haveは誰もがすでに知る単語として知られていますが、その意味と使い方は思った以上に多岐に渡るということは意外と知られていません。
そこで今回の記事では、そんなhaveの意味と使い方について詳しく解説していきます。英語の基礎単語のより実践的な使い方をマスターしたい!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
haveの意味
haveは「動詞」というイメージが強いと思いますが、実はhaveの品詞には動詞、名詞、助動詞の3つが存在します。
それぞれの品詞ごとに異なる意味があり、厳密に数えるとその数は50以上になります。今回の記事ではその中でも動詞の意味を中心に、特に覚えておくと便利な26個に絞ってご紹介していきます。
~を持っている、所有する
最初にご紹介するのは、haveの動詞としての意味「~を持っている、所有する」です。この意味がhaveの意味の中で一番メジャーなものと言えるでしょう。
例えば、「彼は東京に大きくて美しい家を持っています」などの例文の中でこの意味を活用できます。
~を身に付けて持っている、身に付けている
次にご紹介するのは、haveの動詞としての意味「~を身に付けて持っている、身に付けている」です。この意味で使用する場合、しばしばaboutやon, withなどの前置詞と共に用います。
例えば、「お金の持ち合わせはありますか?」という文にこのhaveの意味を活用することができます。
親族・友人などがいる、~がある
haveには動詞として「親族・友人などがいる、~がある」という意味もあります。この意味での使用は、ネイティブ間の会話でも良く登場します。
例えば、「私には息子と娘がいます」という表現にこの意味を活用してみましょう。
人が身体部分、特徴・特性、能力などを持っている、人は~がある
次にご紹介するのは、haveの動詞の意味「人が身体部分、特徴・特性、能力などを持っている、人は~がある」です。
この使い方も日常会話で良く登場します。例えば、「その女の子の声はとても美しいです」の例文にこの意味を活用可能です。
物が部分・付属物、特徴などを持っている、~には~がある、含んでいる
haveは動詞で「物が部分・付属物、特徴などを持っている、~には~がある、含んでいる」という意味も表します。
例えば、「この部屋には2つのドアがあります」という表現にこの意味を活用できます。
感情・考えなどを心に抱いている
次にご紹介するのは、haveの動詞としての意味「感情・考えなどを心に抱いている」です。この意味も日常会話の中で良く登場します。
例えば、「何かご質問などありませんか?」などの例文で活用可能です。
~する親切(勇気など)がある
haveは動詞として目的語に「the +抽象名詞」、その後に「to do」を伴って「~する(勇気など)がある」という意味を表します。
例えば、「彼は親切にもその時私のことを助けてくれました」という表現にこの意味と形を活用できます。
病気などにかかる、苦しむ
「病気などにかかる、苦しむ」という意味も、haveの動詞の意味として覚えておくとよいものです。
例えば、「私は風邪を引いているような気がします」という例文にこの意味を活用してみてください。
~を得る、もらう、受ける
次にご紹介するのは、「~を得る、もらう、受ける」というhaveの動詞の意味です。特に誰かに何かを与える、譲るという場面で使用します。
例えば、「このパソコンを100ドルで譲りましょう」という表現にこの意味を活用可能です。
~を選び取る、つける
「~を選び取る、つける」の意味はhaveの動詞の意味としてあまり知られていませんが、日常生活の中の会話にも頻繁に登場します。
例えば、「赤いシャツを頂きます」など、お店で使える表現として覚えておくと便利です。
情報などを入手する、聞いて知っている
haveの動詞の意味「情報などを入手する、聞いて知っている」も日常生活の中で使える意味として覚えておくべきものです。
例えば、「お名前を何とおっしゃますか?」などの表現内でこの意味をよく使います。
食事などを取る、飲食物を食べる、飲む
「食事などを取る、飲食物を食べる、飲む」というhaveの動詞の意味も意外と知られていない、日常生活で重宝する意味です。
例えば、「今夜晩ご飯に何が食べたいですか?」という例文内でこの意味を活用可能です。
時などを過ごす
haveの「時などを過ごす」という動詞の意味も覚えておくと非常に便利です。
例えば、「私達はそのパーティーで楽しい時間を過ごしました」という表現でこの意味を活用できます。
会合などを行う、催す
次にご紹介するのは、haveの動詞の意味「会合などを行う、催す」です。この意味も非常に使えるものなので覚えておくと便利です。
例えば、「明日8時から会議を行います」などの意味で使用してみましょう。
人を客などとして迎える、招いて~に来てもらう
haveには動詞として「人を客などとして迎える、招いて~に来てもらう」という意味もあります。
例えば、「昨夜沢山のゲストがやってきました」などの例文内で活用可能です。
人・動物が子を産む、もうける
「人・動物が子を産む、もうける」という意味もhaveの動詞の意味としてよく使われるものです。
例えば、「9月に子供が生まれます」などの表現で活用できます。
~を~にする
動詞haveには「~を~にする」という意味もあります。
例えば、「彼女は自分の部屋を整頓しておくのが好きです」内でこの意味を活用可能です。
人・ものを~にしておく、人に~するようにさせる
haveには動詞として「人・ものを~にしておく、人に~するようにさせる」という意味もあります。
例えば「友達が私達のところに泊まりにきています」などの表現内でこの意味を活用してみてください。
もの・人を~してもらう、~させる
haveの動詞の意味「もの・人を~してもらう、~させる」は覚えておくととても重宝します。
例えば、「いつ髪を切ってもらったんですか?」の表現にこの意味を活用できます。
~を~される
次にご紹介するのは、haveの経験受け身としての意味を表す「~を~される」です。
例えば、「彼女はその公園で自分の鞄を盗まれました」という例文内でこの意味を活用可能です。
人に~させる、~してもらう
次にご紹介するのは、動詞haveの弱い使役を表す「人に~させる、~してもらう」という意味です。強制の意味を表すmakeのように強い意味はありませんが、使役の意味を表せます。
例えば、「彼らに説明させましょう」の表現にこの意味を活用してみてください。
~したところである
haveには助動詞として「~したことがある」という意味があります。
この意味は、いわゆる現在完了形の一部としてhaveを使用した際の意味で、文脈によっては~してしまっている(結果)、~したことがある(経験)、ずっと~している(継続)などの意味にもなります。
例えば、「私はその業務を完了しました」などの例文内で活用できます。
~していた
次にご紹介するのは、haveの助動詞としての意味「~していた」です。これは、haveを過去完了の一部として使用した場合の意味となります。
先の現在完了の意味と同じく、過去完了のhaveの意味も文脈によって結果、経験、継続など異なる意味を持ちます。
例えば、「私が彼女に会った時、彼女はすでにそれを終えていました」などの例文内でこの意味を活用してみましょう。
~しているだろう
haveには助動詞として「~しているだろう」という意味もあります。未来完了の形としてhaveを使用する際、この意味を表します。文脈によって完了、継続のいずれかの意味に取ります。
例えば、「彼女は来年の3月で退職して5年になるでしょう」という表現内でこの意味を活用できます。
~してから、~したので
haveを分詞構文の形「having」で使うと、助動詞として「~してから、~したので」という意味にもなります。
例えば、「着替えてから、彼は外出しました」などの例文内でこの意味を活用可能です。
~したこと
最後にご紹介するには、haveの助動詞としての意味「~したこと」です。完了動名詞の形で活用することができます。
例えば、「あんなに不注意だったことを彼女は後悔しています」内にこの意味を活用してみてください。
haveの発音・読み方
それではここから、haveの発音と読み方を確認していきましょう。
haveの発音記号
発音記号にすると、haveは「hæ’v」と表記されます。
haveの発音・読み方
haveの発音・読み方は、日本語で「ハァヴ」となります。
まず「hǽ」の「h」は息を吐きながらハと発音し、「ǽ」は口を横に開けアとエの中間の音を意識しながら「ァ」と発音します。これら2つの音を合わせると、「ハァ」となります。
「v」の音は上の前歯を下唇を軽く噛むようにして当て、隙間から「ヴ」と出します。
haveの発音は、基本的に日本語にない音で構成されています。上記のポイントを参考にし、何度も発音の練習を重ねてみてください。
haveの使い方と例文
ここまで、haveのぜひ覚えておきたい動詞・助動詞としての意味と発音のポイントについてご紹介してきました。
以下から、まずはhaveの使い方を学ぶ際のポイントのまとめを解説していきます。
haveの使い方
先述した通り、haveにはそれぞれの品詞ごとに数多くの意味があるため、まずは動詞の中でもより汎用度の高いものの使い方から優先的に学んでいく方法がおすすめです。
当記事では、以下から特に覚えておくとよい15個のhaveの使い方を活用した例文をご紹介していきます。
haveの例文
早速以下から、厳選した15個の具体的な例文を確認していきましょう。
新たに学んだ単語は、より具体的な例文の形で覚えておくと実際の会話にも応用しやすくなるため、便利です。
以下の例文の中で自分で活用しやすいものからぜひ使ってみてください。
haveを使った例文①
最初にご紹介するのは、haveの動詞としての一番メジャーな意味、「~を持っている、所有する」を活用した例文です。
例文の意味は「彼は東京に大きくて美しい家を持っています」となります。当例文のように、誰かの所有物に関して言及する際に活用します。
会話文例
(彼は東京に大きくて美しい家を持っています。)
(彼は京都にも家を持っていませんでしたか?)
haveを使った例文②
haveの動詞の意味「~を身に付けて持っている、身に付けている」を活用したこの例文は、「お金の持ち合わせはありますか?」という意味を表します。
例文のように、この意味で活用する場合「have+前置詞+(代)名詞」の形を取ります。
会話文例
(お金の持ち合わせはあるの?)
(ごめん、今日は財布を家に置いてきちゃったんだ。)
haveを使った例文③
次にご紹介するのは、haveの動詞の意味「親族・友人などがいる、~がある」を活用した例文です。
例文の意味は「私には息子と娘がいます」となります。この親族・友人などの存在を伝えるためのhaveの使い方は、日常生活の中でもよく使用されます。
会話文例
(お子さんはいらっしゃいますか?)
(息子と娘がいます。)
haveを使った例文④
haveの動詞の意味「人が身体部分、特徴・特性、能力などを持っている、人は~がある」を活用すると、「その女の子の声はとても美しいです」という意味の例文も作れます。
例文のように、その人の一部として機能するものの特徴について表現したい時に使用すると効果的です。
会話文例
(その女の子の声はとても美しいです。)
(同感です。何て美しい声なんでしょう!)
haveを使った例文⑤
次にご紹介するのは、haveの動詞の意味「物が部分・付属物、特徴などを持っている、~には~がある、含んでいる」を活用した例文です。
意味は「この部屋には2つのドアがあります」となります。④でご紹介した人が持つ特徴・特性などを表すhaveと同じく、主語を物にした場合、haveはその付属物や特徴を表現する単語としても活用できます。
会話文例
(この部屋には2つのドアがあります。)
(まぁ、何て興味深いんでしょう!)
haveを使った例文⑥
haveの動詞の意味「感情・考えなどを心に抱いている」を活用したこの例文は、「何かご質問などありませんか?」という意味を表します。
このフレーズは、お店や会議など日常生活の至るところでよく使われる定番のものです。
会話文例
(何かご質問はありませんか?)
(はい、何時から営業していますか?)
haveを使った例文⑦
haveの動詞の意味「病気などにかかる、苦しむ」を活用すると、「私は風邪を引いているような気がします」という意味も表せます。
この「I have +症状、病気」という使い方は、例えば他にも「I have a headache.」などの形で活用することができます。
会話文例
(風邪を引いているような気がするんだよね。)
(食後に薬を飲むと良いよ。)
haveを使った例文⑧
次にご紹介するのは、haveの動詞の意味「~を選び取る、つける」を活用した例文です。意味は、「赤いシャツを頂きます」となります。
この表現もお店で買い物をする際などに良く使います。
会話文例
(赤いシャツを頂きます。)
(はい。53ドルになります。)
haveを使った例文⑨
haveの動詞の意味「情報などを入手する、聞いて知っている」は、日常生活の中でもよく使われるものです。
例文の意味は「お名前を何とおっしゃますか?」となります。May I have以下の部分は他にも「your phone number:電話番号」や「your address:住所」などの内容になることもあります。
会話文例
(お名前を何とおっしゃいますか?)
(はい、クリスです。)
haveを使った例文⑩
次にご紹介するのは、haveの動詞の意味「食事などを取る、飲食物を食べる、飲む」を活用した例文です。
例文の意味は「今夜晩ご飯に何が食べたいですか?」となります。このhaveの意味は意外と知られていませんが、eatとほぼ同じ意味を表す言葉として日常会話の中にも浸透しています。
会話文例
(今夜晩ご飯に何がたべたい?)
(どうだろう、君はどう思う?)
haveを使った例文⑪
haveの動詞の意味「時などを過ごす」を使ったこの例文は、「私達はそのパーティーで楽しい時間を過ごしました」という意味を表します。
この意味のhaveも日常会話の中でよく登場します。
会話文例
(今夜晩ご飯に何がたべたい?)
(それは素晴らしいですね!)
haveを使った例文⑫
使役動詞のhaveの意味「もの・人を~してもらう、~させる」を活用したこの例文は、「いつ髪を切ってもらったんですか?」という意味になります。
この「have one’s hair cut」という言い回しは、定番のものなので覚えておくととても便利です。
会話文例
(いつ髪を切ってもらったの?)
(つい数週間前です。)
haveを使った例文⑬
次にご紹介するのは、haveの助動詞としての意味「~したことがある」を活用した例文です。
意味は「私はその業務を完了しました」となります。例文のように現在完了形の一部としてhaveを活用することができます。
会話文例
(その業務を完了しました。)
(わぁ!それは早かったですねぇ!)
haveを使った例文⑭
haveを分詞構文の形「having」で使用した際の助動詞としての意味「~してから、~したので」の活用したこの例文は、「着替えてから、彼は外出しました」という意味を表します。
分詞構文は普通、文頭を「動詞+ing」から始めますが、例文のように文の前半と後半の時制が異なる場合、「Having +過去分詞」を活用します。
会話文例
(着替えてから、彼は外出しました。)
(それで彼は昨夜あんな風な恰好だったんですね!)
haveを使った例文⑮
最後にご紹介するのは、haveの助動詞としての意味「~したこと」を活用した例文です。
意味は「あんなに不注意だったことを彼女は後悔しています」となります。
会話文例
(あなに不注意だったことを彼女は後悔しているんだ。)
(仕方なかったですよね。)
haveを使う際の注意点
当記事でもお伝えしている通り、haveは特に動詞としての意味が非常に多いため、それぞれを使い分けるようになるためには注意が必要です。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
色んな例文に何度も触れることでhaveの使い分けを習得
特に動詞としてのhaveの意味は、「~を持っている、所有する」以外のものが未だ浸透していないという方の方が多いでしょう。
もちろんそれぞれの意味と使い方を全て一気に覚えるということも可能ではありますが、数が多いため逆に混乱してしまうことにもなり兼ねないため、注意が必要です。
一番良いのは、それぞれの意味・使い方を活用した例文に触れる機会を積極的に作ることです。何度もそれぞれの例文に触れていると、自然と感覚的に、それぞれの使い分けをできるようになっていきます。
ぜひ無理をして全てを一気に完璧に覚えようとせず、少しずつ色んなパターンの例文に触れながらhaveを自然に使う感覚を養ってみてください。
haveの語源
単語の語源を知ることは、その単語への更なる深い理解に繋がります。以下から、haveの語源について学んでいきましょう。
haveの語源は古英語の「habban」
haveの語源は古英語の「habban」とされています。この語源には「所有する、持つ、~の対象となる、経験する」という意味がありました。
現代のhaveと形は少しだけ離れていますが、意味は現代のものに共通するところがあるのがとても興味深いですね。
haveと意味が似ている単語
以上まで、haveの意味や使い方、使用の際の注意点や語源について解説してきました。最後に、haveと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。
類語を上手く活用できれば、表現のバリエーションも増えるため表現力豊かな会話を実現できます。ぜひ参考にしてみてください。
get
最初にご紹介するのは、動詞で「自分のものにする」という意味を表す「get」です。haveの「~を持っている、~を所有する」の類語として活用できます。
getを使った会話文例
(大抵そのお店でお茶を買います。)
(いいですね。私はそこに行ったことがないんです。)
acquire
次にご紹介するのは、動詞で「~を習得する、獲得する」という意味を表す「acquire」です。この動詞もhaveの「~を持っている、~を所有する」の類語として使えます。
acquireを使った会話文例
(弊社はメキシコで土地を入手しようとしています。)
(本当ですか?なぜメキシコで?)
gain
最後にご紹介するのは、動詞で「得る、手に入れる」の意味を持つ「gain」です。この類語もhaveの「~を持っている、~を所有する」とほぼ同じ意味を表します。
gainを使った会話文例
(なぜあなたはこの仕事を選んだんですか?)
(しばらくこの分野で経験を積みたかったんです。)
まとめ
haveは中学校レベルの単語ながら、実は表現できる範囲が非常に広い、覚えておくと便利な単語です。それぞれの意味ごとに使い分けを整理していくのには少し時間がかかるかもしれませんが、マスターできると表現の幅もぐんと拡がります。
ぜひ当記事内容を参考にして、あなたもhaveを積極的に活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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