holdは、日常生活でもよく使われる単語です。今まで会話の中で耳にしたことがある、または自分でも実勢に使ったことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなholdの意味や使い方について詳しく解説していきます。この単語をより実践的に活用していきた!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
holdの意味
holdには品詞としては動詞と名詞があり、動詞は他動詞と自動詞に分けられます。
厳密に数えると、意味は40以上になりますが、ここでは特に覚えておくと良い他動詞を中心に37個を取り上げて説明していきます。
ものを手に持つ、握る
最初にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「ものを手に持つ、握る」です。例えば「手すりをしっかり握ってください」のような例文でこの意味を活用できます。
人の手・腕などをつかむ、握る
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「人の手・腕などを掴む、握る」です。この意味で使用する場合、文の形は「hold +目的語+by+名詞」となります。
例えば、「彼は私の腕を掴みました」などの文章で活用可能です。
~を手・腕などで支える、保持する
holdには他動詞として「~を手・腕などで支える、保持する」という意味もあります。文の形は「hold+目的語+前置詞+(代)名詞」となります。
例えば、「彼は手に新聞を握っていました」という例文内でこの意味を活用できます。
~をある状態・位置に保っておく
「~をある状態・位置に保っておく」という意味もholdの他動詞の意味の一つです。例えば、「彼は私のためにドアを開けておいてくれました」などの文章内でこの意味を使えます。
ものを~に当てておく、固定させる
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「ものを~に当てておく、固定させる」という意味です。この意味で使用する時、文の形は「hold+目的語+前置詞+(代)名詞」となります。
例えば、「彼女は双眼鏡を目に当てていました」のような形で活用可能です。
容器などが液体などを入れている、入る
holdには他動詞として「容器などが液体などを入れている、入る」という意味もあります。例えば、「このボトルは1リッター入ります」などの文章にこの意味を応用できます。
部屋などが人を収容する
「部屋などが人を収容する」というのもholdの他動詞が持つ意味です。例えば、「この部屋は100人は入れます」のような形で活用可能です。
~を含んでいる、含有する
holdには他動詞として「~を含んでいる、含有する」という意味もあります。例えば、「その女性の口調には非難が含まれていました」のように表せます。
金・土地などを所有する、保管する
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「金・土地などを所有する、保管する」です。例えば、「その男性はその会社の株主です」などの例文で活用できます。
役・地位などを占める、学位を持っている
「役・地位などを占める、学位を持っている」もholdの他動詞としての意味です。例えば、「彼の息子は医学博士博士号を持っています」という形で活用可能です。
~に拘束しておく、留置する
holdの他動詞の意味には「~に拘束しておく、留置する」という意味もあります。例えば、「その少年は拘留所に一時留置されました」などの文章内でこの意味を活用できます。
信念・意見などを心に持つ、抱く
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「信念・意見などを心に持つ、抱く」です。例えば、「彼女は興味深い信念を心に持っています」などの形で活用できます。
~を記憶に留める
holdには他動詞として「~を記憶に留める」という意味もあります。この意味で活用する場合、文の形は「hold+目的語+in+(代)名詞」となります。
例えば、「そのことは今で覚えています」などの例文内で活用可能です。
人などを尊敬などに値すると考える
「人などを尊敬などに値すると考える」というのもholdの他動詞の意味の一つです。この意味で使う場合も、文は「hold+目的語+in+(代)名詞」の形を取ります。
例えば、「多くの人々が彼を尊敬していました」などの形で応用できます。
~と思う、考える
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「~と思う、考える」です。例えば、「彼は霊魂は不滅だと考えました」などの例文で活用できます。
~を~にみる、考える
holdには他動詞として「~を~にみる、考える」という意味もあります。例えば、「その女性は彼の意見を軽視しています」などの形で活用可能です。
~を抑える、制する、差し控える
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「~を抑える、制する、差し控える」です。例えば、「彼女は息を押し殺していました」のような形でこの意味を活用できます。
言葉・音などを出さない
「言葉・音などを出さない」という意味もholdの他動詞の意味の一つです。例えば、「騒ぐな、黙っていろ」などの表現で使えます。
会などを催す、式を挙げる
holdには「会などを催す、式を挙げる」という他動詞の意味もあります。例えば、「私の会社は昨日大きな記者会見を行いました」などの形で活用可能です。
~を持続する、維持する
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「~を持続する、維持する」です。例えば、「彼女は沈黙を守り続けました」のような形で使うことができます。
愛情・注意などを引き付けておく、引き留めておく
holdには他動詞として「愛情・注意などを引き付けておく、引き留めておく」という意味もあります。
例えば、「彼は自分の子供の注意をそれ以上つなぎ留めておけませんでした」などの例文内で活用してみましょう。
ものが重さなどに耐える、持ちこたえる
「ものが重さなどに耐える、持ちこたえる」という意味も他動詞holdにはあります。この意味で使用する場合、文の形はしばしば受動態を取ります。
例えば、「その家はいくつかの柱で支えられています」などの文章内で活用可能です。
人に約束・義務、責任などを守らせる
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「人に約束・義務、責任などを守らせる」です。文の形は「hold+目的語+to+(代)名詞」となります。
例えば、「子供に約束を守らせることは重要です」のような形で応用できます。
乗り物の出発時間を遅らせる
holdの他動詞の最後の意味としてご紹介するのは、「乗り物の出発時間を遅らせる」です。例えば、「彼女のためにその会社は飛行機の出発時間を遅らせました」などの文にこの意味を活用できます。
ロープ・錨などがもつ、耐える
ここからは、holdの自動詞の意味をご紹介します。holdには自動詞として「ロープ・錨などがもつ、耐える」という意味があります。
例えば「そのロープは大量の雨に耐えられませんでした」などの形で活用可能です。
~を握っている、~につかまっている
次にご紹介するのは、holdの自動詞の意味「~を握っている、~につかまっている」です。この場合、文の形は「hold+前置詞+(代)名詞」となります。
例えば、「どうかロープにつかまってください」などの形で応用できます。
天候などがもつ
holdの自動詞の意味には「天候などがもつ」という意味もあります。例えば、「明日天気がもってくれればいいんですけど」などの形で使うことができます。
~の状態で維持する、いる、引き続き~している
「~の状態で維持する、いる、引き続き~している」もholdが自動詞として持つ意味の一つです。例えば、「先週は気候がずっと暖かかったです」という文章内で活用できます。
続けて進む、進んでいく
holdには自動詞として「続けて進む、進んでいく」という意味もあります。例えば、「その飛行機は進路を変えずに進み続けました」などの形で応用可能です。
効力がある、適用できる
次にご紹介するのは、holdの自動詞の意味「効力がある、適用できる」です。例えば、「このルールはこの場合には適用できません」などの文章内で使用できます。
引き続いて~の効力がある
holdには自動詞として「引き続いて~の効力がある」という意味もあります。例えば、「私の約束は未だ効力があります」などの形で応用可能です。
~を固く守る、固守する
「~を固く守る、固守する」もholdの自動詞の意味の一つです。例えば、「決意は貫くようにしなさい」などの形で使えます。
~と同意見である、~に賛成する
holdの自動詞の意味として最後にご紹介するのは、「~と同意見である、~に賛成する」です。例えば、「彼女はその提案に賛成しませんでした」などの文章内でぜひ活用してみましょう。
手で持つ・掴むこと
ここからは、holdの名詞の意味です。まずholdには名詞として「手で持つ・掴むこと」という意味があります。
例えば、「どうかロープから手を離さないでください」などの表現にも活用可能です。
掌握、支配力、威力、影響力
次にご紹介するのは、holdの名詞の意味「掌握、支配力、威力、影響力」です。例えば、「彼は部下への掌握力を失ってしまいました」などの文章内で活用できます。
着手・執行などの一時延期、差し控えの勧告
holdには名詞として「着手・執行などの一時延期、差し控えの勧告」という意味もあります。例えば、「彼は離陸差し控えを勧告しました」などの形で使用できます。
船倉
最後にご紹介するのは、holdの名詞の意味「船倉」です。航海・海語として使われ、例えば「その船員たちは、船倉に船荷を積み込みました」などの文章内で活用可能です。
holdの発音・読み方
それではここから、holdの発音と読み方を確認していきましょう。
holdの発音記号
発音記号にすると、は「hóuld」と表記されます。
holdの発音・読み方
holdの発音・読み方は、日本語で「ホォゥルドゥ」となります。
最初の「hóu」の部分は、まず「h」を息を吐きながら「ホ」と発音します。「ou」は唇を丸くすることを意識し、「オゥ」と出します。これらを続けると、「ホォゥ」となります。
次に「l」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、そのままウとルを同時に出すような意識で「ル」と出します。
最後に「d」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めて「ドゥ」と勢い良く出します。特にlやdの音は日本語にはない音なので、ぜひ何度も発音の練習を重ねていきましょう。
holdの使い方と例文
ここまで、holdの他動詞・自動詞の意味、名詞の意味と発音のポイントについて詳しく解説していきました。
以下からh、まずはholdの使い方を学ぶさいのポイントについてまとめ、具体的な例文をご紹介していきます。
hold の使い方
holdは、何と言っても表す意味の種類が多いため、他動詞を中心により頻繁に使われるものから優先的に使い方を整理していくのがおすすめです。
holdの例文
早速以下から、holdの特に汎用性の高い意味を厳選してご紹介していきます。
具体的な例文を通して単語の意味や使い方を学ぶと、脳にも記憶に残りやすく効率的です。実際の会話で活用することを目指してぜひ下記内容も参考にしてみてください。
holdを使った例文①
最初にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「ものを手に持つ、握る」を活用した例文です。例文の意味は「手すりをしっかり握ってください」となります。
会話文例
(ここではどうすれば良いですか?)
(手すりをしっかり握ってください。)
holdを使った例文②
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「人の手・腕などを掴む、握る」を使った表現です。意味は「彼は私の腕を掴みました」となります。
例文の通り、「hold +目的語+by+名詞」の形を取ります。
会話文例
(彼は私の腕を掴んだのよ。)
(本当?次に何が起こったの?)
holdを使った例文③
holdの他動詞の意味「~を手・腕などで支える、保持する」を活用すると、「彼は手に新聞を握っていました」」という表現をすることもできます。
例文のように文の形は「hold+目的語+前置詞+(代)名詞」となります。
会話文例
(その時彼は何をしていたの?)
(分からないんだよね。手に新聞を握ってはいたけど。)
holdを使った例文④
次にご紹介するのは、「~をある状態・位置に保っておく」holdの他動詞の意味を活用した例文です。意味は「彼は私のためにドアを開けておいてくれました」となります。
会話文例
(彼は私のためにドアを開けておいてくれたのよ。)
(彼は素敵な男性のようね!)
holdを使った例文⑤
holdの他動詞の意味「容器などが液体などを入れている、入る」を活用すると、「このボトルは1リッター入ります」という表現も可能です。
例文のように物を主語にして使うのがポイントです。
会話文例
(ボトルはどれくらいの大きさですか?)
(これは大です。このボトルには1リッター入ります。)
holdを使った例文⑥
「部屋などが人を収容する」というのもholdの他動詞の意味を活用すると、「この部屋は100人は入れます」という例文も作れます。
⑤でご紹介した例文と同様、部屋や空間などを主語にするのがポイントです。
会話文例
(この部屋は100人は入れます。)
(それは私達の挙式にぴったりだわ!)
holdを使った例文⑦
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「金・土地などを所有する、保管する」を活用した例文です。意味は「その男性はその会社の株主です」となります。
会話文例
(その男性はその会社の株主なんだよ。)
(そうなんだ?知らなかったよ。)
holdを使った例文⑧
holdの他動詞の意味「~を抑える、制する、差し控える」を活用すると、「彼女は息を押し殺していました」という表現も可能です。
会話文例
(彼女は息を押し殺していたんだよ。それは彼女にとってあまりに恐ろしかったんだ。)
(かわいそうに。)
holdを使った例文⑨
次にご紹介するのは、holdの他動詞の意味「会などを催す、式を挙げる」を活用した例文です。意味「私の会社は昨日大きな記者会見を行いました」となります。
会話文例
(間違ってるかもしれないんだけど、君の会社が昨夜テレビに出てなかった?)
(僕の会社は昨日大きな記者会見を行ったんだ。)
holdを使った例文⑩
holdの他動詞を使った最後の例文としてご紹介するこの例文は、「彼女のためにその会社は飛行機の出発時間を遅らせました」という意味を表します。
例文のようにholdには自動詞として「乗り物の出発時間を遅らせる」という意味もあります。
会話文例
(彼女のためにその会社は飛行機の出発時間を遅らせたんだよ。)
(僕もそのニュースは聞いたよ!)
holdを使った例文⑪
holdの自動詞としての意味「~の状態で維持する、いる、引き続き~している」を活用すると、「先週は気候がずっと暖かかったです」という表現もできます。
例文のように天候や状況などがある状態を保っているという意味で活用するのがポイントです。
会話文例
(君の地域での天気はどうだった?)
(先週は気候がずっと暖かったよ。)
holdを使った例文⑫
holdの自動詞の意味「ロープ・錨などがもつ、耐える」を活用すると、「そのロープは大量の雨に耐えられませんでした」という意味の例文も作ることができます。
会話文例
(そのロープは大量の雨に耐えられなかったんだ。)
(雨が沢山降ったに違いないね!)
holdを使った例文⑬
次にご紹介するのは、holdの自動詞の意味「~を固く守る、固守する」を活用した例文です。例文の意味は「決意は貫くようにしなさい」となります。
会話文例
(ご自身の視聴者に対して伝えたいことは何かありますか?)
(決意を貫くようにしてください。諦めないで。)
holdを使った例文⑭
holdの名詞の意味「手で持つ・掴むこと」を活用すると、「どうかロープから手を離さないでください」という意味にもなります。
会話文例
(どうかロープから手を離さないでください。)
(分かりました、そうしないようにします。)
holdを使った例文⑮
最後にご紹介するのは、holdの名詞の意味「着手・執行などの一時延期、差し控えの勧告」を活用した例文です。
意味は「彼は離陸差し控えを勧告しました」となります。
会話文例
(彼は離陸差し控えを勧告したんだ。)
(へえ。それは本当に稀なケースだね。)
holdを使う際の注意点
holdと似た意味を持つ単語に「have」があります。両者の単語は、日本語にするとどちらも「持つ」の意味になるため、それぞれのニュアンスを正確に捉えて使い分けていく必要があります。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
holdは能動的、haveは受動的
まず、holdは能動的に何かを持つ、イベントなどを催すという意味を表します。これに対して、have受動的に何かを持つ、イベントなどの出席するという意味になります。
例を挙げると、「I’m holding a dog.」は、自分から能動的に「今、私は犬を持って(抱きかかえて)います」という意味を表し、これを「I have a dog.」と表すと、受動的に「犬を飼っています」という意味になります。
この違いは、例えば「I held a meeting.」(私は会議を開きました)、「I had a meeting.」(会議がありました) などの文章の中にも見て取れます。
基本的にholdはその主体が能動的にある程度の労力をかけて行うこと、haveは主体が受動的に行う、または享受することについて表現すると整理しておくと良いでしょう。
繰り返しになりますが、日本語ではどちらも「持つ」と訳してしまいがちなので、この機会にこれらの違いをしっかり認識して注意してみてください。
holdの語源
英単語の語源を知ることは、その単語へのより深い理解へ繋がります。以下から、holdの語源について学んでいきましょう。
holdの語源は古英語「 haldan」
holdの語源は、古英語の「 haldan」と言われています。この語源には「含むこと、掴むこと、保持すること」という意味がありました。
語源と現代のholdの形と意味を比べてみると、かなり似通っているというのがとても面白いですよね。
holdと意味が似ている単語
ここまで、holdの意味や使い方、使用の際の注意点、語源について解説してきました。最後に、holdと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。
新たな単語に加え、その類語も暗記する方法は語彙力UPにも貢献してくれます。ぜひあなたも、類語を上手く暗記して活用してみてくださいね。
detain
最初にご紹介するのは、動詞で「引き止める、待たせておく、留置する」の意味を表す「detain」です。holdの「~を手・腕などで支える、保持する」の意味の類語として活用できます。
detainを使った会話文例
(待ち時間はどれくらいですか?)
(お手間はかけません。)
grip
動詞で「~をしっかり掴む、硬く握る」、名詞で「つかむこと、掌握」などの意味を表す「grip」もholdの類語として使えます。
gripを使った会話文例
(彼女は彼女の母親の手をぎゅっと握りました。)
(彼女はとても怖かったに違いないね。)
まとめ
holdは、特に他動詞の意味を中心に覚えておくと日常生活でも活用できる場面の多い便利な単語です。
似た意味を持つhaveとのニュアンスの違いを掴んで使いこなせれば、表現の幅も広がります。ぜひあなたも当記事内容を参考にしてholdを使いこなしてみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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