TOEIC受験者500人にアンケート!目標スコア別の効果があった勉強法とは?

2023年1月23日

ペラペラ

TOEIC受験のための1日の平均勉強時間は?

続いては勉強時間についての質問です。みんなどれくらい勉強をしているのか気になりますよね。

結果は以下の通りです。

TOEIC勉強時間

 1時間未満203人(40.6%)
 1~2時間227人(45.4%)
 2~3時間47人(9.4%)
 3時間以上23人(4.6%)

1時間未満が約4割、全体では2時間未満が約9割以上という結果になりました。

筆者はスクールに通ってTOEIC対策をしましたが、その経験から言うと、1日1時間そこそこの勉強ではなかなかスコアアップしにくいのではないかと思います。

筆者が通っていたのはコーチング型のスクールで、週2回のレッスンに加え、レッスンがない日には毎日3時間の自己学習をみっちり行っていました。初心者でしたので3時間でも足りないと思い、移動中、バスタイム、就寝前など隙間時間をフル活用しましたが、そこまで必死にやって3ケ月で200点アップすることができました。

実際、このような自己学習をひとりで続けられるかといえばはっきり言って難しいと思います。専属カウンセラーが日々の学習カリキュラムを細かく決め、毎日メールでフォローしてくれたからこそ勉強を継続することができました。

学習時間をしっかり管理できる自信がある人はいいですが、自信のない人はTOEIC対策のプロに委ねて自分専用のカリキュラムを作ってもらうのもオススメです。

TOEIC受験のためにどのくらいの期間勉強しましたか?

続いてはTOEIC受験のために勉強した期間についての質問です。

結果は以下の通りです。

TOEIC勉強期間

 1ヶ月152人(30.4%)
 2~3ヶ月188人(37.6%)
 4~5ヶ月62人(12.4%)
 6ヶ月~1年50人(10.0%)
 1年以上48人(9.6%)

1~3ケ月と答えた人が約7割という結果になりました。TOEICを受験する人は社会人が多いので、仕事をする中で勉強時間を確保して集中して継続できるのが3ケ月程度だということでしょうか。筆者も3ケ月間スクールに通って勉強を続けましたが、実際仕事と勉強の両立は難しいと感じることも多く、これほど勉強に集中できるのは3ケ月が限界だとも思いました。

ただし、短期間で目標を達成するには、ただやみくもに勉強をしても思うようにスコアを上げることはできないでしょう。そのためには、目標スコアに応じた効果的な勉強法を実践しなければなりません。

TOEIC対策で一番効果のあった勉強方法は?

最後の質問です。具体的にどんな勉強が効果があったのか質問し、目標スコア別に結果をまとめました。

400~495点

多かった回答は過去問を何度も解く、単語を覚える、繰り返しCDを聞くなど基礎をしっかり固めるための繰り返しでした。

  • TOEICの公式のテキストを何度もやることです。出題形式が独特なので実際の問題(過去問など)を解いて慣れておいて本番焦らないことが大切だと思います。(20代女性)
  • 単語を覚えること、語彙を増やすこと。(20代女性)
  • TOEIC勉強用のアプリ。(30代男性)
  • TOEICようの単語帳についているCDを聞く。(20代女性)

500~595点

参考書は何冊も解くより1冊を完璧にできるまで使う、という回答が目立ちました。また、リスニング力を高めるために、毎日少しでも英語に触れる時間を作っている人も多かったです。

  • リスニング力を鍛えるために、毎日CDを聞きながらリスニングの問題を解いたこと。(20代女性)
  • 参考書を1冊買って、ひたすらわからないところがなくなるまで解いた。(30代女性)
  • 英語の字幕版のドラマをよく見ること。(40代男性)
  • 時事英語の単語を多く覚える。(50代男性)
  • 過去問をしっかりと時間をはかって解く。(20代男性)
  • TOEIC専門の英語塾に連続して10日間通いづめ。(40代女性)

600~695点

「公式問題集をひたすら繰り返す」「CDでリスニング練習を繰り返す」など反復練習をしている人が圧倒的に多かったです。また、リスニング問題でスコアの取りこぼしがないよう、特にリスニングに力を入れている人が目立ちました。

  • 問題集を解く。毎日短時間でもコツコツと英語に触れる。(30代女性)
  • 公式の問題集だけ繰り返す。(30代男性)
  • ひたすら過去問を解く。(40代男性)
  • 英単語と英熟語の暗記。また、動詞の時制を覚えることは何より大事です。(20代男性)
  • 参考書みながらひたすら英単語を書く。(10代男性)
  • TOEIC用のセンテンスつき英単語本の暗記。(30代女性)
  • 2倍速のリスニング。(30代男性)
  • テキストに備え付けのCDでのリスニング練習。(30代女性)
  • 英語の新聞・書籍を読む。(40代男性)
  • アルクの教材、スマホのアプリ活用。(20代女性)
  • ネットの英字サイトを速読する。(50代男性)

700~795点

700点台を目指す人の回答では、「スクールに通う」という回答が目立ちました。また、リスニング力を高めるためにシャドーイングを取り入れている人も多かったです。

  • TOEIC受験後の解説やテキストを何回もやり、ネイティブな発音を馴染ませるようにする。(20代男性)
  • 公式問題集を使って問題の選択肢のパターンを研究する事。不正解の選択肢の引っ掛けパターンを知ると効果的です。(30代男性)
  • 過去問題集を解き出題傾向を押さえ、苦手な分野と一番得意な分野の問題集を購入し繰り返し解く。(30代女性)
  • スクール通学をペースメーカーとし、隙間時間で学習を継続すること。(40代男性)
  • スクールに通い英語漬けになること。(50代男性)
  • TOEIC専門のスクールに通うこと、語彙を増やすこと。(50代男性)
  • リスニングはシャドーイングをする。シャドーイングとはリスニングをしながら聞こえてきた音を自分で口に出して読むこと。(20代女性)
  • リスニング対策として、Youtubeでネイティブスピーカーの動画をひたすら見て耳を英語にならす方法。(20代女性)

800~895点

問題集だけに頼らず、「毎日海外のニュースサイトを見る」「洋画や海外ドラマを観る」などネイティブの英語に慣れるトレーニングをしている人が目立ちました。

  • 洋画を英語音声、英文字幕で観る。(30代女性)
  • 毎日英語を聞く。(ラジオやテレビニュースなど)(30代女性)
  • 毎日英語に触れること。海外ドラマを字幕で見たり、海外のウェブサイトをみるなど。(30代女性)
  • 普段から海外のニュースサイトを読む。(30代女性)
  • リスニング力を上げるため英語で話される文章をディクテーションして聞き取りの練習をしたら、リスニングの点数が150点ほど上がりました。(20代女性)
  • シャドーイング(聞いた英語を口で言う)(40代男性)
  • 公式問題集に何冊も手を出すよりも、1~2冊の問題集をとにかく徹底的にやる。(30代女性)
  • 問題集を何回も繰り返すことと、できるだけ多くの単語を覚えること。(30代女性)
  • 講師とのマンツーマンレッスンです。(30代女性)

900~990点

特に時間配分に気をつけて問題を解く練習を積み重ね、時間のかかる長文問題に時間を割けるよう他のセクションを短時間で解くトレーニングをしている人が多かったです。語彙や英単語などの知識はもちろんですが、900点台を目指すには各セクションを解くコツを完璧にマスターする必要があるようです。

  • 問題集を何度も解いて、時間配分の仕方を覚えることです(30代女性)
  • TOEICに特化した問題集を解くのと同時に、日頃からニュース英語など難しめな音源に耳を慣らすことでリスニングが簡単に感じた。(40代女性)
  • 一つの問題集を繰り返し解き、正しかったところも誤ったところも、全て解説を読み込み理解する。(20代女性)
  • 制限時間を設けて、関連の問題集の筆記とリスニングをひたすら解いた。イングリッシュジャーナルの時事問題の記事を読んで、速読の練習、日本語訳を鍛えた。(40代女性)
  • 対策本で繰り返し勉強して各セクションのコツを掴むこと。(30代女性)
  • TOEICの公式問題集を毎日5ページから10ページ学習 ニンテンドーDSのTOEIC学習ソフトを購入して毎日学習したら点数が伸びてきました(40代女性)
  • TOEIC長文問題を時間を決めて何度も解くこと。本番では時間切れだけは避けたいので(落ち着いて解けばReading部門はそう難しくはないはずです)、短時間で要点をつかむ練習が役立ちました(50代女性)
  • CNNやBBCを視聴する(20代女性)
  • スチューデントタイムスなど英語学習者向けに編集された新聞を定期購読して次の発売日までにきちんと読み込む、ということが一番効果がありました。(30代女性)
  • 長文読解に時間を残すためにPART4・5を短時間で解く訓練(30代女性)
  • リスニングは過去問を繰り返し聴き解いてました。また、過去問に飽きた時は映画を字幕で見たり、英語の曲を聴くなど好きなもので英語を聴く機会を増やしたりしました。リーディングも同じく過去問を解きまくる。読解問題では過去問以外に好きな洋書や新聞を読んだりしなれるように努力しました。(20代女性)
  • 苦手な文法の復習と、リーディングパートの選択肢を読んでからの本文確認。(30代女性)

まとめ

以上、500名にアンケートを取り、TOEICに関するさまざまな情報をお伝えしてきました。まとめとして、特に注目したいポイントをいくつか挙げさせていただきます。

まず、TOEICを受験する目的で最も多かったのは「就職・転職」でした。受験回数についても20代で4回以上受験している人も約3割と、将来を見据えて若いうちからTOEIC対策をしている人が多いことが分かります。

また、就職や転職のために受験する人の約8割は600点以上のスコアを目標にしており、900点以上のハイスコアを目指す人も少なくありません。

一方で約7割の人は3ヶ月未満という短期間でTOEIC対策の勉強をしています。さらに1日の勉強時間は1時間未満が約4割という結果です。

たった3ヶ月弱、1日1時間そこそこの勉強をして、果たしてTOEICのスコアアップは可能でしょうか。

筆者はまったくの初心者状態から3ヶ月でTOEICスコアが200点アップしましたが、いわゆる「コーチング型」と呼ばれるスクールに通って1日3時間以上の勉強を3ヶ月必死に続けました。週2回のレッスンの他、毎日の自己学習の勉強内容・勉強時間も管理されるため、勉強せざるを得ない環境でした。そこまでして、目標のスコアに到達できたのです。

現状ではTOEICを受験するためにスクールに通った人はたったの1割しかいません。

TOEIC対策本やアプリなども多く出回っているため、わざわざお金をかけてまでスクールに通おうと思う人は少ないのかもしれませんが、もしあなたが「3ヶ月でTOEIC800点が絶対必要!」という状況であれば、スクールに通って効率的に勉強した方が良いでしょう。3ヶ月だけ頑張ってしっかり目標スコアをとれば「希望の企業に就職できる」「念願の海外勤務につける」のであれば、決して無駄なお金ではないはずです。

この記事があなたのTOEICスコアアップのお役に立てることを願っています。

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