certainlyは、少し硬い響きを持つ単語として知られます。特にビジネスでやり取り、接客でのやり取りの中でこの単語を耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
この記事では、そんなcertainlyの意味や使い方を分かりやすく解説していきます。記事後半では、使用する際の注意点や語源、類語についても学べます。
今までこの単語に対するぼんやりした認識しか持てなかったという方は、それを明確にし、実際の会話の中で活用できるようになるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
certainlyの意味
今回取り上げるcertainlyは、副詞として2つの大きな意味を持ちます。どちらの意味もより丁寧でフォーマルな響きをがあります。
以下から、それぞれの意味について詳しく学んでいきましょう。
確かに、きっと間違いなく
まず、certainlyには副詞として「確かに、きっと間違いなく」という意味があります。
何か客観的な判断・事実に基づく確信を述べる際に使用します。そこに確かな証拠や何か根拠がある場合などに使用するのが適当です。
例えば、「それは確かに奇妙ですよね」、「彼女はきっと間違いなく夢を叶えるでしょう」などの例文内、「確かに」、「きっと間違いなく」の部分にcertainlyを活用します。
承知しました、もちろんです、いいですとも、そうでしょうとも
certainlyには、副詞として「承知しました、もちろんです、いいですとも、そうでしょうとも」という意味もあります。
この意味から分かるように、この意味で使用する場合、副詞でありながら一語で間投詞的に使用することが可能です。
例えば、「承知しました」、「かしこまりました」など表現したい場合に、certainlyの一語のみで表現できます。
certainlyの発音・読み方
それではここから、certainlyの発音と読み方を確認していきましょう。
certainlyの発音記号
発音記号にすると、certainlyは「sə’:rtnli」と表記されます。
certainlyの発音・読み方
certainlyの発音・読み方は、日本語で「サァー(ル)トゥンリィ」となります。
まず、「sə’:」の部分は、舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に軽くつけ、その隙間から「ス」と息を出して発音し、「ə’:」の部分は唇を横に引いて開き、口を大きく開かずに「イー」と少し長めに発音することで、「サァー」の音とします。
次に、「r」は舌先を内側に巻き、口のどこにも触れることなくアとルの間の音を意識し短く「(ル)」の音にします。
「tn」の部分はまず「t」を舌先を歯茎のすぐ裏に軽くつけ、息を一瞬止めた状態から勢い良く息を吐き出し「トゥ」と破裂音を出します。次に「n」の部分は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎につけ、息を一瞬止めて鼻から出すような意識で「ン」と発音し、これらの音を合わせて「トゥン」とします。
最後に、「li」は舌先を前歯のすぐ裏につけ、そこから舌の両側から日本語のウとルを同時に出すような意識で「リ」と出した後、「i」を日本語のエとイの中間の音を出すような意識で「イ」と出します。これらの音を組み合わせると、「リィ」となります。
ə’:やiのように日本語に近い音もありますが、ほとんどの音が英語特有のものです。ぜひ日本語に近い音がある音から練習を始め、スムーズな発音を目指してみてください。
certainlyの使い方と例文
以上まで、certainlyの副詞としての主な2つの意味と発音のポイントについてご紹介してきました。
ここからは、まずはcertainlyの使い方を学ぶ際のポイントと、例文の詳細を解説していきます。この単語のより実践的な活用を目指す方は、ぜひチェックしてみましょう。
certainlyの使い方
certainlyが持つ2つの異なる意味は、品詞はどちらも副詞ですが文章内使用される際の位置が異なります。
この位置の違いからくる使い方の違いに着目すると、理解しやすいでしょう。
certainlyの例文
それでは早速以下から、複数の例文を用いてそれぞれの意味の使い方を解説していきます。
新たな英単語を単語の形のみで暗記するのではなく、その単語を使った例文というより具体的な形で暗記しておくと、日々の会話でも活用できるチャンスが高まります。
ぜひ自分ならどんな場面でこの例文を活用するだろう?という視点を持って以下を読み進めてみてください。
certainlyを使った例文①
最初にご紹介するのは、certainlyの「確かに、きっと間違いなく」の意味を応用した例文です。意味は、「それは確かに奇妙ですよね」となります。
certainlyは、strangeという形容詞の直前に配置され、その状態を修飾します。これで、何かの事象や人・物がただ奇妙なだけでなく、客観的に見て奇妙だという意味になります。
会話文例
(彼がなぜ私に腹を立てたのか見当もつかないんです。)
(それは確かに奇妙ですよね。)
certainlyを使った例文②
次にご紹介する例文も、certainlyの「確かに、きっと間違いなく」の意味を活用したものです。意味は、「彼女はきっと間違いなく夢を叶えるでしょう」となります。
この場合、certainlyはmakeという動詞の直前に配置され、その状態を修飾する役割を果たしています。
会話文例
(彼女はきっと間違いなく夢を叶えるだろうね。)
(同感だよ。彼女ならやるでろうね。)
certainlyを使った例文③
certainlyは、先にも述べた通り副詞として一語で、間投詞的にも活用できます。この例文の意味は、「承知しました、了解しました」となります。
例えば高級レストランなどでお店の人にこちらから何かをお願いして、その返事として活用する際などに有効です。非常に硬い響きが伝わります。
会話文例
(可能であれば一杯水を頂けますか?)
(承知しました。すぐにお持ちいたしますね。)
certainlyを使った例文④
最後にご紹介する例文は、「かしこまりました」という意味を表します。自分より立場が上の男性に対して、丁寧に快諾の意を伝える表現として活用できます。
例えば軍隊や、他政府関連部署など上下関係がはっきりしているような間柄で、目上の人に向けて使用すると効果的です。この例文も、先の非常に硬い響きがあります。
会話文例
(私の次の月曜日の予定を確認してくれんかね?)
(かしこまりました。)
certainlyを使う際の注意点
certainlyを「承知しました、了解しました、かしこまりました」等の意味で使用する場合、相手との関係性に十分留意する必要があります。
この点について、下記より詳しく解説していきます。
了承の意味で使用する際は相手との関係性に注意
例文解説でもお伝えした通り、certainlyを相手に丁寧な了承の意を伝える意味で使用する場合、相手との自分の関係性をしっかり見極める必要があります。
この意味でcertainlyを使用する場合、相手は自分より明らかに身分や役職が高いというのが前提です。高級レストランで勤務する人から見たお客様、上下関係がはっきりした軍や政府関係者から見た大統領などが代表的な例です。
逆に、この表現を身分や役職の同じ仲の良い同僚や友人に使用したり、値段も手頃なカジュアルなレストランでお客さんに使用すると、相手をあえて挑発・侮辱しているように聞こえてしまう可能性があります。
特にアメリカでは、基本的には性別や年齢の差はあれど、皆対等だという意識が強いため、この意味でcertainlyを頻繁に使用すると、勘違いされてしまうでしょう。
日本人的な発想では、どんな時でも丁寧な言葉を使用すべきと思いがちですが、場所が変わるとそれが逆にそれがマイナスに働くこともあります。ぜひ、certainlyを相手との関係性を明確にした上で使用してみましょう。
certainlyの語源
英単語の語源を知ることは、その単語に対して更なる理解を深めることに繋がります。以下から、certainlyの語源についてご紹介します。
certainlyの語源はラテン語のcertus
certainlyの語源は、この言葉の形容詞であるcertainの語源、ラテン語の「certus」とされています。この語源は、「決められた、解決した、修正された、定着した」などの意味で用いられていました。
certainlyの最後のlyの部分は接尾辞と呼ばれ、英単語の語尾に付いてその言葉を副詞にする働きを持ちます。
この語源の形自体は現代のものと若干異なりますが、使用されてきた意味を見ると、現代のcertainlyが持つ意味に近いことが分かります。
certainlyと意味が似ている単語
ここまで、certainlyの意味や使い方、発音・使用の際の注意点について解説してきました。最後に、certainlyと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。
英語を話す際の表現の幅を拡げるという意味でも、同じ概念を違う言葉で表現できるというのは大変重要なスキルです。
ぜひ以下に挙げる類語も暗記して、日々の会話に活用してみてください。
definitely
最初にご紹介する類語は、「definitely」です。この単語は、「明確に、はっきりと、確かに」という意味を表し、日常会話レベルの会話の中で非常によく使用されます。
certainlyと同じく、一語で間投詞的に使用することも可能で、相手に対して強い賛同を表す意味でよく使用します。
definitelyを使った会話文例
(本当にこれをやるつもりなの?)
(そうだとも。本当にこれが必要なんだ。)
surely
「surely」は、「確かに、確実に、間違いなく、きっと」などの意味を表すcertainlyの類語です。certainlyに比べると確実性は低くなりますが、近い意味で使用できます。
現代ではその使用はあまり見られませんが、この類語もcertainlyと同じく、一語で間投詞的に強い肯定の返答として「いいとも、もちろん」という意味で使用される場合もあります。
surelyを使った会話文例
(君のコンピューターはとても古いね!)
(そうさ。動きは遅いけど、確実に動くよ。見ててごらん。)
for certain
最後にご紹介するのは、「for certain」という類語です。意味は、「確かに」となります。下記の会話文例のように、特に否定文の中でよく使用されます。
for certainを使った会話文例
(それって本当なの?)
(正確には分からない。でも友人の一人からそう聞いたよ。)
まとめ
certainlyは硬い響きを持ち、相手との関係性に注意する必要がある単語であるものの、間投詞的に一語でも使える便利な単語です。
今回類語として取り上げた単語も日常生活でよく使用されるものなので、同時に暗記すれば会話のバリエーションも増やすことができます。
ぜひ当記事内容を参考にして、それぞれの単語を日々の会話に活かしてみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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