obviouslyは、日常会話でも非常によく使用される言葉です。海外ドラマ・映画のセリフの中でも何度か耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなobviouslyの意味や使い方について徹底解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点や、語彙力UPを助ける類語についても学べます。
この単語の微妙なニュアンスまで理解して、実際の会話にもっと活用していきたい!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
obviouslyの意味
obviouslyには、品詞としては副詞の意味しかありません。表す主な意味は、何かや誰かが推測ではなく、客観的な事実として明らかである、となります。
日本語で表すと文脈によって色んな言葉になり得ますが、ここではその中でも特に覚えておいた方がよい意味をまとめてご紹介します。
明らかに、当然、明瞭に
obviouslyは、日本語にすると「明らかに、当然、明瞭に」という意味を表します。
例えば、「彼女は明らかに試合を楽しんでいます」、「当然彼はその提案に同意しませんでした」、「あからさまに彼女はひけらかしていました」などの例文内、「明らかに」、「当然」、「あからさまに」などがobviouslyに当たります。
他にも、文脈によっては「明白だ」、「当然だ」、「間違いなく」、「もちろん言うまでもなく」などの日本語にもなり得ますが、基本的には先に挙げた3つの代表的な意味を覚えておきましょう。
これらの意味を抑えておけば、状況に合わせて日本語を柔軟に変化させていくことが可能となります。
obviouslyの発音・読み方
それでは以下から、obviouslyの発音と読み方を確認していきましょう。
obviouslyの発音記号
発音記号にすると、obviouslyは「ɑ’bviəsli」と表記されます。
obviouslyの発音・読み方
obviouslyの発音・読み方は、日本語で「アブヴィアスリィ」となります。
まず、口を大きく開いたまま短く「ア」と発音することで、最初の「ɑ’」の発音とします。次に、「b」の音は唇を閉じて一瞬息を止め、その状態から勢いよく破裂させるようにして「ブッ」と発音します。
「vi」は上の前歯で下唇を軽く噛んだ状態で、その隙間から「ヴ」と出し、日本語のエとイの中間の音を意識しながら「ィ」と発音して「i」の音にします。
「əs」の部分は、まず口を大きく開かず曖昧な音を意識しながら「ア」と発話し、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に近づけ、隙間から「ス」と出すことで「アス」となります。
最後に、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に軽くつけ、舌の両側からラとルを同時に出すような意識で「ル」と出し、先と同様の方法で「ィ」と発音します。
特に「v」と「s」、「l」の音は英語特有の音です。日本語にはない音ですので、ポイントを押さえて何度も練習してみましょう。
obviouslyの使い方と例文
ここまで、obviouslyの主な意味と発音のポイントについてまとめてきました。以下から、まずはこの言葉の使い方のポイントのまとめ、次に実際の例文について分かりやすく解説していきます。
obviouslyの使い方
obviouslyは、先に挙げた3つのコアな意味を念頭に置きながら、この言葉が文中のどの部分を修飾しているか?という視点に立って使い方を整理していくのがおすすめです。
例として挙げる文章のobviouslyの位置とこの言葉が修飾する内容に着目してみましょう。
obviouslyの例文
早速以下から、obviouslyの使い方を具体的な例文と共に解説していきます。
新たな単語は、例文の形にしてそのまま暗記してしまうのがおすすめです。こうすれば、自分の言いたいことを英語で伝える際に、きちんと文章の形で相手に伝えることもできます。
それぞれの例文を自分ならどんな場面で、どんな応用をして使用するだろう?という、より具体的な視点を持って読み進めてみてください。
obviouslyを使った例文①
最初にご紹介するのは、obviouslyの「明らかに」という意味を活用した例文です。意味は、「彼女は明らかに試合を楽しんでいます」となります。
この場合、obviouslyはenjoyingという動詞の直前に置かれ、その様子を修飾する役割を果たしています。例文のように、誰かや何かの様子が誰の目から見ても明らかな様子を表す際に活用してみましょう。
会話文例
(うわぁ!あの女の子を見てみなよ!)
(だろう!彼女は明らかに試合を楽しんでるよね。)
obviouslyを使った例文②
obviouslyを「当然」の意味で活用したこの例文は、「当然彼はその提案に同意しませんでした」という意味を表します。
この場合、obviouslyは文頭に置かれ、文章全体を修飾する役割を果たしています。誰がどう見ても、彼が同意するような理由が見当たらない、という状況に使用すると効果的です。
会話文例
(当然彼はその提案に同意しなかったよ。)
(だろうね。それに値する理由がどこにもないもの!)
obviouslyを使った例文③
次にご紹介するのは、obviouslyを「あからさまに」という意味で活用したものです。例文の意味は、「彼女はあからさまにひけらかしていました」となります。
この例文では、obviouslyはtriedという動詞の直前に置かれており、彼女がしようとした行動の様子を修飾する意味で用いられています。
会話文例
(彼女、あからさまにひけらかしていたの。)
(彼女またやったの?ほんと嫌だわ!)
obviouslyを使った例文④
obviouslyの「きわめて」という意味を含むこの例文は、「それ誰にとっても答えるのがきわめて難しい問題です」という意味を表します。
こちらの例文内では、obviouslyは名詞の直前に置かれ、その内容を修飾する役割を果たしています。
会話文例
(それは誰にとっても答えるのがきわめて難しい問題だね。)
(言ってることは分かるけど、でもやっぱりその答えを見つけなければならないよね。)
obviouslyを使った例文⑤
最後にご紹介するのは、obviouslyを一語で間投詞的に使用する例です。意味は、「明らかにね、当然だね」となります。
実は、この一語での使い方は、日常会話レベルでもよく使用されます。相手の発言に対して相槌を打ちたい際などに活用してみましょう。
会話文例
(へぇ!君は本当に頭が良い奴だ!)
(明らかにね。)
obviouslyを使う際の注意点
obviouslyは一語で間投詞的にも使用でき、便利な単語ではありますが、状況によってはそのニュアンスに注意する必要があります。
実は、使用を間違うと、この言葉は大変相手に嫌味な意味で伝わってしまうのです。以下、この点について詳しく解説してきます。
obviouslyが嫌味な意味で伝わらないよう注意しよう
先にもお伝えした通り、obviouslyは基本的に「誰の目から見ても明らかな事実」を表す際に使用する言葉です。
そのため、あえてこの言葉を使用して何について描写・表現すると、状況によっては相手に「そんなこと、分かっているよ」、「そんなこと、当たり前だろう」、「見れば分かるだろう?」という嫌味な意味で伝わってしまうのです。
例えば、「It’s obviously a lie though.」と表現した場合、「でもそれは明らかに嘘だよね」となりますが、これは「そんなことも分からないの?」と暗に意味します。
もちろん、状況によってはあえて相手に少し嫌味な言い方をしたいということもあるでしょう。その場合の使用は問題ありませんが、それ以外の場合は、この言葉が言外し得る意味に注意して使用するのが賢明です。
ぜひ自分が意図していない意味が伝わることのないよう、気を付けてみてください。
obviouslyの語源
新たに学んだ単語の語源も知っておくと、その単語に対する深い理解に繋がります。そこでここからは、obviouslyの語源について学んでいきましょう。
obviouslyの語源はラテン語「obvius」
obviouslyの語源は、ラテン語の「obvius」であるとされています。この言葉には、「その道にある」という意味を表します。
この語源をより細かく分けて見てみると、「ob-」は「~に面して」、「+via」は「道」という言葉が組み合わさっており、それが「道の上にあってよく見えること」と意味するとも読み取れます。
これが今現在のobviouslyが持つ意味、「明らかな」に繋がっていると考えると、理解しやすいでしょう。
綴りは今現在の単語と若干異なりますが、意味自体は語源とさほど変わらないのは非常に興味深いですね。
obviouslyと意味が似ている単語
ここまで、obviouslyの意味や具体的な使い方、使用の際の注意点などについて解説してきました。最後に、obviouslyと意味が似ている単語、いわゆる類語を複数ご紹介します。
会話のマンネリ化を避けるためにも、1つの概念を異なる単語や言い回しで表現できるようにしておくというのは大変有効です。
ぜひ下記に挙げる類語を参考にして、あなたも表現力豊かな会話を目指してみてください。
apparently
最初にご紹介するのは、「apparently」です。obviouslyと同じく、副詞として「見たところでは~だろう、明白に」という意味を表します。
「見たところは~そうに見えるけど、未だ確信はない」というニュアンスを含むため、obviouslyと比べると話者の明白さに対する自信や確信の度合いは下がります。
apparentlyを使った会話文例
(彼女はとても有名らしいよ。)
(本当に?名前すら聞いたことがないよ!)
plainly
「plainly」もobviouslyの類語として使用できます。同じく副詞として「明白に、はっきりと、率直に、はっきり言えば」などの意味を表します。
obviouslyよりも、より分かりやすい程度で人や物ごとが明確であるというニュアンスを持ちます。何かについてのより高い透明性を表現したい場合に活用しましょう。
plainlyを使った会話文例
(はっきり言って彼は間違っているよ。)
(そうだよね。)
evidently
最後にご紹介するのは、「evidently」です。こちらも副詞で「明らかに、見たところでは、どうやら」という意味を表します。
「evident」とは、「証拠」という意味なので、この類語を使用する際は何か証拠となるような事柄から判断して、それがある程度明らかであることを伝えたい際に活用しましょう。
evidentlyを使った会話文例
(彼は彼の彼女と話した後、明らかに自分の家に戻っているんです。)
(そうなんですか?それは驚きですね。)
まとめ
obviouslyは、日常会話の中で一語でも使える、大変便利な単語です。状況や使い方によっては相手に嫌味なニュアンスで伝わってしまうこともあるため、注意が必要ですが、使いこなせるようになると会話の幅もぐんと拡がります。
ぜひあなたも当記事内容を参考にして、会話の中でobviouslyを使いこなしてみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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