hang outという表現は、ネイティブ同士の会話の中でも良く使われる表現として知られています。特に海外ドラマや映画のセリフの中で耳にしたことがあるという方も多いかもしれません。
今回の記事では、そんなhang outの意味や使い方について徹底解説していきます。発音のポイントに加え、記事後半では語源や類語についても学べる内容です。
よりネイティブライクで自然な表現を学び、実践的に使っていきたい!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
hang outの意味
hang outには、大きく分けて5つの意味が存在します。以下から、それぞれの意味について詳しく解説していきます。
遊ぶ、うろうろする、出入りする
最初にご紹介するのは、hang outの「遊ぶ、うろうろする、出入りする」という意味です。この意味は、日常生活で最もよく使用されるものだと言え、特に口語の会話では頻出します。
例えば「私は昨日親友のうちの一人と遊びました」、「彼はよく酒場へ出入りしています」内、「遊びました」、「出入りしています」の部分にこの意味のhang outを活用できます。
突き出る、垂れ下がる
hang outには「突き出る、垂れ下がる」という意味もあります。何かの状態を表す表現として使用可能です。
例えば、「私は昨日散歩をした際に、舌が垂れ下がった犬を見つけました」内、「舌が垂れ下がった」の部分にこの意味のhang outを配置します。
看板・旗などを外に出す、掲げる
次にご紹介するのは、hang outの持つ「看板・旗などを外に出す、掲げる」という意味です。この意味には特に「公共へのお知らせのために何かを外に出す、掲げる」というニュアンスが含まれます。
例えば、「そのお店の主人は、自分の店の前に旗を掲げました」という例文内、「旗を掲げる」の部分にこのhang outの意味を活用します。
洗濯物などを外に吊るす、干す
「洗濯物などを外に吊るす、干す」もhang outの持つ意味です。例えば、「私はかつて洗濯物を自分で外に干していました」内、「外に干していました」の部分にこの意味のhang outを配置します。
賃上げなどを頑強に要求し続ける
最後にご紹介するのは、hang outの「賃上げなどを頑強に要求し続ける」という意味です。この表現は、主に英国で使用される意味として知られています。
英国、あるいはイギリス英語を使用する国以外で使用されることは稀なため、他の意味と比べると汎用性は低いと言えます。余裕のある方のみ、この意味も覚えておきましょう。
例えば、「労働組合は賃上げを要求して譲ることがありません」内、「賃上げを要求して譲ることがない」の部分にこのhang outの意味を活用できます。
hang outの発音・読み方
それではここから、hang outの発音と読み方を確認していきましょう。
hang out の発音記号
発音記号にすると、hang out は「hæ’ŋ áut」と表記されます。
hang outの発音・読み方
hang outの発音・読み方は、日本語で「ハァン(グ) アゥトゥ」となります。
まず、「h」の部分はアと発音する際の口の形で息を吐き出すようにして「ハ」と発音します。次に「æ’」はアとエの中間の音を意識し、両頬を左右に引っ張るようにしながらしっかり口を横に開いて「ァ」とします。これら二つの音を合わせると、「ハァ」になります。
「ŋ」は舌の後ろ部分を上げ、上顎の奥に付けるようにして一瞬息を止め、鼻から出すような意識で「ン」とします。「(グ)」の部分は聴こえるか聴こえないかくらいの曖昧な音を意識。これらを合わせて「ン(グ)」とします。
「áu」は口を広めに開け、最後に唇を丸めて前に突き出すようにして「アゥ」と出します。
最後の「t」は舌先を前歯のすぐ裏に付け、一瞬息を止めてから勢いよく「トゥ」と発音します。
特に「ŋ」の音は2つの音が合体したような音になっているため、馴染みがない方も多いでしょう。ぜひ上記の発音のポイントを参考に、何度も練習してみてください。
hang outの使い方と例文
ここまで、hang outの大きく分けた5つの意味、発音のポイントについて解説してきました。以下から、まずはhang outの使い方を学ぶ際のポイントまとめと具体的な例文を複数ご紹介していきます。
この表現をより実践的に活用していきたい!という方はぜひチェックしてみましょう。
hang outの使い方
hang outは、会話での汎用性の高いものから順に、それぞれの意味ごとに使い方を整理して学ぶのがおすすめです。
意味の違いにしっかり着目しながら例文を確認してみてください。
hang outの例文
早速以下から、hang outの例文を汎用性の高い順に、そして意味ごとに分けながら解説していきます。
新たに学んだ単語や表現は、単独の形だけではなく具体的な例文の形にして暗記しておく方が効率的です。
自分でこの表現を使用する際には、どんな場面でどんな風に応用するだろう?という視点も持ちながら、読み進めていきましょう。
hang outを使った例文①
最初にご紹介するのは、hang outの「遊ぶ、うろうろする、出入りする」のうちの「遊ぶ」の意味を活用した例文です。
口語ではこの意味での使用が最も多く、とくにカジュアルな会話で頻出します。子供同士ではなく、大人同士で会って遊ぶというニュアンスを含みます。
例文の意味は、「私は昨日親友のうちの一人と遊びました」です。
会話文例
(昨日、親友のうちの一人と遊んだんだ。)
(いいね!どこに行ったの?)
hang outを使った例文②
hang outの「遊ぶ、うろうろする、出入りする」の意味のうち、「出入りする」の意味を活用したこの例文は、「彼はよく酒場へ出入りしています」という意味になります。
先にご紹介した「遊ぶ」とは少しニュアンスが異なり、特定の場所に出入りする様子を描写する際に活用してみましょう。
会話文例
(彼にはもう随分会ってないなぁ。最近彼は何してるの?)
(彼はよく酒場へ出入りしているよ。)
hang outを使った例文③
次にご紹介するのは、hang outの「突き出る、垂れ下がる」の意味を活用した例文です。意味は、「私は昨日散歩をした際に、舌が垂れ下がった犬を見つけました」となります。
例文のように、何かの状態について描写する形で使用できます。
会話文例
(昨日散歩した時に、舌が垂れ下がった犬を見つけたよ。)
(そうなんだ?まぁ、昨日は結構暑かったし、恐らくそれでだろうね!)
hang outを使った例文④
hang outの「看板・旗などを外に出す、掲げる」の意味を活用したこの例文は、「そのお店の主人は、自分の店の前に旗を掲げました」という意味を表します。
会話文例
(彼は自分のお店のために何かやったの?)
(その店の主人は、自分の店の前に旗を掲げたんだ。)
hang outを使った例文⑤
最後にご紹介するのは、「洗濯物などを外に吊るす、干す」という意味を活用した例文です。意味は、「私はかつて洗濯物を自分で外に干していました」となります。
会話文例
(かつては洗濯物を自分で外に干していたよ。)
(私もかつてはそうだったね。)
hang outを使う際の注意点
hang outの名詞の形として、「hangout」がありますが、意味も使い方も異なるため、注意が必要です。以下から、この点について詳しく解説していきます。
名詞形「hangout」は「たまり場」という意味
hang outが名詞化した「hangout」は「たまり場」という意味を表します。hang outの意味の中に「遊ぶ、うろうろする、出入りする」という意味がありましたが、この意味が名詞化したと考えると分かりやすいでしょう。
この名詞の形は、例えば「Where’s your hangout? 」(あなたはよくどこで遊ぶの?)などの形でよく使われます。日本語で「たまり場」と言うと、少しネガティブなニュアンスがありますが、例文のように「自分の行きつけの社交場」という意味で活用できます。
hang outとhangoutは形も発音も同じなので混同しやすいですが、しっかり使い分けられるよう注意しましょう。
hang outの歴史と推移
それぞれの表現の歴史や推移を知ることは、その表現への更なる深い理解に繋がります。以下から、hang outの使用の歴史と推移について確認していきます。
hang outは1400年代から使用されていた
まず、hang outは1400年代頃から自動詞としての使用が認められています。
1560年代頃から意味の推移が見られ、1811年から口語表現として「見つかること」、「誰かのお店や商売について知らせるために標識などを掲げること」という意味での使用が記録されています。
名詞のhangoutの使用は1893年から認められ、当時は「住居、宿泊」という意味がありました。
このようにhang outという表現の歴史と意味・使い方の推移を見ていくと、非常に歴史も深く現代の意味にも共通する意味での使用が認められていたことが分かります。
とても興味深いですね。
hang outと意味が似ている単語・表現
ここまで、hang outの意味や使い方、使用の際の注意点、そしてその歴史と推移について解説してきました。最後に、hang outと意味が似ている単語・表現をご紹介します。
表現力豊かな会話を実現するためにも、いわゆる類語表現を活用することは非常に有効です。以下からぜひ確認してみてください。
mingle
最初にご紹介するのは、動詞で「人と付き合う、交際する」という意味を表す「mingle」です。hang outの「遊ぶ」の意味に似ている単語として活用できます。
mingleを使った会話文例
(彼女は内気なので他人と付き合うことをしないんだと思うんです。)
(そのようですね。)
get together
次にご紹介するのは、「集まる、寄り合う、会う」の意味を表す「get together」です。hang outに比べると何かの目的や行事のために複数の人が集まるというニュアンスが強くなります。
get togetherを使った会話文例
(クリスマスに家族や友人と集まったよ。)
(それはとっても楽しそうだね!)
get about
最後にご紹介するのは、「動き回る、出歩けるようになる」という意味を持つ「get about」です。特に「出歩けるようになる」という意味での使用がより一般的です。
get aboutを使った会話文例
(また出歩けようになったんだ。)
(本当に良かったね!)
まとめ
hang outは、特にカジュアルな場面での会話の中で「遊ぶ」という意味でよく使われる表現です。
名詞の形との意味や使い方の使い分けには注意が必要ですが、覚えておくと実際の会話の中で使用できる場面も多くあるの便利と言えます。
ぜひあなたも当記事内容を参考に、このhang outを使いこなしてみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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