empathyは、日本語でも「エンパシー」とカタカナに訳される単語としても知られています。今回の記事では、そんなempathyの意味や使い方について詳しく解説していきます。
記事後半は、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。この単語をより実践的に活用していきたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
empathyの意味
empathyには不加算名詞としての意味しかありません。以下から、その意味について詳しく解説していきます。
共感、感情移入
empathyは不加算名詞として「共感、感情移入」という意味を表します。主に他人やその他の対象に感情移入する際に使用されます。
例えば「彼女は思いやりに溢れています」、「その少女は母親が一生懸命頑張っていることに共感しています」などの形で使用可能です。
empathyの発音・読み方
それではここから、empathyの発音と読み方を確認していきましょう。
empathyの発音記号
発音記号にすると、empathyは「émpəθi」と表記されます。
empathyの発音・読み方
empathyの発音・読み方は、日本語で「エンパァシィ」となります。
まず最初の「e」は日本語のエの音を意識しながら唇を左右に少し大きめに開けて「エ」と出します。
次に「m」は口を閉じてから息を一瞬止め、鼻から出すような意識で「ム」と出します。
「pə」はまず「p」を口を閉じてから一瞬息を止め、そこから勢いよく破裂させるようにして「プッ」と出します。「ə」は口をあまり開けずに弱く曖昧に「ア」と出します。これら2つを続けると「バァ」の音になります。
最後に、「θi」は「θ」を舌先を上の前歯で軽く噛むようにして当て、その隙間から「ス」と出します。「i」は日本語のエとイの中間の音を意識して「イ」と出します。これらを合わせて「シィ」の音にします。
特にmやp、θの音は日本語にない英語独特のものです。正しく発音できるまでに少し時間がかかりますので、ぜひ上記ポイントを押さえて何度も練習してみましょう。
empathyの使い方と例文
ここまで、empathyの不加算名詞としての意味、発音のポイントについてお伝えしてきました。以下から、まずはこの単語の使い方を学ぶ際のポイントのまとめと、具体的な例文をご紹介します。
empathyの使い方
empathyは品詞も意味も1つしか存在しませんが、文脈によって訳し方が変化します。
名詞なので文の中では基本的に主語あるいは目的語として機能するという点を押さえた上で、文脈ごとにどんな意味で使われているか?に着目すると、使い方の整理もすっきりします。
empathyの例文
早速以下から、empathyを使った具体的な例文をいくつかご紹介していきます。新たに学んだ単語は、そのまま単語の形ではなく例文の形で暗記した方が記憶に残りやすいです。
ぜひ実際の会話ではどんな風に応用できるだろう?という視点を持って以下を読み進めてみてください。
empathyを使った例文①
最初にご紹介するのは、empathyの「共感、感情移入」の意味を活用した例文です。意味は、「彼女は思いやりに溢れています」となります。
この例文内ではempathyが補語の役目を果たし、empathyの部分は日本語では「思いやり」になっています。
会話文例
(彼女は思いやりに溢れています。)
(同感です。彼女は私のお気に入りの人の一人です。)
empathyを使った例文②
empathyの「共感、感情移入」という意味を活用すると、当例文のように「その少女は母親が一生懸命頑張っていることに共感しています」という表現をすることもできます。
empathyはこの例文内で目的語の役割を果たし、意味は「共感」となっています。
会話文例
(彼女の娘は母親のことを良く手伝うみたいですね。)
(その子は母親が一生懸命頑張っていることに共感しているんですよ。)
empathyを使った例文③
最後にご紹介するのは、「共感は人間にとって重要な感情です」という例文です。この例文もempathyの「共感、感情移入」の意味を活用したもので、empathyが主語の役割を果たしています。
会話文例
(共感は人間にとって重要な感情です。)
(間違いないです。)
empathyを使う際の注意点
empathyと綴りも意味も似た言葉にsympathyがあり、両者の意味と使い方には注意する必要があります。
以下から、この点について分かりやすく解説していきます。
empathyとsympathyの違いは共通の経験があるかどうか
まずempathyもsympathyも日本語では「共感、思いやり」と訳されることが多いですが、その違いはそれぞれの感情を抱く起点に相手との共通の経験があるかどうかでニュアンスが変わってくる点です。
empathyは基本的に自分も相手と全く同じ、あるいは似たような経験をしたことがあるので相手に共感できる、感情移入できるという場合に使用します。
一方、sympathyは相手を全く同じ経験をしたことはないものの、相手の感情を理解できるという場合に使用します。また、この言葉には相手を哀れむ、かわいそうに思うというニュアンスも加わります。
どちらもカタカナでエンパシー、シンパシーと訳されることがあり、日本語でも形が似ている両者ですが、英語ではその使い方とニュアンスに上記のような違いがあります。
今まで違いを知らなかった方はぜひこの機会にその整理をして、それぞれを適切な場面で使いこなせるようにしていきましょう。
empathyの語源
英単語の語源を知ることは、その単語への更なる理解を深めることに繋がります。以下から、empathyの語源について解説していきます。
empathyの語源はギリシャ語「emphatheia」
empathyの語源は古英語「bisig」とされています。
empathyの語源は、ギリシャ語の「emphatheia」とされています。この語源は「心の状態」という意味で使用されていました。
この語源の形や意味には現代のempathyに非常に似た特徴が見られるというのがとても興味深いですね。
empathyと意味が似ている単語
以上まで、empathyの意味や使い方、発音・使用の際の注意点や類語など多岐に渡る内容をお伝えしてきました。最後に、この単語の類語をいくつがご紹介します。
英語を使用する際の語彙力UPのためにも、類語も暗記して活用していくことは大変有効です。ぜひ参考にしてみてください。
affinity
最初にご紹介するのは、不加算名詞で「親和性、類似点、密接な関係」などの意味を表す「affinity」です。
empathyに比べると少し硬い言い回しにはなりますが、会話文例のように例えば誰かと誰かの相性について表現する際に活用できます。
affinityを使った会話文例
(彼女とケンは相性が良いんです。)
(そのようですね。)
compassion
次にご紹介するのは、不加算名詞で「同情、哀れみ」の意味を表す「compassion」です。empathyの共感の意味よりも、相手を少し可哀そうに思うニュアンスが強まります。
compassionを使った会話文例
(私は彼女に同情します。)
(私もです。)
warmth
最後にご紹介するのは、不加算名詞で「温情、思いやり」の意味を表す「warmth」です。形容詞warmの名詞形として活用できます。
warmthを使った会話文例
(思いやりを持って自分の友達に話をするべきだよ。)
(そうだよね。とっても大切だよね。)
まとめ
empathyは日本語でもカタカナで使用されることもある英単語です。形と意味の似た他の単語としっかり使い方を区別して理解する必要がありますが、覚えておくととても便利な単語と言えます。
ぜひあなたも当記事の内容を参考に、実際の会話でも活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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