phenomenalは、ビジネスなどの場面でも割と良く使用される便利な単語です。今までネイティブとの会話の中で一度は耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
そこで今回は、そんなphenomenalの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
この単語をぜひ自分でも使いこなせるようになりたい!という方はぜひチェックしてみてください。
phenomenalの意味
phenomenalには形容詞として大きく分けて3つの異なる意味が存在します。それぞれの意味について、以下から詳しくご紹介していきます。
自然現象の、自然現象に関する
最初にご紹介するのは、phenomenalの形容詞としての意味「自然現象の、自然現象に関する」です。この意味は「現象」という意味を表す名詞の「phenomenon」からきていると考えると分かりやすいですよね。
例えば「この機械は抵抗値の現象変化を検知することができます」などの形で活用されます。
思考・直観によらず感覚・知覚の
次にご紹介するのは、形容詞phenomenalの意味「思考・直観によらず感覚・知覚の」です。この意味は主に哲学に関する内容を話す際に使用されます。
例えば「その教授は意識の現象的側面について話しています」などの形で表現できます。
驚くべき、驚異的な、目を見張るような
最後にご紹介するのは、形容詞のphenomenalの意味「驚くべき、驚異的な、目を見張るような」という意味です。この意味は特に口語で良く使われるもので、先に挙げた2つの意味に比べるとかなりの頻度で登場する最も汎用性の高い意味です。
例えば、「彼は素晴らしい音楽家です」、「彼女は驚異的な成功を収めました」、「彼はその仕事を驚くべき速さで終えました」などの形で使用できます。
phenomenalの発音・読み方
それではここから、phenomenalの発音と読み方を確認していきましょう。
phenomenalの発音記号
発音記号にすると、phenomenalは「finɑ’mənl」と表記されます。
phenomenalの発音・読み方
phenomenalの発音・読み方は、日本語で「フィナァマァンル」となります。
まず、「fi」の「f」は上の前歯を下唇の軽く噛む感じで当て、その隙間から「フ」と出します。「i」は日本語のエとイの中間の音を意識しながら「イ」とします。これらを合わせると、「フィ」の音になります。
「nɑ’」の部分は「n」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、一瞬息を止めてから鼻から出すような意識で「ヌ」と出します。アメリカ英語特有の音である「ɑ」は、口を大きく開けたまま短く「ア」と発音します。合わせて「ナァ」という音になります。
次に「mə」は「m」を口を閉じた状態で息を止め、鼻から出すような意識で「ム」と出します。「ə」は口を大きく開けずに弱く曖昧に「ア」と出します。これらを合わせて、「マァ」とします。
「n」は先と同じ要領で鼻から出すような意識で「ン」とします。「l」は舌先を前歯の裏の歯茎に付け、そのまま舌の両側から音を出すような感じで「ル」と出します。
特にfやn、lの音は英語特有の音で日本人にとって発音が難しい音です。ぜひ上記を参考に何度も練習してみてくださいね。
phenomenalの使い方と例文
ここまで、phenomenalが持つ形容詞としての3つの意味、発音のポイントについて詳しく解説してきました。
以下からは、まずこの単語の使い方を整理する際のポイントのまとめと具体的な例文を複数ご紹介していきます。
phenomenalの使い方
先述の通り、phenomenalには形容詞として大きく分けて3つの意味がありますが、使用頻度で見ると口語での「驚くべき、驚異的な、目を見張るような」の意味の使用が圧倒的に多いのが特徴です。
そのため、まずはこの意味での自然な使い方を覚えた後に余裕があれば他2つの使い方も頭に入れておくという整理の仕方が効率的なためおすすめです。
phenomenalの例文
それでは早速以下から、phenomenalを実際に使った例文をいくつかご紹介していきます。
単語はただ単に意味を覚えるだけでは活用が難しく、いかに具体的な形で文にして伝えられるか?が鍵になってきます。
自分なりに実際の会話の中でどんな応用ができるかな?という視点も持ちながら以下の内容を読み進めてみましょう。
phenomenalを使った例文①
最初にご紹介するのは、形容詞のphenomenalの意味「驚くべき、驚異的な、目を見張るような」の意味を活用した例文です。例文の意味は、「彼は素晴らしい音楽家です」となります。
この「a phenomenal ~(名詞)」という形はとても良く使われる形で、例えば「a phenomenal athlete」、「a phenomenal best seller」などの形で応用できます。
会話文例
(僕は彼の音楽が大好きなんだ。彼は素晴らしい音楽家だよ。)
(全くだね。僕も彼の音楽の大ファンだよ。)
phenomenalを使った例文②
形容詞のphenomenalの意味「驚くべき、驚異的な、目を見張るような」の意味を活用すると、例文のように「彼女は驚異的な成功を収めました」と表現することもできます。
会話文例
(彼女は素晴らしい作家だよ。驚異的な成功を収めたんだ。)
(それは素晴らしいね。その作家の出身はどこか知っている?)
phenomenalを使った例文③
形容詞のphenomenalの意味「驚くべき、驚異的な、目を見張るような」を活用すると、「彼はその仕事を驚くべき速さで終えました」という表現も可能となります。
この例文のように、phenomenalを前置詞と一緒に上手く使うこともできます。
会話文例
(ボブの今日の調子はどうだった?上手くやっていたかな?)
(素晴らしかったよ。彼はその仕事を驚くべき速さで終えたんだ。)
phenomenalを使った例文④
次ににご紹介するのは、phenomenalの形容詞としての意味「自然現象の、自然現象に関する」を活用した例文です。例文の意味は、「この機械は抵抗値の現象変化を検知することができます」となります。
当例文の意味を見ても分かるように、基本的には論文や機械機序を説明する文章などに登場します。口語の会話でこの意味が使われることはほぼありません。
会話文例
(この機械は抵抗値の現象変化を検知することができます。)
(待ってください、何ですか?)
phenomenalを使った例文⑤
最後にご紹介するのは、形容詞phenomenalの意味「思考・直観によらず感覚・知覚の」の意味を活用した例文です。例文の意味は、「その教授は意識の現象的側面について話しています」となります。
4つ目の例文と同様、この意味での使用は哲学に関わる内容にほぼ限られてきますので、口語で使われるということは希です。
会話文例
(その教授は意識の現象的側面について話しています。)
(すごいですね。)
phenomenalを使う際の注意点
ここまででお伝えしてきた通り、大きく分けて3つあるphenomenalの意味のうち「驚くべき、驚異的な、目を見張るような」の意味が口語で一番良く使われます。
しかし、同じような意味を表す形容詞に例えば「awesome」などがありますが、使用の際には微妙なニュアンスの違いが存在するため注意が必要です。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
awesomeはよりポピュラーながらカジュアルな響き、phenomenalはよりフォーマル
結論から言うと、awesomeは口語でも非常に良く使われるポピュラーなものですが、かなりカジュアルな響きになり、対してphenomenalはよりフォーマルな響きを持つため大人同士の会話、例えばビジネス上での口語での会話にも活用できます。
イメージで言うなら、仲の良い友達や家族と話す場合は「すごい」という意味でawesomeを使い、会社で同僚との会議中や雑談中では「驚くべき」などの意味でphenomenalを使うといったような感じです。
日本語でも「すごい」と「驚くべき」では同じものを描写しているとしても伝わってくるニュアンスが異なりますよね。ここでの英語での対比も同じです。使用した際に両者がどんな響きで伝わるのか?にまで注意できると良いですね。
phenomenalの語源
英単語の語源を知ることで、その単語への理解が深まり会話でも活用がしやすくなります。以下からphenomenalの語源について一緒に学んでいきましょう。
phenomenalの語源は後期ラテン語「phanomenon」
phenomenalの語源は、その名詞形phenomenonの語源である「phanomenon」とされています。この語源は1570年代から「直接観測された事実、現れるもの、認識されるもの、出来事」という意味で使われてきました。
phenomenalは名詞形phenomenonにalが付いて形容詞化したものです。語源の形と意味も現代のそれを通じるものがあるのが興味深いですね。
phenomenalと意味が似ている単語
以上まで、phenomenalの意味や使い方、発音・使用の際のポイントのまとめと語源について解説してきました。最後に、この単語と意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。
もしあなたがより表現力豊かな会話の実現を目指しているとしたら、類語も合わせて積極的に使っていくと効率も良くおすすめです。
それぞれの類語をどんな場面で実際に使っていくか?も念頭に置きながら読み進めてみてください。
extraordinary
最初にご紹介するのは、形容詞で「並外れた、驚くほどの」などの意味を表す「extraordinary」です。
少しフォーマルな響きのある単語なため若干硬い響きにはなりますが、今回取り上げているphenomenalと同じくらいのフォーマルさで口語でも活用できます。
extraordinaryを使った会話文例
(先日まれに見る美人を見たんだ。)
(本当?どこで彼女を見たの?)
fantastic
次にご紹介するのは、形容詞で特に口語で「素晴らしい、素敵な」などの意味を表す「fantastic」です。phenomenalに比べるとよりカジュアルな響きとなり、口語の会話の中で相手を褒める際などに良く使われます。
fantasticを使った会話文例
(わぁ。素敵なドレスを着ているねぇ!)
(ありがとう。実を言うと、あなたが今日それを褒めてくれた3人目よ)
outstanding
最後にご紹介するのは、形容詞で「傑出した、秀でた」などの意味を表す「outstanding」です。この単語も日常生活レベルの会話の中で時々登場します。
outstandingを使った会話文例
(彼のショーは素晴らしかったね!)
(そうですね。彼は世界でも有数のプロデューサーだと思います。)
まとめ
いかがでしたか?phenomenalはawesomeなどに比べて少しフォーマルな響きはあるものの、ビジネス上の会話にも活用できる便利な単語です。
ぜひ類語も含め日々の英会話に活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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