【初めて受験する方必見】TOEFLの基本情報や受験するメリットを解説

2022年10月24日

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妻鳥 千鶴子

【監修】
妻鳥 千鶴子

英検1級対策をメインに行うアルカディアコミュニケーションズ主催。バーミンガム大学修士課程(翻訳学)修了(MA)。テンプル大学修士課程(教育学)修了(MS)。近畿大学・関西大学非常勤講師。主な著書は『英語で論理的に意見を述べる技術とトレーニング』『英語プレゼンテーション すぐに使える技術と表現』、『ゼロからスタート英会話』『会話できる英文法大特訓』など大学関連テキストも含めると30冊以上。

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海外留学を考えている人にぴったりな資格と言えば「TOEFL」です。海外大学のほとんどがTOEFLのスコアを英語能力の基準としているからです。

また、2016年にビザ申請におけるTOEFLスコアの利用が認められており、海外移住をしたい人にとっても大きなメリットがあります。

最近では、日本でも教育機関等での学内単位認定や入試優遇、海外派遣選考等の目安としても採用されています。

そんないいこと尽くしのTOEFLですが、TOEICや英検と比べて難易度がとても高い試験です。

この記事では、初めてのTOEFL受験を考えている方向けに、TOEFLがどんな試験なのか、試費用や申込み方法などの基本情報を解説していきます。

また、スコアを取得するメリットや他の英語試験との違いについても説明します。

TOEFLとは

TOEFL

TOEFLとは、「Test of English as a Foreign Language」の略であり、1964年に英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測定するテストとしてアメリカのETS(Educational Testing Service)という機関によって開発されました。主に英語圏の大学へ留学を希望する方を対象としています。

試験は、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで構成されており、全セクションをすべてコンピューター上で受験できることと、テスト時間が約3時間であることです。

3つの試験方法

TOEFLには以下3つの試験方法があります。

TOEFL iBT

TOEFL iBTは「Internet-based Test」の略です。

日本では2006年から導入された試験方式であり、現在使用されているTOEFLの主な受験方法です。指定されたテストセンターでパソコンを使って受験をし、試験問題がインターネットを通じて配信されることから、このように名づけられました。

全セクションでメモをとる事ができます。TOEFLテストは、一般的にはこのiBT方式を指します。

試験項目リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング
制限時間全体4時間30分(リーディング:54~72分、リスニング:41~57分、休憩:10分、スピーキング;17分、ライティング:50分)
問題数108問(リーディング:30~40問、リスニング:28~39問、スピーキング:4課題、ライティング:2課題)
試験結果120点満点(各セクション30点満点)
試験方式パソコン

TOEFL ITP

TOEFL ITPは、「Institutional Testing Program」の略であり、学校・企業などの団体を対象としたペーパーテストプログラムです。

日本では、大学のクラス分けや海外留学への選考などで使われており、全国500以上の団体、約22万人以上で利用されています。

試験項目リスニング、リーディング、文法
制限時間約115分(リスニング:35分、リーディング:80分)
問題数140問
試験結果310点から677点のスコアで算出
試験方式ペーパーテスト(マーク式)

TOEFL PBT

TOEFL PBTは「Paper-based Test」の略です。インターネット環境のない地域や団体受験で実施されています。

試験項目リスニング、リーディング、文法
制限時間約115分(リスニング:35分、リーディング:80分)
問題数140問
試験結果310点から677点のスコアで算出
試験方式ペーパーテスト(マーク式)

TOEFLでハイスコアをとるメリット

メリットのイメージ

海外留学などに有利

アメリカ、カナダ、ニュージーランドなどの留学先として人気がある国のほとんどの大学が、TOEFLのスコアを英語が母国語でない学生の英語力の証明として認知しています。

また、2016年にはニュージーランドのビザ申請においてTOEFLのスコア採用が認められました。

留学する予定が無い人でも、この先海外で仕事をすることや移住を考えている人にとっては、TOEFLのスコアをとっておいて損はないでしょう。

就職や大学受験に有利

TOEFLで出題される問題を解くには英語4技能の運用力が必要で、英語圏での日常生活だけではなく、留学先で受ける講義を理解できるだけの英語力も必要であるため、難易度が高くなります。

TOEFLで高得点を取ることが出来れば、国内の大学入試で英語の試験を免除する大学もあります。

TOEFLの基本情報

基礎知識

TOEFLの基本情報について説明します。

申し込み方法

申込みは、「オンライン」「郵送」「電話」の3つの方法があります。

オンラインで申し込む場合は、TOEFLテスト公式サイトでMy TOEFL Homeという個人のアカウントページを作成し、そこから申し込むことになります。

郵送の場合は、ETS webサイト受験要綱および申込用紙のページから「Registration Form」を印刷し、黒のボールペンで必要項目とクレジットカード情報を記入したら指定の住所に郵送します。

なお、受験したい日の4週間前までにはプロメトリック社に申し込み用紙が着いていなくてはいけないので、遅れないようにしましょう。

受験料

受験費用は、「US$235」です。申込み締め切りが過ぎると別途手数料が発生しますので、テスト日の7日前までに手続きをしましょう。

なお、支払い方法には、クレジットカードとPaypal Accountの2種類があります。
※米国に銀行口座がある場合、電子小切手 (e-check) も利用できます。

日程・会場

試験は年間40回以上開催され、全国80都市の指定会場で行われます。

テスト日程、受験会場についてはTOEFLの公式サイトをご覧ください。

結果発表

オンラインでスコアが確認できるのは受験日から約10日後です。
マイアカウントのログイン画面(英語)よりマイページにログインし、「View Scores(スコアを見る)」をクリックすることでオンラインのスコアを確認することができます。

スコアがPDF形式で印刷できるようになるのは、マイページ上にアップロードされてから3日後です。ここで注意しなくてはならないのは、大学の出願や公的な書類としてTOEFLのスコアが必要であるときに、オンラインに掲示されたPDFの提出が認められない場合があることです。

あくまでも、スコアレポートは登録先の住所に送られてくる紙ベースの成績表が原本になりますので注意しなければなりません。

試験結果の有効期限

スコアの有効期限は、受験日から2年間です。

他の英語資格との違い

違い

TOEIC

TOEIC Listening & Reading Test(以下TOEIC L&R Test)とは、リスニング(聞く)とリーディング(読む)の2つの英語力を測定するための試験です。

「ビジネスシーンや日常生活におけるコミュニケーション能力を幅広く測定することを目指して設計されています。昇格・昇進や就職・転職に有利な資格です。

IELTS

英語を母国語としない外国人向けの英語力を判定する試験の一つであり、主にイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダへの留学や移住希望者を対象にしています。

試験は「読む」「書く」「聞く」「話す」の4科目で、TOEFLと並ぶ英語の試験として世界で認知されつつあります。

英検(実用英語技能)

英検(実用英語技能検定)は、社会で通用する実用英語を測定する資格検定試験です。

5級(初級)~1級(上級)の7つの級に分かれており、それぞれ「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」の4技能を測定し、合否を判定するものです。

まとめ

以上、TOEFLについて、初めてTOEFL試験を受ける方が知っておくと良い基本的な情報を解説しました。

TOEFLは、海外での信頼度が高い資格で、国内でも認識度があがってきています。

今後グローバルな人材になりたいと考えている人にはおすすめの資格ですので、受験をしてみてはいかがでしょうか。

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ライター(詳しいプロフィールを見る

10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。

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