1分でわかる!quickとfastの違いと正しい使い方

2020年3月11日

ペラペラ

肘井 学

【監修】
肘井 学

慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。関東・東海地方の複数の予備校を経て、リクルートが主催するネット講義サービス「スタディサプリ」で教鞭をとる。「英文読解」の講座は年間25万人が受講する超人気講座となっている。『肘井学の作文のための英文法が面白いほどわかる本』、『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』をはじめ著書も多数執筆。

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英語で「はやい」を表す表現で、quickとfastという2つの単語があります。どちらも中学英語で習う簡単な表現ですが、簡単であるがゆえに、使い分けの難易度が少し高くなっています。

例えば、「彼はすぐに歩き出した」を英語に変換したい場合、以下2つのどちらが正しいかわかりますか?

  1. He started to walk quickly.
  2. He started to walk fast.

正解は、1の「He started to walk quickly.」です。

quickは、「瞬間的に速い」「迅速に」という意味です。すぐに歩くということは、瞬間的に早くその動作を始めることなのでquick(ly)を使うのが適切です。

一方fastは、人や物の動作が「一定して速い」ことを表しますので、ここで使うと「彼は早歩きを始めた」という意味に変わってしまいます。

このように同じ意味を持つ単語でも、それぞれに異なるニュアンスがあるのでしっかり理解して正しく使い分ける必要があります。

今回は、そんな日本人にとって間違いやすいquickとfastの違いを説明するとともに、正しい使い方についてもレッスンしていきましょう。

また、quickとfast以外にも「はやい」に似ている単語についても、ご紹介していきます。

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quick fastの違い

quickは、急速な・迅速な・すばやいなどといった意味です。動作・理解・反応などが「瞬間的に速い」ことを表します。

fastは、速い・急速な・すばしこいなどといった意味です。人や物の進み方が「一定時間続けて速い」ことを表します。

quickの使い方

quickの使い方について、例文を使って説明します。

彼は理解が早い。

He’s quick to understand.

早い返事をありがとう。

Thank you for your quick response.

彼はすぐに人を許す人です。

He’s quick to forgive.

fastの使い方

fastの使い方について、例文を使って説明します。

私の時計は5分早く進んでいる。

My watch is five minutes fast.

彼は口です。

He is a fast talker.

彼女は早く走ります。

She runs fast.

理解度チェックテスト

それではここで、quickとfastを正しく使い分けることができるかいくつかテストをしましょう。

英文の中の(カッコ)には、quickかfastのどちらかが入ります。正しいと思うものを入れてみてください。

答えは記事の最後にあります。

  1. I get drunk ( ).
    私はお酒に弱いです。
  2. Be ( )!
    急いで!
  3. My heart beats ( ).
    心臓がドキドキします。
  4. Can I take a ( )shower before we go out?
    出掛ける前に、サッとシャワー浴びてもいいですか?
  5. Kids grow up ( ).
    子供の成長は早いです。

「早い」を表すその他の英単語

「早い」を表す単語にはquickとfast以外にもあります。それらの単語がどのように使われるのか、例文を使って説明します。

early

earlyは、(朝)早く・初期に・初めごろ・(予定した時刻よりも)早めになどといった意味です。以下のように使われます。

I have an early night today.(今日はいつもより早く寝ます)
He was a little too early for the appointment.(彼は約束の時間に少し早すぎました
The train was five minutes early.(電車は5分早く到着しました)

speedy

speedyは、速い・きびきびとした・迅速な・即時の・早速のなどといった意味です。以下のように使われます。

I am grateful for your speedy response.(あなたの迅速な対応に感謝します)
I wish to bring the matter to a speedy conclusion.(はやくケリをつけたいものです)
I am praying for your speedy recover.(私は1日も早くあなたが回復することを祈っています)

rapid

rapidは、(変化の速度が急激に)速いという意味です。主に成長・変化・減退・増加について表す際に用いられる表現です。以下のように使われます。

Growth is rapid in infancy.(幼児期は成長が早いです)
Science has made rapid progress in modern times.(科学は近代になって急速に発達しました)
Her heartbeat became rapid.(彼女の鼓動は激しくなった)

soon

soonは、早く・早めに・まもなく・(もう)すぐなどといった意味です。以下のように使われます。

I’ll see you soon.(また後でね)
I’ll be there soon.(すぐに行きます)
I hope you will get well soon.(早く良くなってね)

まとめ

今回はquickとfastの違いやそれ以外の「はやい」に似ている単語についてもご紹介してきました。

以下、おさらいです。

  • quick=動作・理解・反応などが「瞬間的に速い」
  • fast=人や物の進み方が「一定時間続けて速い」

ということを表します。

前項の例文などを使って、練習をしながら感覚を身につけていきましょう。

テストの答え

  1. fast
    酔う動作が一定して継続的に速いことを表しているのでfastを使います。
  2. quick
    動作が瞬間的に速いことを表しているのでquickを使います。
  3. fast
    脈をうつ動作が一定して継続的に速いことを表しているのでfastを使います。
  4. quick
    ”サッとシャワーを浴びる”は、その動作を素早く終わらせることなのでquickを使います。
  5. fast
    成長は瞬間的に早くならないのでfastが適切です。
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岡田 ティナ

ライター(詳しいプロフィールを見る

10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。

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