1分でわかる!saveとhelpの違いと正しい使い方

2021年11月11日

ペラペラ

肘井 学

【監修】
肘井 学

慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。関東・東海地方の複数の予備校を経て、リクルートが主催するネット講義サービス「スタディサプリ」で教鞭をとる。「英文読解」の講座は年間25万人が受講する超人気講座となっている。『肘井学の作文のための英文法が面白いほどわかる本』、『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』をはじめ著書も多数執筆。

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英語で「助ける」を表す表現で、saveとhelpという2つの単語があります。どちらも中学英語で習う簡単な英単語ですが、それぞれの少し異なるニュアンスを理解していない人が多く見られます。

例えば「彼女は私の命を助けてくれた」を英語で言いたい場合、以下2つのどちらが正しいかわかりますか?

  1. She saved my life.
  2. She helped my life.

正解は1の「She saved my life.」です。

saveは救出するという意味で差し迫った危険や困難から”救う”という場合に使います。

helpは「助ける」という意味ですが、saveの救出行動というよりも”手を貸して助ける”というニュアンスがあります。
ここでhelpを使うと「彼女は私の人生を助けた」という意味に捉えられることもあるのでsaveを使うのが適切です。

このように同じ「助ける」という意味の単語でも、使い方によって意味が変わることがあるので、きちんと理解して正しく使い分ける必要があります。

今回はそんな日本人にとって紛らわしいsaveとhelpの違いを説明するとともに、正しい使い方についてもレッスンしていきましょう。

また、saveやhelp以外の「助ける」という意味に似ている表現についてもいくつかご紹介していきます。

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saveとhelpの違い

saveとhelpの違いは、「救う」か「助ける」かです。 saveは、「救う」・「救い出す」・「安全に守る」などといった意味です。
人・もの・財産・環境などを危険や損失から救い出して安全な状態にすることを表します。
例えば、「命を救う」「〇〇をとっておく」「お金を貯める」などの場合にsaveを使います。

helpは、「助ける」「力を貸す」「手伝う」「促進する」「~に役立つ」などといった意味です。
人を危険や困難から助けたり、物事などがうまく運ぶように力を貸すことを表します。
例えば、saveの救出行動に比べ、helpは親切心で助けを与えることに重点を置いています。

saveの使い方

saveの使い方について、例文を使って説明します。

「彼女はいつも私を救ってくれます」

She always saves me.

「彼はお金を貯金することを決意しました」

He decided to save money.

「それを保管してください」

Please save that.

helpの使い方

helpの使い方について、例文を使って説明します。

「私は家事の手伝いをします」

I will help with house work.

「私はあなたの力になりたいです」

I want to help you.

「この本は様々な点であなたのお役に立ちます

This book will help you in many ways.

理解度チェックテスト

それではここでsaveとhelpを正しく使い分けることができるか、いくつかテストしましょう。

英文の(カッコ)の中にはsaveかhelpのどちらかが入ります。正しいと思うものを入れてみてください。

答えは記事の最後にあります。

  1. Please let us know if this ( ). これが役立つかどうかお知らせください。
  2. Will you ( )wash the dishes? 皿洗いを手伝ってくれますか?
  3. Can I ( )you? 何かお困りですか?
  4. Please ( )me from the torture. 私を苦しみから救ってください。
  5. ( )some of  candy for the children. 子供たちのためにいくらかキャンディーを取っておいてください。

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「助ける」を表すその他の英単語

「助ける」を表す単語は、saveとhelp以外にもあります。それらの単語がどのように使われるか、例文を使って説明します。

rescue

rescueは、「救出する」という意味です。差し迫った危険から人・物などを組織的かつ迅速に救うことを表します。 以下のように使われます。

The rescue team made 15 rescues in a week.(救急隊は1週間で15件の救助をしました)
They rescued a girl from drowning.(彼らは溺れそうになった少女を救いました
I wanted to rescue you.(私はあなたを救い出したかった

assist

assistは、「助ける」「手伝う」「助手となって働く」などといった意味です。主に舞台・会場などの改まった場所や仕事などで使われるフォーマルな表現です。 以下のように使われます。

She assisted him to edit the paper.(彼女は彼が新聞の編集をするのを手伝いました
My father assisted us to establish a new company.(私の父は私たちの新会社設立を援助してくれました)
I assisted in ordering his papers.(私は彼の書類を整理してあげました

aid

aidは、「手伝う」「(…を)手助けする」「(…を)援助する」「促進する」などといった意味です。以下のように使われます。

His swift recovery was aided by his youth. (彼の若さによって回復が早まりました)
I aided her in the enterprise. (彼女の事業を援助しました)
Dictionaries are a great aid in learning languages.(辞書は言語の学習に大いに役立ちます

まとめ

今回は、saveとhelpの違いやそれ以外の「助ける」という単語についてご紹介してきました。 おさらいしますと、

  • save=「救う」・「救い出す」・「安全に守る」
  • help=「助ける」「力を貸す」「手伝う」「促進する」「~に役立つ」

という意味です。 前項の例文などを使って、練習をしながら感覚を身につけていきましょう。

テストの答え

  1. helps
    ”役立つ”はhelpを使います。
  2. help
    ”手伝い”はhelpを使います。
  3. help
    困っていることを助けようとしている様子を表しているのでhelpを使います。
  4. save
    苦しんでいる人の苦痛を取り去る”救う”はsaveを使います。
  5. save
    ”とっておく(保管する)”はsaveを使います。
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ライター(詳しいプロフィールを見る

10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。

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