anythingは、日常生活でも良く使われる単語です。今まで実際の会話で何度も使用したことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなanythingの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半は、この単語の使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
すでに馴染みのある単語の正しい使い方を再確認したいという方は、ぜひチェックしてみてください。
anythingの意味
anythingには大きく分けて3つの意味がありますが、いずれも品詞は代名詞です。以下から、それぞれの意味について解説していきます。
何でも
最初にご紹介するのは、anythingを肯定文で使用した際の意味「何でも」です。例えば「何でも良いですよ」などの表現でこの意味を活用できます。
何も~ない
次にご紹介するのは、anythingの「何も~ない」の意味です。否定文で使用するとこの意味になります。
例えば「私はそれについて何も知りません」などの文中で使えます。
何か
最後にご紹介するのは、anythingの「何か」という意味です。この意味は、疑問文・条件節の中で使われます。
例えば「今日のテレビで何か面白いことが出ていますか?」などの表現ができます。
anythingの発音・読み方
それではここから、anythingの発音と読み方を確認していきましょう。
anythingの発音記号
発音記号にすると、anythingは「éniθìŋ」と表記されます。
anythingの発音・読み方
anythingの発音・読み方は、日本語で「エニィシィン(グ)」となります。
最初の「é」は日本語のエの音を意識しながら口を左右に大きく開いて「エ」と発音します。
「ni」の部分は「n」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、一瞬息を止めてから鼻から出すような意識で「ヌ」と出します。「i」は日本語のイとエの中間の音を意識して「イ」とします。これらを合わせると「ニィ」となります。
次に「θì」は「θ」を舌先を前歯で軽く噛むようにして当て、その隙間から「ス」と出します。「i」は先にご紹介した要領で「イ」と出し、合わせて「シィ」の音にします。
最後に「ŋ」は舌の後ろの部分を上げて、上あごの奥にそれを付けて息を一瞬止めます。鼻から出すようにして「ン(グ)」と出します。
特にn、θ、ŋの音は日本語にない特徴的な音です。上記を参考に何度も発音の練習を重ねてみてください。
anythingの使い方と例文
ここまで、anythingの意味と発音の際のポイントをご紹介してきました。以下から、まずはanythingの使い方を学ぶ際のまとめと具体的な例文をご紹介していきます。
anythingの使い方
anythingは、品詞は代名詞のみですが文の形でその意味が変わってくるという特徴があります。
そのため、文の形の違いに着目しながらそれぞれの意味と使い方を整理していくと分かりやすいでしょう。
anythingの例文
それでは以下から、anythingの具体的な例文をご紹介していきます。新たに学んだ単語は、単独の形だけではなく例文の形でも暗記しておくととても便利です。
実際の会話でもっと活用していきたいという方はぜひ参考にしてみてください。
anythingを使った例文①
最初にご紹介するのは、anythingを肯定文で使用した際の意味「何でも」を活用した例文です。例文の意味は「何でも良いですよ」となります。
この例文は、下の会話文例のように相手に自分の要望や選択肢について聞かれた際の返答として日常会話でも良く使用します。
会話文例
(夕食は何が良い?)
(何でも良いよ。)
anythingを使った例文②
次にご紹介するのは、anythingの「何も~ない」の意味を活用した例文です。この意味は、否定文の中で使用できます。
例文の意味は「私はそれについて何も知りません」となります。
会話文例
(そのニュースは聞いた?)
(いいや。それについては何も知らないよ。)
anythingを使った例文③
最後にご紹介するのは、anythingの「何か」という意味を活用した「今日のテレビで何か面白いことが出ていますか?」という意味を表す例文です。
この意味は、疑問文・条件節の中で使われます。
会話文例
(今日のテレビで何か面白いことは出てる?)
(そうでもないね。)
anythingを使う際の注意点
anythingを使用する際、形と意味が似ているsomethingの意味と使い方をしっかり区別しておく必要があります。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
somethingとanythingは話者の前提の違いで使い分ける
端的に言うと、somethingとanythingはそれぞれの単語を使用する話者が相手からどんな返答を期待するか?という前提の違いで使い分けます。
Somethingを使用する際は、疑問文の場合は相手から「Yes」と回答がもらえる、または相手に依頼や勧誘をする際、すでに欲しいものの具体的なイメージがあるなどの前提があります。
一方anythingを使用する際は、話者が相手から「Yes」と回答がもらえるか分からない、または具体的なイメージは特になく「何でも良いよ」と相手に伝えたいという前提があります。
例えば「May I have something to drink?」は、すでに仲の良い友達の家で「何か飲み物を頂けますか?」と言いたい場合に使用します。相手から容易に「Yes」と回答がもらえる前提があります。
「Is there anything you could think of?」と表現すると、話者には具体的なイメージはなく、また相手からもどんな回答が得られるか分からないという前提があります。
日本の義務教育では、「somethingは肯定文で、anythingは否定・疑問文で使用する」と習った方が多いと思いますが、実際の会話ではどちらの単語も肯定文、否定・疑問文全てで使用できます。
ぜひ上記のポイントに注意して、今一度somethingとanythingの使い方をマスターしてみてください。
anythingの語源
英単語の語源を知ることは、その単語への深い理解に繋がります。以下から、anythingの語源について学んでいきましょう。
anythingの語源は古英語「aniting」
anythingの語源は古英語「aniting」とされ、この言葉には漠然と「一つのもの」という意味がありました。
現代のanythingの意味とは乖離がありますが、形は似ているところが大変興味深いですね。
anythingと意味が似ている単語
以上まで、anythingの意味や使い方、発音・使用の際の注意点や語源について解説してきました。最後に、この単語と意味が似ている単語をいくつがご紹介します。
英語での表現力の幅を拡げるためにも、類語を合わせて暗記するという方法は大変有効です。ぜひ以下の内容を参考に、更なる語彙力UPを目指してみてください。
all
最初にご紹介するのは、代名詞として「全てのもの・こと、全部」などの意味を表す「all」です。anythingの「何でも」の意味の類語として活用できます。
allを使った会話文例
(彼はその料理を気に入った?)
(うん、彼はそれを全部食べちゃったよ!)
everything
次にご紹介するのは、代名詞で「何でもみな、何もかもことごとく、万事」などの意味を表す「everything」です。この単語も、allと同様anythingの「何でも」の意味の類語として活用可能です。
everythingを使った会話文例
(全てのものには始まりと終わりがあります。)
(本当にそうです。)
whatever
最後にご紹介するのは、代名詞で「~するもの・ことは何でも、どんなこと・ものが~でも」の意味を表す「whatever」です。
こちらの単語も先にご紹介した2つの類語と同様、anythingの「何でも」の意味の類語として活用できます。
whateverを使った会話文例
(息子よ、何でも好きなことができるんだよ。)
(まぁ、それがほんとだと良いなと思うよ、父さん。)
まとめ
anythingは品詞は1つしかありませんが、文の形ごとに意味が分かるので文脈を上手く掴んで活用する必要があります。
また、somethingとの使い分けにも注意が必要ですが、日常生活でも頻出の単語と言えます。ぜひあなたも当記事内容を参考に、色んな場面でanythingを使いこなしてみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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