bless youは、アメリカをはじめ英語圏では非常にポピュラーな表現として知られています。今まで日常会話や海外ドラマのセリフの中で耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんな「bless you」の意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
海外現地でもしっかり使える実践的な表現を身に付けたい!という方はぜひ最後までチェックしてみてください。
bless youの意味
今回取り上げるbless youには、基本的には一つの意味しかありません。この意味について、以下から詳しく解説していきます。
お大事に
bless youには「お大事に」という意味があります。元々は、キリスト教に由来する単語で「祝福する、清める」などの意味を持つ「bless」を使った「God bless you.」や「May God bless you.」を短縮した形の表現です。
具体的な会話例詳細については後述しますが、特に相手がくしゃみをした際などに使われることが一般的です。
bless youの発音・読み方
それではここから、bless youの発音と読み方を確認していきましょう。
bless youの発音記号
発音記号にすると、bless youは「blés jú:」と表記されます。
bless youの発音・読み方
bless youの発音・読み方は、日本語で「ブレェス ユー」となります。
まず「b」は唇を閉じて一瞬息を止め、その状態から勢い良く破裂させるようにして「ブッ」と出します。
「lé」の「l」の部分は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、その状態のまま舌の両側からウとルを同時に出すような意識で「ル」と出します。「e」は唇を左右に少し大きめに開けるような意識で日本語のエの音を出す際とほぼ同じ感覚で「エ」と出します。これらを合わせて「レェ」の音とします。
「s」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に近づけた状態で、その隙間から「ス」と出します。
「júː」は、まず「j」の音を日本語のヤ行の音を意識しながら舌の真ん中を持ち上げ、上顎に近づけてその隙間から「ユ」と出します。最後に「uː」は唇を丸く突き出した状態で長めの音を意識して「ウー」と出します。これらを合わせると、「ユ―」の音になります。
特にb,lの音は英語特有の音なため何度も練習が必要です。上記ポイントを参考にあなたも何度も練習に励んでみてくださいね。
bless youの使い方と例文
ここまで、bless youの持つ意味と発音のポイントについてお伝えしてきました。以下から、まずはこの表現の使い方のまとめと具体的な会話例を含めた例文を複数ご紹介していきます。
より実践的にbless youを使っていきたいという方は、ぜひ最後までチェックしてみましょう。
bless youの使い方
冒頭に解説したbless youの意味の由来や使用例を見ても分かる通り、この表現の使い方はアメリカをはじめとするキリスト教国・英語圏特有のものです。そのため、日本人の感覚を使って使い方を理解することは難しいと言えます。
この理由から、当表現の使い方を整理する際にはキリスト・英語圏の新たな感覚を身に付けるという姿勢で取り組むと理解しやすいためおすすめです。
bless youの例文
それでは早速以下から、bless youを実際に使った具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ単語や表現は、そのまま単独の形ではなく脳にもインプットされやすい例文の形で暗記した方が会話で活用できるチャンスも増えるため効果的です。
自分ならどんな場面で誰にいつ使うだろう?という視点もぜひ持ちながら読み進めてみてください。
bless youを使った例文①
「Bless you!」は、相手が不意にくしゃみをした場合に「お大事に!」と伝えられる便利な表現です。この表現を言われた後は「Thank you.」と感謝の気持ちを伝えるのが一般的です。
会話文例
(ハクション!失礼しました!)
(お大事に!)
bless youを使った例文②
こちらも同じく「Bless you!」と先程と同じ形ですが、以下のような文脈では「大丈夫?お大事にね」という意味にもなります。
会話文例
(ハックション!)
(大丈夫?お大事にね。風邪か何か引いたの?)
bless youを使う際の注意点
今回ご紹介しているbless youは、「Bless you!」の形で使うと「お大事ね」という意味になりますが、文頭に「God」を付けて「God bless you.」とするとまた違う意味になりますので注意が必要です。
この点について、以下から詳しく解説していきます。
「God bless you.」は別れの挨拶や感謝の気持ちを表す
「God bless you.」は、直訳すると「神のご加護を。」となりますが、日常生活では別れ際に相手に「さようなら、気を付けてね」、「ありがとうございます、感謝します」と伝える場合に良く使われます。
この意味での使用もアメリカをはじめキリスト・英語圏では非常にポピュラーなため、合わせて覚えておくと便利です。ただ、日本人にっては「Bless you!」も「God bless you.」も似た表現なため混同しがちですが、意味の上では大きな違いがあります。
ぜひこの点に注意して両者を使い分けるようにしましょう。
bless youの語源
新たに学んだ単語や表現の語源を知ることは、更なる深い理解に繋がります。以下から、blessとyouそれぞれの語源について一緒に学んでいきましょう。
blessの語源は古英語「bletsian」、youの語源は古英語「eow」
bless you内、blessの語源は古英語「bletsian」、youの語源は古英語「eow」とされています。bletsianには「宗教儀式によって聖別する、聖なるものとする、感謝を捧げる」の意味があり、eowは複数対格・与格形として使われていました。
特にblessの語源であるbletsianは形・意味共に現代のものと共通しているのがおもしろいですね。
bless youと意味が似ている単語
ここまで、bless youの意味と使い方、発音・使用の際の注意点、語源について詳しく解説してきました。最後に、この表現と似ている表現をいくつかご紹介していきます。
類似表現の使用は、英語で話す時の表現の幅をグンと拡げてくれます。余裕のある方はぜひ以下の類似表現も活用してみましょう。
take care
最初にご紹介するのは、「お大事に、気を付けて、じゃあね」などの意味で使われる「take care」です。日常生活の中で特に別れ際に良く使われる表現です。
「Take care of yourself.」の略となります。
take careを使った会話文例
(よし。もう行かなくちゃ。)
(分かったよ。じゃあね。)
get well soon
次にご紹介するのは、「お大事にね、早く良くなってね」の意味を表す「get well soon」です。体調を崩している人宛てに良く使われる表現で、お見舞い用のカードや手紙内でも良く見られます。
get well soonを使った会話文例
(早く良くなりますように!)
(どうも。私もそう願っています。)
take it easy
最後にご紹介するのは、別れ際に「じゃあね、またね」などの意味で使われる「take it easy」です。直訳は「楽にやる」ですが、カジュアルな会話の中で別れの意味で良く使われます。
take it easyを使った会話文例
(じゃあね、ケン。)
(うん。じゃまたね、パトリック。)
まとめ
今回取り上げたbless youは、英語・キリスト圏特有の表現ですが、だからこそ知っておけば英語での会話の中で活かせるチャンスが沢山ある表現だと言えます。
ぜひあなたも当記事内容を参考にして色んな場面で活用してみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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