必須の英語学習法!シャドーイングの効果と正しいやり方

公開日:2018年2月20日
更新日:

カテゴリー: 勉強法

アイキャッチ

英語学習の効果的なトレーニング法としてシャドーイングがあります。

英語が話せるようになるためには、相手の話す英語を聞き取る「リスニング力」が必要です。シャドーイングにはリスニング力を高める効果があります。

しかし、「正しいシャドーイングのやり方が分からない」「初心者でもシャドーイングは効果的?」と疑問に思う方も多いと思います。

そこで、シャドーイングの効果とともに、正しいやり方と効果を高めるコツについて詳しく解説します。

最も効果的なシャドーイングの方法を実践して、あなたの英語力を最大限に伸ばしましょう。

シャドーイングとは

シャドーイングとは、英文を見ずに英語の音声を聞いて少し遅れて同じように口に出すトレーニングです。

以下がシャドーイングのイメージです。

音声 :The picture which she painted is beautiful.

あなた:(0.5~1秒空けて)The picture which she painted is beautiful.

シャドーイングの「shadow」は「尾行する」という意味ですから、必ず「少し遅れて」口に出すことが重要です。

実際の方法については、以下のシャドーイングの見本動画を参考にしてください。

 

シャドーイングの効果

シャドーイングはリスニング力を高めるのに効果的と言われていますが、それにはまずリスニングの仕組みを理解する必要があります。

以下、リスニングの仕組みについて詳しく説明します。

リスニングにはプロセスがある

リスニングには、大きく分けて2つのプロセスがあります。

  1. 音声知覚
  2. 意味理解

それぞれのプロセスについて説明します。

音を聞き取るプロセス→意味を理解するプロセス

まず第1プロセスでは、英語の音を聞き取って何という単語なのかを認識します。

そして音が聞き取れたら、英語の意味を理解する第2プロセスに移ります。このプロセスで必要なのが、単語や文法などのデータベースです。

以下はリスニングの仕組みを説明したものです。

リスニングの仕組み

例えば、「What are you doing?」という簡単な例文であれば、文字を見て意味を理解できる人がほとんどだと思います。しかし、リスニングとなると話は別です。

英語は前後の音がくっついたり、脱落してなくなってしまったり、まったく違う音に変化してしまったりと、学校で習ったような発音で話されることは少ないのが一般的です。

つまり「ワットアーユードゥイング?」ではなく「ワラユードゥイン?」と変化した音を聞いて「What are you doing?」と言っているのだなと分かるのがリスニングの第1プロセスと言えます。

さらに第2プロセスで意味を理解するには、「what・・・何」「you・・・あなた」などの単語、「what+be動詞+主語?」「be動詞+~ing」などの文法の知識が必須です。これらの知識を使って初めて「What are you doing?」が「何してるの?」という意味なのだなと理解できます。

このように、英語の音を聞き取れて意味を理解できれば、例文のような短く簡単な文のリスニングはできるようになります。

シャドーイングがリスニング力アップに効果的な理由

リスニングの2つのプロセスのうち、シャドーイングによって鍛えられるのは第1プロセスの「音を聞き取る力」です。

「リスニングが苦手」といっても、人によってどのプロセスでつまづいているのかは違います。シャドーイングは、英語の音を聞き取る段階でつまづいてしまっている人に効果的な学習法と言えます。

以下は、シャドーイングがリスニング力アップに効果的な理由です。

  • 聞き取れていない英語が分かる
  • 正しい発音・アクセント・イントネーションが身につく
  • 英語独特の音の変化(リエゾン)パターンが分かる

以下で詳しく説明します。

聞き取れていない英語が分かる

シャドーイングを行うことで、自分が聞き取れていない英語が分かります。

さらに、自分の聞き取れなかった部分を確認することで以下のことが分かります。

  • そもそも単語を知らない
  • 知っている単語だが実際の発音に慣れていない
  • 英語独特の音の変化に慣れていない

知らない単語であれば覚える必要がありますし、発音に慣れていないのであればシャドーイングで正しく発音を真似して慣れる必要があります。

自分で口に出せる音=聞き取れる音です。つまり、自分で口に出せる音が増えることで、英語を聞き取る力が上がります。

正しい発音・アクセント・イントネーションが身につく

知っている単語だが実際の発音に慣れていない場合は、シャドーイングで正しい発音やアクセント、イントネーションを覚えることができます。

例えば、「general」が「ジェネラル」という発音だと認識していれば、実際の音声を聞いても「general」だと聞き取れません。実際の発音では「ジェナラァゥ」と聞こえるからです。

英語独特の音の変化(リエゾン)パターンが分かる

前述のように、英語には前後の音がくっついたり、脱落してなくなってしまったり、まったく違う音に変化してしまったりする音の変化(リエゾン)があります。

これらの音の変化に慣れていない場合は、シャドーイングで音の変化のパターンを知ることができます。

シャドーイングのやり方

ここでは、シャドーイングのやり方について詳しく説明します。

シャドーイングをするには基礎力が必要

前述のように、シャドーイングは英語のリスニング力を上げる効果的な学習法ですが、いざ実践となると非常に難しいです。

シャドーイングができないのは、テニス初心者がいきなり試合に出ても何もできないのと同じです。

初心者は、まずラケットの持ち方を覚えて、正しいフォームや動き方、フットワークを身につけ、徐々にラリーを続けていきます。

さらにサーブやボレー・スマッシュなどの練習を重ね、ゲームの基本的なルールを覚えて、やっと試合に出ることができます。

テニスで試合に出て勝つことができるのは、試合の練習だけをしたからではなく、試合に出れるだけの基本的な力を持っているからです。

同様に、シャドーイングができるようになるには、中学レベルの単語や文法などの基礎力が必要です。基礎力がない状態でシャドーイングを行っても英語力は伸びません。

英語の基礎力を身に着けたら、実際のシャドーイングに入る前に以下のような流れで進めていくと良いでしょう。

①リピーティングから始める

いきなりシャドーイングからスタートするより、まずリピーティングからスタートする方が無理なく進められます。

リピーティングとは、英語の音声を聞いたらいったん音を止めて繰り返して口に出すトレーニングです。

英語初心者の方は、以下のように1フレーズごとに区切って繰り返す方法から始めると良いでしょう。英文は見ないで口に出すことが重要です。

Yumi finished making breakfast ten minutes ago.
Yumi finished making breakfast /ten minutes ago.

音声 :Yumi finished making breakfast(音を止める)
あなた:Yumi finished making breakfast(口に出す)
音声 :ten minutes ago.(音を止める)
あなた:ten minutes ago.(口に出す)

②英文を見ずに音声を聴く

リピーティングを繰り返しスムーズに口に出せるようになったら、次は途中で音を止めず、まずは音声だけを2~3回繰り返して聴きます。

③聞き取った音を英語で書いてみる(ディクテーション)

聞き取りが苦手な方は、ここでディクテーションを行うと良いでしょう。

ディクテーションとは英文を見ないで音声だけを聞いてその英文を書く学習法です。

ディクテーションをすることで、自分が聞き取れなかった部分の発音や音の変化が分かります。

④英文を見て発音・アクセント・意味・文法・文構造を確認する(精読)

次に英文を見て、発音やアクセントが分からなかった箇所を確認します。

以下のような単語や例文の音声をチェックできるアプリを活用すると良いでしょう。

アプリ

http://shikaku.biglobe.ne.jp/oald8

さらに、語彙・文法・文構造で分からなかった箇所を確認します。

以下のような英文法参考書を一冊用意しておくとチェックしやすいでしょう。

英文法

Amazonの購入ページはこちら

⑤オーバーラッピング

ここでついにシャドーイングと行きたいところですが、初心者の人はその前にオーバーラッピングというトレーニングを取り入れると良いでしょう。

オーバーラッピングとは、英文を見ながら音声にあわせて口に出すトレーニングです。

以下がオーバーラッピングのイメージです。

音声 :The picture which she painted is beautiful.

あなた:The picture which she painted is beautiful.

シャドーイングが「少し遅れて」口に出すのに対し、音声にあわせて口に出すのがポイントです。

しかし、初心者がいきなりネイティブの話すスピードについていくのは至難の業です。まずは、再生スピードを遅くしてトレーニングをスタートし、徐々にスピードを上げていくと良いでしょう。

シャドーイングのコツ

オーバーラッピングがスムーズにできるようになったらいよいよシャドーイングに移ります。

シャドーイングの効果を高めるには、以下のコツをおさえて実践することが重要です。

リピーティング→オーバーラッピング→シャドーイング

前述のように、シャドーイングのトレーニングをしていない人がいきなりシャドーイングに取り組むのは難しいです。無理をして適当な発音のままシャドーイングをしても決して効果はありませんので、段階を踏んでトレーニングを進めていきましょう。

まずはリピーティングから始め、スムーズに繰り返して言えるようになったら、オーバーラッピングに進みましょう。

そして、オーバーラッピングがスムーズにできるようになったらシャドーイングに進みましょう。

意味を理解して練習する

シャドーイングでは、意味を理解しながら口に出すことが重要です。

「リスニングの仕組み」でも説明したように、リスニングができるようになるプロセスは、第1に音声知覚、第2に意味理解です。音を聞き取るだけではリスニング全体の力は上がらないため、意味を理解しながらシャドーイングを行い、意味理解の力も鍛えるようにしましょう。

学習しやすい教材を選ぶ

シャドーイングは継続することで効果が出ますので、決して無理をせず自分が学習を続けられそうな教材を選ぶことが重要です。

シャドーイング初心者の教材選びのポイントは以下の通りです。

  • 英語学習者用に作られている
  • 中学生レベルの会話文
  • 20~30秒の短いもの
  • 内容に興味が持てる

おススメのシャドーイング教材

ここでは、英語のレベル別におススメのシャドーイング教材を紹介します。

初級(TOEIC~600点)

・決定版英語シャドーイング超入門

シャドーイング初心者向けに、シャドーイングの前段階の勉強法から丁寧に記載されています。ゆっくりしたスピードの短い会話から旅行や電話で使う定番のフレーズなど、非常に簡単な例文なので無理なく取り組めます。

決定版英語シャドーイング超入門

Amazonの購入ページはこちら

・VOA

Voice of Americaというサイトの略で、アメリカ国営放送局のニュースサイトです。VOAには、通常のサイトとは別に、英語を第二言語として学んでいる人向けのニュースサイトがあります。易しい文章で書かれたニュースを通常よりもゆっくりとしたスピードで読み上げているので、シャドーイング初心者にオススメの教材です。

VOA

https://learningenglish.voanews.com/

中級(TOEIC600~800点)

・決定版英語シャドーイング

レベル別に3段階に分けた19本のトレーニングが用意されています。スロースピードのモノローグ、会話文、ニュース、プレゼン研修の実況中継、スピーチなど多彩な素材で学習することができます。

決定版英語シャドーイング

Amazonの購入ページはこちら

・BBC 6 Minute ENGLISH

イギリスの公共放送局BBCが英語学習者向けに配信している「BBC英語講座」の人気コンテンツ。ただのニュース教材ではなく、6分間の映像を見て英語を聞き取り、映像についての質問に答えるクイズ形式なので取り組みやすいでしょう。

BBC

BBC 6 Minute ENGLISH

上級(TOEIC800点~)

・英語シャドーイング映画スター編

映画スターのインタビューを集めたシャドーイング教材。英語学習者用に向けて話している素材ではないため、正確な聞き取りはかなり難しく英語上級者向けです。付属のCDには、「ナチュラルスピード」「スピードを遅くしたもの」「ナレーターが吹き替えたもの」の3種類が収録されています。

英語シャドーイング映画スター編

Amazonの購入ページはこちら

まとめ

シャドーイングは、英語の音を聞き取る力を上げる効果的な学習法ですが、正しいやり方で継続することが何よりも重要です。

まずは、シャドーイングをするために必要な英語の基礎力を身につけ、自分の英語レベルにあわせた方法で進めていきましょう。

決して簡単なトレーニングではありませんが、自分が無理なく学習できる教材を選び段階を踏んで行うことで学習を継続できます。

この記事を参考に、自分にあった正しいシャドーイングの方法を是非見つけてください。

The following two tabs change content below.
守重 美和

守重 美和

英会話スクールの体験レッスンレポートを中心に、失敗しない英会話スクール選びに役立つコンテンツを提供します!

-勉強法

Copyright© ペラペラ部 , 2018 AllRights Reserved.