1分でわかる!closeとshutの違いと正しい使い方

2021年11月11日

ペラペラ

肘井 学

【監修】
肘井 学

慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。関東・東海地方の複数の予備校を経て、リクルートが主催するネット講義サービス「スタディサプリ」で教鞭をとる。「英文読解」の講座は年間25万人が受講する超人気講座となっている。『肘井学の作文のための英文法が面白いほどわかる本』、『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』をはじめ著書も多数執筆。

詳しいプロフィールはこちら

英語で「閉める」を表す表現でcloseとshutという2つの単語があります。どちらも同じ意味を持ちますが、それぞれの細かな違いを理解していない人も多いのではないでしょうか?

例えば、「その扉は固く閉じてあります」を英語で言いたい場合、以下2つのどちらが正しいかわかりますか?

  1. The door is close tight.
  2. The door is shut tight.

正解は2の「The door is shut tight.」です。

shutは「閉める」という意味でも、「完全に(固く)閉める」というニュアンスを持ちます。

closeはopenと違って形容詞で使えないので、is closedが正しい形です。

このように同じ「閉める」という意味を持つ単語でも、それぞれが持っているニュアンスや用法が異なるので、しっかり理解して使い分ける必要があります。

今回は、そんな日本人にとって間違いやすいcloseとshutの違いを説明するとともに、正しい使い方についてもレッスンしていきましょう。

英会話スクールおすすめバナー

closeとshutの違い

closeとshutの違いは、【ゆっくりと閉める】か【バタンと閉める】かです。

closeは開いているドアや窓をゆっくり閉めることを表します。

例えば、「扉を閉める」「お店を閉める」「目を閉じる」など全てあいているものを閉める場合に使います。
また、遮断する・~し終えるなどと言った意味もあります。

shutはバタンと閉めることを意味し、一定の勢いで閉めるイメージです。

例えば、「扉をバタンと閉める」のようにすばやい瞬間的な動作を表す際に使います。shutには、ふさぐ・閉じ込める・囲むなどと言った意味もあります。

closeの使い方

closeの使い方について、例文を使って説明します。

「キャップを閉めてください」

Please close the cap.

「彼女はそのウェブサイトを閉鎖しました」

She closed down a website.

「この道路は夜11時に封鎖された」

This road closed at 11 p.m.

shutの使い方

shutの使い方について、例文を使って説明します。

「彼女は本をバタンと閉じた

She shut the book with a snap.

「ドアを乱暴に閉めないで!」

Don’t shut the door violently.

「門を閉める時間だ。」

It’s time to shut the gate.

理解度チェックテスト

それではここで、closeとshutを正しく使い分けることが出来るか、いくつかテストしましょう。

以下の英文の(カッコ)の中にはcloseかshutのどちらかが入ります。正しいと思うものを入れてみてください。

答えは記事の最後にあります。

  1. ( ) the door before the cat gets out!
    猫が外に飛び出す前に、ドアを(すぐに)閉めて!
  2. She ( ) the door.
    彼女はドアをきちんと閉めました。
  3. She always ( ) a door.
    彼女はいつも勢いよくドアを閉めます。
  4. Please ( )the children out of this room.
    この部屋から子供たちを締め出してください。
  5. My cut has already ( )up and begun to itch.
    私の傷は既にふさがって、かゆくなり始めた。

オンライン英会話おすすめ10選の記事へのリンクバナー

まとめ

今回は、closeとshutの違いや正しい使い方について説明しました。

おさらいしますと、

  • close=ゆっくりと閉める
  • shut=バタンと閉める

ことを表します。これらをきちんと理解することで、迷うことなく正しく使い分けられるようになります。

前項の例文などを使って、練習しながら感覚を身につけていきましょう。

テストの答え

  1. shut
    「すぐに」は素早く閉めることなのでshutが適切です。
  2. closed
    「きちんと閉める」はcloseと表します。
  3. closed
    ”勢いよく閉める”はshutと表します。
  4. shut
    ”締め出す”は完全に子供たちを(一人残らず)外に出すことなのでshutを使います。
  5. closed
    ”傷がふさがる”は通常あいた傷口がゆっくりとしまっていくので、closeを使います。
The following two tabs change content below.

ライター(詳しいプロフィールを見る

10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。

ペラペラ部運営会社情報ページへのリンクバナー