ネイティブ相手に今日から使える!have toの意味と使い方

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have toは、日常生活の中でも頻繁に使われる表現です。今まで会話の中で一度は使用したことがあるという方がほとんどでしょう。

今回の記事では、そんなhave toの意味や使い方、具体的な例文について詳しく解説していきます。記事後半では使用の際の注意点、語源・類語についても学べる構成です。

「使い慣れた表現を今一度基礎から学び直し、もっと応用していきたい」そんな方はぜひ最後までチェックしてみてください。

have toの意味

複合動詞のhave toには大きく分けて3つの意味があります。以下から、それぞれの意味について解説していきます。

~しなければならないと感じる、~する必要がある、~すべきである

最初にご紹介するのは、have toの持つ「~しなければならないと感じる、~する必要がある、~すべきである」です。

何か外的な条件から何らかの必要性を感じているという場面で使用し、have toを使用するほとんどの場合がこの意味での使用です。

例えば、「そろそろ行かなくてはいけません」、「こんなことを言いたくないんですが」、「そんなことしなくても良かったのに」などの文章にこの意味を活用できます。

~しないと気が済まない、~しないではいられない

have toには「~しないと気が済まない、~しないではいられない」という意味もあります。例えば、「私は今本当にトイレに行かなくてはいけません」、「彼はそこを立ち去らないではいられませんでした」などの表現で活用可能です。

~するしかない、~する他ない、~しざるを得ない

最後にご紹介するのは、have toの持つ「~するしかない、~する他ない、~しざるを得ない」の意味です。あることを必然的にやらなけらばならないという状況で使用します。

例えば、「とにかくやるしかありません」、「目標達成には行動が不可欠です」などの文章を作ることができます。

have toの発音・読み方

それではここから、have toの発音と読み方を確認していきましょう。

have toの発音記号

hæ’f tuː

発音記号にすると、have toは「hæ’f tuːと表記されます。

have toの発音・読み方

have toの発音・読み方は、日本語で「ハァフトゥー」となります。

まず、「hæ」の部分は「h」を息を吐きながらハ行の発音をするようにして「ハ」と出します。「æ」はアとエの音の中間を出すような意識で両頬を左右に引っ張り、口を横に開けながら「ア」と出します。これらを続けて「ハァ」の音とします。「f」は上の前歯を下唇に軽く噛む感じに当て、隙間から「フ」と発音します。

次に「tuː」は「t」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから勢い良く「トゥ」と出します。「uː」は唇を丸めて前に突き出し、長めの音を意識して「ウー」と出します。これら2つの音を合わせると「トゥー」の音になります。

実際の会話の中では、「to」の部分が「タ」に変化することがほとんどですが、このポイントも含めhやtなど英語特有の音を重点的に何度も練習すると良いでしょう。

have toの使い方と例文

ここまで、複合動詞have toの大きく3つに分かれる意味、発音のポイントについてご紹介してきました。以下から、まずはこの表現の使い方を整理する際のポイントのまとめと、具体的な例文をいくつか解説していきます。

正確な意味を捉えた上で、もっと実践的にこの表現を使っていきたい!という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

have toの使い方

今回ご紹介しているhave toの異なる3つの意味は、それぞれを厳密に使い分けることはさほど重要ではありません。それ以上に具体的にどんな状況で使用するのが適切で、実際の会話はどんな風に流れていくのか?に着目することが使い方を整理するポイントとなります。

have toの例文

早速以下から、have toを実際に使った具体的な例文をいくつかご紹介していきます。

新たに学んだ表現は、そのまま形と意味だけ覚えようとするのではなく、実際の例文や会話の流れの中でどんな風に使うのかに着目するようにすると覚えやすくなります。

自分だったらどんな場面で活用するだろう?という視点も持って読み進めてみてください。

have toを使った例文①

I have to go now.

最初にご紹介するのは、have toの持つ「~しなければならないと感じる、~する必要がある、~すべきである」の意味を活用した例文です。例文の意味は「そろそろ行かなくてはいけません」となります。

このフレーズ自体、今まで会話の中で聞いたことがある、実際に自分でも使ったことがあるという方が多いでしょう。

会話文例
Oh no. It’s 10 already. I have to go now.
(困ったな。もう10時だ。そろそろ行かなくちゃ。)
How come? Do you work today?
(なんで?今日は仕事があるの?)

have toを使った例文②

I’m sorry I have to tell you this,

have toの持つ「~しなければならないと感じる、~する必要がある、~すべきである」の意味を活用して、例文のように「こんなことを言いたくないんですが」と話を切り出すこともできます。

このフレーズは、何か相手にとって不利なことやこちらとしては言いにくいことを伝える際に活用すると効果的です。

会話文例
I’m sorry I have to tell you this, but he has a girlfriend.
(こんなこと言いたくないんだけど、彼は彼女がいるよ。)
Oh, I know.
(ええ、知っているわよ。)

have toを使った例文③

You didn’t have to do that.

have toの持つ「~しなければならないと感じる、~する必要がある、~すべきである」の意味を活用して、例文のように「そんなことしなくても良かったのに」と表現することも可能です。

このフレーズも例えば相手が何か好意的なことをしてくれた際に、こちらの謙遜する気持ちを表す表現として良く使われます。

会話文例
Here’s a little something for you.
(こちらちょっとしたものです)
You didn’t have to do that.
(そんな良かったのに。)

have toを使った例文④

I really have to go to the bathroom.

次にご紹介するのは、have toが持つ「~しないと気が済まない、~しないではいられない」の意味を活用した例文です。例文の意味は「私は今本当にトイレに行かなくてはいけません」となります。

会話文例
Sorry, I really have to go to the bathroom.
(ごめんなさい、本当にトイレに行きたいんだ。)
Sure, please go ahead.
(もちろん、どうぞ。)

have toを使った例文⑤

I just have to do it.

最後にご紹介するのは、have toの持つ「~するしかない、~する他ない、~しざるを得ない」の意味を活用した例文です。意味は「とにかくやるしかありません」となります。

会話文例
What do you think, Ken? Do you still want to try?
(どうだい、ケン?やってみたいかい?)
I just have to do it.
(僕はとにかくやるしかないんです。)

have toを使う際の注意点

have to と似た意味を表す助動詞に「must」がありますが、両者のニュアンスの違いには注意が必要です。以下から、この点について分かりやすく解説していきます。

have toは外的要因からの強制、mustは主観的な判断

まず、have toは基本的にルールや規定など自分ではコントロールできない外的要因から何かを強制されている、というニュアンスがあります。「~しざるを得ない」という感じです。

これに対して、mustは基本的に主観的な判断で「~しなければならない」と感じており、またhave toで言い表す時よりもより大きな事柄や大がかりな事について言及するのが普通です。例えば、「私は環境問題に対して行動を起こさなければいけません」などの文にはmustを使用します。

日常会話での使用で言えば、今回取り上げているhave toの方が圧倒的に使われる機会は多いと言えます。mustは特に主語が自分以外で使うとかなり口調が強くなって聞こえるため、アメリカでも使用される場面が限られています。

have toの語源

新たに学んだ単語や表現の語源を知ると、更なる理解に繋がります。今回は、複合動詞have toを構成している単語have、toそれぞれの語源を以下から一緒に学んでいきましょう。

have toの語源は古英語「habban」と「to」

haveとtoの語源は、どちらも古英語で「habban」と「to」とされています。前者には「所有する、所属する、経験する」という意味が、後者には「~の方向で、~のために、更に」という意味がありました。

どちらの意味も現代のそれぞれの単語が持つ意味とほぼ変わらない点が大変興味深いと言えます。

have toと意味が似ている単語

ここまで、have toの大きく3つに分かれた意味とその使い方、具体的な例文に加えて発音・使用の際の注意点と語源についてご紹介していきました。最後にこの表現と意味が似ている表現をいくつか解説していきます。

類似表現を上手く扱えるようになると、自分の英語で表現できるスキルも上がり会話が楽しくなります。ぜひ最後までチェックしてみましょう。

need to

最初にご紹介するのは、複合動詞で「~する必要がある」の意味を表す「need to」です。have toに比べると客観性が高まるため、ビジネス英語でも好んで使用されます。

need toを使った会話文例

We need to finish this report by tomorrow.
(我々はこのレポートを明日までに終わらせる必要がある。)
Okay. Let me see what I can do.
(分かりました。やれるだけのことはやってみます。)

be directed

次にご紹介するのは、受動態の形で「指示される」の意味を表す「be directed」です。特に、自分より上の立場の人から何かを指示されて何かをしなければならない場合に使用すると効果的です。

be directedを使った会話文例

I was directed to finish this job today.
(今日はこの仕事を終わらせるよう指示されました。)
Who told you so? Was it your boss?
(誰にそう言われたのかね?君の上司かい?)

got to

最後にご紹介するのは、話し言葉の中でhave to と同じく「~しなくてはならない」の意味で使用される「got to」です。形は「have got to」となる場合もあります。

アメリカでも口語で良く耳にする言い回しです。

got toを使った会話文例

I (‘ve) got to go.
(そろそろ行かなきゃ。)
To where? Are you going home?
(どこへ?家に帰るの?)

まとめ

have toは他類似表現との意味やニュアンスの違いをきちんと整理しておけば、日常生活のあらゆる場面で活用できる非常に便利な表現です。

ぜひあなたも、have toを積極的に活用してみてくださいね。

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リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

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