embarrassedは、動詞embarrassの形容詞形として使用される単語です。今まで会話の中で実際に使用したことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなembarrassedの意味や使い方を徹底解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
ぜひチェックしてみてください。
embarrassedの意味
embarrassedには形容詞として大きく分けて3つの異なる意味があります。以下から、それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。
きまり悪がる、当惑した、困った
最初にご紹介するのは、「きまり悪がる、当惑した、困った」という意味です。
例えば「彼は当惑した笑いをしていました」などの表現でこの意味を活用できます。
~にきまり悪い思いをして、まごついて、困って
次にご紹介するのは、「~にきまり悪い思いをして、まごついて、困って」です。この意味は、叙述的用法の形容詞と呼ばれしばしばatやby、withなどの前置詞を伴います。
例えば「彼女は私の意外な質問にまごついていました」、「私は彼の発言に決まりの悪い思いをしました」などの形で使用可能です。
金銭的に困って、借金を負って
最後にご紹介するのは、「金銭的に困って、借金を負って」という意味です。この意味も叙述的用法の形容詞です。
例えば「私の友人は金銭的に困っています」などの例文に活用できます。
embarrassedの発音・読み方
それではここから、embarrassedの発音と読み方を確認していきましょう。
embarrassedの発音記号
embarrassedの発音・読み方
embarrassedの発音・読み方は、日本語で「インバァラァストゥ」となります。
最初の「i」は日本語のイとエの中間の音を意識して「イ」と出します。次の「m」は口を閉じたまま息を一瞬止め、「ン」と発音します。
次に「bǽ」の部分は「b」を口を閉じて一瞬息を止め、勢いよく「ブッ」と出します。「æ」はアとエの中間の音を意識しながら、両頬を左右に引っ張って口を横に開けて「ア」と発音します。2つの音を合わせると「バァ」となります。
「rə」はまず「r」を舌先を内側に巻いて口のどこにも触れない形でルの音を意識します。「ə」は口をあまり開けない状態で弱く曖昧に「ア」と出します。これら2つを合わせて「ラァ」と発音します。
次の「s」の音は、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に近づけ、その隙間から息を出して「ス」とします。
最後に「t」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから勢いよく「トゥ」と発音して出します。
特にm、æ、s、tの音は日本語にはない英語特有の音です。ぜひ上記を参考に何度も発音の練習に励んでみてください。
embarrassedの使い方と例文
ここまで、embarrassedの大きく分けた3つの意味と発音のポイントについて解説してきました。
ここからは、まずはこの単語の使い方を整理する際のポイントまとめと具体的な例文についてご紹介していきます。
embarrassedの使い方
embarrassedは、3つそれぞれの意味を日本語に訳した場合もそれぞれを区別しやすいと言えます。そのため、それぞれの意味の例文とその形をしっかり理解しながら使い方を整理していく方法がおすすめです。
embarrassedの例文
早速以下から、embarrassedの具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
新たに意味や使い方を学んだ単語をより実践的に使用するためには、きちんと文の形で応用できるようにしておくというのがポイントです。
ぜひ自分だったらどんな場面で応用して使っていくだろう?ということを念頭に置きながら以下の内容を確認してみてください。
embarrassedを使った例文①
最初にご紹介するのは、embarrassedの「きまり悪がる、当惑した、困った」という意味を活用した例文です。embarrassedが形容詞としてsmileという名詞を修飾しています。
例文の意味は「彼は当惑した笑いをしていました」です。
会話文例
(彼に君がそのことについて伝えた時彼はどんな感じだった?)
(彼は当惑した笑いをしていたよ。)
embarrassedを使った例文②
次にご紹介するのは、「~にきまり悪い思いをして、まごついて、困って」の意味を活用した「彼女は私の意外な質問にまごついていました」という例文です。
例文のようにembarrassedの後にはbyという前置詞を伴うのが特徴です。
会話文例
(彼女は私の意外な質問にまごついていたわ。)
(本当に?その話についてもっと聞かせてよ!)
embarrassedを使った例文③
最後にご紹介するのは、embarrassedの「金銭的に困って、借金を負って」という意味を活用した例文です。
例文の意味は「私の友人は金銭的に困っています」となります。先に挙げた他に比べると汎用性はそれほど高くありませんが、この意味で使用することも稀にあります。
会話文例
(彼は家賃を払えないの?)
(そうなんだ。僕の友人は金銭的に困っているんだよ。)
embarrassedを使う際の注意点
embarrassedを使う際には、形も意味も良く似たembarrassingとの使い分けに注意する必要があります。以下から、この点について詳しく解説していきます。
embarrassedとembarrassingでは描写する対象が異なる
簡単に言うと、embarrassedとembarrassingでは形容詞として状態を描写する対象が異なります。
embarrassedは先にも解説してきた通り、形容詞として「きまり悪がる、困惑した、困った」など恥ずかしく感じている物や人の描写に使用します。
一方、embarrassingは同じく形容詞で「恥ずかしい気持ちにさせる、きまりの悪い思いをさせる」という意味を表します。つまり、この単語は誰かや何かを恥ずかしい気持ちにさせている対象を描写する際に使用するのです。
例えば、「He Is embarrassed.」は「彼は困惑しています」となり、恥ずかしくなっている彼の状態を表す表現になります。これに対して「He is embarrassing.」とすると、「彼は他人に恥ずかしい思いをさせています」と恥ずかしい気持ちにさせている彼の状態を表す表現になります。
このように、日本語ではどちらも「恥ずかしい」という意味で訳しがちなembarrassedとembarrassingですが、英語では意味と使い方が異なります。
しっかりポイントを押さえ、両者を上手く使い分けられるようにしましょう。
embarrassedの語源
英単語の語源を知ると、その単語の歴史を感じることができ、それがその意味を深く理解することに繋がります。以下から、embarrassedの語源について学んでいきます。
embarrassedの語源はembarrassの語源であるフランス語の「embarrasser」
embarrassedの語源は、動詞embarrassの語源、フランス語の「embarrasser」とされています。
この語源は16世紀に起源があると言われ、「妨げる、妨害する」などの意味で使用されていました。これが1680年代から過去分詞形容詞として用いられるようになり「困った、途方に暮れた、困惑した」などの意味を表しました。
embarrassedの語源はその動詞の語源を辿ることができ、その形も意味も現代のものとかなり類似しているという点がとても興味深いですね。
embarrassedと意味が似ている単語
ここまで、embarrassedの意味や使い方、使用の際の注意点や語源などについて詳しく解説してきました。最後に、embarrassedの類語をいくつかご紹介します。
英語での表現の幅を拡げるためにも、類語も含めて意味や使い方を整理し、活用していくことは大変有効です。
ぜひ以下の内容もチェックしてみてください。
ashamed
最初にご紹介するのは、形容詞で「~を恥じて、恥ずかしがって」などの意味を表す「ashamed」です。
embarrassedの「~にきまり悪い思いをして、まごついて、困って」の類語として活用できます。
ashamedを使った会話文例
(彼女は自分の振る舞いを恥じていると思うんだ。)
(私もそうだと思うわよ。)
abashed
次にご紹介するのは、形容詞で「恥じ入って、当惑して、まごついて」という意味を表す「abashed」です。
この単語もembarrassedの「~にきまり悪い思いをして、まごついて、困って」の意味の類語として使用することができます。
ただ、汎用性という点で言うとembarrassedの方が高いです。日常生活レベルの会話の中ではあまり耳にすることはないかもしれないので、その点を念頭に入れておきましょう。
abashedを使った会話文例
(彼は友達の前で恥じ入っていたんだ。)
(本当?私にはそんな風に見えなかったけどね。)
bankrupt
最後にご紹介するのは、形容詞で「破産した、支払い能力のない」の意味を表す「bankrupt」です。
この単語は、embarrassedの「金銭的に困って、借金を負って」の類語として活用可能です。汎用性はこちらbankruptの方が高いと言えます。
bankruptを使った会話文例
(わぁ、あの会社遂に破産したんだね。)
(そうそう。私も聞いたわ。)
まとめ
embarrassedは主に人や物が恥ずかしく感じている様子を表す便利な表現です。日本語では同じ言葉で訳しがちなembarrassingとの使い分けには注意する必要がありますが、応用できるようになるとぐんと表現の幅も拡がります。
ぜひあなたも当記事内容を参考にして、embarrassedを会話の中で活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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