outfitは、日常会話の中でも特に名詞の意味で良く登場する単語です。
海外ドラマや映画の中のセリフなどで一度は耳にしたことがある、という方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなoutfitの意味や使い方について詳しく解説していきます。
記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容になっていますのでぜひチェックしてみてください。
outfitの意味
outfitには、名詞と動詞という2つの異なる品詞が存在します。名詞の意味には3つの異なる意味があります。
それぞれの品詞と意味について以下から一つずつ解説していきます。
特定の目的のための服装ひとそろい、したく品
最初にご紹介するのは、outfitの可算名詞としての意味「特定の目的のための服装ひとそろい、したく品」という意味です。
この意味がoutfitが持つ意味の中で一番良く使われるもので、今現代ではただ単に「服装、服」という意味を表すことも多くあります。
例えば、「あなたの服装は素敵ですね」、「彼女は新しい春の装い一式を購入しました」などの表現にこの意味を活用することができます。
用品・道具一式
outfitには不可算名詞として「用品・道具一式」という意味もあります。主に何かをする際に必要なアイテムや道具が揃ったものを指す意味として使います。
例えば、「私の父はこの夏大きなバーベキュー用品一式を購入しました」などの表現が可能です。
仕事に従事する一団、一行、団体、軍の部隊
次にご紹介するのは、outfitの可算名詞としての意味「仕事に従事する一団、一行、団体、軍の部隊」という意味です。
この意味での使用は原則として口語のみで、書き言葉や公式な場面での使用はできません。
例えば、「彼女は最近出版社での職を得ました」などの意味で活用できます。
~の支度をする、~に支度品を供給する
最後にご紹介するのは、outfitの他動詞としての意味「~の支度をする、~支度品を供給する」です。
名詞としての使用に比べると汎用性は低いですが、余裕があればこの意味も覚えておくと良いでしょう。
例えば、「少年たちには真新しい服が供給されました」などの表現ができます。
outfitの発音・読み方
それではここから、outfitの発音と読み方を確認していきましょう。
outfitの発音記号
発音記号にすると、outfitは「áutfit」と表記されます。
outfitの発音・読み方
outfitの発音・読み方は、日本語で「アウトゥフィトゥ」となります。
まず、「ɑ’」の部分は口を大きく開けた状態で短く「ア」と発音します。次に、「u」は唇を丸めて前に突き出し、軽く「ウ」と発音します。
「t」の部分は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから勢い良く「トゥ」と破裂させるように音を出します。
「fi」はまず「f」の部分を上の前歯を下唇に軽く噛む感じで当て、その隙間から「フ」と出します。「i」は日本語のエとイの中間の音を意識しながら「イ」と発音します。これらを合わせて、「フィ」の発音とします。
最後に、先と同じ要領で「t」を「トゥ」と発音します。
特にtやfの音は英語独特の音なので口の動きを何度も確認しながら練習を重ねていきましょう。
outfitの使い方と例文
ここまで、outfitの名詞・動詞としての意味、発音の際のポイントについて解説してきました。
以下から、まずはoutfitの使い方を学ぶ際のポイントのまとめと、具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
この単語をもっと実践的に活用していきたい!という方はぜひチェックしてみてください。
outfitの使い方
outfitは、まずは日常生活の中での会話でも一番汎用性が高いと言える可算名詞の意味「特定の目的のための服装ひとそろい、したく品、服装」の使い方をしっかり押さえ、余裕があれば他の名詞・動詞の使い方を整理していくのがおすすめです。
それぞれの意味と使い方をしっかり押さえながら実際の例文で確認していきましょう。
outfitの例文
早速以下から、outfitを使った具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ単語はそのまま暗記するのではなく、例文というより具体的な形の中でその意味や使い方を覚える方が記憶にも残りやすいためおすすめです。
自分だったら実際の会話でどんな風に活用するだろう?という視点も持ちながら読み進めてみてください。
outfitを使った例文①
最初にご紹介するのは、outfitの可算名詞としての意味「服装」という意味を活用した例文です。例文の意味は、「あなたの服装は素敵ですね」となります。
この意味での使用は日常会話の中でもとても良く登場するので、覚えておくと良いでしょう。
会話文例
(素敵な服装ね!どこで買ったの?)
(ありがとう。ちょっと前にダウンタウンにあるお店で買ったんだ。)
outfitを使った例文②
次にご紹介するのは、outfitの可算名詞としての意味「特定の目的のための服装ひとそろい、したく品」を活用した例文です。意味は、「彼女は新しい春の装い一式を購入しました」となります。
このように、ただ単に「服装」という意味ではなく、「装い一式」という意味でも使われます。
会話文例
(君たちはモールで何を買ったの?)
(彼女は新しい春の装い一式を購入したわ。私は何も買わなかったけどね。)
outfitを使った例文③
outfitの不可算名詞としての意味「用品・道具一式」を活用すると、例文のように「私の父はこの夏大きなバーベキュー用品一式を購入しました」という表現も可能となります。
服装、装い一式ではなく用品・道具一式という意味で活用するというのがポイントです。
会話文例
(お父さんがこの夏大きなバーベキュー用品一式を購入したんだ。)
(そうなの?いつバーベキューパーティーをするつもりなの?)
outfitを使った例文④
次にご紹介するのは、outfitの可算名詞としての意味「仕事に従事する一団、一行、団体、軍の部隊」を活用した例文です。
例文の意味は、「彼女は最近出版社での職を得ました」となります。
先述の通り、この意味での使用は原則として口語のみで、書き言葉や公式な場面では元素君として使用できません。
会話文例
(彼女にはもう随分会ってないな。元気かい?)
(元気ですよ。最近出版社で仕事が見つかったんです。)
outfitを使った例文⑤
最後にご紹介するのは、outfitの他動詞としての意味「~の支度をする、~支度品を供給する」を活用した例文です。
意味は、「少年たちには真新しい服が供給されました」となります。
会話文例
(男の子たちには真新しい服が供給されたのよ。)
(まぁ、それは良いわね。)
outfitを使う際の注意点
outfitは、日常生活の会話の中で良く「服装」という意味で使用されるとお伝えしてきました。
しかし、他にも同じような意味で誰かの身なりを表す英単語があり、それぞれの意味やニュアンスの違いには注意が必要です。
以下から、この点について解説していきます。
clothesはあくまでも「服・衣類」という意味にしかならない
服に関する英単語としてお馴染みのものに「clothes」がありますが、この単語はあくまでも対象にする「服・衣類そのもの」という意味しかありません。
対して、outfitは日本語でも「服装」となるように、この言葉は「衣類に加えてその人の装い」という意味を含みます。
この理由から、例えば「I like your clothes.」と言うと「私はあなたのその服が好きだ」という意味になり、状況によっては「その服が欲しい」と違った意味で伝わってしまいます。
あくまで相手の着こなしや服装を褒める意味で「あなたの服装、素敵ですね」と言いたい場合は先にご紹介した「I like your outfit.」を使うと自然な響きになります。
ちょっとした言葉の違いですが、ネイティブにはかなり大きな差になって聞こえることがあります。ぜひ注意してみてください。
outfitの語源
英単語の語源を知ることは、その単語への更なる深い理解に繋がります。
以下から、outfitの語源について一緒に学んでいきましょう。
outfitの語源は英語の「out」と「fit」
outfitの語源は英語の「out」と「fit」とされています。前者は「外に」、後者は「装備を取り付ける、装備」という意味があります。
どちらの語源も現代の意味とほぼ変わりがないので、とても理解しやすく覚えやすいですよね。
outfitと意味が似ている単語
以上まで、outfitの意味や使い方、発音・使用の際の注意点、例文と類語について詳しく解説してきました。
最後に、outfitと意味が似ている単語をいくつかご紹介します。
特に会話の中でのバリエーションを拡げるために語彙力を積極的に伸ばしていくのはとても有効です。
ぜひ余裕があれば以下でご紹介する類語も暗記して活用してみましょう。
clothing
最初にご紹介するのは、名詞で「衣類」という意味を表す「clothing」です。
この単語も大きな枠組みで考えるとoutfitの類語と言えますが、clothesと同様、装いについては言及できずあくまでも「衣類そのもの」を表す意味にしかなりませんので、その点には注意して活用してください。
clothingを使った会話文例
(どこで新しいジャケットを買うべきだと思う?)
(Kマートは冬服で良いのが揃ってるのは知ってるよ。)
gear
次にご紹介するのは、不可算名詞として「衣服、服装」という意味を表す「gear」です。
この単語は、例えばあるスポーツや活動などで着る必要のある特定の用途のための衣類や服装を指す際に使用します。
gearを使った会話文例
(これが君の狩猟服だよ。)
(わぁ!かっこいい!)
company
最後にご紹介するのは、可算名詞として「一団、一行、一隊」などの意味を表す「company」です。
outfitの「仕事に従事する一団、一行、団体、軍の部隊」と似た意味を表す単語として活用できます。
company を使った会話文例
(あそこにいる大きい観光団が見えますか?)
(どれどれ。ああ、何となく分かります。)
まとめ
outfitは主に名詞で「服装」という意味で使われる単語で、他の似たニュアンスを持つ英単語とも意味やニュアンスの違いを整理して使用できるととても重宝します。
ぜひあなたも今回の内容を参考にしてこの単語を色んな場面で活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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