ネイティブ相手に今日から使える!kiddingの意味と使い方

ペラペラ

kiddingは、この単語単独で使用することはごく希なものの、特にカジュアルな会話の中でよく使われる表現の一つです。今まで海外の映画・ドラマの中で何度か耳にしたことがあるという方も多いでしょう。

今回の記事では、そんなkiddingの意味と使い方について詳しく解説していきます。記事後半では使用の注意点や語源、類語についても学べる内容です。

「何度か耳にした単語だけど、なかなか使いこなせない」そんな風に感じている方は、ぜひチェックしてみてください。

kiddingの意味

先述の通り、kiddingをそのまま単独で使用することは基本的にありませんが、この単語の元となった動詞の意味や形を含め単独での意味を押さえておくと理解も深まります。

以下から、kiddingの意味をご紹介していきます。

冗談を言っている、冗談の

kiddingは、元々動詞で「人をからかう」という意味を持つ「kid」からきています。この動詞が現在分詞となったものなので、意味としては「冗談を言っている、冗談の」となります。

アメリカでもkidという言葉は基本的に名詞で「子供」という意味で用いられることがほとんどなため、動詞の意味があるのは意外と感じられるかもしれません。ただ、今回のkiddingのように元の動詞が分詞化して使用されるパターンは英語の中でも良く見られます。

この場合は、元の動詞の意味まで抑えると理解がしやすいでしょう。

kiddingの発音・読み方

それではここから、kiddingの発音と読み方を確認していきましょう。

kiddingの発音記号

kidiŋ

発音記号にすると、kiddingは「kidiŋと表記されます。

kiddingの発音・読み方

kiddingの発音・読み方は、日本語で「キィディング」となります。

まず、「kí」の部分は「k」を舌の後ろの部分を上げ、上顎に付けて一瞬息を止めます。その状態から勢いよく舌を離して「クッ」と出します。「i」は日本語のエとイの音の中間の音を意識し、この2つを動詞に出すような意識で「イ」と発音します。これらを合わせると「キィ」の音になります。

「d」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから勢いよく「ドゥ」と出します。次に「i」は先と同じ要領で「イ」と出し、最後に「ŋ」は舌の後ろの部分を上げて上顎をに付け一瞬息を止め、鼻から出すような意識で「ング」と発音します。これらの音を合わせると、「ディング」となります。

i以外の音は基本的に日本語にはない英語特有の音なので、上記を参考にぜひ何度も発音練習に励んでみましょう。

kiddingの使い方と例文

ここまで、kiddingの意味や発音のポイントについて解説してきました。以下から、まずはこの単語の使い方を学ぶ際のポイントのまとめと具体的な例文をいくつかご紹介していきます。

kiddingをより実践的に会話の中で活用していきたい!という方はぜひ読み進めてみてくださいね。

kiddingの使い方

kiddingは使用される状況や表現によって異なる意味を持ちます。

そのため、例えば「驚いた時」「怒った時」などそれぞれのシチュエーションごとにしっかり形や意味を区別しながら使い方を整理していく方法がおすすめです。

kiddingの例文

早速以下から、kiddingを使った具体的な例文を各意味やシチュエーションに分けながらご紹介していきます。

新たに学んだ単語は単独のままではなく具体的な例文という形で暗記した方が覚えやすく、記憶にも残りやすいため効率的です。

実生活の中で自分の身にも起こりそうな場面をできるだけリアルに想像しながら、自分ならどんな場面で使ってみようかな?とぜひ考えてみてください。

kiddingを使った例文①

You’re kidding!

kiddingを「You’re kidding!」の形で使うと、相手の発言に対して驚いたり落ち込んだりした際に「冗談でしょう!」という意味を表せます。

この日本語訳は状況によっては「信じられない!嘘に決まってる!」などの意訳的な意味になることも多々あります。

会話文例
I’m going to marry her next month.
(来月彼女と結婚するんだ。)
You’re kidding! Congratulations!
(マジで!おめでとう!)

kiddingを使った例文②

You have to be kidding me.

kiddingを「You have to be kidding me.」の形で使うと、「冗談はやめて」という意味になります。相手に対してイライラしたり、怒りを覚えた際に使用します。

ただ、相手に直接伝えると印象があまり良くないため、例えば仕事で凡ミスをした人に対して独り言で呟くなどの形で使われることが大半です。全く同じ意味で「You’ve got to be kidding me.」や「You’re kidding me.」と表現されることもあります。

会話文例
I think I lost the file you emailed me the other day.
(君が先日メールで送ってくれたファイル失くしちゃったみたいなんだよね。)
You have to be kidding me.
(冗談だろ。)

kiddingを使った例文③

No kidding.

「No kidding.」と表現すると、「まさか、冗談抜きで」などの意味を表せます。相手の発言に驚いた際、または何かに対して自信や確信がある際などに使用します。

会話文例
I’ve met Will Smith in person.
(ウィルスミスに直接会ったことがあるよ。)
No kidding!
(まさか!)

kiddingを使った例文④

Just kidding! 

自分の発言に対して「冗談だよ!本気じゃないからね!」と伝えたい場合は、「Just kidding!」と表現することもできます。

特にユーモアを重視するアメリカでは自分で敢えて相手を困らせるようなジョークを言っておいて、「冗談だよ!」と後で伝えるというパターンを良くみかけます

カジュアルなメールやメッセージでのやり取りの中でjkと省略して使うことも多いです。

会話文例
I’m so stressed out about my work. I really don’t want to go to work today.
(仕事ですごくストレス溜まってるんだよね。今日は本当に仕事に行きたくないや。)
You should quit today then! Just kidding!
(じゃあ今日辞めれば良いのに!冗談だよ!)

kiddingを使った例文⑤

Stop kidding around.

kiddingは、「kidding around」と使うと「ふざける」という意味を表せます。これを使って例文のように「Stop kidding around.」と表現すると、「ふざけるのはやめなさい、バカなことはやめなさい」という意味になります。

この意味からも分かるように、基本的にこの表現は例えば親や先生が子供に注意するような場面で使用します。

会話文例
All right guys, stop kidding around. You should go to sleep now.
(さぁみんな、もうふざけるのはやめ。寝る時間だぞ。)
Okay. I’ll go and brush my teeth.
(分かった。歯磨きしてくるよ。)

kiddingを使う際の注意点

kiddingは表せる意味も多く使い勝手は良いものの、使用の際には使用の状況を見極めなければならないという注意点があります。

以下から、この点について詳しく解説していきます。

kiddingを使った表現は基本的に公式の場やビジネスの場では使えない

実は先述したkiddingを使った各表現はかなりインフォーマルな響きがあります。このため、基本的には公式の場やビジネスの場では使用しない方が無難です。

ただ、例えば会議やプレゼン以外の場で気の知れた同僚と楽しくおしゃべりする、または非公式の場で誰かとカジュアルな会話をするなどの場面では使用しても問題ありません。

常に基本的にはとてもインフォーマルな響きがある表現で、カジュアルな会話で使用するのが適当ということを念頭に入れておきましょう。

kiddingの語源

単語の語源を知ると、更なる興味や理解も深まり各表現も記憶に残りやすくなります。以下から、kiddingの語源について一緒に学んでいきましょう。

kiddingの語源は動詞「kid」

kiddingの語源は、動詞「kid」とされています。この語源には「おもしろおかしくからかう」という意味があります。1800年代の前期頃から使用されてきました。

この語源の意味は、kiddingの基の形である動詞のkidの意味と現代でも基本的には変化がないのでとても理解しやすいですね。

kiddingと意味が似ている単語

ここまで、kiddingの意味と使い方、具体的な例文に発音・使用の際の注意点、語源などについて詳しく解説してきました。最後にkiddingと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつがご紹介していきます。

類語は英語で会話をする際の表現の幅を拡げてくれるため、余裕があれば覚えて使えるようになると会話での楽しさも増します。ぜひ参考にしてみましょう。

joking

最初にご紹介するのは、動詞で「冗談を言う」という意味を表すjokeの分詞形で「冗談を言っている」の意味を表す「joking」です。この類語は日本語にも「ジョークを言う」などの表現があるため、馴染み深いですね。

jokingを使った会話文例

I don’t think my boyfriend likes me anymore!
(私の彼、もう私のことが好きじゃないと思うの。)
Why don’t you break up? Only joking!
(別れたらどう?冗談だけど!)

irritating

次にご紹介するのは、動詞で「イライラさせる」の意味を表すirritateの分詞形で「イライラする」の意味を表す「irritating」です。

この単語も人や物に対する印象を表現する単語としてよく登場します。

irritatingを使った会話文例

I can’t stand it! He’s so irritating!
(もう我慢できない!彼すっごくイライラするのよね!)
Are you talking about your coworker again?
(また君の同僚の話かい?)

mocking

最後にご紹介するのは、動詞で「あざ笑う、バカにする」などの意味を表すmockの分詞形で「あざ笑っている、バカにしている」という意味の「mocking」です。

類語ではありますが、今回取り上げているkiddingや他類語に比べてネガティブなニュアンスが強いので、使用する際には慎重に状況を選んでください。

mockingを使った会話文例

She gave me a mocking smile.
(彼女があざ笑ってきたのよ。)
Really? That’s irritating!
 (本当に?それはムカつくわね!)

まとめ

いかがでしたか?kiddingを使用する各表現は、基本的にカジュアルな響きとなるため状況を見極める必要はありますが、上手く使えると相手との関係もぐっと深まるため便利です。

ぜひあなたも色んな場面でkiddingを使った表現を活用してみてください。

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リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

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