busyは、多くの英語学習者にとってすでに馴染みのある単語だと言えます。実際に今まで会話で何度もこの単語を使ったことがあるという方がほとんどでしょう。
今回の記事では、そんなbusyの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
すでに使い慣れた単語をまた新たな視点で捉え直し、もっと実践的に活用していきたいという方はぜひチェックしてみてください。
busyの意味
busyには品詞としては形容詞と動詞の2つがあります。それぞれの品詞ごとに複数の意味を持ち、主に形容詞として使用されることが多いのが特徴です。
以下から、それぞれの意味について解説していきます。
忙しい、多忙な
最初にご紹介するのは、busyの形容詞の意味「忙しい、多忙な」です。これがこの単語の最も基本的な意味と言えるでしょう。
例えば「彼女は今とても忙しいです」などの例文で活用できます。
手がふさがっていて
「手がふさがっていて」という意味もbusyの形容詞の意味の一つです。状況としては先にご紹介した「忙しい、多忙な」と同様ですが、描写の仕方が少し異なります。
例えば「私は今手がふさがっています」という形で使用可能です。
忙しくて
次にご紹介するのは、busyの叙述的用法の形容詞、「忙しくて」です。この意味で使用する際、文の形は「busy+前置詞+(代)名詞」となります。前置詞にはwithやat、overなど使われます。
例えば「私は昨夜自分の仕事で忙しくしていました」などの表現ができます。
~するのに忙しくて、せっせと~していて
busyには叙述的用法の形容詞として「~するのに忙しくて、せっせと~していて」という意味もあります。この場合、文型は「busy +(in) +~ing」となります。
ただ、現代ではinを含めない形での使用の方が一般的です。
例えば「彼はその商品のキャンペーンで忙しくしています」などの形で活用できます。
賑やかな、繁華な、せわしい、忙しい、活気のある
次にご紹介するのはbusyの形容詞の意味「賑やかな、繁華な、せわしい、忙しい、活気のある」です。街や場所など何かの雰囲気を描写する意味として良く使われます。
例えば「ここは東京の繁華街です」などの表現が可能です。
デザインなどが細かすぎる、うるさい
busyには形容詞として「デザインなどが細かすぎる、うるさい」という意味もあります。例えば服や絵などのデザインなどの描写に活用可能です。
例えば「このセーターは私にはちょっとデザインがうるさすぎます」などの形で活用してみましょう。
~におせっかいで、干渉好きで
「~におせっかいで、干渉好きで」という意味もbusyが叙述的用法の形容詞として持つ意味です。この時、文の形は「busy+in+(代)名詞」となります。
例えば「私の母はいつも他人のおせっかいを焼いています」などの形で活用できます。
電話が話し中で
busyの形容詞の最後の意味としてご紹介するのが、「電話が話し中で」です。この意味の使用は主に米国で見られ、日常会話でも良く耳にします。
例えば「すみません。話し中です。」などの表現ができます。
~で忙しくする、忙しく働く
busyには動詞の意味として「~で忙しくする、忙しく働く」があります。この場合、文型は「busy+目的語+前置詞+(代)名詞」の形を取り、目的語の部分はoneselfとなります。
例えば「彼女は午前中は料理をするのに忙しく過ごした」などの文章に活用できます。
~するのに忙しい、せっせと~している
最後にご紹介するのは、busyの動詞の意味「~するのに忙しい、せっせと~している」です。文の形は「busy+目的語+(in)+~ing」となり、ここでも目的語にはoneselfが入り、inは省略されることがほとんどです。
例えば「私はアパートを掃除するのに忙しくしていました」などの形で使用します。
busyの発音・読み方
それではここから、busyの発音と読み方を確認していきましょう。
busyの発音記号
発音記号にすると、busyは「bízi」と表記されます。
busyの発音・読み方
busyの発音・読み方は、日本語で「ビィズィ」となります。
まず「bi」の部分は「b」を唇を閉じて一瞬息を止め、そこから勢いよく「ブッ」と出します。次に「i」は日本語のエとイの中間の音を意識して「イ」と出します。これらを合わせると「ビィ」となります。
次に「zi」は「z」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に近づけ、その隙間から息を出して「ズ」とします。「i」は先ほどと同じ要領で「イ」と発音し、これらを続けて「ズィ」の発音とします。
特にbやzの音は日本語にない音なので、何度か練習が必要です。上記のポイントを参考に初んの練習を重ねてみてください。
busyの使い方と例文
ここまで、busyの形容詞、動詞としての意味や発音の際の注意点について解説してきました。
以下から、まずはbusyの使い方を学ぶ際のポイントのまとめと、具体的な例文をご紹介していきます。
busyの使い方
busyは、まずより汎用度の高い形容詞のそれぞれの意味を文の形に着目する形で使い方を学んでいくのがおすすめです。動詞の使い方も文の形をポイントにすると分かりやすいでしょう。
busyの例文
早速以下から、busyを使った具体的な例文を汎用度の高いものから解説していきます。
ぜひ今まで自分では使用したことのなかった意味や使い方に着目しながら、ご自身の英語での実際の会話に生かしてみてください。
busyを使った例文①
最初にご紹介するのは、busyの叙述的用法の形容詞の意味「忙しくて」を活用した例文です。例文の意味は「私は昨夜自分の仕事で忙しくしていました」となります。
この意味で使用する際、文の形は「busy+前置詞+(代)名詞」となります。前置詞にはwithやat、overなど使われます。
会話文例
(何で昨夜私の電話に出てくれなかったの?)
(ごめん。昨夜は自分の仕事で忙しくしてたんだ。)
busyを使った例文②
busyの叙述的用法の形容詞の意味「~するのに忙しくて、せっせと~していて」を活用すると、「彼はその商品のキャンペーンで忙しくしています」という表現もできます。
この場合、文型は「busy +(in) +~ing」となりますが、例文のように前置詞inは含めない形にするのが一般的です。
会話文例
(彼はかなり疲れているみたいだね。)
(うん、彼はその商品のキャンペーンで忙しくしているんじゃないかな。)
busyを使った例文③
次にご紹介するのはbusyの形容詞の意味「賑やかな、繁華な、せわしい、忙しい、活気のある」を活用した例文です。
意味は「ここは東京の繁華街です」となります。当例文のように、街や場所など何かの雰囲気を描写する意味として良く使われます。
会話文例
(ここは東京の繁華街です。)
(わぁ!すごく混雑していますね!)
busyを使った例文④
busyの叙述的用法の形容詞の意味「~におせっかいで、干渉好きで」を活用すると、当例文のような「私の母はいつも他人のおせっかいを焼いています」という文章も作れます。
この時、文の形は「busy+in+(代)名詞」となるのが特徴です。
会話文例
(あなたのお母さんはいつも忙しそうですよね。)
(そうなんです。私の母はいつも他人のおせっかいを焼いています。)
busyを使った例文⑤
busyの形容詞の意味「電話が話し中で」を活用したこの例文は、「すみません。話し中です。」という意味を表します。
この意味は米国で主に用いられるもので、口語的表現として日常生活でもしばしば登場します。
会話文例
(高木さんと話したいのですが。)
(すみません。話し中です。)
busyを使った例文⑥
次にご紹介するのは、busyの動詞の意味「~で忙しくする、忙しく働く」を活用した例文です。例文の意味は「彼女は午前中、料理をするのに忙しく過ごしました」となります。
文型は「busy+目的語+前置詞+(代)名詞」の形を取り、目的語の部分はoneselfとなります。
会話文例
(彼女は午前中、料理をするのに忙しく過ごしていました。)
(奥様は素晴らしい料理の腕前だとお聞きしました。)
busyを使った例文⑦
最後にご紹介するのは、busyの動詞の意味「~するのに忙しい、せっせと~している」を活用した例文です。意味は「私はアパートを掃除するのに忙しくしていました」となります。
文の形は「busy+目的語+(in)+~ing」となり、ここでも目的語にはoneselfが入り、inは省略されることがほとんどです。
会話文例
(週末はどうだった?)
(まぁまぁかな。アパートを掃除するのに忙しくしていたよ。)
busyを使う際の注意点
busyを使用する際、特に当記事でもご紹介してきたbusyの叙述的用法の形容詞の意味「忙しくて」、「~するのに忙しくて、せっせと~していて」の文の形とニュアンスの違いに注意する必要があります。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
busy以下の表現の違いによってニュアンスも変わる
busyの叙述的用法の形容詞の意味「忙しくて」、「~するのに忙しくて、せっせと~していて」を活用した表現は、それぞれ「busy+前置詞+(代)名詞」、「busy +(in) +~ing」という文の形を取ります。
前者の意味と文の形の場合、「前置詞以下にくる事柄でやることが多く、忙しくしている」というニュアンスを表します。
一方で、後者の場合は「ingの形で表現される事柄に多くの時間を割いており、それにより忙しい」というニュアンスを持ちます。
日本語ではどちらも「~で忙しい」と同じ表現になりがちですが、英語では厳密に言うとその状態や表す状況が表現ごとに異なるため、注意が必要です。
それぞれの表現を使用する前に、この状況ではどちらを使用して表現するのが適切か?を意識するようにしてみてください。
busyの語源
英単語の語源を知ることは、その単語へのより深い理解に繋がります。以下から、busyの語源について確認してみましょう。
busyの語源は不明とされている
busyの語源は古英語「bisig」とされています。
この語源には初め「気を付けている、心配している」という意味がありましたが、後に「継続的に雇われている、従事している、絶え間ないまたは精力的な行動の中で」などの意味に変化していきました。
このようにbusyの語源と意味は現代の形と意味に共通するところが多く、特にbusyの形容詞の意味と紐づけると理解しやすいことが分かります。
busyと意味が似ている単語
以上まで、busyの意味や使い方、発音・使用の際のポイントと注意点、語源について詳しく解説してきました。
最後に、busyと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。英語を話す際の語彙力を強化するのにも、新たに学んだ単語の類語までカバーして覚えておくことはとても効率も良くおすすめです。
ぜひ下記内容を参考にしてみてください。
active
最初にご紹介するのは、形容詞で「活動的な、活発な、活気のある、盛んな」などの意味を持つ「active」です。busyの形容詞の意味の類語として活用できます。
activeを使った会話文例
(最近ビジネスの方はどうですか?)
(今市場が活発なので、とてもいい感じですよ。)
hectic
次にご紹介するのは、形容詞で「多忙を極めた、てんてこまいの」という意味を表す「hectic」です。
この単語は、基本的にbusyの「忙しい」の意味の類語ですが、busyよりももっと忙しくしているという様子が強調されます。日常会話でも時々使われます。
hecticを使った会話文例
(なんて多忙な一日なんだ!)
(分かるよ。クレイジーだよね。)
overloaded
最後にご紹介するのは、「負担のかかりすぎた」という意味を表す「overloaded」です。
基本的にはbusyの形容詞の意味「忙しい」の類語ですが、ただ忙しいというより、負担が大きいという側面に注目した表現となります。
overloadedを使った会話文例
(その機械には何が起こったの?)
(負担がかかりすぎたんじゃないかと思うんだよね)
まとめ
busyはすでに馴染みがあると感じる方が多いと思いますが、動詞や主に口語で使用される意味にも目を向けると、活用の幅が広い単語であることが分かります。
今まで聞き慣れた、使い慣れた意味だけでなく、ぜひ新たに知った意味のものも積極的に活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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