would youは、「Would you~?」と疑問文の形で良く使用される英語表現の一つです。今まで実際の会話の中で自分でも使ったことがある!という方がほとんどではないでしょうか。
そこで、今回の記事では正しく使えると便利な表現would youの意味と使い方をご紹介していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類似表現も学べる構成です。
「今まで何となくしか理解できていなかった聞き慣れた表現を今一度復習したい」そんな方にはピッタリの内容ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
would youの意味
疑問文の形で「Would you~?」と表現する場合、基本的に意味は一つしかありません。以下から、この意味について学んでいきます。
~していただけますか?、~をして頂けませんか?
「Would you~?」から始まる文章は、「~していただけますか?、~をして頂けませんか?」と訳すのが基本です。相手の意向を丁寧に尋ねる際に使用します。
would youの発音・読み方
それではここから、would youの発音と読み方を確認していきましょう。
would youの発音記号
発音記号にすると、would youは「wəd jú:」と表記されます。
would youの発音・読み方
would youの発音・読み方は、日本語で「ワァドゥ ユゥー」となります。
まず、「wə」の部分は「w」を日本語のワ行の音を意識しながら唇を前に丸めて突き出し、「ワ」と出します。「ə」は口をあまり大きく開かずに弱く曖昧に「ア」と発音します。これら2つを合わせると、「ワァ」の音になります。
「d」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから勢い良く破裂させるように「ドゥ」と出します。ここまでの音を全て繋げると、「ワァド」と発音できます。
最後に、「júː」は「j」を日本語のヤ行の音を意識しながら舌の真ん中部分を持ち上げ、上顎に近づけます。その隙間から声をせきらせるように「ヤ」と出します。「júː」は唇を丸めて前に突き出し、長めの音を意識して「ウー」と出します。これらを繋げると、「ユゥー」となります。
今回登場したwやd、jの音は日本語にない英語特有の音のため発音が難しく感じるはずです。上記のポイントを押させて何度も練習を重ねることで上達が見込めます。
would youの使い方と例文
ここまで、would youの基本的な意味と発音のポイントについて解説してきました。
以下から、まずはこの英語表現の使い方を学ぶ際のポイントのまとめと、実際にこの表現を利用した例文を会話文例の形でいくつかご紹介していきます。
より実践的な使い方を確認したい方はぜひ目を通してみてください。
would youの使い方
would youは、基本的には疑問文の形「Would you~?」の文中で用いることがほとんどです。使い方自体は単純に文頭に配置する、というだけなで簡単なのですが、他類似表現との意味やニュアンスの違いをしっかり把握しておくというのが使い方を理解する上でポイントとなります。
この点については、後述の注意点の部分で分かりやすくまとめておきますので、その内容も合わせてチェックしてみましょう。
would youの例文
それでは早速以下から、would youを使った例文を含む会話文例をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ英単語や英語表現は、そのまま綴りと意味だけを暗記するだけでは片手落ちです。実際の会話でも即応用できるように、完全な文の形で暗記しておくと後々重宝します。
あなたも次この表現を使う場面があったらどんな風に応用するだろう?と意識してみてください。
would youを使った例文①
最初にご紹介するのは、「お名前のスペルを教えて頂けますでしょうか?」の意味を表す例文です。丁寧な接客を心掛けるお店などで店員さんが使用することがあります。
特に、日本人の名前はアメリカを含む海外では珍しい響きになるという理由から、自分の名前を音で伝えるだけでは伝わらないということは良く起こります。
そんな時、この表現で自分の名前のスペルを聞かれた際には相手のためにゆっくりスペルアウトしてあげましょう。
会話文例
(お名前のスペルを教えて頂けますでしょうか?)
(もちろん。M-I-Y-U-K-Iです。)
would youを使った例文②
次にご紹介するのは、「窓を開けて頂けますか?」という意味を表す例文です。こちらも相手に対して丁寧に何かを依頼する表現となっています。
会話文例
(窓を開けて頂けますか?)
(もちろんです。)
would youを使った例文③
「Would you~?」の表現を活用すると、例文のように「音量を下げて頂けますか?」と丁寧に依頼することもできます。
ちなみに、turn downは「音量を下げる」、turn upは「音量を上げる」という意味できます。
会話文例
(音量を下げて頂けますか?)
(ごめんなさい、少しうるさかったですよね。)
would youを使った例文④
最後にご紹介するのは、「私のお願いごとを聞いて頂けますか?」という意味を表す例文です。丁寧に相手の意志を確認することができます。
会話文例
(私のお願いごとを聞いて頂けますか?)
(いいですよ。何でしょう?)
would youを使う際の注意点
使い方の解説部分でお伝えした通り、would you以外にも相手に何かを依頼する類似表現は複数あります。その中でも、特にWould you~?と区別を付けにくいと多くの方が感じやすいのが、Could you~?から始まる表現です。
この点について、以下から詳しく解説していきます。
Would you~?は相手の意志、Could you~?は相手に可能かどうかを聞いている
基本的に、Would you~?、Could you~?も相手に丁寧に何かを依頼するという点では変わりません。ただ、表現内で使われているそれぞれの助動詞の原型(will、can) の表す意味の違いから、微妙に相手に伝わるニュアンスが変わってきます。
助動詞willには「意志」という意味があります。そのため、Would you~?と相手に依頼する場合、相手はその依頼する内容を行うことができるという前提がまずあり、その上で「それをやる意志、お気持ちはありますか?」と聞くニュアンスを持ちます。
一方、canには「可能、能力」という意味があるため、Could you~?と相手に依頼するとこちら側としても相手がそれが可能かどうかが定かではないので、「それをすることができますか?」と聞いているニュアンスになります。
日本語にするとどちらも同じような意味になってしまうため、注意が必要です。どちの表現も丁寧なニュアンスを持つことは間違いありませんが、それぞれが表すニュアンスを的確に捉えて適切な場面で使い分けていきましょう。
would youの語源
語源を知ることは、その単語や表現へのより深い理解に繋がります。以下から、would youを構成するそれぞれの単語の語源を確認していきます。
would youの語源は古英語「wolde」、「eow」
英語表現would youを構成する2つの単語、would、youの語源はそれぞれ古英語「wolde」、「eow」とされています。それぞれ、「意志・意欲を表す」、「tuの叙述複数形」という意味を持っていました。
特にwouldの語源は形も意味も現代のものと共通する部分が多いことが分かりますよね。
would youと意味が似ている単語
以上まで、would youの意味と使い方、発音・使用の際の注意点、語源について詳しく解説してきました。最後に、この表現と意味が似ている類似表現をいくつがご紹介していきます。
意味が近いながらもニュアンスは微妙に異なる表現を使いこなせると、当然ながら英語で表現できる幅も上がります。
自分で実際に使えそうなものからピックアップしてどんどん活用していきましょう。
Could you~?
最初にご紹介するのは、注意点の部分でも取り上げた「~して頂くことはできますか?」の意味を表す「Could you~?」の英語表現です。
相手に自分が依頼することが可能かどうかというニュアンスを出したい際に使用します。
Could you~? を使った会話文例
(ちょっとお手を貸して頂くことはできますか?)
(もちろんです。)
Can you~?
次にご紹介するのは、よりカジュアルな場面で相手に「~できる?」と何かを依頼することができる「Can you~?」の英語表現です。
初対面の人やまだ関係性が深まっていない人以外に丁寧さを排除し、あえてカジュアルに何か頼みたい際に最適です。
Can you~? を使った会話文例
(今日は私のためにあなたが部屋に掃除機をかけてくれない?)
(できると思うよ。)
Will you~?
最後にご紹介するのは、「~をやってくれる?」と相手に何か依頼したい時の表現「Will you~?」です。基本的に、すでに仲の良い間柄でかつ相手が依頼したことを当然やってくれる、という可能性が高い場合に使用します。
Will you~? を使った会話文例
(明日までに君のレポートを終わらしてくれるかね?)
(分かりました。)
まとめ
would youから始まる英語表現は、相手に丁寧に何かを依頼したい場合に大変重宝します。今回ご紹介した使用の際の注意点や類似表現も合わせて活用し、日々の英会話にぜひ活かしてみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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