ネイティブ相手に今日から使える!althoughの意味と使い方

2021年11月11日

ペラペラ

althoughは、接続詞として英語の会話の中でもよく用いられる言葉です。特にテレビのニュースやビジネス会議などで耳にしたことがあるという方も多いでしょう。

今回の記事では、そんなalthoughの意味や使い方について徹底解説していきます。具体的な例文を使用し、できるだけリアルな活用例から学べるような構成になっています。

記事後半には発音のポイントや使用の際の注意点もまとめてみました。ネイティブとの会話にこの言葉をもっと活かしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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althoughの意味

今回取り上げるalthoughには、品詞は接続詞の1つしかありません。しかし、この接続詞の中に大きく分けて2つの異なる意味が存在します。

以下から、それぞれの意味についてご紹介していきます。

~であるが、~だけれども、とはいえ

まず、althoughには接続詞として「~ではあるが、~だけれども、とはいえ」という意味があります。この意味で使用する場合、普通、althoughは文頭に置きます。

例えば、「小さくはあるが、その家はとても素敵な家でした」、「彼は高齢だけれども、健康です」、「子供だとはいえ、彼はとても利発でした」などの例文内、「小さくはあるが」、「高齢だけれども」、「子供だとはいえ」の部分でalthoughを使用します。

しかし、だが

althoughのもう1つの接続詞の意味として「しかし、だが」が挙げられます。この意味で使用する場合、普通althoughを異なる文と文の間に挿入した形で使用します。

例えば、「彼女のことは好きだが、信用はしていません」、「彼は優しい人だが、おもしろい人とは言えません」などの文章内、「好きだが」、「人だが」の部分にalthoughを活用します。

althoughの発音・読み方

それでは以下から、althoughの発音と読み方を確認していきましょう。

althoughの発音記号

ɔ:lðóu

発音記号にすると、althoughは「ɔ:lðóu」と表記されます。

althoughの発音・読み方

日本語に直すと、althoughは「オールゾォゥ」となります。

最初の「ɔː」の部分は、口を大きく開け、唇を丸く前に付だし、長めの音を意識して「オー」と発音して出します。

次に、「l」の部分は、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎につけ、その状態を保ったままウとエを同時に出すような意識で「ル」と発音します。

最後に、「ðóu」の部分は、まず「ð」を舌先を上の前歯の裏側に軽く当てるような意識を持ちながら上下の歯の隙間に挟んで「ズ」と息を出すようにして発音します。

「ou」は、日本語の「オゥ」の音を意識してゥの音をぼかすような意識で発音します。これらを組み合わせて、「ゾォゥ」の音にします。

特に「l」や「ð」の音は日本語に存在しない音です。何度も繰り返し発音の練習をしてみてください。

althoughの使い方と例文

ここまで、althoughの接続詞としての2つの意味と発音のポイントについて解説してきました。

以下から、まずはalthoughを学ぶ際のポイントのまとめと、具体的な例文を示しながら使い方についてご紹介していきます。この言葉をもっと実践的に使いたい!と思っている方は、ぜひ参考にしてみましょう。

althoughの使い方

althoughは、それぞれの意味ごとに使い方を整理して学んでいくのがおすすめです。

ここでは、「~ではあるが、~だけれども、とはいえ」と「しかし、だが」のそれぞれの意味ごとに、具体的な例文を通して使い方を提示していきます。

althoughの例文

以下から早速、それぞれの意味ごとに分けながら例文について解説します。

新たに学んだ単語は、そのまま単独の意味を覚えるだけでは実際の会話で活用することが困難です。

ネイティブが実際にどんな例文の中でその言葉を使っているのか?までを具体的に想定し、それを言えるようになるまで練習して初めて、その言葉を本当に会話で活用する状態が整ったと言えます。

ぜひ下記に示す例文を参考にし、自分ならどんな場面でこの例文を活用するだろう?という、より具体的な視点を持って学びを進めてみてください。

althoughを使った例文①

Although she didn’t say anything, I could see she was still mad.

最初にご紹介する例文は、althoughの「~ではあるが、~だけれども、とはいえ」の意味を活用したものです。意味は、「彼女は何も言わなかったが、私は彼女がまだ怒っているのが分かった」となります。

このように、althoughを文頭に使用する場合、2つの対立した状況を表すことができます。ただ、日常会話レベルの口語でこの言葉を使用する場合、硬い響きのある言い方になります。

この点については、後述の使う際の注意点の項目で詳しく解説していきます。

会話文例
Did you have a chance to talk to her, Takeshi? How’s she doing?
(彼女と話す機会はあったかい?タケシ。彼女、どうしてるの?)
Well, I tried I guess. Although she didn’t say anything, I could see she was still mad.
(まぁ、努力はしてみたよ。彼女、何も言わなかったけど、まだ怒ってるのが分かったよ。)

althoughを使った例文②

Although the hotel wasn’t so big, it was pretty clean and comfortable.

次にご紹介する例文も、「~ではあるが、~だけれども、とはいえ」の意味を活用したものです。意味は、「そのホテルはそんなに大きくなかったが、とても清潔で居心地がよかった」となります。

1つ目の例文同様、日常会話レベルの口語で使用すると硬い響きがあります。

会話文例
Although the hotel wasn’t so big, it was pretty clean and comfortable.
(そのホテルはそんなに大きくなかったですが、とても清潔で居心地がよかったです。)
That sounds wonderful! How did you find the hotel?
(素晴らしいですね!どうやってそのホテルを見つけたんですか?)

althoughを使った例文③

I like her, although I don’t trust her.

最後にご紹介するのは、althoughの「しかし、だが」の意味を使用した例文です。意味は、「彼女のことは好きだが、彼女のことを信用はしていない」となります。

この意味で使用する場合、例文のように文と文の間にalthoughを配置します。先にご紹介した例文同様、この意味で使用する場合も、日常会話レベルの口語では硬い響きがあります。

会話文例
What do you mean by saying we still should be careful about choosing a right person for the position? 
(その役職の適任者を選ぶのにはまだ注意が必要だとはどういう意味ですか?)
I like her, although I don’t trust her.
(彼女のことは好きだが、私は彼女のことを信用はしていないんです。)

althoughを使う際の注意点

althoughを使用する際に注意したいのが、この言葉が持つ硬い響きです。基本的に、althoughは日常会話レベルの口語で使用すると、硬い響きがあります。

そのため、ビジネスの場やニュース番組内での会話、書き言葉での使用が好まれる傾向にあります。口語のレベルでは、ほぼ同じ意味で使える「though」の使用の方が一般的です。

以下から、この点について解説していきます。

althoughとthoughの使い分け

先述した通りalthoughは硬い響きを持つ言葉なため、特別な意図がない限り、日常会話レベルの口語ではthoughを使用しましょう。

thoughは、althoughと同じく接続詞で「~だけれども、~にもかかわらず、たとえ~でも」などの意味を表します。

文頭、文末のどちらにも配置することが可能ですが、日常会話では、文末に配置する形での使用がより一般的です。また、ネイティブはこのthoughを「tho」の形に省略したスラングの使用を好みます。

以下、though (tho)の使用例をいくつか挙げます。ぜひ活用してみましょう。

though (tho)の活用例文例

I saw her yesterday, I didn’t talk to her though (tho). 
(昨日彼女を見たよ、話しかけなかったけど。)
You made a good point, I still can’t say Yes though (tho).
(確かにおっしゃる通りですが、やはりイエスとは言えません。)

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althoughの語源

言葉の語源を学ぶことは、その言語そのものの歴史や奥深さを学ぶきっかけになります。以下から、althoughの語源について学んでいきましょう。

althoughの語源は「althagh」

althoughの語源は、14世紀頃使われていた「althagh」だとされています。この言葉は、「all though」という表現をを短縮した形、allの意味を強調する意味の言葉として使われていました。

このall thoughという表現は使用当初からthoughよりも強調の度合いが強い言葉として使用されていましたが、14世紀までにはそれが変化したalthaghが使用されるようになりました。

スペルは今日使われているalthoughに似ているものの、14世紀頃には強調の意味での使用が主だったと言う点が興味深いですね。

althoughと意味が似ている単語

ここまで、althoughの意味や使い方、使用の際の注意点などについて解説してきました。最後に、althoughと意味が似ている、いわゆる類語をいくつかご紹介します。

英語での表現力の幅を拡げるという点でも、類語も暗記して使いこなすことは有効です。バリエーション豊かな会話を目指し、ぜひ以下の内容も参考にしてみてください。

in spite of

最初にご紹介するのは、「in spite of」というイディオムです。このイディオムには、「~にもかかわらず」という意味があり、althoughと同じ意味で使用できます。

although同様、使用の際には硬い響きがありますので、特にビジネスや書き言葉での使用など、形式的な場面での使用が好まれす。

in spite of を使った例文例

In spite of all his effort, he failed the test.
(彼のあらゆる努力にもかかわらず、彼は試験に落ちてしまった。)

 even if

次にご紹介する類語は、「even if」です。意味は、「たとえ~だとしても」となります。この表現は、althoughとほぼ同義で使用可能ですが、特に硬い響きはありません。

したがって、日常会話レベルの口語の会話でもよく使用されます。ぜひ使いこなせるようにしてみましょう。

even ifを使った会話文例

But I just don’t understand why I have to do it!
(でもなぜ僕がそれをしなきゃいけないか、ただ理解に苦しむんだ!)
Well, now is the time you learn that there’s something you have to do even if you don’t like it.
(たとえ好きじゃなかったとしても、やらなければならないことがあるってことを学ぶ時なんじゃないかな。)

even though

最後にご紹介するのは、「even though」です。この類語は、「~であるのに、~だが」という意味を表します。althoughとほぼ同義、そして若干硬い響きのある表現として活用できます。

even thoughを使った会話文例

Did you end up going to the party last night?
(結局昨夜のパーティーには行ったの?)
Yeah, I did. I went even though my wife didn’t.
(ああ、行ったよ。妻は行かなかったけど行ったさ。)

まとめ

いかがでしたか?althoughは堅い響きのある言葉なので、使用する際のシチュエーションに注意する必要がありますが、特にビジネスや書き言葉で使用するのに便利な言葉です。

当記事内の例文も参考にして、ぜひ日々のネイティブとの英会話に活かしてみてください。

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リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

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