not reallyは、単語だけでも一文の中に入れても使える便利なワード。日常生活の中でも、よく使われる表現です。今まで、実際の英会話の場面でも一度は耳にしたことがある、自分でも使ったことがあるという方がほとんどでしょう。
今回の記事では、そんなnot reallyの意味や使い方を中心に、記事後半では使用の際の注意点や語源、類語にも触れながら詳しく解説していきます。
「今まで何となくしか理解していなかった表現を今一度、しっかり理解して活用していきたい」そんな方は、ぜひ参考にしてみてください。
not reallyの意味
今回ご紹介するnot reallyには、基本的には一つの意味しか存在しません。以下から、その意味について詳しく見ていきます。
あまりそう思わない そうでもない
英語表現not reallyには「あまりそう思わない そうでもない」という意味があります。
直訳すると「本当にではない」となりますが、英会話になるとちょっとニュアンスが変化します。
相手が肯定的な質問に対して、完全に拒否や否定するのではなく、緩やかに拒否、否定するときに使います。
例えば、「これから映画に行かない?」という誘いに対して、「いや、あまり行きたくない」とやんわり断るときに便利です。
not reallyの発音・読み方
それではここから、not reallyの発音と読み方を確認していきましょう。
not reallyの発音記号
発音記号にすると、not reallyは「nɔ’t ríəli」と表記されます。
not reallyの発音・読み方
not reallyの発音・読み方は、日本語で「ノォトゥ リィアリィ」となります。
<not(nɔ’t)>
- 「n」は、舌の先を前歯の裏に付け、息が口から出るのを止めるようにして「ヌ」という音を鼻から出すようにします。
- 「ɔ’」は、大きく口を開けた後に唇を丸くして前に突き出し、短く「オ」と発音します。
- 「t」は、舌の先を前歯の裏側に付けます。息を止めた状態から勢いよく「トゥ」と破裂するように発音します。
ここまで続けて「ノォトゥ」となります。
<really(ríəli)>
- 「r」は、舌の先を内側に巻いて「ル」のような音を出し、すぐ後ろの母音に移動します。
- 「i」は、日本語の「エ」と「イ」の中間のような音。「エ」と「イ」を同時に言うような感じで「イ」と発音します。
- 「ə」は、あまり口を開けず曖昧に「ア」と発音します。
- 「l」は、舌先を前歯の裏側に付けた状態で「ウ」と「ル」を同時に出すようにします。
- 「i」は、日本語の「エ」と「イ」の中間の音で、二つの音を同時に出すようにしながら「イ」と発音します。
ここまで続けて「リアリィ」となります。
上記ポイントを押さえ、何度も発音練習を重ねてブラッシュアップしていきましょう。
not reallyの使い方と例文
ここまで、not reallyの基本的な意味と発音のポイントについて解説してきました。
以下から、まずはこの英語表現を使用する際のポイントのまとめと、具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
not reallyの使い方
not reallyは、完全な否定ではなく部分的に否定したり、微妙に断ったりするときに使えるワード。ソフトなニュアンスで使えるので日常会話で役立つでしょう。
単語のようにワード一つで使えますが、一文に入れることも問題ないので覚えておくと便利です。
not reallyの例文
それでは早速以下から、not reallyを使った例文を含む会話文例をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ英単語や英語表現は、意味や使い方を確認しただけではなかなか覚えられません。実際に具体的な例文や会話文例という形に落とし込んで覚えると記憶にも残りやすくなるため、おすすめです。
以下から内容を確認してみましょう。
not reallyを使った例文①
最初にご紹介するのは、基本的な使い方「あまりそう思わない そうでもない」の意味を表す例文です。
会話文例
(この映画好き?)
(そうでもないよ/あまりそう思わない)
not reallyを使った例文②
次にご紹介するnot reallyを使った例文は、「あまりお腹が空いていない」という意味を表します。「not really~」で「あまり~でない」という使い方ができます。
会話文例
(ランチに行きませんか?)
(ごめんなさい。あまりお腹が空いていません。)
not reallyを使う際の注意点
今回取り上げているnot reallyは「あまりそう思わない そうでもない」という緩やかな否定の意味ですが、使い方によっては否定のニュアンスが変化することもあります。
以下から、この注意点について詳しく解説していきます。
使い方によって変化するニュアンスの違い
まず、not reallyと一緒に使う「no」の位置でニュアンスが違ってくる場合があります。
not reallyの前に「no」が来ると、通常の「not really」と同じように「あまり~ではない」という緩やかなニュアンスで使えますが、「no」が後に来ると緩やかでない否定的な意味になる場合があります。
例えば、「Do you like this movie?」(この映画は好き?)に対して、
・「No, not really」なら(あまり好きではない)(=I don’t like it very much.)
となりますが、
・「not really, no」なら(好きではありません)(=I don’t like it.)
となってしまいます。
ちょっとした「no」の位置の違いでニュアンスが変わるので注意しましょう。
ほかにも、話の流れでは「本当ではない」という否定的な意味となる場合もあります。
例えば、「She’s your sisters?」(彼女と姉妹なの?)に対して、
・「No. she’s not really my sisters. She’s my friend.」(いいえ彼女とは姉妹ではありません。彼女は友達です。)
という意味となります。
このように、「no」の位置や話の内容によって曖昧な否定ではなくなることがあります。
けれども、「ニュアンスの違いがつかめない!」とあまり心配しなくても大丈夫。
しっかり注意するというよりは、「このような場合もある」と覚えておきましょう。
英会話に慣れてくれば、自然とニュアンスの違いにも対応できるはずです。
not reallyの語源
新たに学んだ英単語や英語表現の語源を学ぶことは、その単語・表現に対する更なる理解を深めます。以下から、not reallyを構成する2つの単語それぞれの語源について一緒に学んでいきましょう。
not reallyの語源は「not」、「really」
not reallyの語源は「not」、「really」とされています。
「not」は、13世紀中ごろに現れた否定の助詞。否定、拒否、拒絶、禁止を表す言葉です。noht、naht「決して~ない」のアクセントのない単語として使われ始めました。
「really」は、1400年ごろから「実際に、本当に、現実的に」という意味で使われていました。もともとは、聖体拝領におけるキリストの存在を指して「実質的に」という意味でした。
どの語源も現代のものと形・意味共にとても似ていますね。
not reallyと意味が似ている単語
ここまで、英語表現not reallyの意味や使い方、具体的な例文、発音・使用の際の注意点、語源について詳しく解説してきました。最後に、この表現の類語をご紹介します。
使い分けに注意をして類語も活用できるよう努力していきましょう。
not exactly
英語表現not reallyの類語はいくつかあります。そのなかで、少しニュアンスが違う3つの類語をご紹介します。
まずご紹介するのは「not exactly」です。
「not exactly~」は、「正確には~でない」「ちょっと違う」というニュアンスで使われます。
not exactly を使った会話文例
(どうして彼は怒ったの?)
(正確にはわからないよ。)
not quite
次にご紹介するのは「not quite」です。
「not quite~」は、「まだまだです」「そうでもない」というほかに、「全く~ではない」という意味でも使われます。
not quiteを使った会話文例
(風邪は治りましたか?)
(まだ全く回復しないよ。)
not entirely
最後にご紹介するのは「not entirely」です。
「not entirely」は、「全く~というわけではない」という意味になります。
not entirelyを使った会話文例
(私は、彼の言うことが正しいと思う。)
(この点については、私たちは必ずしも一致していないね。)
まとめ
今回取り上げたnot reallyは、やんわりと否定、拒否するときに使える英語表現です。
覚えておくと日常会話で役立つワードになるでしょう。
ぜひあなたも当記事の内容を参考に色んな場面で活用してみてください。
笠原大輔
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