deal withは、句動詞として会話の様々な場面で活用される表現です。今までどこかでこの表現を耳にしたことがあるという方も多いと思います。
今回の記事では、そんなdeal withの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
ぜひチェックしてみてください。
deal withの意味
句動詞deal withには大きく分けて6つの意味があります。以下から、それぞれの意味について解説していきます。
問題などに取り組む、解決しようとする
最初にご紹介するのは、deal withの意味「問題などに取り組む、解決しようとする」です。基本的に解決が難しい問題や解決に取り組むという意味を表す際に使用します。
例えば「大抵の人は人との対立を解決しようとすることに難しさを感じます」などの表現にこの意味を活用できます。
人と折り合いをつける、対応する
deal withには「人と折り合いをつける、対応する」という意味もあります。特に日常生活やビジネスの場面で相手の特徴を描写する表現として良く使用します。
例えば「彼は本当に扱いに困る人です」、「彼女は対応が難しい顧客です」などの意味で活用できます。
自分の苦しい気持ちを抑えようとする、コントロールする
次にご紹介するのは、deal withの「自分の苦しい気持ちを抑えようとする、コントロールする」です。特にストレスや悲しみなど制御が難しい気持ちを自制心で制御しようとする様子を表すのに良く使われます。
例えば「彼女はストレスを上手くコントロールしています」、「彼は未だに彼女の死を受け入れようとしています」などの例文内でこの意味を活用可能です。
人や組織と取引する、売買する
次にご紹介するのは、deal withの意味「テーマなどを論じる、取り上げる」です。記事や論文、本などが取り上げる何らかのテーマについて描写する際に使用します。
例えば「この記事は日本の経済成長を論じています」、「この小説は著者の幼少時代について取り扱っています」などの表現にこの意味を活用できます。
話題などを例として話す、言及する
最後にご紹介するのは、deal withの意味「話題などを例として話す、言及する」です。例えば「彼女は人があまり詳しくない題材について言及します」などの例文を作ることができます。
deal withの発音・読み方
それではここから、deal withの発音と読み方を確認していきましょう。
deal withの発音記号
発音記号にすると、deal withは「dí:l wíð」と表記されます。
deal withの発音・読み方
deal withの発音・読み方は、日本語で「ディィール ウィズ」となります。
まず「deal」の部分の発音は、「díː」の「d」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、一瞬息を止めてから「ドゥ」と勢い良く出します。「iː」は唇を横に引き、口をあまり開け過ぎずに「イー」と少し長めに発音します。これらを合わせると「ディイー」の音になります。
「l」は、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、その状態から舌の両側から出すようにウとルを同時に出すような意識で「ル」と発音します。以上を合わせると「ディイール」と発音できます。
次に「with」の部分は、「wí」をまず「w」の部分を唇を前に丸く突き出して小さく「ウ」と出します。「i」は日本語のエとイの中間の音を意識しながら「イ」と出し、これら2つの音を合わせると「ウィ」の音となります。
最後に「ð」は舌先を上の前歯で軽く噛むようにして当て、隙間から「ズ」と出します。これらを合わせると「ウィズ」と発音できます。
特にl、w、ðの音は日本語にない英語特有の音です。ぜひ上記ポイントを押さえて何度も発音の練習を重ねてみてください。
deal withの使い方と例文
ここまで、deal withの主な6つの意味と発音のポイントについて解説してきました。以下から、まずはdeal withの使い方を学ぶ際のポイントのまとめと、具体的な例文をご紹介していきます。
deal withの使い方
deal withは、主に6つに分かれた意味の中からその文脈ごとに合った適切な意味を選ぶというのがポイントです。
しっかりと前後の意味や文脈にも着目してどの意味の日本語に訳すのが良いのかを判断するようにしてください。
deal withの例文
早速以下から、句動詞deal withの具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ単語の使い方を具体的な例文の形できちんと暗記しておくと、実際の会話でも活用できるチャンスを高められます。
ぜひ自分だったらどんな場面でそれぞれの例文を活用するだろう?という視点を持って以下を読み進めてみてください。
deal withを使った例文①
最初にご紹介するのは、deal withの意味「問題などに取り組む、解決しようとする」の意味を活用した例文です。
例文の意味は、「大抵の人は人との対立を解決しようとすることに難しさを感じます」となります。
会話文例
(たいていの人は人との対立を解決しようとすることに難しさを感じますね。)
(それは私です。)
deal withを使った例文②
deal withの持つ「人と折り合いをつける、対応する」という意味を活用すると、「彼は本当に扱いに困る人です」という例文を作ることもできます。
deal withをto不定詞の形で置いてpersonを修飾する形容詞のような働きを持たせています。
会話文例
(時々彼とどう話せば良いか分からなくなっちゃうわ。)
(まぁ、彼は扱いに困る人だからね。)
deal withを使った例文③
次にご紹介するのは、deal withの「自分の苦しい気持ちを抑えようとする、コントロールする」を活用した例文です。
例文の意味は「彼女はストレスを上手くコントロールしています」となります。
会話文例
(今日彼女はどんな調子ですか?)
(調子は良さそうですよ。ストレスを上手くコントロールしています。)
deal withを使った例文④
deal withの「人や組織と取引する、売買する」という意味を活用すると、「私達の会社は一般顧客とは直接取引を行いません」という表現も可能になります。
この例文ではdeal withの表現の間に副詞のdirectlyが挿入されていますが、このように他の副詞も使って意味を付与することもできます。
会話文例
(では、あなた達は企業と取引するということですね。)
(そうです。一般顧客とは直接取引を行いません。)
deal withを使った例文⑤
次にご紹介するのは、deal withの意味「テーマなどを論じる、取り上げる」を活用した例文です。例文の意味は「この記事は日本の経済成長を論じています」となります。
会話文例
(この記事は日本の経済成長を論じています。)
(興味深いです。お借りしても構いませんか?)
deal withを使った例文⑥
最後にご紹介するのは、deal withの意味「話題などを例として話す、言及する」を活用した例文です。
例文の意味は「彼女は人があまり詳しくない題材について言及します」となります。
会話文例
(会議で彼女が話していたことについて良く理解できなかった気がするんですよねぇ。)
(ご心配なく、私もですから。彼女は人があまり詳しくない題材について言及するんです。)
deal withを使う際の注意点
deal withはもちろんそのまま使用することもできますが、副詞と組み合わせて使用することも多く、その場合は意味が変わってくるので注意が必要です。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
deal withを副詞と一緒に使用する場合はその意味に注意
deal withを副詞と一緒に使用する場合は、その意味に注意する必要があります。
例えばdeal withをcalmlyと一緒に使うと「~に冷静に対処する」、effectivelyと一緒に使うと「~に効果的に取り組む」となり、deal withの「対処する、取り組む」に別の意味が加わります。
このように副詞と一緒に使用する場合は、この表現の意味により広い意味を持たせる意識で解釈するようにすると良いでしょう。
deal withの語源
英単語や英語表現の語源を知ることは、深い理解にも繋がるためおすすめです。以下から、deal withの語源について一緒に学んでいきましょう。
deal withの語源は古英語「dalan」と「wid」
まずdeal withのdealの語源は古英語「dalan」とされています。この言葉には「分ける、分配する、」という意味がありました。
次にwithの語源は「~に対して、反対側の、~から、~の方に、~のそばに、近くに」などの意味を持っていた古英語「wid」とされています。
withの語源の意味は現代のものと少し離れてはいるものの、両者基本的にはその形も意味も現代のものと重なる部分が多い点が興味深いですね。
deal withと意味が似ている単語
ここまで、deal withの意味や使い方、発音や使用の際の注意点と語源についてご紹介してきました。最後にdeal withと意味が似ている単語をいくつかご紹介していきます。
類語も含めて覚えられると英語での表現の幅も拡げられるのでおすすめです。ぜひあなたも類語を実際の会話の中でも積極的に活用してみてください。
handle
最初にご紹介するのは、動詞で「~を処理する、指揮する、統御する」の意味を表す「handle」です。
deal withの「問題などに取り組む、解決しようとする」の意味の類語として活用することができます。
handle を使った会話文例
(あなたはこれに対処できると思いますか?)
(そう思います。ちょっとやらせてみてください。)
manage
次にご紹介するのは、動詞で「~を処理する」の意味を表す「manage」です。これもdeal withの「問題などに取り組む、解決しようとする」の意味の類語として活用できます。
manageを使った会話文例
(私は自分のことは自分で処理できます。)
(素晴らしいですね。)
undertake
最後にご紹介するのは、動詞で「仕事・実験などに着手する、取り掛かる」という意味を表す「undertake」です。
この類語もdeal withの「問題などに取り組む、解決しようとする」の意味とほぼ同じ意味で活用できます。
undertake を使った会話文例
(そのタスクに着手しなくてはいけません。)
(いいですね。)
まとめ
deal withは日常生活、ビジネスシーンどちらの場面でも使用できる便利な表現と言えます。それぞれコアな意味は変わらないものの、前後の文脈によって微妙にニュアンスが変わってくるのでその点には注意が必要です。
ぜひあなたも当記事内容を参考にして、deal withを日常の様々な場面で活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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