separateは、日常生活の中でも良く登場する単語です。今まで、海外ドラマなどのセリフの中で耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなseparateの意味や使い方についてご紹介していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
separateのより具体的な使い方を今一度確認したいという方はぜひ参考にしてみてください。
separateの意味
separateには動詞、形容詞、名詞の3つの異なる品詞があります。特に動詞、形容詞として使用することが多く、名詞での使用はほぼありません。
このため、以下では動詞、形容詞としての意味をそれぞれ解説していきます。
二つ以上のものを切り離す、~と~を引き離す
まず、separateには他動詞として「二つ以上のものを切り離す、~と~を引き離す」という意味があります。
例えば「レタスの葉を一枚一枚むいて頂けますか?」などの表現内にこのseparateの意味を活用できます。
~を~から切り離す、分離する
次にご紹介するのは、separateの他動詞の意味「~を~から切り離す、分離する」です。この意味で使用する場合、文の形は「separate+from+(代)名詞」となります。
例えば「次にクリームから牛乳を分離させます」などの文章で使用可能です。
~を分けている、隔てている
separateには他動詞として「~を分けている、隔てている」という意味もあります。文の形はしばしば受動態となり、進行形では使用できません。
また、「separate+目的語+off+代名詞」の形を取ると、「~を~から分けている、隔てている」という意味でも使えます。
例えば「二つの庭はその木によって隔てられています」などの形で使用できます。
~を~に分ける、区切る
次にご紹介するのは、separateの他動詞の意味「~を~に分ける、区切る」です。この時、文の形は「separate+目的語+into+(代)名詞」となります。
例えば「その国は小さな地区に分割されています」などの形で活用可能です。
~を分散する、四散させる
separateは他動詞として「~を分散する、四散させる」という意味も表します。例えば「戦争は家族をバラバラにします」などの文で活用できます。
二つのものを区別する、認識する
「二つのものを区別する、認識する」という意味も他動詞のseparateが持つ意味です。前置詞outを目的語の後に配置することもあります。
例えば「あなたはその二つの論点を区別して考える必要があります」などの文中にこの意味を使用できます。
友人などを仲たがいさせる
separateには他動詞として「友人などを仲たがいさせる」という意味もあります。例えば「その悪い噂が二人の旧友を仲たがいさせました」などの表現が可能です。
離れる、分離する
ここからは、separateの自動詞としての意味をご紹介します。自動詞の意味に「離れる、分離する」という意味があります。
例えば「油と水は分離します」などの文章にこの意味を活用可能です。
~に分かれる
separateには自動詞として「~に分かれる」という意味もあります。この場合、文の形は「separate+into+(代)名詞」となります。
例えば「この大通りはここでモーハウス通りとエルム通りに分かれます」などの表現が可能です。
人々が別れる
自動詞のseparateには「人々が別れる」という意味もあります。この意味を膨らませて「夫婦が別居する」という意味でも活用可能です。
例えば「私達はそのパーティーを出てから別れました」などの形で使用可能です。
別の、同じでない、異なる、独自の
separateには形容詞として「別の、同じでない、異なる、独自の」という意味があります。例えば「この英単語には7つの異なる意味があります」などの形で応用できます。
分かれて、独立して
最後にご紹介するのは、separateの形容詞としての意味「分かれて、独立して」です。例えば「その葉っぱは個々に分かれています」などの意味で活用可能です。
separateの発音・読み方
それではここから、separateの発音と読み方を確認していきましょう。
separateの発音記号
発音記号にすると、は「sépərèit」と表記されます。
separateの発音・読み方
separateの発音・読み方は、日本語で「セェパァレェイトゥ」となります。
まず「sé」の部分は「s」を舌先前歯のすぐ裏の歯茎に近づけ、その隙間から「ス」と発音します。「e」は口を左右に少し大きめに開き、日本語のエを意識しながら「エ」とします。これら2つを合わせると「セェ」となります。
次に「pə」は「p」を口を閉じたまま一瞬息を止め、勢いよく「プ」と出します。「e」は先ほどと同じ要領で「エ」と発音します。これらを合わせて「パァ」と発音します。
「rè」は「r」を舌先を内側に巻き、口のどこにも触れない状態で「ル」と出します。「e」は先ほどと同じ要領で「エ」と発音し、2つを合わせて「レェ」とします。
最後に「i」はエとイの中間の音を意識して「イ」、「t」は舌先を前歯のすぐ後ろの歯茎に付け、一瞬息を止めて「トゥ」と発音します。
特に「s」や「t」の音は日本語にはない特徴的な音です。ぜひ上記のポイントを参考にして何度も発音の練習をしてみてください。
separateの使い方と例文
ここまで、separateの異なる品詞ごとの意味と発音のポイントについて解説してきました。以下から、まずはseparateの使い方を学ぶ際のポイントと具体的な例文をご紹介していきます。
separateの使い方
separateは特に動詞での意味が多く、汎用性も高いので他動詞、自動詞それぞれの意味の違いに着目しながら使い方を整理していくのがおすすめです。
形容詞の使い方も余裕があればぜひチェックしてみましょう。
separateの例文
早速ここから、separateの例文をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ単語をただそのまま暗記するのではなく、例文の形で記憶することは記憶にも残りやすいのでおすすめです。
ぜひ実際の会話でどんな風に活用できるだろう?という視点を持って以下を読み進めてみてください。
separateを使った例文①
最初にご紹介するのは、separateの他動詞の意味「二つ以上のものを切り離す、~と~を引き離す」を活用した例文です。
意味は「レタスの葉を一枚一枚むいて頂けますか?」となります。
会話文例
(何か手伝おうか?)
(レタスの葉を一枚一枚むいて頂けますか?)
separateを使った例文②
separateの他動詞の意味「~を分けている、隔てている」を活用すると、例文のように「二つの庭はその木によって隔てられています」という文章も作れます。
この意味で使用する場合、文の形はしばしば受動態となります。
会話文例
(二つの庭はその木によって隔てられています。)
(ああ、その大きな木には気づかなかったです。)
separateを使った例文③
次にご紹介するのは、separateの他動詞の意味「二つのものを区別する、認識する」を活用した例文です。前置詞outを目的語の後に配置することもあります。
例文は「あなたはその二つの論点を区別して考える必要があります」という意味を表します。
会話文例
(彼がなぜ私が説明しようとしていることが分からないのか理解できないんです。)
(あなたはその二つの論点を区別する必要がありますね。)
separateを使った例文④
separateの他動詞の意味「友人などを仲たがいさせる」を活用すると、「その悪い噂が二人の旧友を仲たがいさせました」という文章も作れます。
このように、separateは人との関係性について言及する際にも使えます。
会話文例
(その悪い噂が二人の旧友を仲たがいさせました。)
(それは残念ですね。)
separateを使った例文⑤
separateの自動詞の意味「離れる、分離する」を活用すると、例文のように「油と水は分離します」という意味も表せます。
会話文例
(油と水は分離します。)
(その通りです。)
separateを使った例文⑥
次にご紹介するのは、separateの自動詞の意味「~に分かれる」を活用した例文です。例文の意味は「この大通りはここでモーハウス通りとエルム通りに分かれます」となります。
文の形は「separate+into+(代)名詞」を取ります。
会話文例
(これらの通りは何ですか?)
(この大通りはここでモーハウス通りとエルム通りに分かれます。)
separateを使った例文⑦
最後にご紹介するのは、separateの形容詞の意味「別の、同じでない、異なる、独自の」を活用したものです。
例文の意味は「この英単語には7つの異なる意味があります」となります。
会話文例
(この英単語には7つの異なる意味があります。)
(わぁ、それは数が多いですね!)
separateを使う際の注意点
separateを使用する際には、他にも日本語にすると「分ける」の意味で使える英単語とのニュアンスをしっかり把握しておくことが重要です。
この点について以下から詳しく解説していきます。
英語では単語ごとに「分ける」のニュアンスが異なる
基本的に英語ではそれぞれの単語ごとに「分ける」のニュアンスが異なります。
例えば、今回の記事で取り上げているseparateは「元々は複数の要素で構成されている一つのものを分ける」という意味を表します。先の例文でご紹介した「レタスの葉を一枚一枚むく」という表現が分かりやすいでしょう。
他にも、英語では「1つのものを同じ大きさに分ける」という意味を持つ「divide」、「1つのものを縦に2つに割って分ける」という意味の「split」、「何かを種類ごとに分ける」という意味の「sort」などニュアンスの異なる複数の単語が存在します。
日本語では全て「分ける」という言葉で表現できても、英語では状況ごとに異なる単語を使用する必要がありますのでこの点には注意しましょう。
separateの語源
英単語の語源を知ることで、その単語への理解も深まって意味や使い方がより記憶に残りやすくなります。以下から、separateの語源についてご紹介していきます。
separateの語源はラテン語の「separatus」
separateの語源はラテン語の「separatus」とされています。この語源には、「離した」という意味がありました。
現代の単語の形と意味と比べてみると、とても良く似ている点が興味深いですね。
separateと意味が似ている単語
ここまで、separateの意味や使い方、使用の際の注意点などについて解説してきました。最後に、separateと意味の似た単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。
英語での会話のバリエーションを増やすためにも、類語も含めて暗記するという方法はとてもおすすめです。ぜひチェックしてみてください。
break
最初にご紹介するのは、動詞で「揃ったものを分ける、ばらにする、紙幣などをくずす」という意味を持つ「break」です。
separateの他動詞の意味「~を~に分ける、区切る」の類語として活用できます。
breakを使った会話文例
(100ドル紙幣をくずすことはできますか?)
(もちろんです。)
detach
次にご紹介するのは、動詞で「~を~から引き離す、取り外す、切り離す」の意味を表す「detach」です。この単語も、separateの他動詞の意味「~を~に分ける、区切る」の類語として活用可能です。
detachを使った会話文例
(このチケットはどうやって使えば良いですか?)
(こちらで半券からチケットを切り離してさしあげましょう。)
isolated
最後にご紹介するのは、形容詞で「孤立した、隔離された」の意味を表す「isolated」です。separateの形容詞の意味「分かれて、独立して」の類語として使用できます。
isolatedを使った会話文例
(あそこにぽつんと建っている家がありますね。)
(そうなんですよ、私達はそこに誰が住んでいるのかも知らないんです。)
まとめ
separateは動詞・形容詞の意味を中心に使用されることの多い単語です。日本語に訳すと「分ける」と同じ意味になってしまう他の単語との区別をしっかりしておく必要がありますが、覚えておくと便利な単語です。
ぜひあなたも当記事内容を参考に、色んな場面でこの単語を活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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