postponeは何かの予定について話す際によく使われる単語として知られています。
これまでビジネスの現場でこの単語を耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなpostponeの意味や使い方について詳しく解説していきます。
記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
この単語の意味と使い方をしっかり落とし込んで活用していきたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
postponeの意味
postponeの品詞は動詞のみで、意味は大きく分けて2つあります。
以下から、それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。
~を~まで延期する、後回しにする
最初にご紹介するのは、postponeの動詞としての意味「~を~まで延期する、後回しにする」です。
この意味で使用する場合、文の形は「postpone+目的語+前置詞+代名詞」の形を取るのが基本です。
例えば、「その会議は翌日まで延期となりました」、「あなたはそれを来週まで延期したいですか?」などの表現にこの意味を活用できます。
~することを延期する
postponeの動詞としての2つ目の意味が「~することを延期する」です。より具体的な行動を延期する、遅らせると表現したい時に活用できます。
この意味でpostponeを使用する場合、「~することを」の部分は不定詞to doの形ではなく、動名詞~ingの形を取るのがポイントです。
例えば、「彼女への手紙の返事をこれ以上遅らせてはだめですよ」、「ディズニーランドに行くのを次の春まで延期しましょう」などの形で活用可能です。
postponeの発音・読み方
それではここから、postponeの発音と読み方を確認していきましょう。
postponeの発音記号
発音記号にすると、postponeは「pous(t)póun」と表記されます。
postponeの発音・読み方
postponeの発音・読み方は、日本語で「ポォゥストゥポォゥン(ヌ)」となります。
まず、最初の「pou」の部分は「p」を唇を閉じて一瞬息を止め、そこから勢いよく「プッ」と破裂させるようにして発音します。「ou」はuの部分で唇を突き出すようにしながら日本語の「オゥ」と同じ音になるようにして出します。これらを繋げて「ポォゥ」の音にします。
次に「s」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に近づけ、その隙間から「ス」と出します。「t」も舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付けて、一瞬息を止めた状態から勢いよく「トゥ」と出します。
次の「pou」の部分も先程の「pou」同じ要領で「ポォゥ」と発音します。
最後に「n」は、舌先を歯茎のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めて軽く「ヌ」と言う意識で鼻から出すようにして「ン」と発音します。
特にs、t、nの音は英語特有の音なので何度も練習が必要です。ぜひ上記ポイントを確認しながら発音練習に励んでみてください。
postponeの使い方と例文
ここまで、postponeの大きく2つに分かれる意味と発音のポイントについてご紹介してきました。
以下から、まずはpostponeの使い方を整理する際のポイントのまとめと具体的な例文を解説していきます。
postponeの使い方
postponeを使う際には「何を延期したいのか」という視点で考え、それに合わせた文を作っていくという方法がおすすめです。
具体的には、例えば自分や誰かの具体的な行動を延期するのではなく、会議や食事、日程などいわゆる名詞を延期すると表現したい場合は、「postpone+目的語+前置詞+代名詞」の形で表して「~を延期する、先延ばしにする」と表現します。
一方、より具体的な行動、例えば手紙を書く、旅行に行くなどを延期すると言いたい場合は「postpone+~ing」の形で「~することを延期する」と表現します。
日本語にするとどちらも同じような響きになってしまうため、こんな風に文を作る前に「何を延期したいのか」をしっかり捉えると使い勝手も良くなります。
postponeの例文
早速以下から、postponeを使った例文をいくつかご紹介していきます。新たな単語はその意味と使い方を知っただけでは意外と自分のものにはできません。
ぜひ例文というより具体的な形で自分の中に落とし込み、実際の会話で応用してみてください。
postponeを使った例文①
最初にご紹介するのは、postponeの動詞の意味「~を~まで延期する、後回しにする」を活用した例文です。例文の意味は、「その会議は翌日まで延期となりました」となります。
例文のように「postpone+目的語+前置詞+代名詞」の形を取ります。前置詞+代名詞の部分でそれをいつまで、又はいつに延期するかを伝えると良いでしょう。
会話文例
(その会議は翌日まで延期になりました。)
(それは知らなかったよ。お知らせありがとう。)
postponeを使った例文②
次にご紹介するのも、postponeの動詞としての意味「~を~まで延期する、後回しにする」を活用した例文です。例文の意味は「あなたはそれを来週まで延期したいですか?」となります。
最初の例文と同じく「postpone+目的語+前置詞+代名詞」の形でいつまでに延期したいかを相手に丁寧に尋ねる表現になっています。
会話文例
(それを来週までに延期されますか?)
(いいえ、恐らく都合がつくと思います。)
postponeを使った例文③
postponeの動詞としての意味「~することを延期する」を活用したこの例文は、「彼女への手紙の返事をこれ以上遅らせてはだめですよ」という意味を表します。
この例文のようにより具体的な行動を延期する、遅らせると表現したい時には「~することを」の部分を不定詞to doの形ではなく、動名詞~ingの形にするのが基本です。
会話文例
(書くことが一つも思い浮かばないや!)
(彼女への手紙の返事をこれ以上遅らせちゃだめですよ。)
postponeを使った例文④
最後にご紹介するのも、postpone「~することを延期する」の意味を活用した例文です。例文の意味は、「ディズニーランドに行くのを次の春まで延期しましょう」となります。
こちらの例文も一つ前のものと同じく、動名詞~ingの形で延期したり遅らせたい具体的な動詞について表現しています
会話文例
(ディズニーランドに行くのを次の春まで延しよう。)
(本気?もう休み取っちゃったよ!)
postponeを使う際の注意点
「~を延期する、遅らせる」と聞くと「put off」という表現を思い浮かべる方も多いでしょう。postponeとput offは表す意味は基本的に同じですが、ニュアンスの違いが存在するので注意が必要です。
以下から、この点について解説していきます。
postponeはよりフォーマル、put offはよりカジュアルなニュアンスがある
今回の記事でご紹介しているpostponeにはよりフォーマルなニュアンスが、一方でput offにはよりカジュアルなニュアンスがあります。
そのため、例えば日々の個人的な予定やこまごました事象に対して使用すると少し不自然に聞こえてしまいます。
例えば「自分の部屋の掃除をするのを先延ばしにしました」、「そのモールで買い物に行くのを来週まで先延ばしにしようと思います」などの場合は、postponeではなくput offを使用する方が適当です。
ちなみに、put offを使用する際はその直後に名詞かまたは動詞を動名詞の形にして持ってきます。
日本語と同様、英語も互いに同じ意味を表す表現でもそのニュアンスが異なるため、使用すると良いシチュエーションが異なるという場合が沢山あります。
必ずそれぞれを使用する際にどちらのニュアンスで使うのが適当か?と意識すると理解度も深まるでしょう。
postponeの語源
英単語の語源を知ることで、その単語への更なる理解へ繋がげることができます。以下から、postponeの語源について一緒に学んでいきましょう。
postponeの語源はラテン語の「postponere」
postponeの語源は、ラテン語で「後ろに置く」という意味を表す「postponere」であると言われています。
ちなみにpostponeは1500年代から「延期する、未来や後の時間に延ばす、延期する」という意味で使われていました。
語源の意味も形も現代のものとほぼ同じというのがとても興味深いですね。
postponeと意味が似ている単語
ここまで、postponeの意味や使い方、発音・使用の際の注意点、語源についてご紹介してきました。最後に、この単語と意味が似ている単語・表現ををいくつか解説していきます。
英語での表現力の幅を拡げるためにも、新たに学んだ単語の語源もプラスして学ぶというのはとても効率的なのでおすすめです。
会話でのマンネリ化を防ぐためにも、ぜひ以下の内容を参考にしてみてください。
delay
最初にご紹介するのは、動詞で「~を遅らせる、~を延ばす、~することを延ばす」の意味を表す「delay」です。
postponeに比べてそこまでフォーマルさはないため、日常生活レベルの会話でも使用されることが多々あります。
delay を使った会話文例
(なぜ彼はまだここにいないの?)
(彼の飛行機が遅れたからだよ。)
hold up
次にご紹介するのは、「~の進行を遮る、遅らせる、~を妨げる」の意味を持つ「hold up」です。
期日を延期するという意味ではなく、何かの進行や進みを遮る、遅らせるという意味で使用すると便利です。
hold upを使った会話文例
(今日遅れて出社するのを見たけど。何かあったの?)
(大きな事故で交通が停滞してたんだ。)
suspend
最後にご紹介するのは、動詞で「中止する、一時停止する、しばらく見合わせる、保留する、延期する」などの意味を表す「suspend」です。
特に何らかの活動や支払い、判断・決定、刑罰にまつわる表現に多く使用されます。
suspendを使った会話文例
(会社は事実が明確になるまで判断を保留にするってさ。)
(それが良いだろうね。)
まとめ
postponeはよりフォーマルなニュアンスを含むものの、特にビジネスや学会などの場面で良く使われる単語です。put offや他類語との意味やニュアンス、使い方の違いを押さえれば会話での表現の幅もぐんと拡がります。
当記事内容を参考にして、ぜひ色んな場面でこの単語を使ってみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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