worryは、日常生活でも良く使われる動詞の一つで、自動詞・他動詞を含めるとそれぞれ多くの異なる意味があります。今まで一度は使ったことがある、という方がほとんどでしょう。
そこで今回の記事では、worryの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる構成です。
「普段から良く耳にしたり、実際に使ったりする単語だからこそ、今一度しっかり基礎を確認しておきたい」そんな方はぜひ最後まで読み進めてみてください。
worryの意味
worryにはまず大きく分けて自動詞・他動詞、そして名詞としての意味があり、ぞれぞれ複数の異なる意味を持ちます。
以下から、自動詞・他動詞としての意味それぞれ4つ、名詞としての意味2つをご紹介していきます。
心配する、くよくよする、気をもむ、気になる、気がかりである、気に病む
最初にご紹介するのは、worryの自動詞としての意味「心配する、くよくよする、気をもむ、気になる、気がかりである、気に病む」です。
例えば、「思い過ごしですよ」、「小さなことでくよくよしないで」などの文章でこの意味を活用可能です。
問題などを解こうとして苦労する
次にご紹介するのは、worryの自動詞の意味「問題などを解こうとして苦労する」です。
例えば、「私の息子は問題を解こうとして苦労しています」、「問題を解こうとして苦労する人が沢山います」などの文章を作ることができます。
~するようにうるさくせがむ
自動詞worryには「~するようにうるさくせがむ」という意味もあります。
例えば、「僕の弟は僕にその本をくれとうるさくせがみました」、「その少女は私にパンをくれとうるさくせがみました」などの表現が可能です。
犬などが~をくわえて振り回す
worryの自動詞としての意味の最後としてご紹介するのは、「犬などが~をくわえて振り回す」です。
例えば、「この犬は自分のおもちゃをくわえて振り回しています」などの文章でこの意味を活用できます。
~を心配させる、~を不安な気持ちにさせる、~をイライラさせる、~の気をもませる、~に心配・苦労をかける、~を悩ます
次にご紹介するのは、worryの他動詞としての意味「~を心配させる、~を不安な気持ちにさせる、~をイライラさせる、~の気をもませる、~に心配・苦労をかける、~を悩ます」です。
「彼女は何を心配しているんでしょうか?」、「私の先生は度々難し質問で私を悩ませます」などの文章を作ることが可能です。
~が欲しいとうるさくせがむ、~するようにうるさくせがむ
他動詞worryには「~が欲しいとうるさくせがむ、~するようにうるさくせがむ」という意味もあります。
例えば、「私の息子は私にいつもお金をくれとせがんでいます」、「私の子供はいつも映画に連れていけとせがんでいます」などの文中でこの意味を活用できます。
犬などが小動物をしつこく攻撃する
次にご紹介するのは、worryの他動詞としての意味「犬などが小動物をしつこく攻撃する」です。
例えば、「私の犬が小さなリスをしつこく攻撃しています」などの形で使用できます。
犬などがものをくわえて振り回す、かみ散らす
worryの他動詞の意味として最後にご紹介するのは、「犬などがものをくわえて振り回す、かみ散らす」です。
例えば、「その犬が靴を噛んだり引っ張ったりしています」などの文中でこの意味を活用できます。
心配、苦労、取り越し苦労
次にご紹介するのは、worryの不可算名詞としての意味「心配、苦労、取り越し苦労」です。
例えば、「あなたは何の心配もなくこれに挑戦できるはずです」、「彼はそのタスクを何の苦労もなくやり遂げました」など文章を作ることができます。
心配事、苦労の種
最後にご紹介するのは、worryの可算名詞としての意味「心配事、苦労の種」です。
例えば、「彼は何て手の焼ける子供なんでしょう!」、「うちの子は本当に手が焼けます」などの形で活用可能です。
worryの発音・読み方
それではここから、worryの発音と読み方を確認していきましょう。
worryの発音記号
発音記号にすると、worryは「wə‘:ri」と表記されます。
worryの発音・読み方
worryの発音・読み方は、日本語で「ウァーリィ」となります。
まず、「wə‘ː」の部分は「w」を唇を丸く前に突き出し、「ワ」と発音します。「əː」は唇を横に引いた状態で上下の歯が軽く触れるくらいのところで口をあまり大きく開かず、少し長めの音を意識しながら「アー」と出します。これら2つの音を繋げると、「ウァー」となります。
次に、「ri」の部分は「r」を舌先を内側に巻き、口のどこにも触れない形で「ル」と似た音を出します。「i」は日本語のイとエの中間の音を意識しながら「イ」と出し、これらを繋げて「リィ」とします。
特にwやrの音は英語特有の音なため、正しい発音ができるようになるまでには何度も練習が必要なはずです。ぜひ上記ポイントを確認しながら発音練習に励んでいきましょう。
worryの使い方と例文
ここまで、worryの基本的な意味と発音のポイントについて解説してきました。以下から、まずはこの単語の使い方のまとめと具体的な例文をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
worryの使い方
worryは、それぞれの品詞ごとに意味が複数あるため、まずは汎用性の高い自動詞・他動詞の使い方から学び、余裕があれば名詞の使い方を学ぶという方法で整理していくのが効率も良くおすすめです。
worryの例文
それでは早速以下から、worryを使った例文を含む会話文例をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ英単語は、そのままの形で暗記するより具体的な例文の形で暗記した方が記憶にも残りやすく、後に応用もしやすくなります。
自分だったらどんな場面や形で活用するだろう?という視点を持ちながら確認していきましょう。
worryを使った例文①
最初にご紹介するのは、worryの自動詞としての意味「心配する、くよくよする、気をもむ、気になる、気がかりである、気に病む」を活用した例文です。意味は、「思い過ごしですよ」となります。
会話文例
(思い過ごしだよ。大丈夫だって。)
(分かってるんだけど、ただ心配で。)
worryを使った例文②
次にご紹介するのは、worryの自動詞の意味「問題などを解こうとして苦労する」を活用した例文です。意味は、「私の息子は問題を解こうとして苦労しています」となります。
会話文例
(うちの息子は問題と解こうとして苦労してるんです。)
(おや、どんな種類の問題だね?)
worryを使った例文③
自動詞worryの意味「~するようにうるさくせがむ」を活用すると、例文のように「僕の弟は僕にその本をくれとうるさくせがみました」と表現することもできます。
不定詞のtoを使って、主語がどんなことを要求しているのかを明確にします。
会話文例
(僕の弟が僕にその本をくれとせがんだんだ。)
(そうだろうね。君は良い本を沢山持っているもんね。)
worryを使った例文④
次にご紹介するのは、worryの他動詞としての意味「~を心配させる、~を不安な気持ちにさせる、~をイライラさせる、~の気をもませる、~に心配・苦労をかける、~を悩ます」を活用した例文です。
意味は、「彼女は何を心配しているんでしょうか?」となります。
会話文例
(彼女は何を心配してるんだろう?)
(見当もつかないんです。)
worryを使った例文⑤
他動詞worryの意味「~が欲しいとうるさくせがむ、~するようにうるさくせがむ」を活用して、「私の息子は私にいつもお金をくれとせがんでいます」と表現することもできます。
前置詞for以下に要求する対象を名詞の形で配置するのがポイントです。
会話文例
(私の息子は私にいつもお金をくれとせがむんです。)
(何が欲しいんだろう?)
worryを使った例文⑥
次にご紹介するのは、worryの不可算名詞としての意味「心配、苦労、取り越し苦労」を活用した例文です。意味は、「あなたは何の心配もなくこれに挑戦できるはずです」となります。
会話文例
(あなたは何の心配もなくこれに挑戦できるはずだよ。)
(素晴らしい。お助けありがとうございます、スミスさん。)
worryを使った例文⑦
最後にご紹介するのは、worryの可算名詞としての意味「心配事、苦労の種」を活用した例文です。意味は、「あの子供は何て手の焼ける子供なんでしょう!」となります。
会話文例
(あの子供は何て手の焼ける子供なんでしょう!)
(はは。そうですね、彼はちょっとやんちゃな子供ですね)
worryを使う際の注意点
日常生活の中で「~を心配しています」と表現する際、能動態の形で「I worry about~」とする場合と、受動態の形で「I’m worried about~」とすることが多いですが、それぞれ伝わるニュアンスが微妙に異なるため、注意が必要です。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
I worry about~は「~が普段から心配」、I’m worried about~は「~が今心配」
能動態の形のI worry about~を使用する際は、自分が普段から心配している事柄について表現します。例えば、自分の子供のことは多くの両親が常に心配していますよね。この場合は、「I worry about my kid.」と能動態の形で表現するのが正解です。
一方、常に心配しているという訳ではないが、一時的に今自分が心配している事柄については、受動態の形のI’m worried about~を使用します。例えば、自分が飼っている犬が病気になってしまってその犬について心配している時は、「I’m worried about my dog.」と表現します。
このように、能動態、受動態のどちらを使用するかによって伝わるニュアンスが微妙に変わってきます。この点を念頭に入れて活用できると便利です。
worryの語源
英単語の語源を知ることは、その単語への更なる理解に繋がります。以下から、worryの語源について一緒に学んでいきましょう。
worryの語源は古英語「wyrgan」
worryの語源は、古英語「wyrgan」とされています。この語源には「首を絞める」という意味がありました。
語源の形も意味も、現代のworryのそれと比べてみると何となく共通点が見えてくるのが興味深いですね。
worryと意味が似ている単語
以上まで、worryの意味や使い方、発音・使用の際の注意点と語源について解説してきました。最後に、worryと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつがご紹介します。
英語を話す際の表現力を拡げるためにも、類語も覚えて活用していくのはとても重要です。ぜひ最後まで読み進めてみましょう。
concern
最初にご紹介するのは、「人を心配させる、懸念、心配」などの意味を持つ「concern」です。自分のプライベートな事柄ではなく、例えば仕事での業務など公の事柄について心配や懸念をしている際に使用することが多い単語です。
ビジネス英語でも度々登場します。
concern を使った会話文例
(我々の予算について少々懸念しているのですが)
(どういう意味ですか?)
doubt
次にご紹介するのは、「疑う、疑い、疑念」などの意味を持つ「doubt」です。心配するというよりは、何かが上手くいくかどうか疑いが持つなどのニュアンスが強まります。
doubt を使った会話文例
(彼が成功はないと思うな。)
(同じくだよ。)
headache
最後にご紹介するのは、「頭痛、頭痛の種、迷惑な人」などの意味を持つ「headache」です。「心配、心配の種」などのworryの持つ意味と近いニュアンスで使えます。
headache を使った会話文例
(彼って何て迷惑なヤツなの!)
(本当に。私、アイツめちゃくちゃ嫌いよ!)
まとめ
自動詞・他動詞、そして名詞としての意味を持つworryは、意味も多いため使い方に注意が必要なものの、正しいニュアンスで伝えられるようになると会話の中で必ず重宝します。
ぜひ今回の記事内容を参考に、あなたも積極的に実際の会話の中で活用してみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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