ネイティブ相手に今日から使える!other thanの意味と使い方

ペラペラ

other thanは、日常会話の中でも比較的良く登場する表現です。

今までご自身でもこの表現を耳にしたことがある、実際に使ったことがあるという方も多いでしょう。

今回の記事では、そんなother thanの意味や使い方について詳しくご紹介していきます。

記事後半では発音・使用の際の注意点、語源や類語についても学べる内容です。

ぜひ最後までチェックしてみてください。

other thanの意味

other thanには大きく分けて2つの意味が存在します。

以下から、それぞれの意味について分かりやすく解説していきます。

~以外の、~を除いては

other thanの意味として最初にご紹介するのは、「~以外の、~を除いては」という意味です。

この意味で使用する場合、文の形は肯定文、あるいは疑問文となります。この表現は、日本語は「~に加えて」という言い方になる場合もあります。

例えば、「彼女はスペイン語以外の言語を学びたいと思っていました」、「ケイティ以外の名前で今まで呼ばれたことはありますか?」などの文章の中でこの意味を活用してみましょう。

(否定文で)~以外にない

次にご紹介するのは、other thanを否定文で使用した際の「~以外にない」という意味です。

例えば「お酒を飲むこと以外、私には悪い習慣はありません」、「彼は自分自身以外の誰も信用しません」、「私たちは昨日映画を観る以外に何もしませんでした」などの文の中で活用することができます。

other thanの発音・読み方

それではここから、other thanの発音と読み方を確認していきましょう。

other thanの発音記号

ʌ’ðər ðæ’n

発音記号にすると、other thanは「ʌ’ðər ðæ’n」と表記されます。

other thanの発音・読み方

other thanの発音・読み方は、日本語で「アザァ(ル) ザァン」となります。

まず、最初の「ʌ’」は日本語のアの音を意識しながら口を少しだけ開けて短く「ア」と発音します。

次に「ðə」は「d」を舌先を上の前歯で軽く噛むようにして当てその隙間から「ズ」と出します。

「ə」は口をあまり大きく開けず弱く曖昧に「ア」と出します。これらを合わせて「ザァ」と発音します。

「r」は舌先を内側に巻いて、口のどこにも触れない形でアとルの中間の音を意識して「(ル)」と出します。

「ðǽ」はまず「d」を先と同じ要領で「ズ」と出し、「a」はアとエの中間の音を意識しながら両方の頬を左右に引っ張り、口を横に引っ張るようにして「ア」と発音します。この2つの音を合わせて「ザァ」の音とします。

最後に、「n」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めて軽くヌと言うような意識で鼻から抜けるようにして「ン」と発音します。

特にʌ’やð、nの音は日本語にない英語特有の音です。

正しい発音を習得するのには少し時間がかかりますが、ぜひ上記ポイントを押さえて何度も発音の練習に励んでみましょう。

other thanの使い方と例文

ここまで、other thanの大きく分けた2つの意味と、発音のポイントについてご紹介してきました。

以下から、まずはother thanの使い方を学ぶ際のポイントのまとめと具体的な例文について解説していきます。

この表現を自分のものにして活用していきたいという方はぜひ参考にしてみてください。

other thanの使い方

oother thanは、意味の解説の部分でもお伝えした通り、使用する際の文の形でその意味が変わるという特徴があります。

この理由から、まずは使用する際の文の形が肯定文、否定文、疑問文のどれに該当するか?をしっかり見極めると使いやすくなります。

その後は文脈ごとに日本語を変化させて訳す、あるいは日本語で表現したいことの真意をしっかり捉えた後で適切な文型に整えて英文にするというステップを踏むのがおすすめです。

other thanの例文

早速以下から、other thanを使用した具体的な例文を複数ご紹介していきます。

英単語も英語表現も、ただ単にその綴りと意味を繋げて暗記するだけでは記憶にしっかり残りません。

具体的な例文という形で暗記した方が後で応用できる可能性も高まります。

ぜひ自分ならどんな場面でこの例文を応用するだろう?という視点を持って以下を読み進めてみてください。

other thanを使った例文①

She wanted to learn a language other than Spanish.

最初にご紹介するのは、other thanの「~以外の、~を除いては」を肯定文で活用した例文です。

例文の意味は、「彼女はスペイン語以外の言語を学びたいと思っていました」となります。

会話文例
Why she didn’t sign up for the class?
(なぜ彼女はクラスに登録しなかったの?)
She wanted to learn a language other than Spanish.
(彼女はスペイン語以外の言語を学びたいと思っていたのさ。)

other thanを使った例文②

Did anyone ever call you anything other than Katie?

次にご紹介するのは、other thanの「以外の、~を除いては」の意味を疑問文で活用した例文です。

例文の意味は、「ケイティ以外の名前で今まで呼ばれたことはありますか?」となります。

会話文例
Did anyone ever call you anything other than Katie?
(ケイティ以外の名前で今まで呼ばれたことはありますか?)
No, I don’t think so. This is the only nickname I’ve got.
(ないですね。これが私の唯一のニックネームです。)

other thanを使った例文③

Other than drinking, I have no bad habits. 

other thanを否定文で使用した際の「~以外にない」という意味を活用すると、当例文のように「お酒を飲むこと以外、私には悪い習慣はありません」という文章を作ることもできます。

このようにother thanから始まる文を文頭に持ってくることもできますし、文の最後に持ってくることもできます。

会話文例
Do you smoke?
(タバコは吸いますか?)
No. Other than drinking, I have no bad habits.
(いいえ。私にはお酒を飲むこと以外に悪い習慣はありません。)

other thanを使った例文④

He trusts nobody other than himself. 

次にご紹介するのも、other thanを否定文で使用した際の「~以外にない」という意味を活用した例文です。

意味は、「彼は自分自身以外の誰も信用しません」となります。

nobodyを使用すると英語の文自体は肯定文のように見えるので少しややこしいですが、意味を考えると「誰も~ない」という意味になり否定文となります。

会話文例
What’s he like?
(彼はどんな人なんです?)
Well, he’s an interesting guy. He trusts nobody other than himself.
(まぁ、興味深い男だよ。自分以外の誰も信用しないんだ。)

other thanを使った例文⑤

We did nothing other than watching a movie yesterday.

最後にご紹介するのも、other thanを否定文で使用した際の「~以外にない」という意味を活用した例文です。

意味は、「私たちは昨日映画を観る以外に何もしませんでした」となります。

この例文も先のnobodyを含む文と同じく「何も~ない」という否定の意味を持つnothingを含むため、否定文となります。

会話文例
What did you two do yesterday? Just stayed at home?
(二人は昨日何をしたの?家にいた?)
Yeah. We did nothing other than watching a movie yesterday.
(はい、昨日は映画を観る以外は何もしませんでした。)

other thanを使う際の注意点

日本語にするとother thanと同じく「~を除いて、~以外には」の意味になる表現に「except」や「without」があります。

基本的には同じ概念を表すこれらの表現にも微妙なニュアンスの違いがあるので注意が必要です。

以下から、この点について解説していきます。

other thanは「~以外は」exceptは「~を除いて、~以外」withoutは「~無しで」が正しいニュアンス

まず、other thanは表現内に「他に」という意味を表す「other」を含むことからも分かるように、「除いて」というよりは「~以外は、~より他は」というニュアンスを持ちます。

ただ、先述の通りこの表現には「~に加えて」という真逆の意味にもなるため注意が必要です。

exceptは「~を除いて、~以外」というニュアンスを持ち、口語・文中どちらでも様々なシーンで使用される便利な言葉です。

例えば「彼女を除いて全員がそのパソコンの使用を許されました」などの文のように、基本的には何かを除く、除外するというニュアンスで使用します。

最後にwithoutは「~無しで」というニュアンスを持ち、基本的には何かが欠けているという意味を表す際に使用します。

例えば「彼は彼女なしでアメリカに行きました」などの文のように、何か無しに、何かが欠けてという意味で使用できます。

このように、どの表現も日本語にすると同じニュアンスで使えるように感じますが、実際には微妙なニュアンスの違いがあります。

それぞれの意味やニュアンスを正確に捉えて使い分けるようにしてみましょう。

other thanの語源

語源を知ることは、その単語や表現をより深いレベルで理解することを助けてくれます。

以下から、other thanの語源について解説していきます。

other thanの語源は古英語「oter」、「tan」

まずotherの語源は古英語「oter」と言われています。この語源には「二つ目の、二つのうちの二番目の」という意味がありました。

thanの語源も古英語で「tan」とされています。

この古英語は接続助詞として使用されていました。

thanの語源は現代の単語の綴りと若干離れている部分もありますが、両者とも意味や文中の役割については現代のものとそんなに変わりがないという点がとても興味深いですね。

other thanと意味が似ている単語

ここまで、other thanの大きく分けた2つの意味と使い方、発音・使用の際の注意点と類語について解説してきました。

最後に、この表現と意味が似ている単語や表現をいくつかご紹介していきます。

英語表現の幅を拡げるという意味でも、類語表現を一緒に暗記するというのは効率的です。ぜひ以下の内容もチェックしてあなたも表現の幅を拡げてみてください。

also

最初にご紹介するのは、副詞で「また」の意味を表す「also」です。

other thanの「~以外の、~を除いては」とほぼ同じ意味として使用することが可能です。

alsoを使った会話文例

Is Katie the only nickname you have?
(ケイティがあなたの唯一のニックネームですか)
I’m also called Kitty.
(キティとも呼ばれています)

likewise

次にご紹介するのは、副詞で「なおまた、その上」という意味を表す「likewise」です。

この単語もother thanの「~以外の、~を除いては」の類語として活用できますが、若干硬いイメージ響きがあります。

likewiseを使った会話文例

Ken is tall and likewise strong.
(ケンは背が高くその上力も強いです。)
Sounds great.
(それは素晴らしいですね。)

in addition

最後にご紹介するのは、「加えるに、他に、更に」の意味を表す「in addition」です。

この表現もother thanの「~以外の、~を除いては」とほぼ同じ意味で活用できます。

in additionを使った会話文例

Was he late for the meeting again?
(彼また会議に遅れたの?)
Yes, in addition to that, he completely forgot about his presentation!
 (そう、それに加えて、彼自分のプレゼンを完全に忘れていたのよ!)

まとめ

other thanは文の形によって大きく2つの意味に分かれ、文脈に合わせて上手く意味を捉えていく必要があるため注意が必要ですが、覚えておくと汎用性の高い表現です。

使用の際の注意点の部分でお伝えした微妙にニュアンスが異なる他の表現とも違いを整理しておくと便利だと言えます。

ぜひ当記事内容を参考に、この表現を様々な場面で使いこなしてみてください。

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リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

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