ネイティブ相手に今日から使える!dairyの意味と使い方

ペラペラ

dairyという単語は、日常生活の中にも多く登場します。今まで海外のテレビCMの中などでこの単語を目や耳にしたことがあるという方も多いでしょう。

今回の記事では、そんなdairyの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。

ぜひ最後までチェックしてみてください。

dairyの意味

dairyには名詞、形容詞という2つの異なる品詞が存在します。名詞には大きく分けて2つの意味があります。

以下から、早速dairyの意味について詳しく見ていきましょう。

搾乳場、バター・チーズ製造場

まず、dairyには名詞として「搾乳場、バター・チーズ製造場」という意味があります。牧場内、あるいはその横に併設されるような場所をイメージすると分かりやすいでしょう。

例えば「彼はオハイオ州にミスティック・バレー製造場を所有しています」などの表現にこの意味を活用可能です。

牛乳・バター販売店

次にご紹介するのは、dairyの名詞としてのもう一つの意味「牛乳・バター販売店」です。先にご紹介した意味は搾乳場や製造場でしたが、dairyはいわゆる乳製品を販売するお店という意味でも活用できます。

例えば「私は今朝新鮮な牛乳を買いに近くの牛乳・バター販売店に行ってきました」などの表現ができます。

酪農の

最後にご紹介するのは、dairyの形容詞の意味「酪農の」です。実は、日常生活ではこの形容詞としての使用がほとんどです。

例えば「彼女は乳製品にアレルギーがあります」、「彼は酪農業者です」などの表現にこの意味を活用しましょう。

dairyの発音・読み方

それではここから、dairyの発音と読み方を確認していきましょう。

dairyの発音記号

dé(ə)ri

発音記号にすると、dairyは「dé(ə)ri」と表記されます。

dairyの発音・読み方

dairyの発音・読み方は、日本語で「デェアリィ」となります。

まず「de」は「d」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、一瞬息を止めて勢いよく「ドゥ」と出します。「e」は日本語のエの音を意識しながら唇を左右に少し大きめに開け、「エ」と出します。これら2つの音を合わせると「デェ」と発音できます。

次に「ə」は口を大きく開かずに弱く曖昧に「ア」と発音します。

最後に「ri」は「r」を舌を内側に巻き、口のどの部分にも触れない状態で「ル」と似た音を出します。「i」は日本語のイとエの中間の音を意識して「イ」と出します。2つを合わせて「リィ」とします。

特に「r」の音は日本語にない音のため、何度も発音の練習が必要です。ぜひ上記のポイントを確認しながら発音の練習に励んでみてください。

dairyの使い方と例文

ここまで、dairyの名詞・形容詞それぞれの意味と、発音の際のポイントについてご紹介してきました。

以下から、まずはdairyの使い方を学ぶ際のポイントと、具体的な例文を解説していきます。この単語をより実践的に活用していきたいという方はぜひ読み進めてみましょう。

dairyの使い方

dairyは、名詞として異なる2つの意味が存在します。そのため、それぞれの意味を前後の文脈でしっかり識別するという意識が必要です。

形容詞の意味は1つですが、ご紹介している例文からも分かる通り後に名詞を伴って使用することがほとんどです。そのため、「dairy(形容詞)の意味+名詞」の形を取って大きく見ると名詞の意味で捉えることがほとんど、と整理しておくと分かりやすいでしょう。

dairyの例文

以下から早速、dairyを使った具体的な例文をいくつかご紹介していきます。

新たに学んだ単語はそのまま単独で覚えるより、例文というより具体的な形に落とし込んで暗記した方が記憶にも残りやすいため、効率的です。

自分なら実際の会話でどんな風にこの単語を使いこなすだろう?という視点にも立って、ぜひ活用してみてくださいね。

dairyを使った例文①

He owns the Mistic Valley Dairy in the state of Ohio.

最初にご紹介するのは、dairyの名詞の意味「搾乳場、バター・チーズ製造場」を活用した例文です。意味は、「彼はオハイオ州にミスティック・バレー(バター・チーズ)製造場を所有しています」となります。

このように、場所の意味で使用する場合、dairyは特定の固有名詞の一部の単語として使われる場合もあります。

会話文例
Who’s that guy over there? He looks super rich.
(あそこにいる男性は誰?何かだすごいお金持ちそうだね。)
Oh, he’s Mr. Brown. He owns the Mistic Valley Dairy in the state of Ohio.
(ああ、彼はブラウンさんだよ。オハイオ州にミスティック・バレー(バター・チーズ)製造場を所有しているんだ。)

dairyを使った例文②

I went to the dairy store nearby to get fresh milk this morning.

次にご紹介するのは、dairyの名詞としてのもう一つの意味「牛乳・バター販売店」を活用した例文です。意味は、「私は今朝新鮮な牛乳を買いに近くの牛乳・バター販売店に行ってきました」となります。

例えばアメリカにはこの例文にあるような酪農家が経営する販売店が多くあります。レストランやアイスクリームショップを併設している場合も多いです。

会話文例
What did you do this morning?
(今朝は何してたの?)
I went to the dairy store nearby to get fresh milk this morning.
(今朝は新鮮な牛乳を買いに近くの牛乳・バター販売店に行ったのよ。)

dairyを使った例文③

She’s allergic to dairy products.

dairyの形容詞の意味「酪農の」を活用すると、例文のように「彼女は乳製品にアレルギーがあります」という表現も可能になります。dairy productsで乳製品という意味を表します。

「be allergic to~」という表現は、「~にアレルギーがある」と言う意味で良く用いられるものです。

会話文例
Why she doesn’t eat any cheese?
(なぜ彼女はチーズを全然食べないの?)
She’s allergic to dairy products. That’s why.
(彼女は乳製品アレルギーなんです。それでですよ。)

dairyを使った例文④

He’s a dairy farmer.

最後にご紹介するのは、dairyの形容詞の意味「酪農の」の意味を活用した「彼は酪農業者です」という意味を表す例文です。

一つ前の例文と同じく、dairy の後にfarmerという名詞がきて酪農業者という意味を表します。

会話文例
What’s his job?
(彼のお仕事は?)
He’s a dairy farmer.
(彼は酪農業者だよ。)

dairyを使う際の注意点

dairyと綴り・発音共に非常に良く似た単語に「diary」があります。書き言葉、話し言葉どちらで使用する際も両者の違いをしっかり認識しておくことが重要です。

以下から、この点について詳しく解説していきます。

dairyと「日記」を意味するdiaryとの違いをしっかり認識する

今回の記事で取り上げているdairyと形と発音が似た単語、「diary」には「日記」という意味があります。

恐らく、今まで「Write a diary.」などの表現でこの単語を何度か耳にしたことがあるという方がほとんどでしょう。

このように、意味の上では全く違うdairyとdiaryですが、先述した通り綴りと発音がかなり類似しており混同しやすいです。

ポイントは、まずそれぞれの単語の最初の音を押さえること。まずdairyは、最初の音が「デェ」となります。英語では「a」の部分は「e」と発音記号で表記され、「エ」と発音するという知識があれば、ここで最初の部分の綴りは「da」だと分かるはずです。
(この点については、ぜひ先にご紹介したdairyの発音・読み方の部分を参考にしてみてください。)

一方、日記を意味するdiaryは、最初の音が「ダァイ」となります。これは「di」の部分の音です。この最初の部分の音が分かると、初めの部分は「da」と綴るのではなく、「di」だと分かるはずです。

単語の音と発音記号は全てを暗記する必要はありませんが、今回のように発音と綴りが良く似ていて混同しやすい単語同士の識別に使うと便利なツールとなります。

それぞれの単語の綴りと音を何度も確認して、両者を混同することのないよう注意しましょう。

dairyの語源

英単語の語源を知ることは、その単語への更なる深い理解を促すことにも繋がります。以下から、dairyの語源について一緒に学んでいきましょう。

dairyの語源は中英語「daerie」

dairyの語源は、1300年頃の中英語「daerie」とされています。

この言葉には「バターやチーズを作るための建物」という意味があり、更にこの言葉の起源は古フランス語で「場所」を表す「-erie」、「女性の酪農従事者」の意味を表す中英語「daie」に遡ることができます。

dairyの語源もその起源のそれぞれの言葉も、今現代の形や意味としっかり繋がっているという点がとても興味深いですね。

dairyと意味が似ている単語

以上まで、dairyの意味や使い方、発音と使用の際の注意点、語源など様々な視点から解説をしてきました。最後に、この単語の類語をいくつがご紹介します。

特に英語で表現力豊かな会話を実現するためにも、新たに学んだ単語にプラスして類語も覚えて使用していくという方法はとても有効です。

語彙力UPにも繋がりますので、ぜひ参考にしてみてください。

buttery

最初にご紹介するのは、形容詞で「バターのような、バターの含んだ」という意味を表す「buttery」です。名詞butterが形容詞化したと捉えると分かりやすいでしょう。

dairyの形容詞の意味「酪農の」と似た意味を表す単語として使えます。

buttery を使った会話文例

Wow. This is a rich buttery cake!
(わぁ。これは濃厚なバターのようなケーキですね!)
Thank you.
(ありがとう。)

creamery

次にご紹介するのは、名詞で「バター・チーズ製造場、酪農場、牛乳・乳製品販売店」の意味を持つ「creamery」です。

dairyの名詞の意味「搾乳場、バター・チーズ製造場、牛乳・バター販売店」と同じ意味で使えますが、dairyを使用する方がより一般的と言えます。

creamery を使った会話文例

The creamery sells a lot of diary products.
(その酪農場では沢山の乳製品を販売してるんだ。)
Really? Sounds like I should check it out!
(本当?それは行ってみないといけないね!)

farm

最後にご紹介するのは、名詞で「農場、農園、農家、養殖場」などの意味を表す「farm」です。dairyの名詞の意味「搾乳場」に近い意味として使用可能です。

farm を使った会話文例

My uncle owns his little farm in Canada.
(私の叔父はカナダに自身の小さな農場を持っています。)
That sounds amazing!
(それは素晴らしいですね!)

まとめ

dairyは、特に形容詞の意味で日常生活でもとても良く使用されます。綴りと音が類似したdiaryとの使い分けには注意が必要ですが、意味や使い方をしっかり入れておけば海外生活や旅行などにも重宝するはずです。

ぜひ当記事内容を参考にして、あなたもこの単語を実際の英語での会話に活用してみてください。

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リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

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