totallyは、ネイティブ同士の会話の中でもよく登場する単語です。今まで海外映画・ドラマの中のセリフで耳にしたことがある、という方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなtotallyの意味や使い方について具体的な例文も交えながら詳しく解説していきます。記事後半では、発音・使用の際の注意点、語源や類語についても学べる構成となっています。
今まで何となく耳にしたことはあるけど、実際にどんな場面で活用できるのかが分からない、そんな方はぜひ参考にしてみてください。
totallyの意味
totallyは品詞としては副詞ですが、意味は大きく分けて3つあります。以下から、それぞれの意味を解説していきます。
全く、全体的に、すっかり、何から何まで、完全に
最初にご紹介するのは、totallyの「全く、全体的に、すっかり、何から何まで、完全に」という意味です。主に何かの状態を強調したい場合などにこの意味を用います。
例えば、「彼女は完全に無事です」、「完全に偶然で彼に会いました」などの例文にこの意味を活用できます。
全てが~というわけではない
totallyを否定語と共に部分否定で使うと「全てが~というわけではない」という意味にもなります。否定語notをtotallyの直前に配置するのがポイントです。
例えば、「彼女は完全に無事というわけではありません」、「私は完全に幸せだとは言えません」などの表現ができます。
すっごく、とても、本当に
最後にご紹介するのは、totallyの「すっごく、とても、本当に」の意味です。この意味は特にアメリカのカジュアルな会話の中で、いわゆるスラングとしてよく使用されるものです。
例えば、「私は本当にトマトが嫌いなんです」、「ええ、もちろん」などの形で日常会話の中でよく登場します。
totallyの発音・読み方
それではここから、totallyの発音と読み方を確認していきましょう。
totallyの発音記号
発音記号にすると、totallyは「tóutəli」と表記されます。
totallyの発音・読み方
totallyの発音・読み方は、日本語で「トォゥタァリィ」となります。
まず、「tóu」の部分は「t」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、一瞬息を止めた状態から勢いよく「トゥ」と発音します。「ou」は日本語のオゥの音を意識しながら「u」の部分は唇を丸めて前に突き出すような形で「オゥ」とします。これらを合わせると、「トォゥ」の音になります。
次に、「tə」は「t」を先と同じ要領で「トゥ」と発音した後、「ə」をあまり大きく口を開けずに弱く曖昧に「ア」を発音します。2つの音を合わせ、「タァ」の音とします。
最後に、「li」の発音は「l」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、その状態のまま舌の両側からウとルを同時に言うような意識で「ル」と出します。次に「i」を日本語のエとイの中間の音を意識しながら短く「イ」と発音します。これらを合わせると「リィ」の音になります。
この中でも特にtやlの音は日本語にはない英語特有の音のため、発音が比較的難しいと言えます。口や舌の動きにも細心の注意を払いながら、何度も練習に励んでみてください。
totallyの使い方と例文
ここまで、totallyの大きく分けて3つある意味と発音のポイントについて解説してきました。以下から、まずはこの単語の使い方を学ぶ際のポイントのまとめと具体的な例文をご紹介していきます。
totallyの使い方
totallyは、先にご紹介したそれぞれの意味が表す通り3つある意味それぞれがある程度独立しています。このため、文脈さえ掴めれば後はどの意味を採用するか?を考えるだけで使い方も明確になっていくでしょう。
totallyの例文
早速以下から、会話形式で具体的な例文を交えながらtotallyの使い方をより詳しく解説していきます。
新たに学んだ単語は、スペルや意味の暗記だけに留めるのではなく例文という具体的な形に落とし込んで覚える方が記憶にも残りやすくおすすめです。
自分だったらどんな場面で応用するだろう?という意識も持って以下を読み進めてみてください。
totallyを使った例文①
最初にご紹介するのは、totallyの「全く、全体的に、すっかり、何から何まで、完全に」という意味を活用した例文です。例文の意味は、「彼女は完全に無事です」となります。
この例のように、totallyはただ彼女が無事、と言っているのではなく「完全に」無事だと彼女の状態を強調する意味で使われています。
会話文例
(私の娘はどこ?彼女は無事なの?)
(ご心配なく、マダム。彼女は完全に無事ですよ。)
totallyを使った例文②
totallyの「全く、全体的に、すっかり、何から何まで、完全に」という意味を活用し、例文のように「完全に偶然で彼に会いました」と表現することもできます。
この例文もただ単に偶然に、と言っているのではなく、totallyを用いることで「完全に偶然に」とより強調したニュアンスになっているのが分かります。
会話文例
(完全に偶然で彼に会ったよ。)
(本当?元気そうだった?)
totallyを使った例文③
次にご紹介するのは、totallyを否定語と共に部分否定で使う際の意味「全てが~というわけではない」を活用した例文です。意味は、「彼女は完全に無事というわけではありません」となります。
当例文のように、「not totally」の形で否定語notをtotallyの直前に配置します。
会話文例
(彼女の様態は?良くなっているの?)
(完全に無事というわけではないけど、ドクターが術後完全に安全になるだろうって言っていたよ。)
totallyを使った例文④
totallyを否定語と共に部分否定で使う場合の意味「全てが~というわけではない」を活用し、例文のように「私は完全に幸せだとは言えません」という文章を作ることも可能です。
先と同様、「not totally」の形で否定語notをtotallyの直前に配置します。
会話文例
(おめでとう!昇進したんだってね!)
(完全にハッピーだって訳じゃないんだけどね。会社はもっとマシな賞与をオファーすべきだよ。)
totallyを使った例文⑤
最後にご紹介するのは、totallyの「すっごく、とても、本当に」の意味を活用した例文です。例文の意味は「私は本当にトマトが嫌いなんです」となります。
特にアメリカの俗語としてカジュアルな場面でよく登場する使い方です。
会話文例
(私は本当にトマトが嫌いなの。)
(そうなの?それは知らなかったわ。)
totallyを使った例文⑥
totallyの「すっごく、とても、本当に」の意味を活用して、例文のように「ええ、もちろん」と表現することもできます。
一つ前の例文と同様、この使い方も特にアメリカでカジュアルな会話の中でよく登場します。
会話文例
(彼ってとてもキュートじゃない?目が好きなのよねぇ。)
(ええ、もちろんよ。彼が私の彼氏だったら良いのに!)
totallyを使う際の注意点
ここまでご紹介してきた通り、totallyは日常会話の中でもよく登場する単語です。しかし、特にアメリカでスラングとして使用されることに起因するこの言葉に対する先入観には注意する必要があります。
この点について、以下から詳しく解説していきます。
totallyはアメリカ西海岸で若い女性がよく使うスラングだというイメージが強い
totallyという言葉は、特にアメリカ人にとってアメリカ西海岸に住む若い女性がスラングとして使用するというイメージが強いです。
今回「すっごく、とても、本当に」という意味でご紹介したのがこの例ですが、場合によっては日本語で言うところの「超、すごい、めっちゃ」という意味にもなります。
このため、例えば中年以上の人がこの意味でこの単語を使用しすぎる「しゃべりが若すぎる」と捉えられたり、或いはビジネスの現場で使用すると「話し方が子供っぽくて信用できない」という印象を与えたりしかねません。
このようにtotallyにはすでにこのようなスラングとしての固定観念・イメージが強く付いてしまっていますので、使用の際には自分が相手からどんな風に見られたいか?をしっかり確認して、この意味での使用をするかどうかを決めるように心がけましょう。
totallyの語源
英単語の語源を学ぶことは、その単語の背景を知ることに繋がるため記憶にも残りやすくおすすめです。
以下から、totallyの語源について一緒に学んでいきましょう。
totallyの語源は古フランス語「total」
totallyの語源は、古フランス語14世紀頃の単語「total」とされています。この単語の歴史を更に遡るとラテン語の「totalis」や「totus」に繋がります。これらの言葉は「全てを含めた全体の」という意味を表していました。
こんな風に語源の形や意味を見てみると、現代のものとさほど変わりがないというのが分かると思います。
totallyと意味が似ている単語
ここまで、totallyの意味や使い方、具体的な例文紹介に加え発音・使用の際の注意点、語源について解説していきました。最後に、この単語と意味が似ている類語を複数ご紹介します。
類語学習は、英語の語彙力・表現力UPには欠かせないものです。ぜひ類語の意味や使い方もマスターし会話の自由度を上げていきましょう。
absolutely
最初にご紹介するのは、副詞で「完全に、全く、絶対的に、全くその通り」などの意味を表す「absolutely」です。
この類語も日常生活やビジネスシーンでよく登場しますので、覚えておくと大変便利です。
absolutelyを使った会話文例
(今夜パーティーに行けると思う?)
(もちろんだよ!)
completely
次にご紹介するのは、副詞で「完全に・完璧に、全く、徹底的に」という意味を表す「completely」です。
この類語も時々会話の中で登場することがあるので、余裕があれば覚えておくと良いでしょう。
completelyを使った会話文例
(今日あなたは病院に行くと思ってたけど。)
(やばい!完全に忘れてたよ!)
fully
最後にご紹介するのは、副詞で「十分に、完全に、たっぷり」などの意味を表す「fully」です。この類語も余裕があれば覚えておくと便利です。
fullyを使った会話文例
(今夜一泊でシングルルーム空いていますか?)
(すみません。全館満席です。)
まとめ
いかがでしたか?totallyは特にアメリカでスラングの意味で使用する際には注意が必要ですが、それ以外の意味でも日常生活で便利に使える単語です。
類語も含めてぜひ覚えて色んな場面で応用してみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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