whileは、名詞や接続詞の役割を果たし、意味も多くあります。
主な意味としては3つ。
・~する間に
・~である一方
・(一定の)時、時間
この意味を見てわかるように、whileは「時間」に関係する単語になります。
今回紹介するフレーズ、for a whileも時間を表現する言葉です。
意味や発音、具体的な使い方を解説するほか、記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる構成です。
「すでに知っている英語表現も、今一度基礎から学び直して活用していきたい」そんな方はぜひ参考にしてみてください。
for a whileの意味
今回ご紹介するfor whileの意味は大きく1つです。下記から意味について詳しく解説していきます。
少しの間/しばらくの間
for a whileの意味は「少しの間/しばらくの間」になります。
whileが示す時間の長さは、文の内容から判断します。
文の中で、状態や動作が続いている間の時間を表現します。
for a whileの発音・読み方
それではここから、for a whileの発音と読み方を確認していきましょう。
for a whileの発音記号
発音記号にすると、for a whileは「fɔ’ːr ə wáil」と表記されます。
for a whileの発音・読み方
for a whileの発音・読み方は、日本語で「フォー(ル) ア ワァィル」となります。
<for(fɔ’ːr)>
- 「f」は、上の前歯を下唇に軽く噛むように閉じます。その隙間から「フ」と息を出すようにします。
- 「ː」は、長く引っ張って発音する意味です。「ɔː」は、口を大きく開け、唇を丸く前に突き出すようにしてから「オー」と長く発音します。
- 「r」は、舌先を内側にまいて、口のどこにも触れずに「ア」と「ル」の間のような音を出します。
ここまで続けて「フォー(ル)」となります。
<a(ə)>
- 「ə」は、口をあまり開けずに、弱く「ア」と発音します。
ここまで続けて「ア」となります。
<while(wáil)>
- 「w」は、日本語のワ行の音を表します。唇を丸く前に突き出して発音し、すぐ後ろの母音に移動します。
- 「a」は、「ai」は、二重母音になります。「a」から「i」へ滑らかに変化させ、1つの音のように表現します。前の音ははっきりと強く、後ろの音はぼかすと良いでしょう。発音の初めは口を広く開けて、発音の終わりは口を狭くして「アィ」と発します。
- 「l」は、舌先を、前歯のすぐ裏に付けます。その状態で舌の両側から「ウ」と「ル」を同時に出すように発音します。
ここまで続けて「ワァィル」となります。
上記ポイントを押さえ、何度も発音練習を重ねてブラッシュアップしていきましょう。
for a whileの使い方と例文
ここまで、for a whileの基本的な意味と発音のポイントについて解説してきました。
下記から、まずはこの英語表現の使い方のまとめと具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
for a whileの使い方
for a whileの意味は、「少しの間/しばらくの間」です。for a whileは、大抵文頭か文末の位置におきます。
具体的な使い方は、例文を参考にしてください。
for a whileの例文
それでは早速以下から、for a whileを使った例文を含む会話文例をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ英単語や表現は、そのまま形と意味だけを暗記するのではなく、具体的な例文や会話文例の形に落とし込んで暗記した方が後で活用しやすくなります。
ぜひ会話の流れに注視しながら、以下の例文を参考にしてみてください。
for a whileを使った例文①
最初にご紹介するのは、よく使われる「しばらくの間」です。文末にfor a whileを付けるときは、基本「,」は必要ありません。
会話文例
(彼女は具合が悪そうですね。)
(彼女はしばらくの間、よく眠れなかったのです。)
for a whileを使った例文②
次に紹介するのは、「ここしばらくの間」という意味です。
for a whileの後にnowを付けることで、「ここしばらくの間」という表現になります。
また、文頭にfor a whileを付けるときは、区切りとして「,」を付けるようにしましょう。
会話文例
(最近忙しそうですね。)
(ここしばらくの間、私たちは大きなプロジェクトに取り組んできました。)
for a whileを使った例文③
次にご紹介するのは「少しの間」という意味です。使い方、意味は「しばらくの間」と変わりません。
「しばらくの間」のほかの訳し方として覚えておくと良いでしょう。
会話文例
(初めまして。エレンさんはいますか?)
(はい。少しの間、こちらでお待ちください。)
for a whileを使う際の注意点
for a whileは、時間を表現しているフレーズです。
通常whileが指す時間が、何の動作かどのくらいの長さかといったことは話の内容で理解します。
この注意点では、whileが指し示す時間の表現方法についてご紹介します。
形容詞を付けることで時間の長さを詳しく表現できる
「for a short while」「for a long while」といったように、while の前に「short」や「long」といった形容詞をつけることで、時間の長さをより詳しく表現できます。
例えば、
・I will stay here for a long while.
(ここにしばらくの間とどまります。)
といったように、大まかな滞在時間を表現できます。
具体的な滞在時間を示してはいませんが、「long」を付けることで滞在時間にある程度余裕があることを表せます。
「しばらくの間」「少しの間」という時間について、もう少しだけ具体的に伝えたい場合は形容詞を付けましょう。
for a whileの語源
語源を学ぶと、新たに学んだ英単語や英語表現への更なる理解が深まります。
以下から、for a whileを構成する3つの単語の語源を一緒に確認していきましょう。
for a whileの語源は「for」「hwhile」
英単語myのそれぞれの語源は「for」「hwhile」とされています。
まず「for」の語源は、古英語の「前に、見ている前で、存在する前で;遠くに;間に、前に;のために、利益のために;の代わりに」という意味になります。これは、プロト・ジャーマン語の「fur」から来ているといわれています。
「while」の語源は、古英語の hwile になります。hwil「時間の間隔」の対格で、プロトゲルマン語の *hwilo(古サクソン語の hwil 、古フリジア語の hwile 、古高ドイツ語の hwila 、ドイツ語の Weile 、ゴート語の hveila「時間の間隔、一時」の源)から派生し、元々は「休息」(古ノルド語の hvila「ベッド」、hvild「休息」を参照)を意味していたとされています。
for a whileと意味が似ている単語
ここまで、for a whileの意味や使い方を中心に具体的な例文・会話文例も交えながら、発音・使用の際の注意点、語源と幅広い視点からこの表現について解説してきました。
最後に、この表現と意味が似ている類語・類似表現をいくつかご紹介します。
ここで紹介する表現も含めて活用し、英語での表現力の幅をグンと拡げてみてください。
for the time being
for the time beingの意味は「当面の間」となります。
「しばらくの間」よりも長い期間のイメージを伝えるときに使います。
for the time beingを使った会話文例
(体の調子はいかがですか?)
(体調はとても悪いです。当分の間、病気の療養のため休暇を取ります。)
indefinitely
indefinitelyの意味もfor the time beingと同じように「当分の間」となります。
二つの違いは、indefinitelyの方が「多少の変化があっても変わることがない」という永久的な意味合いが強い印象です。
indefinitelyを使った会話文例
(グループが解散するっていうのは本当ですか?)
(その芸術家グループは、当面の間活動を休止することにしました)
for the moment
for the time beingの言い換えとしてfor the momentも使えます。
意味も同じで「当分の間」になります。
for the momentを使った会話文例
(旅行に行ってたくさんお金を使ってしまいました。)
(当分の間、家を出ないようにしましょう。)
まとめ
今回ご紹介した英語表現for a whileは、日常会話で多く使われ、似たような言葉や言い換えも数多くあります。
まずは、for a whileの使い方から学んでから、ほかの言い方を学ぶと良いかもしれません。
笠原大輔
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