accumulateは、ビジネス英語として使われる単語として知られています。今までTOEICのテキストの中でこの単語を目にしたことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなaccumulateの意味や使い方を詳しくご紹介していきます。記事後半では使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
ぜひ参考にしてみてください。
accumulateの意味
accumulateには品詞は動詞の一つしかなく、他動詞・自動詞の意味に分かれます。以下から、それぞれの意味について解説していきます。
長期に渡って~をためる、貯蓄する
最初にご紹介するのは、accumulateの他動詞としての意味「長期に渡って~をためる、貯蓄する」です。
例えば「彼女は勤勉によって身代を築きました」、「私は彼がどれほどのガラクタを地下に長年ため込んだかを信じられませんでした」などの表現にこの意味を活用できます。
たまる、積もる、蓄積する
次にご紹介するのは、accumulateの自動詞の意味「たまる、積もる、蓄積する」です。
例えば「多くの人々が蓄積したストレスにどう対処したら良いかが分かりません」、「睡眠不足は疲労蓄積の要因です」などの形で使えます。
accumulateの発音・読み方
それではここから、accumulateの発音と読み方を確認していきましょう。
accumulateの発音記号
発音記号にすると、accumulateは「əkjú:mjulèit」と表記されます。
accumulateの発音・読み方
accumulateの発音・読み方は、日本語で「アキューミュゥレェイトゥ」となります。
まず最初の「ə」は口を大きく開かず弱く曖昧に「ア」と発音します。
「kjúː」の部分は「k」を舌の後ろの部分を上げて上あごの奥に付け、息を一瞬止めます。そこから急に舌を離し「クッ」と音を出します。「jː」は舌の真ん中を持ち上げ、上あごに近づけます。その状態で声をきしらせるように、また唇を丸めて長く引っ張るようにして「ユゥー」と出します。これら3つの音を繋げて、「キュー」の音とします。
次に「mju」の部分は「m」を唇を閉じて息を一瞬止め、鼻から出すような意識で「ム」と出します。「j」は先ほどと同じ要領で、「u」は唇を丸めて突き出し軽く「ウ」と出します。これらを繋げて「ミュゥ」と出します。
「le」の部分はまず「l」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、そのまま舌の両側からウとルを同時に出すような意識で「レ」と出します。「e」は口を左右に少し大きめに開いた状態で日本語のエを意識して「エ」と出します。これら2つの音を繋げると「レェ」と発音できます。
最後に「i」は日本語のエとイの中間の音を意識して「イ」と出し、「t」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから勢いよく「トゥ」と発音します。
特にk、m、jの音は日本語にない英語特有の音と言えます。ぜひ上記のポイントを押さえた形で何度も発音の練習を重ね、よりクリアな音を目指してみてください。
accumulateの使い方と例文
ここまで、accumulateの他動詞・自動詞としてのそれぞれの意味、そして発音のポイントについてご紹介してきました。
以下から、まずはaccumulateの使い方を学ぶ際のポイントのまとめとこの単語を使った具体的な例文を解説していきます。日々の英語での会話をより実践的なものにしていきたいという方はぜひチェックしてみましょう。
accumulateの使い方
accumulateには品詞としては動詞しかなく、他動詞・自動詞それぞれ一つの意味しかありません。この点では比較的使い方を整理しやすいと言えますが、それぞれの意味を日本語に訳すと似通ったものになり混乱しやすいと言えます。
これを解決するためには、それぞれの意味が他動詞、自動詞のどちらに属するものなのか?をきちんと結び付けて使い方を整理していく方法がおすすめです。
accumulateの例文
早速以下から、それぞれの意味ごとにaccumulateの具体的な例文を複数ご紹介していきます。
新たな単語を暗記する場合、その単語そのものを暗記するより、それを使った例文を通して暗記した方が記憶にも残りやすく、効率的です。
ぜひ自分にとって身近なものからで良いので、意味と例文を結び付けながら効率的に意味と使い方の整理を進めていきましょう。
accumulateを使った例文①
最初にご紹介するのは、accumulateの他動詞の意味「長期に渡って~をためる、貯蓄する」を活用した例文です。意味は、「彼女は勤勉によって身代を築きました」となります。
例文の意味を見れば分かる通り、この場合accumulateは「~をためる(築く)」という形で目的語を伴う他動詞の役割を果たしています。
会話文例
(彼女はどうやって億万長者になったの?)
(彼女は勤勉によって身代を築いたのさ。)
accumulateを使った例文②
同じくaccumulateの他動詞の意味「長期に渡って~をためる、貯蓄する」を活用したこの例文は、「私は彼がどれほどのガラクタを地下に長年ため込んだかを信じられませんでした」という意味を表します。
先の例文と同様、accumulateは「~をため込む」という形で目的語を伴う他動詞して機能しています。
会話文例
(彼がどれほどのガラクタを地下に長年ため込んだか、信じられなかったわ。)
(良く分かるわ。私の息子も同じだわ。)
accumulateを使った例文③
次にご紹介するのは、accumulateの自動詞の意味「たまる、積もる、蓄積する」を活用した例文です。意味は「多くの人々が蓄積したストレスにどう対処したら良いかが分かりません」となります。
文中accumulatedは、accumulateの自動詞の意味「たまる、積もる、蓄積する」を過去分詞の形で形容詞のように使用しています。直後の名詞stressを修飾する言葉として機能します。
会話文例
(なぜ人々は毎日あんなに疲れた様子なんだろう?)
(多くの人が蓄積したストレスにどう対処したら良いか分からないんだよ。)
accumulateを使った例文④
最後に紹介するのは、accumulateの自動詞の意味「たまる、積もる、蓄積する」を活用した例文です。意味は「睡眠不足は疲労蓄積の主な要因です」となります。
この例文も一つ前の例文と同様、文中のaccumulatedがaccumulateの自動詞の意味「たまる、積もる、蓄積する」の過去分詞の形で形容詞的な意味で使われています。
会話文例
(睡眠不足は疲労蓄積の主な要因です。)
(なるほど。)
accumulateを使う際の注意点
accumulateとのニュアンスの違いに迷いやすい単語にcollectがあり、使用の際には両者の違いに注意する必要があります。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
accumulateは積み上げる、collectは趣味などで収集する
先にも挙げた通り、accumulateには「長期に渡って~をためる、貯蓄する」という意味があります。この意味の裏には「積み上げる、少しずつ集める」というニュアンスがあります。
一方、collectには「集める、収集する」という意味があり、そこには趣味などで何かを収集するというニュアンスがあります。
感覚的に掴みにくいかもしれませんが、上記のように英語では2つの単語は異なるニュアンスを表します。
使用の際には両者の違いに注意してみてください。
accumulateの語源
英単語の語源を学ぶと、その単語へのより深い理解が可能となり記憶にも残りやすくなります。以下から、accumulateの語源について学んでいきましょう。
accumulateの語源はラテン語の「accumulatus」
accumulateの語源は、ラテン語で動詞として「山積みまたは積み上げるようにする」という意味を表す「accumulatus」とされています。この語源は1520年頃から使用されていたようです。
現代の単語の形と意味の両方にかなり共通点があるのが大変興味深いと言えます。
accumulateと意味が似ている単語
以上まで、accumulateの意味や使い方、発音・使用の際の注意点、語源について解説してきました。最後に、accumulateと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。
英語で会話する際の語彙力UPのためにも、新たに覚えた単語の類語も合わせて暗記し活用していくというのは、とても良い方法です。
ぜひ表現力豊かな会話の実現に役立ててみてください。
add to
最初にご紹介するのは、動詞で「何かをより大きく、良く、素晴らしくする、増やす」などの意味を表す「add to」です。accumulateの他動詞の意味「長期に渡って~をためる、貯蓄する」の類語として使えます。
add toを使った会話文例
(彼女は自分のコレクションをより素晴らしいものにするためもう一つのレアなコインを買ったんです。)
(彼女はまたそれを買ったんですか?)
assemble
次にご紹介するのは、動詞で「ある目的で集める、集合させる、招集する、組み立てる」などの意味を持つ「assemble」です。
この単語もaccumulateの他動詞の意味「長期に渡って~をためる、貯蓄する」の類語として使えます。
assembleを使った会話文例
(彼女は切手の収集をしています。)
(そうなんですか?)
grow
最後にご紹介するのは、動詞で「増大する、発展する、次第に~になる」などの意味を表す「grow」です。
この単語はaccumulateの自動詞の意味「たまる、積もる、蓄積する」の類語として活用することができます。
growを使った会話文例
(その都市は発展し続けています。)
(はい、人口は毎年増えています。)
まとめ
accumulateは特にビジネス英語として使われることの多い単語です。collectなど他のニュアンスが異なる単語との使い分けに注意する必要がありますが、覚えておくと便利な単語と言えます。
ぜひあなたも当記事の内容を参考にして、accumulateを色んな場面で使いこなしてみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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