リスニングの練習にもなります。
Q. 外で声を出すのが恥ずかしいです。
A. 車の中、お風呂、散歩中のイヤホンマイクなど、人目が気にならない場所を1つ決めておくと続きます。どうしても難しい日は、テキストで会話を続けるだけでも表現のストックは増えます。
Q. ChatGPT以外のAIでも同じことができますか?
A. GeminiやClaudeなど、音声でやり取りできるAIであれば同じプロンプトでほぼ同じ練習ができます。使い慣れたもので始めて問題ありません。
まとめ
- ChatGPTの音声モードは、24時間待ってくれて、話す量を圧倒的に稼げる英会話の練習相手
- 最初の指示は日本語でOK。「役割・レベル・直し方」の3つを伝えると、自分専用のレッスンになる
- 3往復以上続ける、最後にフィードバックを頼む、同じ場面を3日続ける、の3つで効果が変わる
難しく考えず、今日スマホを開いて「英会話の先生になってください」と話しかけてみてください。最初の5分が、英語を「勉強するもの」から「話すもの」に変えてくれます。
佐々木 楓
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