everybodyは、日常生活の会話のの中でも良く登場する単語です。
今まで海外ドラマや映画などのセリフの中でもこの単語を耳にしたことがあるという方がほとんどでしょう。
今回の記事では、そんなeverybodyの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点、語源、類語についても学べます。
今まで馴染み深かった単語を、今一度その正確なニュアンスまで含めて理解したいという方はぜひチェックしてみてください。
everybodyの意味
everybodyには、代名詞として大きく分けて3つの意味が存在します。それぞれの意味について以下から詳しく解説していきます。
誰も、みな
最初にご紹介するのは、everybodyの「誰も、みな」という意味です。この意味が一番一般的な意味として広く浸透していると言えるでしょう。
例えば、「みんなが笑いました」、「今日は全員いますね」などの表現にこの意味を活用できます。
皆さん
次にご紹介するのは、「皆さん」と呼びかけに用いる際のeverybodyの意味です。学校や会社など何らかの集団に対して呼びかける際に使います。
例えば、「皆さん、おはようございます。」、「聞いてください!」などの文章で活用すると良いでしょう。
誰も~とは限らない
次にご紹介するのは、everybodyの「その人は」という意味です。
これは、三人称単数通性の主格と呼ばれるもので、文章内の例えば「誰も、誰か、みんな」など不特定の単数代名詞を受けた後に用います。
例えば「人は望むものを何でもする権利があります」、「もしこのスポーツを試してみたい人がいれば、ぜひ試してみてください」などの表現内でこの意味を活用できます。
当局者、軍・民間の権力者
最後にご紹介するのは、前にnotを伴って部分否定を表す「誰も~とは限らない」というeverybodyの意味です。
例えば、「だれもかれもを幸せにすることなんてできません」、「全員を喜ばせることは不可能です」などの表現に活用してみましょう。
everybodyの発音・読み方
それではここから、everybodyの発音と読み方を確認していきましょう。
everybodyの発音記号
発音記号にすると、everybodyは「évribɑ`di」と表記されます。
everybodyの発音・読み方
everybodyの発音・読み方は、日本語で「エヴリィバァディィ」となります。
まず最初の「é」の音は、日本語のエの音を意識しながら唇を前後に少し大きめに開いて「エ」と出します。次の「v」は、上の前歯を下唇で軽く噛むようにして当て、その隙間から「ヴ」と出します。
「ri」の音は、「r」を舌先を内側に巻き、口のどこにも触れないように日本語のルに近い音を意識しながら「ル」と出します。「i」は日本語のエとイの中間の音を意識し、「イ」と出します。これら2つの音を繋げると、「リィ」となります。
次に「bɑ`」は、「b」を唇を閉じたまま息を一瞬止め、そこから勢い良く「ブッ」と出します。「ɑ」は口を大きく開けた状態で短く「ア」と出します。これらを続けて「バァ」と発音します。
最後に「di」の部分は、「d」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから勢いよく「ドゥ」と出します。「i」は先ほどと同じ要領で「イ」と出し、これらを繋げると「ディィ」の音になります。
特に、rやアメリカ英語特有の音?は日本人にとって出しにくい音の一つです。上記のポイントを押さえながら、ぜひ何度も発音の練習を重ねてみてください。
everybodyの使い方と例文
ここまで、everybodyの大きく分けて3つの意味と発音のポイントについて解説してきました。
以下から、まずはeverybodyの使い方を整理する際のポイントのまとめと、この単語を使った具体的な例文をご紹介していきます。
everybodyの使い方
品詞も同じ代名詞として3つの意味を持つeverybodyは、それぞれの意味が表す役割ごとに使い方を整理すると分かりやすいでしょう。
例えば、文章の中で単純に特定の動作をする主語という役割を持たせたい場合は「誰も、みな」の意味を使い、呼びかけの場合は「皆さん」の意味を使うなど、それぞれの意味が表す役割ごとに整理しておきます。
こうすることで、今回のeverybodyのように日本語にするとそれぞれに意味の違いが無いかのように思える単語でも使い分けがスムーズにいきます。
everybodyの例文
早速以下から、everybodyを使った具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
新たな単語の意味を覚える際、単語単独ではなく例文の形に落とし込んで覚えた方が記憶にも残りやすく、効率的です。
ぜひ、以下の例文を参考にしてみましょう。
everybodyを使った例文①
最初にご紹介するのは、everybodyの「誰も、みな」という意味を活用した例文です。意味は、「それを彼が言った時、みんなが笑いました」となります。
everybodyを主語として活用した例文です。
会話文例
(そのパーティーで彼はとてもおもしろかったよね。)
(そうそう。彼がそれを言ったらみんなが笑ったんだ。)
everybodyを使った例文②
次にご紹介するのは、「皆さん」と呼びかけに用いる際のeverybodyの意味を使った例文です。例文の意味は、「皆さん、おはようございます。」となります。
以下の会話文例のように、学校や会社など何らかの集団に対して呼びかける際によく用いられます。
会話文例
(皆さん、おはようございます!)
(おはようございます、グリーン先生。)
everybodyを使った例文③
最後にご紹介するのは、everybodyの前にnotを伴って部分否定を表す「誰も~とは限らない」の意味を活用した例文です。
意味は、「だれもかれもを幸せにすることなんてできません」となります。
会話文例
(だれもかれも幸せにすることなんて無理だよ。)
(そうだね。それは不可能だよね。)
everybodyを使う際の注意点
everybodyと似たような意味、形を持つ単語に「everyone」があります。両者の間には微妙なニュアンスの違いがあるため、注意が必要です。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
everyoneの方が硬めのニュアンス、everybodyはカジュアルなニュアンスを表す
everybodyに比べてeveryoneの方が硬めのニュアンスがあります。everybodyはよりカジュアルに「みんな」、everyoneはよりフォーマルに「皆さん」と表すと考えると分かりやすいでしょう。
この理由から、日常生活レベルの会話ではeverybodyの方が好んで使われるという傾向があります。余裕がある方は、それぞれのニュアンスの違いも理解しておくと便利です。
everybodyの語源
英単語の語源を知ると、その単語への更なる理解が深まり実際の会話でも活用できるチャンスが広がります。以下から、everybodyの語源と歴史について学んでいきましょう。
everybodyの語源は名詞「every」+「body」
everybodyの語源は、「person (人)」の古い感覚での言い回しである名詞「every body」であるとされています。
everybodyは14世紀後期頃から「全ての人、体を持った全ての個人、人の集まり」という意味で使われていました。
everybodyは語源の形と意味が今現代のものともかなり重なりがあるので、とても分かりやすいですね。
everybodyと意味が似ている単語
ここまで、everybodyの意味と使い方、発音・使用の際の注意点、語源について幅広くお伝えしてきました。最後に、everybodyと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介していきます。
語彙力UPのためにも、新しく覚えた単語の類語を同時に学び暗記していくというのはとても効率の良い方法です。
ぜひ自分の生活の中で活かせそうなものから順に確認してみてください。
all
最初にご紹介するのは、代名詞として「すべてのもの、全部、だれも、みな、皆さん」などの意味を表す「all」です。
同格で用いた場合の「だれも、みな」、呼びかけで用いた場合の「皆さん」の意味をeverybodyの類語として活用できます。
allを使った会話文例
(皆さん、おはよう!)
(おはようございます、高木先生。)
anybody
次にご紹介するのは、代名詞として「誰でも、誰も、誰か」の意味を表す「anybody」です。
文中で肯定文、否定文、疑問文どの形で使うかによって意味が変化しますが、everybodyと同じく「みんな」という基本的な意味を表すという点は変わりません。
anybodyを使った会話文例
(君はできるかい?)
(もちろんできるさ!誰だってそれくらいはできるよ!)
people
最後にご紹介するのは、名詞で「(漠然と)世間の人々」という意味を表す「people」です。
この単語も、everybodyの表す「みんな」の意味とほぼ同じ意味で活用できます。
people を使った会話文例
(たいてい人にはお気に入りがあります。)
(ほんとそうでしょうね。)
まとめ
everybodyは日常会話の中でも頻繁に登場する比較的汎用性の高い単語です。可能であればeveryoneとのニュアンスの違いまで整理して、類語も含めて活用できるようになると表現の幅も拡がります。
ぜひあなたも、当記事内容を参考にして様々な場面でこの単語を活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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