【初めて受験する方必見】英検の基本情報や受験するメリットを解説

2020年2月28日

ペラペラ

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妻鳥 千鶴子

【監修】
妻鳥 千鶴子

英検1級対策をメインに行うアルカディアコミュニケーションズ主催。バーミンガム大学修士課程(翻訳学)修了(MA)。テンプル大学修士課程(教育学)修了(MS)。近畿大学・関西大学非常勤講師。主な著書は『英語で論理的に意見を述べる技術とトレーニング』『英語プレゼンテーション すぐに使える技術と表現』、『ゼロからスタート英会話』『会話できる英文法大特訓』など大学関連テキストも含めると30冊以上。

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英検とは、「実用英語技能検定」の略で英語4技能(聞く・話す・書く・読む)の英語力を測定する試験です。

高い知名度と社会的評価の高さから年間230万人以上の方が受けています。

しかし、いまいちどんな試験なのかよくわからない、申込み方法は?どこで受けられるの?などなど疑問を持つ方も多いと思います。

そこで、英検の受け方や試験内容などの基礎知識を説明するとともに、英検取得のメリットや各級の難易度についても説明します。

英検とは?

英検

英検(実用英語技能検定)とは、日常の社会生活において必要な「聞く」「話す」「書く」「読む」の英語4技能を測定するテストです。

英検の資格は受験や就職活動で利用されることが多く、一定級の英検取得者は内申点の加算や合格判定優先などの優遇を設けるなど、合格者優遇をする学校もあります。

英検には7つの級がある

試験は一番優しい「5級」から「1級」までの7つの級に分かれています。

各級がどんな試験内容なのか、またどんな人がそのレベルに値するのかについて説明します。

5級

5級は中学1年生修了レベルです。受験する人の多くは小学生・中学生です。

合格には初歩的な単語力と基礎的な文法力が求められます。出題内容は以下のようになります。

  • 現在形の肯定文
  • 疑問形
  • 否定形
  • 現在進行形

基本文法のSVO(主語+動詞+目的語)の肯定、否定、疑問形の形をしっかり理解することが重要です。

試験内容 一次試験(筆記・リスニング)、スピーキングテスト(※)
問題出題数 50問(リーディング25問、リスニング25問)
一次試験の主な題材 家族、友人、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツなど
受験方法 公開会場もしくは準会場(学校や塾など)
一次試験の試験時間 筆記25分/リスニング約20分
合格率 85%

※スピーキングテストは希望者のみ。級判定には影響せず、スピーキングテスト単独での合否判定となります。

5級の試験内容について詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

5級の過去問・対策法については英検の公式サイトをご覧ください。

4級

4級は中学2年生修了レベルです。受験する人の多くは小学生・中学生です。

合格には簡単な英語を理解する力と、それを使って表現することができる力が求められます。出題内容は以下のようになります。

  • 過去形
  • 未来形(will,be going to)
  • 肯定文
  • 否定文
  • 疑問文
  • 命令形
  • (canやhave to)などの助動詞
  • 比較級

5級で大きなポイントとなった基本文法のSVOをベースに、過去・未来・助動詞などが加わります。

試験内容 一次試験(筆記・リスニング)、スピーキングテスト(※)
問題出題数 65問(リーディング35問、リスニング30問)
一次試験の主な題材 5級の内容に加え、音楽、食事、天気、海外の文化など
受験方法 公開会場もしくは準会場(学校や塾など)
一次試験の試験時間 筆記35分/リスニング約30分
合格率 72%

※スピーキングテストは希望者のみ。級判定には影響せず、スピーキングテスト単独での合否判定となります。

4級の試験内容について詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

4級の過去問・対策法については英検の公式サイトをご覧ください。

3級

3級は中学校卒業レベルです。受験する人の多くは小学生・中学生・高校生です。

合格には身近な英語を理解し、また使用することができる力が求められます。出題内容は以下のようになります。

  • 現在完了形の一連の文法
  • 受け身形
  • 私役形
  • (so that,too to)構文

3級レベルでは、中学校3年間で学習した英語がどれだけ身についているかがポイントになります。

また、3級からは一次試験の筆記に加え、二次試験で面接が加わるのが大きな特徴です。中学で学んだ英語が身についていれば聞かれた質問に答えられる内容になっています。

試験内容 一次試験(筆記・リスニング)、二次試験(面接)
一次試験の問題出題数 61問(リーディング30問、ライティング1問(英作文)、リスニング30問)
一次試験の主な題材 5・4級の内容に加え、人物紹介、歴史など
二次試験(面接)の過去の出題例 携帯電話・ラジオを聴く、読書週間、冬のスポーツ、朝市、四季
受験方法 公開会場もしくは準会場(学校や塾など)
一次試験の試験時間 筆記50分/リスニング約25分
二次試験の試験時間 約5分
合格率 53%

3級の試験内容について詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

3級の過去問・対策法については英検の公式サイトをご覧ください。

準2級

準2級は、高校1~2年生修了相当レベルです。受験生の多くは中学生・高校生です。

中学英語で習った文法の応用問題が出題されます。

長文問題では長文問題では難解な単語も多くなります。しっかり話の流れをつかみ、内容を把握する必要があります。

試験内容 一次試験(筆記・リスニング)、二次試験(面接)
一次試験の問題出題数 68問(リーディング37問、ライティング1問(英作文)、リスニング30問)
一次試験の主な題材 5・4・3級の内容に加え、教育、科学、自然など
二次試験(面接)の過去の出題例 ホームシアター、ボランティアガイド、電子辞書など
受験方法 公開会場もしくは準会場(学校や塾など)
一次試験の試験時間 筆記75分/リスニング約25分
二次試験の試験時間 約6分
合格率 40%

準2級の試験内容について詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

準2級の過去問・対策法については英検の公式サイトをご覧ください。

2級

2級は高校卒業レベルです。このレベルから高校生だけではなく大学生や社会人の受験生も多いです。

社会生活に必要な英語を理解し、使用することができる力が求められます。

この級からは、読解力・聴解力、そして語彙力が合格のカギになります。

選択肢にある単語の意味や空欄箇所の前後に合う熟語をわかっていても、文章全体の意味を理解して解答を選択しなければ間違ってしまうようなひっかけ問題も出題されます。

試験内容 一次試験(筆記・リスニング)、/二次試験(面接)
一次試験の問題出題数 69問(リーディング38問、ライティング1問(英作文)、リスニング30問)
一次試験の主な題材 5・4・3・準2級の内容に加え、医療、テクノロジー、ビジネスなど
二次試験(スピーキングテスト)過去の出題例 環境に優しい素材、オンライン会議、屋上縁化
受験方法 公開会場もしくは準会場(学校や塾など)
一次試験の試験時間 筆記85分/リスニング約25分
二次試験の試験時間 約7分
合格率 25%

2級の試験内容について詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

2級の過去問・対策法については英検の公式サイトをご覧ください。

準1級

準1級は大学中級レベルです。英語圏にいても日常英語で困らない程度の英語力が求められます。受験者の多くは社会人、高校生、大学生です。約半数を社会人が占めています。

社会生活で求められる英語を十分理解し、使用できる力が求められます。

ビジネス、政治、テクノロジーなどといった様々なジャンルから多く出題されるので難易度は高いです。

試験内容 一次試験(筆記・リスニング)、二次試験(面接)
一次試験の問題出題数 71問(リーディング41問、ライティング1問(英作文)、リスニング29問)
一次試験の主な題材 5・4・3・準2級・2級の内容に加え、ビジネス、政治など
二次試験(スピーキングテスト)過去の出題例 在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシートなど
受験方法 公開会場
一次試験の試験時間 筆記90分/リスニング約30分
二次試験の試験時間 約8分
合格率 15%

準1級の試験内容について詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

準1級の過去問・対策法については英検の公式サイトをご覧ください。

1級

1級は、大学上級レベルです。英検の公式サイトによれば、世界で活躍できる人材の英語力を証明するものです。

受験者の多くは社会人・大学生・高校生ですが、社会人が7割程度を占めています。

合格には語彙力が重要なポイントになり、単語の難易度は高めです。

試験内容 一次試験(筆記・リスニング)、二次試験(面接)
一次試験の出題数 69問(リーディング41問、ライティング1問(英作文)、リスニング27問)
一次試験の主な題材 5~準1級の内容に加え、ビジネス、政治など応用編
二次試験(スピーキングテスト)過去の出題例 科学の発展は常に有益か、芸術への財政的支援増加の是非など
受験方法 公開会場
一次試験の試験時間 筆記100分/リスニング約35分
二次試験の試験時間 約10分
合格率 10%

1級の試験内容について詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

1級の過去問・対策法については英検の公式サイトをご覧ください。

英検を取得するメリット

メリットのイメージ

教員採用試験の一部が免除される

地域によりますが、英検1級を持っていると教員採用試験の一部が免除されることがあります。教員職への近道になってくれますので、非常に大きなメリットです。

また、英語講師などの専門分野での仕事にも大いに役立たせることができます。

入試における内申点の加点や試験免除

持っている英検の級によって内申店の加点がされたり、試験が免除されたりすることがあります。

多くの大学ではAOや公募の出願条件として英検を要件としており、最近では一般入試で採用する大学も増えています。また、高校入試でも単位認定で優遇されることもあります。

外資系企業の就職・転職する際に有利

英検は文部科学省が後援していることから信頼度が高く、実用的な英語を測定する基準として外資系企業などへの就職・転職活動においても有利になります。

採用時に「英検〇級持っています」と言えると、採用の目安になる場合もありますので非常に大きなアピールポイントになるでしょう。

英検の基本情報

基礎知識

検定費用

検定費用は受験する会場、または受験するグレード(級)によって異なり、以下のとおりとなります。

グレード(級) 本会場検定料 準会場検定料
1級 9,500円 受験不可
準1級 7,600円 受験不可
2級 6,500円 5,500円
準2級 5,900円 4,900円
3級 4,900円 3,900円
4級 3,600円 2,600円
5級 3,000円 2,000円

※金額は税込です。
※一次試験免除の方も同じ金額です。

受験資格

各級ともに年齢・職業・学歴などの受験資格はありません。

申し込み方法

英検の申し込み方法は、【個人受験】と【団体受験】で異なります。

  • 個人受験:インターネット、コンビニ、特約書店
  • 団体受験:インターネット、郵送、FAX

なお、中学校・高等学校・高等専門学校の団体様の申込資材の注文も【団体受験】から申込みができます。

申し込みについて詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

日程・会場

英検は、年に3回(6月、10月、1月)全国約230都市・400会場、海外4都市で実施されます。申込み時に受験地の選択は可能ですが、具体的な試験会場の指定まではできません。

日程・会場について詳しくは英検の公式サイトをご覧ください。

試験結果

試験発表・結果は試験日から2週間後を目安にネットで確認できるようになっています。公式サイト内の「受験者用ログイン」へ移動し、受験票に書かれている【英検ID】と【パスワード】を入力すると見れます。ネットで表示される合格発表・結果は約10日前後で見れなくなるので注意しましょう。

郵送での成績表や二次試験の受験票は試験日から3週間後を目安に発送されます。

各種証明

就職や入試の際に利用できる証明書として以下を発行してくれます。

  • 合格証明書
    合格を証明する正式な証明書です。英文・和文の証明書が各1通ずつ無料でもらえます。有料で再発行も可能です。
    発行手数料:1通1,100円(税・送料込)
  • 英検CSEスコア証明書
    受験の際のCSEスコア(2.0)を証明する正式な証明書です。合格・不合格を問わず、2014年度以降に英検を受験された方のCSEスコア証明に使えます。
    種類:和文の1種類
    発行手数料:1通1,100円(税・送料込)
    ※英検CSEスコアとは、TOEICやTOEFLのようなスコア評価を表します。
  • 合格バッジ
    英検を合格された方が記念として購入出来る級別の合格バッジです。
    大きさ:縦18mm×横18mm
    料金:1個 1,100円(各級、税・送料込み)

試験結果の有効期限

取得した級は半永久的なものになります。

ただし、留学に活用する目的の場合は、合格証明発行日から数えて2年間が有効期限となります。

英検は留学時の語学力証明として、北米を含む約400の大学から認定されています。

引用:日本英語検定協会「英検スコアレポート発送依頼書」PDFより

他の英語資格との違い

違い

TOEIC

TOEIC Listening & Reading Test(以下TOEIC L&R Test)とは、リスニング(聞く)とリーディング(読む)の2つの英語力を測定するための試験です。

「ビジネスシーンや日常生活におけるコミュニケーション能力を幅広く測定することを目指して設計されています。昇格・昇進や就職・転職に有利な資格です。

TOEFL

英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストです。日常生活や留学に必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定します。

留学希望者であれば避けては通れない試験と言えるでしょう。

IELTS

英語を母国語としない外国人向けの英語力を判定する試験の一つであり、主にイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダへの留学や移住希望者を対象にしています。

試験は「読む」「書く」「聞く」「話す」の4科目で、TOEFLと並ぶ英語の試験として世界で認知されつつあります。

まとめ

以上、英検(実用英語技能検定)について、初めて英検を受ける方が知っておくと良い基本的な情報を解説しました。

英検を取得すると、教員採用試験が一部免除になったり、採用時のアピールポイントにもなります。

また、文部科学省が後援していることから信頼度が高く、実用的な英語を測定する基準として外資系企業への就職・転職が有利です。

受験申込はネットで簡単にできますし、受験地は全国各都市に会場がありますので受けやすいです。

合格証明書の有効期限は半永久的で持っていて損はないので、受験をしてみてはいかがでしょうか。

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岡田 ティナ

ライター(詳しいプロフィールを見る

10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。

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