want toは、英会話の中で頻繁に出てくるワード。学校では「~したい」と学んだことを覚えているかと思います。
けれどもwant toは「~したい」という意味だけではありません。
そこで、今回の記事では英語表現want toの意味と使い方を中心に詳しく解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる構成です。
「すでに知っている英語表現も、今一度基礎から学び直して活用していきたい」そんな方はぜひ参考にしてみてください。
want toの意味
今回ご紹介するwant toの意味は大きく4つです。下記から意味について詳しく解説していきます。
~したい(希望・欲求)
まず一つ目の意味は「~したい」という、希望・欲求の意味です。
want toといえばこの意味。何かをしたい気持ちを表したりたずねたりするときに使います。
~してくれない?(依頼・お願い)
2つ目の意味は「~してくれない?」という、依頼・お願いの意味です。
ただ、want toを使ってお願いをするときは、「〇〇だから~してくれない?」「私は〇〇するので、あなたは~してくれない?」といった、「何か理由」や「自分が何かをしているから、あなたは~してくれませんか」という使われ方が多いです。
~しない?/~しようか?(提案)
3つ目の意味は、「~しない?/~しようか?」という提案を表します。
相手を誘うときによく使われるこの言葉。または、相手に特定の行動をしてほしいかをたずねるときに使います。
~した方がいい/~しない方がいい(助言)
4つ目の意味は、「~した方がいい/~しないほうがいい」という助言です。
誰かに何かをすることをソフトにアドバイスするときに使われます。
want toの発音・読み方
それではここから、want toの発音と読み方を確認していきましょう。
want toの発音記号
発音記号にすると、want toは「wɔ’nt tuː」と表記されます。
want toの発音・読み方
want toの発音・読み方は、日本語で「ウォントゥ トゥゥー」となります。
<want(wɔ’nt)>
- 「w」は、日本語のワ行の音。唇を丸く前に突き出して発音し、すぐ後ろの母音に移ります。
- 「ɔ」は、口を大きく開けてから唇を丸くして前に突き出した形で短く「オ」と発音します。
- 「n」は、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付けます。息が口から出るのを止めて鼻から「ン」と発します。
- 「t」は、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付けます。息を止めた状態から破裂させるように「トゥ」と発音します。
ここまで続けて「ウォントゥ」となります。
<to(tuː)>
- 「t」は、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付けます。息を止めた状態から破裂するように「トゥ」と発音します。
- 「ː」は、長く引っ張って発音します。「uː」は唇を丸く突き出して「ウウー」と長めに発音します。
ここまで続けて「トゥゥー」となります。
上記ポイントを押さえ、何度も発音練習を重ねてブラッシュアップしていきましょう。
want toの使い方と例文
ここまで、want toの基本的な意味と発音のポイントについて解説してきました。下記から、まずはこの英語表現の使い方のまとめと具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
want toの使い方
want toの意味は、4つあります。「~したい」だけでなくほかの意味もきちんと覚えることでスムーズな英会話が身に付きます。
うまく使いこなしてネイティブな英会話に近づきましょう。
want toの例文
それでは早速以下から、want toを使った例文を含む会話文例をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ英単語や表現は、そのまま形と意味だけを暗記するのではなく、具体的な例文や会話文例の形に落とし込んで暗記した方が後で活用しやすくなります。
ぜひ会話の流れに注視しながら、以下の例文を参考にしてみてください。
want toを使った例文①
最初にご紹介するのは、定番の「~したい」です。自分がしたいことを相手へ伝えるときに使います。
会話文例
(何か食べたいものはある?)
(お寿司が食べたい!)
want toを使った例文②
次に紹介するのは、「~してくれない?」という依頼、お願いです。
want toを使ってお願いをするときは、「〇〇だから~してくれない?」「私が~するから~してくれない」という、何か理由、もしくは自分が何かをしているから、あなたは~してくれませんかという使われ方が多いです。
この例文では「もう遅いから」という理由で「話し合いを明日にしてくれない?」となっています。
会話文例
(あなたと話し合いがしたい。)
(もう遅いから、話し合いは明日にしてくれない?)
want toを使った例文③
次にご紹介するのは「~しない?」という提案です。
相手を誘ったり、何か一緒のことをしようと提案するときに使います。
会話文例
(なんだかだるい。何も料理する気がないわ)
(今夜はレストランに行かない?)
want toを使った例文④
次にご紹介するのは、「~しようか?」という提案です。
「Do you want to」 のwant後に「me」と付けて、相手に特定の行動をしてほしいか尋ねます。
会話文例
(今日はいっぱい買い物しちゃった。)
(重そうだね。荷物を運んであげようか?)
want toを使った例文⑤
次にご紹介するのは、「~した方がいい」という助言です。
相手に対して控えめに提案するときに使います。
会話文例
(ちょっと出かけてくる。)
(傘を持って行ったほうがいいよ。天気予報では今夜雨が降るらしいよ。)
want toを使った例文⑥
最後にご紹介するのは、「~しないほうがいい」という否定の提案です。
会話文例
(とってもきれいな着物だね。)
(その着物には触らない方がいいよ。)
want toを使う際の注意点
want toは、英会話で頻繁に使われる言葉です。
なので省略した形もあります。迷うことがないように覚えておくと良いでしょう。
ネイティブではdoを省略する
「~しようか?」という「Do want me to~ 」の最初にある「Do」を省略する場合があります。
特にネイティブの場合は「Do」を外す場合が多いので覚えておきましょう。
want toの語源
語源を学ぶと、新たに学んだ英単語や英語表現への更なる理解が深まります。
以下から、want toを構成する2つの単語の語源を一緒に確認していきましょう。
want toの語源は「vanta」「to」
英単語myのそれぞれの語源は「vanta」「to」とされています。
「want」は紀元1200年頃は「欠けている」という意味で使われていました。
「to」は古英語で「方向性、目的、さらに」という意味で、西ゲルマン語から来ているといわれています。
ほかにも、オールド・サクソン語やオールド・フリジア語の「to」、オランダ語の「toe」、オールド・ハイドイツ語の「zuo」、ドイツ語の「zu」があります。
want toと意味が似ている単語
ここまで、want toの意味や使い方を中心に具体的な例文・会話文例も交えながら、発音・使用の際の注意点、語源と幅広い視点からこの表現について解説してきました。
最後に、この表現と意味が似ている類語・類似表現をいくつかご紹介します。
ここで紹介する表現も含めて活用し、英語での表現力の幅をグンと拡げてみてください。
Can you~?
「Do you want to~」(~してくれない?)と似たような言葉には「can you ~?」があります。
Can you~?を使った会話文例
(この部屋寒いわ。)
(窓を閉めてくれない?)
Would you~?/Could you~?
「~してくれない?」を丁寧に言うときは「Would you~?/Could you~?」を使うと良いでしょう。
ビジネスでも使える便利な表現です。
Would you~?/Could you~?を使った会話文例
(何か困ったことがあるの?)
(一緒にこのプランを考えてくれませんか?)
should not~/had better not~
「you don’t want to~」(~しない方がいい)という助言をするときは「should not~/had better not~」という言葉も使えます。
should not~/had better not~を使った会話文例
(あなたの家へ遊びに行ってもいい?)
(今日は来ない方がいいですよ。)
まとめ
今回ご紹介した英語表現want toは、英会話では頻繁に使われる汎用性の高い言葉です。
ぜひあなたも今回の内容を参考に、色んな場面で活用してみてくださいね。
笠原大輔
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