for exampleは学校で習ったことのあるフレーズなので覚えている方も多いかと思います。
ただ、for exampleは日常会話でも使いやすい言葉なので言い換えの言葉が多くあります。
そこで、この記事ではfor exampleの意味や発音、具体的な使い方のほか、数多くの言い換えについても解説します。
記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる構成です。
「すでに知っている英語表現も、今一度基礎から学び直して活用していきたい」そんな方はぜひ参考にしてみてください。
for exampleの意味
今回ご紹介するfor exampleの意味は1つです。下記から意味について詳しく解説していきます。
例えば~
for exampleの意味は「例えば~」となります。
日常会話や文章でもよく使われるこのフレーズは、話し言葉でも書き言葉でも文頭、文中、文末のどの位置に置くことができます。
とても使いやすいフレーズだと言えるでしょう。
for exampleの発音・読み方
それではここから、for exampleの発音と読み方を確認していきましょう。
for exampleの発音記号
発音記号にすると、for exampleは「fɔ’ːr igzǽmpl」と表記されます。
for exampleの発音・読み方
for exampleの発音・読み方は、日本語で「フォー(ル) イグザァンプル」となります。
<for(fɔ’ːr)>
- 「f」は、上の前歯を下唇に軽く当てて、その隙間から「フ」と息を出すように音を出します。
- 「ɔ’ː」の「:」は、長く引っ張って発音することを表しています。「ɔ’」は、口を大きく開けた後、唇を丸くして前に突き出し「オー」と長く発音します。
- 「r」は、舌先を内側に巻いて、口のどこにも触れないようにして「ア」と「ル」の間のような音を出します。
ここまで続けて「フォー(ル)」となります。
example(igzǽmpl)>
- 「i」は、日本語の「エ」と「イ」の中間の音になります。「エ」と「イ」を同時に言う感じで「イ」と発音します。
- 「g」は、舌の後ろ部分を上あごの奥につけて息を止めるようにします。そのあと、「グッ」と息を破裂させて発音します。
- 「zǽ」の「z」は、舌の先を前歯のすぐ裏の歯茎に近づけて、その隙間から「ズ」と息を出して発音します。「æ」は、「ア」と「エ」の中間のような音になります。両ほほを左右に引っ張り、口を横にあけて「ア」と発音します。ここまで続けて「ザァ」となります。
- 「m」は、唇を閉じて口から息が漏れないようにし、「ム」という声を鼻を通して出します。ここでは「ム」よりも「ン」に近い音を出します。
- 「p」は、唇を閉じて息を止めます。そこから急に「プッ」と唇を破裂させて発音します。
- 「l」は、舌先を前歯のすぐ裏に付けます。その状態で舌の両側から「ウ」と「ル」を同時に出すように発音します。
ここまで続けて「イグザァンプル」となります。
上記ポイントを押さえ、何度も発音練習を重ねてブラッシュアップしていきましょう。
for exampleの使い方と例文
ここまで、for exampleの基本的な意味と発音のポイントについて解説してきました。
下記から、まずはこの英語表現の使い方のまとめと具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
for exampleの使い方
for exampleの使い方は、話し言葉でも書き言葉でも、文頭、文中、文末のどこにでも挿入して使えます。
これから紹介する例文を参考に使い方を覚えましょう。
for exampleの例文
それでは早速以下から、for exampleを使った例文を含む会話文例をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ英単語や表現は、そのまま形と意味だけを暗記するのではなく、具体的な例文や会話文例の形に落とし込んで暗記した方が後で活用しやすくなります。
ぜひ会話の流れに注視しながら、以下の例文を参考にしてみてください。
for exampleを使った例文①
最初にご紹介するのは、for exampleを文頭に置いた文です。学校の教科書や初心者向けの英会話テキストなどで見かけることが多いでしょう。
会話文例
(公用語を2つ持っている国があるのですか?)
(例えば、カナダは2つの公用語を持っています。)
for exampleを使った例文②
for exampleを文中に置いた時の例文です。
書き言葉の場合、for exampleの前後に「,」を付けておくと良いでしょう。
会話文例
(生地の色は選べますか?)
(あなたは2つの色を選べます。例えば、黒と白など。)
for exampleを使った例文③
for exampleを文末に置いた時の例文です。
書き言葉の場合、for exampleの前に「,」を付けておくと良いでしょう。
会話文例
(どんな楽器を演奏できますか?)
(私はたくさんの楽器を演奏できます。例えばピアノとバイオリンです。)
for exampleを使う際の注意点
for exampleの省略形を「ex」と覚えている方が多いかと思います。
けれども、実は「ex」は厳密には正しい省略形ではないことをご存じでしょうか?
また、for exampleの省略形は「ex」だけではありません。そこで、それらの使い方を解説します。
for exampleの省略形
exampleの省略形として「ex」を使っているのではないのでしょうか?
それは、テキストなどで「ex」と表記されているページを見ているからだと思います。
「ex」の本来の意味は、教科書などに使われる「例題」「問題」となります。
つまり、「例えば」と広い意味で使うのは間違いなのです。
正しいexampleの省略形は「e.g.」です。
外国の方とメールをやり取りするときは、「e.g.」を使いましょう。
また、「i.e.」という省略形もあります。
これもまた、exampleの省略形としてはあまり正しくありません。
「i.e.」は、ラテン語のid estの省略形で、「つまり」「すなわち」「言い換えると」という意味となります。
「ex」「e.g.」「i.e.」それぞれの使い方に注意してください。
for exampleの語源
語源を学ぶと、新たに学んだ英単語や英語表現への更なる理解が深まります。
以下から、for exampleを構成する2つの単語の語源を一緒に確認していきましょう。
for exampleの語源は「for」「example」
英単語for exampleのそれぞれの語源は「for」「example」とされています。
まず「for」の語源は、古英語の「前に、見ている前で、存在する前で;遠くに;間に、前に;のために、利益のために;の代わりに」という意味になります。これは、プロト・ジャーマン語の「fur」から来ているといわれています。
「example」の語源は、14世紀後半に登場した「一つのクラスに典型的な事例;良いか悪いかの模範、行動や振る舞いが模倣の対象となるもの;避けるべき例;警告としての罰」という意味になります。
for exampleと意味が似ている単語
ここまで、for exampleの意味や使い方を中心に具体的な例文・会話文例も交えながら、発音・使用の際の注意点、語源と幅広い視点からこの表現について解説してきました。
最後に、この表現と意味が似ている類語・類似表現をいくつかご紹介します。
ここで紹介する表現も含めて活用し、英語での表現力の幅をグンと拡げてみてください。
As an example
最初にご紹介するのは、「As an example」です。
意味はほとんど同じで「一例として」「例を挙げると」といった意味になります。
As an exampleを使った会話文例
(私の仕事はデザイナーです。)
(例として、過去の成果物を見せていただけますか)
for instance
for instanceは、for exampleと同じように話し言葉でも書き言葉でも、文中のどこの位置にでも置いて使えます。
また、for exampleよりもフォーマルな印象を与えるので、ビジネスなどで使うと良いでしょう。
instanceは特定の人や事例を指すときに使います。
なので例の意味の幅が広いfor exampleよりも少し具体的なときに用います。
でもまずは、フォーマルやビジネスなどに適していると覚えておくと良いでしょう。
for instanceを使った会話文例
(リーダーの指示に従ってください。)
like
likeは、あまり形式的でない印象やフランクな感じに使われます。
「みたいな」「そんな感じ」といった曖昧な例として使うと良いでしょう。
likeを使った会話文例
(どんな外国語を習いたいですか?)
((例えば)スペイン語のような外国語を習おうかと思ってます。)
such as
such asは、likeよりももう少し丁寧な印象にするときに使います。
話し言葉ではなく、書き言葉としてよく使われます。
その時、複数の例を挙げるときにはsuch asの前に「,」を付けますが、例が一つの時は付けません。
such asを使った会話文例
(難民問題はどう対処すべきでしょうか?)
Let’s say
Lat’s sayは、「例えば~として」「仮に~として」という意味で使います。
Let’sを省略してsayだけでも使用できます。
Lat’s sayを使った会話文例
(例えばあなたが試験に合格しなかったら、どうするの?)
(別の仕事を探します。)
Let’s suppose
Let’s sayよりも丁寧に表現したいときはLet’s supposeを使います。
意味はLet’s sayと同じように「例えば~として」「仮に~とすると」となります。
Let’s supposeを使った会話文例
(私は何を学ぶべきでしょうか?)
(例えばあなたが重要な報告書を書かないといけないとしましょう。)
Let’s pretend
Let’s sayやLet’s supposeの「例えば~として」「仮に~とすると」と似たような意味でLet‘s pretend「~のふりをする」というフレーズもあります。
使い方としては「例えば~だとしたら」という意味になります。
Let‘s pretendを使った会話文例
(なぜサバイバル技術を学んでるの?)
((例えば)私たちが無人島にいたとしましょう。)
to name a few
to neme a fewは、「いくつかの例を挙げると」という意味になります。
大抵の使われ方は、複数例を挙げて最後に付けます。
to neme a fewを使った会話文例
(政治を勉強するべきでしょうか?)
(我々の国には多くの問題があります。例をあげると貧困、健康、教育などです。)
Let me give you an example./ I’ll give you an example.
講演やプレゼンテーションなどの場面で「例を挙げましょう」というフレーズには「Let me give you an example./ I’ll give you an example.」が最適です。
Let me give you an exampleを使った会話文例
(先生、講義をお願いします。)
(ではAIテクノロジーについての例を挙げましょう。)
まとめ
今回ご紹介した英語表現for exampleは、日常会話でよく使われる「例えば~」という表現です。
似たような意味がたくさんあるので、場面場面で適切なフレーズを使えるようにしましょう。
ぜひあなたも今回の内容を参考に、色んな場面で活用してみてくださいね。
笠原大輔
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