be able toは、何らかの能力があることを意味する英語表現で、日常生活の中でも時々登場します。今まで、実際の英会話の場面でも一度は耳にしたことがある、自分でも使ったことがあるという方がほとんどでしょう。
今回の記事では、そんなbe able toの意味や使い方を中心に、記事後半では使用の際の注意点や語源、類語にも触れながら詳しく解説していきます。
「今まで何となくしか理解していなかった表現を今一度、しっかり理解して活用していきたい」そんな方は、ぜひ参考にしてみてください。
be able toの意味
今回ご紹介するbe able toには、基本的には一つの意味しか存在しません。以下から、その意味について詳しく見ていきます。
~する能力がある
英語表現be able toには「~する能力がある」という意味があります。一般的に一時的な能力を表現する時に使用し、原則として物・事以外の人や生物を主語に取ることしかできません。
例えば、「彼女は足を骨折しているので歩けません」、「最終的には彼を見つけることができました」、「もうすぐ休みを取ることができます」などの表現に活用できます。
be able toの発音・読み方
それではここから、be able toの発音と読み方を確認していきましょう。
be able toの発音記号
発音記号にすると、be able toは「bí: éibl tə」と表記されます。
be able toの発音・読み方
be able toの発音・読み方は、日本語で「ビィー エィブル トゥ」となります。
まず、最初の「bíː」の部分は「b」を唇を閉じて息を一瞬止め、その状態から勢い良く「ブッ」と発音します。「iː」は唇を横に引き、上下の歯が軽く触れるくらいの感覚まで口を開け、長めの音を意識しながら「イー」と出します。これらを繋げると、「ビィー」の音になります。
次に「ei」の部分は日本語のエの音より下を少し緊張させて、発音の終わりには口を狭めるようにして「エィ」と発音します。「b」は先程と同じ要領で「ブッ」と発音し、「l」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、その状態で舌の両側からウとルの音を同時に出すような意識で「ル」と発音します。これら全てを繋げると、「エィブル」となります。
最後に「tə」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めてから勢い良く「トゥ」と出します。
特にb、l、tの音は英語特有の音なため、日本人にとって発音しずらい傾向にあります。何度も練習を重ね、正しい音が出せるよう努力していきましょう。
be able toの使い方と例文
ここまで、be able toの基本的な意味と発音のポイントについて解説してきました。
以下からまずはこの英語表現を使用する際のポイントのまとめと、具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
be able toの使い方
be able toは、助動詞「can」と意味が重なる部分が多いため、両者との使い分けを正しく理解することがポイントとなります。意味については基本的に一つしかないため、迷うことは少ないでしょう。
助動詞canとの使い分け詳細については、使用の際の注意点の項目で詳しく後述していきます。
be able toの例文
それでは早速以下から、be able toを使った例文を含む会話文例をいくつかご紹介していきます。
新たに学んだ英単語や英語表現は、意味や使い方を確認しただけではなかなか覚えられません。実際に具体的な例文や会話文例という形に落とし込んで覚えると記憶にも残りやすくなるため、おすすめです。
以下から内容を確認してみましょう。
be able toを使った例文①
最初にご紹介するのは、「彼女は足を骨折しているので歩けません」の意味を表す例文です。「彼女」という人を主語に取り、一時的に歩く能力がないことを表す表現となっています。
会話文例
(彼女は足を骨折してるから歩けないんだ。)
(あらまぁ、彼女に何があったの?)
be able toを使った例文②
次にご紹介するbe able toを使った例文は、「最終的には彼を見つけることができました」という意味を表します。過去の特定の状況で可能だったことについて表現しています。
会話文例
(最終的には彼を見つけることができたよ。)
(それは良かったよ。)
be able toを使った例文③
最後にご紹介するのは、「もうすぐ休みを取ることができます」の意味を表す例文です。未来を表す助動詞willの直後に配置して、その時に可能になることについて表現しています。
会話文例
(君最近すごく忙しくしてるよね。大丈夫?)
(もうすぐ休みを取ることができるから、大丈夫だよ。)
be able toを使う際の注意点
今回取り上げているbe able toの意味「~する能力がある」と聞くと、助動詞「can」を思い浮かべる人も多いでしょう。両者は常に適切な使い分けが必要なため、注意が必要です。
以下から、この注意点について詳しく解説していきます。
基本的に助動詞canの方が表現できる意味の幅が広い
まず、前提としてbe able toが「~する能力がある」と一時的な能力をのみについて表現できるのに対し、助動詞canは主語にすでに備わっている能力の他にも可能性、許可について表現することができ、表現できる意味の幅が広いです。
他にも先述の通り、be ablet toは原則人・生物しか主語に取れませんが、canはそれ以外の物・事も主語に取れます。また、willやshouldなどの他助動詞が先行する場合、完了形を用いる場合はcanを配置することができないため、代わりにbe able toを使います。
過去形で使用する場合は、特定の状況で何かが出来たと表現したい場合はbe able toを、一度きり、もしくは一時的ではなく過去に継続してできた能力を表現したい場合はcanを用いるという違いもあります。
このように助動詞canとbe able toの使い分けは少し複雑なので混乱しがちですが、まずは主語の使い分けと自分が表現したい意味をしっかり認識した上で活用すると分かりやすいでしょう。
be able toの語源
新たに学んだ英単語や英語表現の語源を学ぶことは、その単語・表現に対する更なる理解を深めます。以下から、be able toを構成する3つの単語それぞれの語源について一緒に学んでいきましょう。
be able toの語源は古英語「beon」、古フランス語「able」、古英語「to」
beの語源は古英語「beon」、ableの語源は古フランス語「able」、toの語源は古英語「to」とされています。それぞれ、「ある、存在する、なる、起こる」、「十分な力、もしくは方法がある」、「~の方向に、~のために、更に」という意味を表しています。
どの語源も現代のものと形・意味共にとても似ている点が興味深いですよね。
be able toと意味が似ている単語
ここまで、英語表現be able toの意味や使い方、具体的な例文、発音・使用の際の注意点、語源について詳しく解説してきました。最後に、この表現の類語をご紹介します。
使い分けに注意をして類語も活用できるよう努力していきましょう。
can
英語表現be able toの類語としてご紹介するのは、先に注意点の項目でも先述した助動詞「can」です。
be able toと同じく「~することができる」と能力について表現する場合は、一時的な能力ではなく、主語に継続的に備わっている能力について言及しています。
can を使った会話文例
(彼女は何ヶ国語話すの?)
(確か彼女は3ヶ国語話せたんじゃないかな。)
まとめ
今回取り上げたbe able toは、特に助動詞canとの使い分けができると表現の幅を拡げてくれる便利な英語表現です。
ぜひあなたも当記事の内容を参考に色んな場面で活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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