suspectは、主に動詞の意味で良く使われる英単語です。今まで自分でも英語で会話する時に使用したことがあるという方もいるでしょう。
今回は、そんなsuspectの意味や使い方を詳しく解説していきます。記事後半では使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
ぜひチェックしてみてください。
suspectの意味
suspectには品詞に動詞、名詞、形容詞の3つが存在し、動詞の意味が最も多く、汎用性が高いと言えます。以下から、動詞を中心にそれぞれの意味を詳しく解説していきます。
~の存在に前もって気づく、~があることにうすうす気づく
最初にご紹介するのは、suspectの他動詞の意味「~の存在に前もって気づく、~があることにうすうす気づく」です。
例えば「私は危険があると思います」などの表現にこの意味を活用できます。
~ということにうすうす気づく
suspectには他動詞として「~ということにうすうす気づく」という意味もあります。この場合、文の形は「suspect + that」となります。
例えば「彼は事故でも起こったのではないかと感じました」などの例文に使えます。
人に容疑をかける、人を怪しいと思う
次にご紹介するのは、suspectの他動詞の意味「人に容疑をかける、人を怪しいと思う」です。
例えば「あなたは誰が怪しいと思いますか?」などの文中で使用します。
人に~の疑いをかける
suspectの他動詞の意味に「人に~の疑いをかける」という意味もあります。この意味で使用する場合、ofの後には犯罪を表す名詞や動名詞がくるのが通例です。
例えば「彼はその殺人の疑いをかけられてきました」などの表現にこの意味を活用できます。
人に~者として疑いをかける
次にご紹介するのは、suspectの他動詞の意味「人に~者として疑いをかける」です。文の形は「suspect+as+補語」の形を取り、as以下は犯罪の行為者を表す名詞がきます。
例えば「その女性は共犯者の嫌疑をかけられました」などの文章で使えます。
~ではないかと思う
suspectには他動詞として「~ではないかと思う」という意味もあります。この意味で使用すする場合、that節を伴って、その内容は通常良くないことや望ましくないことを表します。
例えば「彼女は病気ではないかと思います」などの形で使えます。
~が~だと思う
次にご紹介するのは、suspectの他動詞の意味「~が~だと思う」です。文の形は「suspect+目的語+to be 補語」となります。
例えば「警察はその男を殺人犯だとにらみました」などの形で活用可能です。
~が~するのではないかと思う
他動詞の意味としてsuspectには「~が~するのではないかと思う」という意味もあります。この意味で使用する時、文型は「suspect+to do」になります。
例えば「私は彼が家に侵入したのではないかと思います」などの表現が可能です。
ことを疑う、怪しむ、怪しいと思う
suspectは他動詞として「ことを疑う、怪しむ、怪しいと思う」という意味も表せます。例えば「彼はその文書が本物であるかどうか疑っています」などの形で使えます。
~であると思う
次にご紹介するのは、suspectの意味「~であると思う」です。文はthatを伴い、例えば「私は彼女が正しいと思う」という例文を作ることができます。
思う
suspectの他動詞としての最後の意味としてご紹介するのは、「思う」です。この意味で使用する際は、「I suspect」の形で主な文に並列的、または挿入的に使用します。
例えば「彼らは気にしないでしょうね」などの表現に活用可能です。
容疑者、注意人物
suspectには名詞の意味として「容疑者、注意人物」という意味があります。例えば「彼は幸仁容疑者です」などの文にこの意味を活用できます。
疑わしい、怪しい、うさんくさい
最後にご紹介するのは、suspectの形容詞としての意味「疑わしい、怪しい、うさんくさい」です。例えば「それは疑わしいニュースです」などの形で使用できます。
suspectの発音・読み方
それではここから、suspectの発音と読み方を確認していきましょう。
suspectの発音記号
発音記号にすると、は「səspékt」と表記されます。
suspectの発音・読み方
suspectの発音・読み方は、日本語で「サァスぺェクトゥ」となります。
まず、「sə」の部分は「s」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、その隙間から「ス」と出します。「ə」は口を大きく開かずに弱く曖昧な音を意識して「ア」と出します。これら2つを合わせると「サァ」という音になります。
次に「s」の音も先に説明した要領で「ス」と発音し、「pé」の「p」の部分は口を閉じて一瞬息を止め、そこから勢いよく「プッ」と発音します。「e」は日本語のエの音を意識して口を左右に大きめに開けながら「エ」とします。これらを合わると「ぺェ」の発音になります。
「k」は舌の後ろの部分を上げ、それを上あごの奥に付けて一瞬息を止めてから舌を離して「クッ」と音を出します。
最後に「t」は舌先を前歯のすぐ後ろの歯茎に付け、一瞬息を止めてから勢いよく「トゥ」と出します。
特に上記の音の中でもs、k、tの音は英語独特の音で日本人にとっては出しにくい音です。ぜひ上記のポイントを参考に何度も発音の練習をしてみてください。
suspectの使い方と例文
ここまで、suspectの動詞、名詞、形容詞の意味と発音のポイントについて解説してきました。以下から、まずはsuspectの使い方を学ぶ際のまとめについてご紹介していきます。
suspectの使い方
suspectは、会話で使用する際は主に動詞で活用することが主なので、動詞の意味を中心に使い方を整理していくのがポイントです。
今回の記事でも、その観点からsuspectの動詞の意味を中心にした例文をご紹介していきます。
suspectの例文
早速以下から、suspectを使った具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
いくら数多くの英単語を暗記していたとしても、英語で会話する際にはそれを文章の形で活用できないと会話として成立しません。
ぜひ下記の例文を参考にして、単語単独ではなく実践的な文の形で活用するにはどうしたら良いか?という視点を持ってみてください。
suspectを使った例文①
最初にご紹介するのは、suspectの他動詞の意味「~の存在に前もって気づく、~があることにうすうす気づく」を活用した例文です。
例文の意味は「私は危険があると思います」となります。日本語では「~と思います」となりますが、本来の意味は「~の存在に前もって気づく、うすうす何かに気づく」です。
会話文例
(あなたはどう思いますか?)
(私は危険があると思います。)
suspectを使った例文②
suspectの他動詞の意味「~ということにうすうす気づく」を活用すると、「彼は事故でも起こったのではないかと感じました」という意味の例文も作ることができます。
文の形は「suspect + that」となり、that以下のことにうすうす気づくという意味を表します。
会話文例
(彼は事故でも起こったのではないかと感じたんだ。)
(まさか!事故は実際に起こったの?)
suspectを使った例文③
次にご紹介するのは、suspectの他動詞の意味「人に容疑をかける、人を怪しいと思う」を活用した例文です。
意味は「あなたは誰が怪しいと思いますか?」となります。whoはwhomとなることもあります。
会話文例
(あなたは誰が怪しいと思いますか?)
(分かりません。)
suspectを使った例文④
suspectの他動詞としての意味「~ではないかと思う」を活用し、例文のように「彼女は病気ではないかと思います」という表現もできます。
that節以下の内容は、起こって欲しくないような内容になることが通例です。
会話文例
(彼女はまだここに来ていないの?)
(彼女は病気ではないかと思うんだよね。)
suspectを使った例文⑤
次にご紹介するのは、suspectの他動詞の意味「ことを疑う、怪しむ、怪しいと思う」を活用した例文です。
例文の意味は「彼はその文書が本物であるかどうか疑っています」となります。
会話文例
(彼はその文書が本物であるかどうかを疑っているんだ。)
(本当に?それは興味深いね。)
suspectを使った例文⑥
suspectの意味「~であると思う」は、「私は彼女が正しいと思います」という文中で活用することもできます。
この意味で使用する場合、thatを伴うこともあります。
会話文例
(彼女が言っていることについては良く分からないね。)
(私は彼女が正しいと思います。)
suspectを使った例文⑦
次にご紹介するのは、suspectの名詞の意味「容疑者、注意人物」を活用した例文です。
例文の意味は「彼は殺人容疑者です」となります。
会話文例
(テレビに出ているこの男は誰なの?)
(彼は殺人容疑者です。)
suspectを使った例文⑧
最後にご紹介するのは、suspectの形容詞としての意味「疑わしい、怪しい、うさんくさいを活用した例文です。
例文の意味は「それは疑わしいニュースです」となります。
会話文例
(ボスについて聞いた?彼もうすぐ転勤になるらしいよ!)
(それは疑わしいニュースだねぇ。)
suspectを使う際の注意点
日本語にするとsuspectと同じく「疑う」という意味になる単語にdoubtがありますが、実はこの2つは対照的な意味を表すため、注意が必要です。
以下からこの点について詳しく解説していきます。
suspectは肯定して疑う、doubtは否定して疑う
suspectとdoubtの意味の違いは、一言で言うと「どんな意図を持って疑っているか」です。
suspectは、「~であると疑う」という意味を表し、ある対象に対して「それは恐らく間違いない」と自分の予想について肯定的に疑う場合に使用します。
一方、doubtは「~ではないと疑う」という意味になり、ある対象に対して「それは恐らく間違いだろう、そんなことはないだろう」と自分の予想に対して否定的な場合に使用します。
このように、英単語の中には日本語にすると両者同じ意味になってしまい、それぞれのニュアンスを掴みにくくなるものが沢山あります。
今回ご紹介した2つの単語の例のように、しっかりそれぞれの単語の背後にあるニュアンスまで掴めるようにしておくと使い勝手も良く、便利です。
suspectの語源
英単語の語源を学ぶと、その単語への理解も深まり意味や使い方を印象的に暗記することにも繋がります。以下から、suspectの語源について学んでいきましょう。
suspectの語源はフランス語「suspecter 」、ラテン語「suspectare」
suspectの語源はフランス語の「suspecter 」、もしくはラテン語の「suspectare」とされています。この語源には「疑う、不審に思う、不審な、疑い」などの意味がありました。
両者の語源は、現代のsuspectの形と意味の両方にかなり似ているのでとても分かりやすいですね。
suspectと意味が似ている単語
以上まで、suspectの意味や使い方、使用の際の注意点、類語などについて詳しく解説してきました。最後にsuspectと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。
バリエーション豊かな会話を実現するためには、日頃から語彙力の強化を行っておくのが鍵です。ぜひ以下の内容を参考に、suspect以外で使える単語も活用してみてください。
assume
最初にご紹介するのは、動詞で「~を当然のことだと思う、思い込む、決めてかかる」の意味を表す「assume」です。
suspectの「~だと思う、~ではないかと思う」などの意味の類語として使えます。
assumeを使った会話文例
(私は彼女が許してくれると思っていたの。)
(僕はそうは思わなかったよ。彼女はひどく怒っていたもの。)
think
次にご紹介するのは、動詞で「思う、~と思う」などの意味を表す「think」です。この類語も、suspectの「~だと思う、~ではないかと思う」などの意味とほぼ同じ意味で活用可能です。
thinkを使った会話文例
(彼女にそれを教えたのは彼だと思うな。)
(あなたもそう思う?)
wonder
最後にご紹介するのは、動詞で「怪しむ、疑わしいと思う、いぶかる」の意味を持つ「wonder」です。この単語は、suspectの「ことを疑う、怪しいと思う」の類語として使えます。
wonderを使った会話文例
(彼は昨夜何で都合がつかなかったんだろう。)
(彼は今休暇中だって聞いたよ。)
まとめ
suspectは、日本語では同じ言葉で表現できてしまうdoubtとの使い分けには注意する必要がありますが、使い方をマスターできると英語での表現力を上げてくれる便利な単語です。
あなたもぜひ今回の記事を参考に、この単語を自由自在に使いこなしてみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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