devoteは、日常生活の会話の中にも時々登場する動詞です。今まで英語の語彙強化の勉強の中でこの単語を見かけたことがある、という方も多いでしょう。
今回の記事では、このdevoteの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では使用の際の注意点や語源、類語などについても学べる構成です。
「今まで何となく見たことのある英単語の意味と使い方を今一度整理したい」そんな方はぜひ最後までチェックしてみてください。
devoteの意味
devoteには他動詞として大きく分けて3つの意味があります。それぞれの意味を以下から詳しく解説していきます。
人の時間や注意などを充てる、向ける
最初にご紹介する他動詞devoteの意味は「人の時間や注意などを充てる、向ける」です。
例えば、「私は冬休みを研究に充てるつもりです」、「彼は筋肉の維持のために1日3時間を費やします」などの例文でこの意味を活用できます。
自分自身を専念させる、打ち込ませる
他動詞devoteには「自分自身を専念させる、打ち込ませる」という意味もあります。
例えば、「私の父は彼の全力を仕事に傾けました」、「政府は金策に全力を注いでいます」などの表現をすることが可能です。
神聖なものに~を捧げる、奉納する
最後にご紹介するのは、他動詞devoteの意味「神聖なものに~を捧げる、奉納する」です。
例えば、「多くの母親は生涯の大半を子育てに捧げます」、「彼は自分の人生を仕事だけに捧げました」などの文章を作ることができます。
ただ、この意味でdevoteを使用するのはごく希です。この点については、記事後半の注意点の部分で詳しくお伝えします。
devoteの発音・読み方
それではここから、devoteの発音と読み方を確認していきましょう。
devoteの発音記号
発音記号にすると、devoteは「divóut」と表記されます。
devoteの発音・読み方
devoteの発音・読み方は、日本語で「ディィヴォゥトゥ」となります。
まず、「di」の「d」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、一瞬息を止めた状態から勢い良く「ドゥ」と出します。「i」は日本語のエとイの中間の音を意識しながら、これらを同時に言うような感じで「イ」と出します。この2つの音を繋げると、「ディィ」となります。
次に「vóu」の部分は、「v」の部分を上の前歯で下唇を軽く噛むように当て、その隙間から「ヴ」と出します。「ou」は最後の「u」部分で唇を丸くして前に突き出しながら「オゥ」とします。これらを合わせて「ヴォゥ」の音とします。
最後に「t」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから破裂させるようにして「トゥ」と出します。
特に「v」の音は私達日本人が「b」の音である「ブ」と混同しやすく発音しにくいものと言えます。上記ポイントを参考に何度も発音練習に励んでみましょう。
devoteの使い方と例文
ここまで、他動詞devoteの大きく3つに分かれる意味と発音の際のポイントについて学んできました。
以下から、まずはdevoteの使い方を学ぶ際のポイントのまとめと、具体的な例文について詳しく解説していきます。この単語をより実践的に活用していきたい!という方はぜひ参考にしてみてください。
devoteの使い方
先述の通り、厳密に分けるとdevoteには3つの異なる意味が存在しますが、日本語にするとどれも同じような響きになってしまうため、それぞれを意味だけで区別しようとすると難しく感じてしまいます。
このため、「人の時間や注意などを充てる、向ける」や「自分自身を専念させる、打ち込ませる」の意味で使う場合は、devoteに前置詞toを伴って注意や専念を向ける対象を表現し、「神聖なものに~を捧げる、奉納する」の意味で使用する場合は、前置詞forを伴って何かを捧げる対象に言及すると大枠の文章の形を整理しておくと分かりやすいです。
その上で日本語に訳す場合は、それぞれの文脈に合った日本語を選んで自然な響きに整えると意味も理解しやすいでしょう。
devoteの例文
devoteの使い方のポイントが整理できたところで、早速ここからは具体的な例文を使った解説をしていきます。
単語は単独で暗記するより文の形で覚えた方が記憶にも残りやすいため、後に会話で活用できるチャンスも増えます。ぜひ参考にして実際の会話でも活用してみてください
devoteを使った例文①
最初にご紹介するのは、devoteの持つ「人の時間や注意などを充てる、向ける」の意味を活用した例文です。例文の意味は「私は冬休みを研究に充てるつもりです」となります。
例文からも分かる通り、前置詞toの直後に時間を充てる対象のものを配置します。
会話文例
(この冬は何をするつもりなの?)
(冬休みを研究に充てるつもりでいるよ。)
devoteを使った例文②
他動詞devoteの意味「人の時間や注意などを充てる、向ける」を活用して、例文のように「彼は筋肉の維持のために1日3時間を費やします」と表現することができます。
今回の例文でも、前置詞toの直後に時間を充てる対象のものがきています。
会話文例
(彼は筋肉の維持のために1日3時間を費やすんだ。)
(1日3時間も?クレイジーだね。)
devoteを使った例文③
次にご紹介するのは、他動詞devoteが持つ「自分自身を専念させる、打ち込ませる」の意味を活用した例文です。例文の意味は「私の父は自分の仕事に全力を傾けました」となります。
この意味でdevoteを活用する際も、前置詞to以下に専念したり打ち込んだりする対象を配置します。
会話文例
(父は自分の仕事に全力を傾けたんだ。)
(君のお父さんは働き者だっだよね。本当に尊敬しているよ。)
devoteを使った例文④
他動詞devoteの「自分自身を専念させる、打ち込ませる」の意味を活用して、「政府は金策に全力を注いでいます」と表現することも可能です。
先の例文と同様、前置詞toの直後に全力を注ぐ対象を置いています。
会話文例
(政府は金策に全力を注いでいるんだよ。)
(金策だって?誰のお金のことを言ってるの?)
devoteを使った例文⑤
最後にご紹介するのは、他動詞devoteの意味「神聖なものに~を捧げる、奉納する」を活用した例文です。例文の意味は、「多くの母親は生涯の大半を子育てに捧げます」となります。
この意味でdevoteを活用する場合は、前置詞forを用いて捧げる対象を表現します。
会話文例
(なぜ出産を機に仕事を辞める女性が多いのかな?)
(多くの母親は生涯の大半を子育てに捧げるものだよ。)
devoteを使う際の注意点
記事冒頭の意味紹介でも少し触れた通り、devoteはforを伴って「神聖なものに~を捧げる、奉納する」と表現することはごく希です。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
辞書にも載っている表現だが、普通は類語のdedicateを用いる
devoteの「神聖なものに~を捧げる、奉納する」という意味と使い方は、辞書にも載っている正しい表現なものの、現代で実際に使われることはごく希です。この単語の代わりに、類語のdedicateを用いることのがより一般的です。
当記事ではその単語の持つ全ての意味を網羅するという目的でこの意味の例文もご紹介しましたが、他の例文に比べると一般的ではない響きとなりますので注意しましょう。
devoteの語源
英単語の語源を知ることは、その単語への更なる深い理解に繋がります。以下から、devoteの語源について解説していきます。
devoteの語源はラテン語「devotus」
devoteの語源は、ラテン語の「devotus」とされています。この類語には「誓約通り、誓約書による」という意味がありました。
語源の形は現代のものにとても良く似ていますが、意味は少し離れたニュアンスがあるのが興味深いですね。
devoteと意味が似ている単語
以上までで、他動詞devoteの意味や使い方、発音のポイント、具体的な例文に加え使用の際の注意点や語源などについて解説してきました。最後に、この単語と似ている単語をいくつかご紹介していきます。
英語での表現力を高めるために、積極的に類語も活用していくというのはとても有効な方法です。ぜひ参考にしてみてください。
allot
最初にご紹介するのは、他動詞で「時間・お金・仕事などを~のために割り当てる」という意味を表す「allot」です。devoteよりも汎用性は下がりますが、希に使われます。
allotを使った会話文例
(君の新しい同僚はどう?)
(いい感じだよ。上司が彼に簡単な仕事を割り当てたんだ。)
apply
次にご紹介するのは、他動詞で「資金などをある目的に充てる、心・精神などを仕事などに注ぐ、傾ける」などの意味を表す「apply」です。この単語は日常生活でも良く登場します。
applyを使った会話文例
(君は研究に専念するべきだよ。)
(それもそうだよね。)
assign
最後にご紹介するのは、他動詞で「仕事・ものなどを割り当てる、あてがう、与える」などの意味を表す「assign」です。他にも「任命する」などの意味でビジネスシーンでも度々登場します。
assignを使った会話文例
(どうしたのさ?)
(先生が今日沢山宿題を出したんだ。)
まとめ
devoteは厳密に分けると3つの異なる意味を持つ単語でそれぞれをすっきり整理する必要がありますが、使えるようになると便利な単語です。
ぜひあなたも色んな場面で活用してみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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