ネイティブ相手に今日から使える!as forの意味と使い方

ペラペラ

as for は、ビジネスや日常会話を含め様々な場面で登場する英語表現です。今まで、どこかで耳にしたことがある、という方も多いでしょう。

今回の記事では、そんなas forの意味や使い方について、具体的な例文も交えながら詳しく解説していきます。記事後半では、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる構成です。

「出来るだけ英語で使える表現を増やして表現の幅を拡げていきたい」そんな風に感じている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

as forの意味

as forには、大きく分けて2つの意味があります。それぞれの意味を以下から確認していきましょう。

~に関しては

最初にご紹介するのは、as forの意味「~に関しては」です。

例えば「旅行のことは、後で決めましょう」、「国外旅行に関しては、裏面をご覧ください」などの表現内でこの意味を活用できます。

~はどうかと言うと

as forには2つ目の意味として「~はどうかと言うと」があります。

例えば「私はどうかと言うと、正直言うと彼のことが好きではありません」、「そのことについてはどうか言うと、まだ決まっていません」などの表現が可能となります。

as forの発音・読み方

それではここから、as forの発音と読み方を確認していきましょう。

as forの発音記号

əz fɔ‘:r

発音記号にすると、as forはəz fɔ‘:rと表記されます。

as forの発音・読み方

as forの発音・読み方は、日本語で「アズ フォー(ル)」となります。

まず、「ə」は口を大きく開かず弱く曖昧に「ア」と発音します。「z」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付けて、その隙間から「ズ」と出します。これらを合わせると、「アズ」の音になります。

次に「f」は上の前歯を下唇に軽く噛むようにして当て、その隙間から「フ」と出します。「ɔː」は口を大きく開いた後、唇を丸めて前に突き出し、長めの音を意識しながら「オー」と発音します。これらを続けると、「フォー」の音が完成します。

最後に「r」は舌先を内側に巻き、口のどの部分にも触れない状態でアとルの中間の音を意識しながら「(ル)」とします。

特にf、rの音は日本語にない英語特有の音なため、正しい発音には何度も練習が必要です。ぜひ上記のポイントを参考に、日々練習に励んでみてくださいね。

as forの使い方と例文

ここまで、英語表現as forの大きく2つに分かれる意味と発音の際のポイントをまとめてきました。

以下から、as forの使い方を学ぶ際のポイントのまとめと、この表現を使用した例文をいくつかご紹介していきます。as forをもっと実践的に使っていきたい!という方はぜひチェックしてみましょう。

as forの使い方

as forを使用する際、2つの異なる意味の「~に関しては」、「~はどうかと言うと」のどちらの意味で使用するのかをしっかり明確にするのがポイントです。

特に後者についてはあえて少しもったいぶった言い回しになっているため、正しい文脈で使えないと相手に失礼に聞こえたりする場合があります。この点に注意しながら、使い分けてみてください。

as forの例文

早速以下から、英語表現as forを使用した具体的な例文を会話文の形でいくつかご紹介していきます。

新たに学んだ表現は、そのまま意味を記憶するだけではなかなか使えるようにはなりません。具体的な文章の形で記憶できると、主語や時制などを応用して実際の会話でも使えるようになります。

この点を念頭に置きながら、ぜひ以下を読み進めてみましょう。

as forを使った例文①

As for the trip, let’s decide that later.  

最初にご紹介するのは、as forの意味「~に関しては」を活用した例文です。例文の意味は「その旅行のことは、後で決めましょう」となります。

as forの直後に名詞「the trip」を配置して「その旅行のことは」としています。もちろん、日本語では「その旅行に関しては」と少し硬めの表現にすることも可能です。

会話文例
As for the trip, let’s decide that later.
(その旅行のことは、後で決めましょう。)
Okay. Sounds good to me.
(オーケー。いいよ。

as forを使った例文②

As for international travels, please look at the backside.

as forの意味「~に関しては」を活用すると、当例文のように「国外旅行に関しては、裏面をご覧ください」と表現することもできます。

この表現も先の例文同様、as forの直後に名詞の「international travels」がきています。

会話文例
As for international travels, please look at the backside.
(国外旅行に関しては、裏面をご覧ください。)
Great. Thanks for your help!
(分かりました。お助けありがとうございます!)

as forを使った例文③

As for me, to be honest, I don’t like him.  

as forの「~はどうかと言うと」の意味を活用すると、「私はどうかと言うと、正直言うと彼のことが好きではありません」と表現することもできます。

この「As for me」の言い回しは定番の言い回しで、誰かに意見を求められた際にただ「私は」と言うのではなく、あえて少しもったいぶって言いたい場合に重宝します。

会話文例
What do you think, Katie?
(あなたはどう思うの、ケイティ?)
As for me, to be honest, I don’t like him.
(私はどうかと言うと、正直言って彼のことは好きじゃないわ。)

as forを使った例文④

As for the that matter, we haven’t decided yet.

最後にご紹介するのは、as for の意味「~はどうかと言うと」を活用した例文です。意味は、「そのことについてはどうか言うと、まだ決まっていません」となります。

この表現も先の「As for me」と同様、あえて少しもったいぶった言い回しをする際などに用います。

会話文例
As for that matter, we haven’t decided yet.
(そのことについてはどうかと言うと、まだ決まっていません。)
Okay. Well, please let me know when you decide then.
(そうですか。そういうことなら、ぜひ決まった際にはお知らせください。)

as forを使う際の注意点

今回取り上げているas for以外にも、asから始まる英語表現はいくつか存在します。どれも形が似ているため意味を混同しやすいため、注意が必要です。

この点について、以下から詳しく解説していきます。

as inは「~のように」、as ofは「~をもって」の意味を表す

as forと形が良く似た英語表現の代表的なものに、「~のように」という意味を表す「as in」、「~をもって」の意味を表す「as of」があります。

それぞれ、例えば「As in figure 1, Japan has problems with the declining birthrate. 」、「図1のように、日本は少子化問題を抱えています」、「As of today, the contract is effective.」、「本日をもって、その契約は発行となります」などの形でそれぞれ使います。

例文を見れば分かるように、as forと形が似ているのに加え表す意味も日本語にすると少し曖昧で分かりにくいものばかりです。それぞれ形や意味を混同しないよう注意しましょう。

as forの語源

語源を学ぶことは、その単語や表現へのより深い理解に繋がります。以下から、英語表現as forを構成するそれぞれの単語、asとforの語源を解説していきます。

as forの語源は古英語「alswa」、「for」

asの語源は「全くそうだ、完全にそうだ」の意味を表す「alswa」、forの語源は「前に、目の当たりに、~の間」などの意味を表す「for」とされています。

asの語源については少し現代のものと差はありますが、形には共通する部分が見てとれます。forについては語源からその形が現代まで変わっていないという点が興味深いですよね。

as forと意味が似ている単語

ここまで、英語表現as forの大きく分けて2つある意味と使い方、発音と使用の際の注意点、語源について解説してきました。最後に、as forと意味が似ている類似表現をいくつかご紹介していきます。

特にあなたが英語を話す際の表現力をもっと上げていきたいと思っているなら、新たに覚えた単語や表現の類語まで含めて暗記する方法は効率的なのでおすすめです。

ぜひ最後までチェックしてみましょう。

about

最初にご紹介するのは、前置詞で「~についての、~に関しての」の意味を表す「about」です。as forに比べるとカジュアルな響きを持ち、会話の様々な場面で良く登場します。

about を使った会話文例

About more detail, please look at our website.
(詳細については、弊社のホームページをご覧ください。)
I will. Thank you.
(そうします。ありがとうございます。)

as regards

次にご紹介するのは、「~に関しては、~の点では」の意味を表す「as regards」です。as forに比べると若干硬い響きがあり、ビジネスシーンなどで良く用いられます。

as regards を使った会話文例

As regards that matter, we haven’t decided yet.
(その儀については、まだ決まっていません。)
I see.
(そうですか。)

regarding

最後にご紹介するのは、「~に関しては、~の点では」の意味を表す前置詞「regarding」です。as forとほぼ同じくらいのカジュアルさで使用されます。

regarding を使った会話文例

Regarding your request, we’ll contact you in a couple of days.
(貴殿のリクエストに関しましては、数日内にご連絡いたします。)
Sounds good.
(分かりました。)

まとめ

as forはビジネスシーンを含む日常の様々な場面で登場する便利な英語表現と言えます。今回ご紹介した類似表現と合わせて暗記して、ぜひあなたも色んな場面で活用してみてください。

The following two tabs change content below.

リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

ペラペラ部運営会社情報ページへのリンクバナー