ネイティブ相手に今日から使える!long time no seeの意味と使い方

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long time no seeは、特定の場面で使用されることのある、日本人にとっては耳慣れた英語表現です。今まで、会話の中で実際に使ってみたという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんな英語表現long time no seeの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語も学べる内容です。
ぜひチェックしてみてください。

long time no seeの意味

今回ご紹介する英語表現long time no seeには、基本的に一つの意味しかありません。以下から、この意味について確認していきましょう。

久しぶり

「long time no see」の意味は、「久しぶり」です。文字通り、久しぶりに会った人に対して使用する表現となっています。

long time no seeの発音・読み方

それではここから、long time no seeの発音と読み方を確認していきましょう。

long time no seeの発音記号

lɔ’:ŋ táim nóu sí:

発音記号にすると、long time no seeは「lɔ’:ŋ táim nóu sí:と表記されます。

long time no seeの発音・読み方

long time no seeの発音・読み方は、日本語で「ロォーン タァィム ノォウ シィ―」となります。

まず、「lɔ’ː」の部分は「l」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、その状態のまま舌の両側からウとルの音を同時に出すような意識で「ル」と出します。「ː」の部分は長めに延ばす音なため「ル―」とします。「ɔː」は口を大きく開けた後、唇を丸めて前に突き出し長めの音を意識して「オー」とします。これらを続けると、「ル―」となります。

次に、「tái」は「t」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、一瞬息を止めてから勢いよく「トゥ」と発音します。「ai」の部分はまず口を大きく開き、最後の方では口を狭く小さくさせて「アィ」と出します。これらを続けて、「タァィ」とします。

「m」は唇を閉じて息が出るのを止め、鼻らか出すような意識で「ム」と発音します。以上を全て合わせると、「タァィム」の音になります。

次に「nóu」の部分は、まず「n」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めて鼻から出すような意識で「ヌ」とします。「ou」は「u」の部分で唇を丸くし前に突き出すように意識しながら、「オゥ」と発音します。これらを合わせると「ノォウ」の音になります。

最後に、「síː」は「s」を舌先を前歯のする裏の歯茎に近づけ、その隙間から「ス」と出します。「iː」は唇を横に引き、上下の歯が軽く触れるくらいの感覚で口を大きく開けない状態で、長めの音を意識して「イー」と出します。これらを合わせると、「シィー」の音の完成です。

特にl、m、n、sの音は英語特有の音で正しい音が出せるようになるまで練習が必要です。ぜひ上記のポイントを押さえて発音練習に励んでみましょう。

long time no seeの使い方と例文

ここまで英語表現long time no seeの意味や発音のポイントをお伝えしてきましたが、ここからはまずこの表現の使い方のポイントと具体的な例文をいくつかご紹介していきます。

long time no seeの使い方

今回取り上げているlong time no seeには、先述の通り基本的には「久しぶり」という意味しかありません。そのため、実際にどんな会話の流れで使用するのか?という点に着目して使い方を整理すると良いでしょう。

long time no seeの例文

それでは以下から、実際の会話の流れも含んだlong time no seeの具体的な例文をご紹介していきます。

自分だったらどんな人に対して、どんなシチュエーションでこの表現を応用するだろう?という視点を持って読み進めてみてください。

long time no seeを使った例文

IHi Mr. Rogers! Long time no see.

「久しぶり」という意味を表す英語表現long time no seeは、久しぶりに会った人に対する挨拶代わりに使用することがほとんどです。

以下の会話例のように、返し方としては「本当にそうですね、お元気でしたか?」とするのが自然な流れと言えます。

会話文例
Hi Mr. Rogers! Long time no see.
(こんにちはロジャースさん!お久しぶりです。)
Hi Mina! It really is. How have you been?
(こんにちはミナ!本当にお久しぶりだね。元気にしてたかい?)

long time no seeを使う際の注意点

今回取り上げている英語表現long time no seeですが、実はネイティブとの会話の中ではあまり使用されることがないという注意点があります。その理由も含め以下から詳しく解説していきます。

「久しぶり」はlong time no see以外の表現で言われることがほとんど

実は英語ネイティブにとって今回取り上げているlong time no seeという表現は使い慣れたものではなく、「久しぶり」と言いたい場合はそれ以外の表現を使うことがほとんどです。(※long time no see以外の言い回しについては後述の「long time no seeと意味が似ている表現」の部分で詳しく解説しています。)

これは、元々long time no seeという表現が中国人の人達が英語を話す貿易商と仕事をする際に使用していた表現で、中国語で「久しぶり」を表す「好久不見」を直訳的に英語に訳した表現であることからとされています。

要は、英語ネイティブが日常的に使う自然な英語ではなく、多言語から直訳した少し不自然な英語表現になっているということです。その理由は定かではありませんが、日本でも学校でこの表現を習うため、私達日本人にとっては馴染み深いものであることは間違いありません。

ただ、私もアメリカに来てから特に英語ネイティブがこの表現を使っているのを見聞きしたことがありません。だからと言って全く使えない、ということではないですが、できるだけ後述する類似表現を使用した方がより相手に伝わる英語になるでしょう。

long time no seeの語源

英語の語源を知ることは、その単語や表現へのより深い理解に繋がります。以下から、英語表現long time no seeを構成するそれぞれの単語の語源について一緒に学んでいきましょう。

long time no seeの語源は古英語「lang」、「tima」、「na」、「seon」

longの語源は「端から端までかなり伸びる大きな直線を持つ、背が高い、長続きする」などの意味を表す古英語「lang」、timeの語源は「限られた時間空間」の意味を表す古英語「tima」、noの語源は「全くない、一切ない」の意味を表す古英語「na」、そしてseeの語源は「目で見る」の意味を表す古英語「seon」とされています。

これら4つの類語は、どれも古英語を語源としており現代の単語の形と意味両方にかなり近いというのがとてもおもしろいですよね。

long time no seeと意味が似ている単語

ここまで、long time no seeの意味や使い方、発音・使用の際の注意点や語源について詳しくお伝えしてきました。最後に、この表現と似ているより汎用性の高い英語表現をいくつかご紹介していきます。

先述した通り、long time no seeは英語ネイティブとの会話の中では使用することは希で、通常以下にご紹介するような類語表現を使って「久しぶり」と伝えます。ぜひ参考にしてみてください。

It’s been a while.

最初にご紹介するのは、「久しぶり」の意味を表す「It’s been a while.」です。この表現は大体数ヶ月からそれ以上会っていなかった人に対して使用します。

下記例文のように、sinceを併用して「~するのは久しぶり」と表現することも多いです。

It’s been a while.を使った会話文例

It’s been a while since I’ve been to the restaurant.
(そのレストランにはしばらく行っていないな。)
We should go sometime soon!
(近いうちに一緒にいかなくちゃね!)

It’s been a long time.

次にご紹介するのは、「久しぶり」の意味を表す「It’s been a long time.」です。この場合、基本的には再会までの期間が半年以上経っている場合に使います。半年以上、数年未満に再会した相手に使用すると効果的です。

It’s been a long time.を使った会話文例

Hi Craig! It’s been a long time. How have you been?
(やぁクレッグ!久しぶり。元気にしてた?)
I’ve been doing good. How about you?
(元気だったよ。君は?)

It’s been ages.

最後にご紹介するのは、「久しぶり」の意味を表す「It’s been ages.」です。この表現の場合、お互いの再会までに数年以上の長い期間がある場合に使用するのが適当です。

「かなり時間が経ちましたね」というニュアンスを込めて伝えたい場合に有効です。

It’s been ages. を使った会話文例

It’s been ages since I’ve taken a bus.
(バスに乗るのはずいぶん久しぶりだなぁ。)
I know. I can’t even remember when was the last time.
 (分かります。最後がいつだったかさえ思い出せないです。)

まとめ

いかがでしたか?long time no seeは使用する状況は限られてくるものの、特に非英語ネイティブ同士の会話の中では登場することもある英語表現です。今回ご紹介した類似表現も含めて覚えておくと便利でしょう。

ぜひあなたも様々な場面でこれらの表現を活用してみてください。

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リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

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