takeは、日常生活の中でも非常によく使用される単語と言えます。普段の生活からビジネス、ドラマや映画など至る場面でこの単語を耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
そこで今回は、そんなtakeの意味と使い方を分かりやすく解説していきます。記事後半は、使用の際の注意点や類語についても学べる内容となっています。
この記事を読めば、数あるtakeの意味をポイントを押さえ、すっきり整理することができるでしょう。ぜひあなたも参考にしてみてください。
takeの意味
実は、takeには大きく分けて他動詞として35個、自動詞として7個の意味が存在します。これらを更に厳密に分けると、その数は50個以上となります。
今回は、より汎用性が高い他動詞を中心に、特に覚えておくとよい15個のtakeの意味を解説していきます。
(手などで)取る、掴む
最初にご紹介するのは、takeの他動詞の意味、「(手などで)取る、掴む」です。例えば、「彼女はその時、私の手を取りました」という文章内、「手を取りました」の部分にこのtakeを使用します。
力づくで何かを取る、掴むというニュアンスではなく、より一般的な意味で何かを手に取る、何かを掴むというニュアンスを表します。
(罠・餌などで)捕らえる、(犯人などを)逮捕する、捕虜にする
takeには、他動詞として「(罠・餌などで)捕らえる、(犯人などを)逮捕する、捕虜にする」という意味もあります。
「彼は昨日、3匹の魚を捕らえました」内、「捕らえました」の部分にtakeを使用します。
(賞などを)獲得する、手に入れる、取得する
次にご紹介するのは、takeの他動詞の意味「(賞などを)獲得する、手に入れる、取得する」です。
例えば、「その少女は国際関係学の学位を取得しました」という表現内の「取得しました」の部分がこのtakeにあたります。
ただ、アメリカでの使用に限って言うと、学位を取得するという意味ではtakeよりもgetの方がより一般的に使用されます。
物を買う
takeの他動詞としての意味、「物を買う」は、日常会話でもよく使用される意味のうちの一つです。
例えば、お店などで「このシャツをください」と言いたい場合、「ください」の意味でこのtakeを使用します。
(手段などを)講じる
他動詞としてtakeには「(手段などを)講じる」という意味もあります。
例えば、「その会社は何らかの手段を講じることを迫られています」という文章内、「手段を講じる」の部分にtakeを使用します。
(科目・コースなどを)取る、(授業を)受ける
次にご紹介する「(科目・コースなどを)取る、(授業を)受ける」という他動詞の意味は、多くの方にとってすでに馴染み深いものと言えるでしょう。
例えば、「私5年間に渡って今も英語の授業を取っています」という表現内、「取っています」の部分でtakeを活用します。
(ある場所から他へ)持っていく
takeの他動詞の意味、「(ある場所から他へ)持っていく」という意味もすでに知っているという方が多いでしょう。
例えば、「私は祖母にお菓子を持って帰りました」内、「持って帰りました」がtakeにあたります。
(物を誰かが間違って、または勝手に)持っていく、取っていく
次にご紹介するのは、takeの他動詞としての意味、「(物を誰かが間違って、または勝手に)持っていく、取っていく」です。
先に挙げた誰かが好意で何かをある場所から他へ持っていくという意味とはニュアンスがあるため、注意が必要となります。
例えば、「誰かが私の傘を持っていってしまいました」と言いたい場合、「持っていってしまいました」の部分にこの意味のtakeを活用します。
必要とする
takeには、他動詞として「必要とする」という意味もあります。
例えば、「彼らはその仕事を終えるのに1ヶ月もかかりました」と言いたい場合、「かかりました」の部分にこのtakeを使用します。
この例のように、時間や労力を必要とするという意味でtakeを活用できます。
思う
次にご紹介するのは、takeの他動詞の意味「思う」です。日本語にすると、このtakeは「~と見なす」という意味にもなります。
例えば、「彼女は私の発言を侮辱と見なしました」という表現内、「と見なしました」の部分にこのtakeを使います。
する、行う
takeには「する、行う」という他動詞の意味もあります。例えば、「休息・休暇を取る」、「お風呂に入る」などの表現は、全てこの意味のtakeを使用することで表現可能です。
例えば、「彼は先月、家族と休暇を取りました」内、「休暇を取る」の部分がtakeにあたります。
(乗り物などに)乗る
takeの他動詞としての意味、「(乗り物などに)乗る」も多くの方にとって馴染みのある意味に一つと言えるでしょう。
「私は昨日、駅までタクシーに乗って行きました」という表現内、「タクシーに乗って」の部分にtakeを活用します。
(写真を)撮る
takeの他動詞としての最後の意味としてご紹介するのが、「(写真を)撮る」です。こちらの意味も、日常会話レベルの会話でよく使用されます。
例えば、「彼はその街で多くの写真を撮りました」内、「写真を撮りました」の意味をtakeが担います。
(火などが)つく
自動詞として、takeには「(火などが)つく」という意味があります。
例えば、「そのキャンプファイヤーの火がつき始めています」と言いたい場合、「火がつき始めています」の部分にtakeを活用します。
(薬剤・忠告などが)効き目がある
最後にご紹介するのは、takeの自動詞の意味である「(薬剤・忠告などが)効き目がある」です。
例えば、「数時間前に飲んだ錠剤は、まだ効き目が現れていません」内、「効き目が現れていません」の部分にtakeを使用できます。
takeの発音・読み方
それでは以下から、takeの発音と読み方を確認していきましょう。
takeの発音記号
発音記号にすると、takeは「téik」と表記されます。
takeの発音・読み方
takeの発音・読み方は、日本語で「テェイク」となります。
まず、最初の「téi」の部分は、「t」を舌先を前歯のすぐ裏側につけ、息を一瞬止めた状態で息の音だけで「トゥ」と破裂させるような意識で出します。
「éi」の音は日本語のエの音を出す時よりも舌を若干緊張させ、終わり部分で口を狭めながら「エィ」と出します。この2つを合わせて、「テェイ」とします。
最後に、「k」の音は舌の後ろ部分を引き上げ、上あごの奥にそれをつけて息を一瞬止めます。その状態から勢いよく舌を離し、「クッ」と破裂させた音を意識して発音します。
takeに含まれる音は、厳密に言うとどれも日本語には無いものです。何度も発音の練習を繰り返し、音のブラッシュアップをしていきましょう。
takeの使い方と例文
ここまで、数多くあるtakeの中から厳選した15個の意味と、発音のポイントについてまとめてきました。
ここからは、まずtakeの使い方を学ぶ際のポイントのまとめと、具体的な例文解説をしていきます。より実践的にtakeを使いこなしていきたい!という方は、ぜひチェックしてみてください。
takeの使い方
takeは意味の数が非常に多い単語であるため、特に覚えておくと会話の際に便利なものから効率的に使い方を整理していくがおすすめです。
今回例文として取り扱っているものは、上記の観点で選びました。単語の意味ごとの使い方をそれぞれの例文を通してじっくり学んでみてください。
takeの例文
早速、以下からtakeの具体的な例文の解説をしていきます。
それぞれの例文をそのままを使用する機会というのはごく稀ですが、例文をモデルとして自分の表現したい形に応用することは可能です。
自分なら、どんな場面・どんな形でこの単語を使用するだろう?と言う、より具体的な視点を持ってぜひ以下を読み進めてみてください。
takeを使った例文①
最初にご紹介するのは、takeの他動詞としての意味「(手などで)取る、掴む」の意味を含む例文です。意味は、「彼女は私を見た時、私の手を取りました」となります。
会話文例
(彼女は私を見た時、私の手を取ったのよ。)
(うわぁ。怯えていたに違いないね。)
takeを使った例文②
takeの「(物を)買う」という意味を含むこの例文の意味は、「このシャツをください」となります。
このtakeを買うという意味で使用した言い回しは、日常生活も非常によく使用されますので、ぜひ覚えておきましょう。
会話文例
(お決まりですか、それとももう少し時間が必要ですか?)
(決まったんじゃないかと思います。このシャツをください。)
takeを使った例文③
次にご紹介するのは、takeの「(物を誰かが間違って、または勝手に)持っていく、取っていく」の意味を活用した例文です。
意味は、「私は誰かが私の傘を持っていってしまったことに気づきました」となります。
会話文例
(誰かが僕の傘を持っていってしまったのに気づいたんだ。)
(また?あらまぁ!)
takeを使った例文④
takeの「必要とする」の意味を活用したこの例文は、「全過程を理解するのにしばらくはかかるでしょう」という意味を表します。
例文のように、必要とするという意味から派生して、日本語では「(時間や労力などが)かかる」と訳すことが多いのが特徴です。
会話文例
(新プロジェクトの方はどんな感じだね?順調かな?)
(今のところ順調です。しかしながら全過程を理解するのにはしばらく時間がかかりますね。)
takeを使った例文⑤
次にご紹介するのは、takeの「思う、見なす」の意味を活用した例文です。意味は、「彼女は私の発言を侮辱と見なしました」となります。
例文のように、「take … as ~ 」の形で目的語と補語を挿入して使用するのが一般的です。
会話文例
(昨日彼女に話をしてみた?どうだったの?)
(最悪だったよ。彼女は私の発言を侮辱と見なしてしまってさ。)
takeを使った例文⑥
「する、行う」という意味でtakeを使うと、「take a vacation」の形で「休暇を取る」という意味にもなります。例文は、「彼はたいてい夏休みとして3週間の休暇を取ります」という意味を表します。
この「take a ~」の形は、「take a bath」、「take a shower」など他の形でもよく使われますので、ぜひ覚えておきましょう。
会話文例
(ボスは?今日は休み?)
(そうだよ。彼はたいてい夏休みに3週間の休暇を取るんだ。)
takeを使った例文⑦
最後にご紹介するのは、takeの自動詞の意味である「(錠剤・忠告などが)効き目がある」という意味を含む例文です。
例文の意味は、「私が数時間前に飲んだ薬はまだ効き目が現れていません」となります。
会話文例
(気分は良くなった?)
(数時間前に飲んだ薬はまだ効き目が現れてないの。でもすぐに良くなると思うわ。)
takeを使う際の注意点
takeには先に挙げた基本的な意味の他に、前置詞を合わせたいわゆる句動詞の形で意味を表すものが沢山存在します。
基本的には、takeが共通して持つ「取る、引き離す、運ぶ・移動する、受け入れる」などのイメージを持っておけば意味が分かるものばかりですが、takeを使った句動詞の意味もできるだけ暗記しておくと、便利です。
以下から、日常会話でもよく使う、代表的なtakeを使った句動詞をご紹介していきます。
takeを使った句動詞の様々な形
早速、覚えておくと便利なtakeを使った句動詞の例を一覧で確認してみましょう。
takeを使った句動詞の形 | 意味 |
take someone out | 誰かをデートに誘う |
take care of~ | ~の世話をする |
take over | 引き継ぐ |
take off | ~を脱ぐ、取り外す、出発する |
take on | 引き受ける、雇う |
take out | 持ち帰る、連れ出す、取り出す |
take apart | ~を分解する、ばらばらにする |
以上のように、今回例に挙げたものだけでも、かなりの句動詞があることが分かります。他にもtakeを使ったイディオムが存在しますので、それを含めるとtakeを使った表現はかなりの数になります。
英語の句動詞やイディオムの表現は、それ自体が決まりきった形や意味を持ったものと捉え、地道に暗記を重ねていくのがおすすめです。
表現によっては、先にご紹介したようなtake単独ではなく、句動詞・イディオムで捉えて理解する必要のあるものもありますので、その点には注意しましょう。
takeの語源
英単語の語源を知ることは、その単語へのより深い理解に繋がり、その知識を実際の会話で活かすのにも貢献します。以下から、takeの語源について学んでいきましょう。
takeの語源は古期英語「tacan」
takeの語源は、古期英語の「tacan」とされています。この言葉には、元々「取る、接触する」という意味がありました。
この語源の起源を更に辿ると、「手に持つ、握る」という意味を持つ「tekana」、「触る」の意味を持つ「dehg-」に辿り着きます。
語源を含め、その起源となるそれぞれの言葉には現代のtakeが持つ意味が含まれているというのは、おもしろいですよね。
takeと意味が似ている単語
ここまで、takeの意味や使い方、発音・使用の際のポイントと注意点についてお伝えしてきました。最後に、takeと意味が似ている単語(類語)をいくつかご紹介していきます。
表現力豊かな会話を実現するためにも、類語を暗記することは大変有効です。ぜひあなたも、類語もフルに活用して日々の会話を楽しんでみてください。
lead
最初にご紹介する類語は、「lead」です。leadは動詞で「~に案内する、連れて行く」という意味があり、この意味で使用するとtakeの類語として使用できます。
leadを使った文例
(大きなお城の中で迷子にならなかったの?)
(彼が探していた部屋に連れて行ってくれたんだ、だから大丈夫だったよ。)
bring
bringも、「持ってくる、連れてくる」などの意味で使う時、takeの類語として使用可能です。この類語も、takeと同じく日常会話でよく使用されますので、ぜひ覚えておきましょう。
bringを使った会話文例
(もっと水を持ってきてくれないか、とても喉が渇いていてね。)
(かしこまりました、お客様。)
まとめ
いかがでしたか?takeには厳密に数えると数多くの意味が存在します。そのため、汎用性の高いものから効率よく意味や使い方を理解していくことが重要です。
takeの基本的な意味をマスターした後は、句動詞やイディオムもどんどん暗記していきましょう。日常生活でもぜひ、この単語を活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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