consciousは、形容詞としての意味を多く持つ単語です。日常会話では、特に「誰かが何かに気づいて」という意味で使用さえることが多いと言えるでしょう。
そこで今回の記事では、そんなconsciousの意味と使い方について詳しくご紹介していきます。記事後半では、語源や類語についても学べる構成となっています。
この記事を読めば、今まではっきりしなかったconsciousの意味と使い方が明確になり、実際の会話で活用するチャンスも高めることができます。
ぜひチェックしてみてください。
consciousの意味
consciousには品詞としては形容詞しかありません。形容詞としての意味は多く、ここでは特に覚えておくと良い8つの意味をご紹介します。
~を意識して、~に気づいて
最初にご紹介するのは、consciousの形容詞の意味「~を意識して、~に気づいて」です。この意味で使用する際、文は「be動詞+conscious of 」の形を取ります。
例えば、「彼女は彼が部屋にいることに気づきませんでした」、「私は自分に虫歯があることに気づいています」などの例文内、「彼が部屋にいることに気づきませんでした」、「自分に虫歯があることに」の部分が「be動詞+conscious of 」に当たります。
~ということに気づいて
次にご紹介するのは、形容詞としての意味「~ということに気づいて」です。この意味で使用する場合は、文の形は「be動詞+conscious that 」となります。
例えば、「彼女は彼女以外の全員がスーツを着ていることに気づいていました」、「彼は自分の体が衰えていることに気づいています」内、「彼以外の全員がスーツを着ていることに気づきました」、「自分の体が衰えていることに気づいています」の部分を「be動詞+conscious that 」が担います。
~かに気づいて
consciousには、形容詞として「~かに気づいて」という意味もあります。文の形としては「be動詞+(of)+疑問詞」ですが、しばしば前置詞のofは省略されます。
例えば、「彼はなぜ他の人達が彼を遠慮がちに扱うかに気づいていません」、「彼はなぜ多くの人が彼に沢山の質問をするのかに気づいています」内、「はなぜ他の人達が彼女を遠慮がちに扱うかに気づいていません」、「はなぜ多くの人が彼に沢山の質問をするのかに気づいています」の部分が「be動詞+conscious +(of)+疑問詞」で表せます。
意識があって、知覚反応がある
次にご紹介するのは、consciousの形容詞の意味「意識があって、知覚反応がある」です。
叙述的用法の形容詞として使用し、例えば「彼は正気づきました」という例文内、「背負う気づきました」の意味で使用されます。
(苦痛・感情などを) 覚えて
次にご紹介するのも、consciousの形容詞の意味である「(苦痛・感情などを)覚えて」です。この意味で使用する際、文の形は「be動詞+conscious+of+(代)名詞」となります。
こちらも叙述的用法の形容詞として使用し、例えば、「彼女は鋭い痛みを覚えました」、「彼は強い憤慨を覚えました」内、「鋭い痛みを覚えました」、「強い憤慨を覚えました」を「be動詞+conscious+of+(代)名詞」の形で表現します。
意識的な、わざとらしい
consciousには、形容詞として「意識的な、わざとらしい」という意味もあります。限定用法の形容詞として使用され、後には名詞が来ます。
例えば、「彼は作り笑いをしました」、「彼女は作り笑いを私に投げかけました」内、「作り笑い」の部分にこのconsciousの意味を活用します。
人前を気にする、自意識の強い
次にご紹介するのは、consciousの限定用法の形容詞としての意味「人前を機にする、自意識の強い」です。
例えば、「彼女は非常に人前を気にする人です」、「彼は自意識の強い人間です」内、「人前を気にする人」、「自意識の強い人間」の部分にこの意味を活用できます。
思考力のある、意志のある、理性的な
consciousの形容詞の最後の意味としてご紹介するのは、限定用法の形容詞としての意味「思考力のある、意志のある、理性的な」です。
例えば、「人間は理性的な動物です」、「私達は思考力のある存在です」内、「理性的な動物です」、「思考力のある存在です」の意味をconsciousが担います。
consciousの発音・読み方
それではここから、consciousの発音と読み方を確認していきましょう。
consciousの発音記号
発音記号にすると、は「kɑ’nʃəs」と表記されます。
consciousの発音・読み方
consciousの発音・読み方は、日本語で「カァンシャス 」となります。
まず「kɑ’」の部分は「k」を舌の後ろの部分を上げ、上あごの奥にくっつけた状態で一瞬息を止め、急に舌を離すようにして「クッ」と発音します。「ɑ」は口を大きく開き短く「ア」と発音します。これら2つの音を合わせて、「カァ」の音とします。
次に、「n」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、一瞬息を止めて鼻から出すような意識で「ン」と出してその音にします。
「ʃə」はまず「ʃ」の部分を唇を丸く突き出して舌先を上歯茎に付けた状態で息のみの音で「シュ」と出します。次に「ə」は口を大きく開かず曖昧な音で「ア」と出します。これら2つの音を合わせて、「シャ」の音とします。
最後に、「s」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、その隙間から「ス」と息を出すような意識で音を出します。
consciousの発音は、そのほとんどの音が日本語にない音で構成されています。上記のポイントを押さえ、ぜひ何度も発音の練習をしてみてください。
consciousの使い方と例文
ここまで、consciousの8つの形容詞の意味と発音の際のポイントについてご紹介してきました。
以下から、まずはconsciousの使い方を学ぶ際のポイントのまとめと実際の例文について解説していきます。もっとconsciousという単語を実践的に活用していきたい!という方は、ぜひ読み進めてみてくださいね。
consciousの使い方
consciousは、意味も似通ったものが多く識別しにくいため、まずは文の形をポイントにそれぞれの使い方を整理していくのが良いでしょう。
また、より頻繁に使用される傾向にあるものから順に覚えていくと効率的です。
consciousの例文
早速以下から、consciousを使った具体的な例文をより汎用性の高い意味のものから順にご紹介していきます。
新たに学んだ単語は、そのまま意味と綴りを暗記しただけでは足りません。例文というより具体的な形に落とし込み、実際の会話ですぐに使える状態まで準備すると、学習効率もぐんと上がります。
自分ならどんな場面でこの例文を活用するだろう?というより具体的な視点も持ちながら、各例文を学んでみてください。
consciousを使った例文①
最初にご紹介するのは、conscious形容詞の意味「~を意識して、~に気づいて」を活用した例文です。文の形は「be動詞+conscious of 」となります。
意味は、「彼女は彼が部屋にいることに気づきませんでした」です。前置詞ofの後には名詞、または代名詞がきます。
会話文例
(彼女は彼が部屋にいることに気づかなかったんだ。)
(へぇ、それは驚きだね。少なくとも僕には彼がそこにいたのは明らかだったけどね。)
consciousを使った例文②
次にご紹介するのは、consciousの形容詞としての意味「~ということに気づいて」を含んだ例文です。
文の形は「be動詞+conscious that 」を取ります。主語+動詞の形の2つの文章をthatで繋ぐようなイメージをすると分かりやすいでしょう。
意味は、「彼女は彼女以外の全員がスーツを着ていることに気づいていました」となります。
会話文例
(彼女は彼女以外の全員がスーツを着ていることに気づいていたよ。)
(じゃあ彼女はどんな服を着るべきかを知らなかったのかなぁ?)
consciousを使った例文③
次に、consciousの形容詞としての意味「~かに気づいて」を活用した例文をご紹介します。この意味で使用する場合、文の形は「be動詞+conscious +(of)+疑問詞」となりますが、しばしば前置詞のofは省略されます。
例文の意味は、「彼はなぜ他の人達が彼を遠慮がちに扱うかに気づいていません」です。この例文には疑問詞のwhyが含まれています。
会話文例
(私、彼と話すのあまり好きじゃないわ。)
(うん、分かるよ。彼はなぜ他の人達が彼を遠慮がちに扱うのかに気づいていないよね。)
consciousを使った例文④
次にご紹介するのは、consciousの形容詞の意味「意識があって、知覚反応がある」を活用した例文です。
この意味で使用する場合、conscious補語の役割を果たす叙述的用法の形容詞として使用します。例文の意味は、「彼は正気づきました」となります。
会話文例
(彼大丈夫?)
(うん、正気づいたよ。)
consciousを使った例文⑤
consciousの形容詞の意味である「(苦痛・感情などを)覚えて」を活用したこの例文は、「彼女は鋭い痛みを覚えました」という意味を表します。
形としては「be動詞+conscious+of+(代)名詞」の形を取り、consciousは叙述的用法の形容詞としての役割を果たします。
会話文例
(彼女は鋭い痛みを覚えたの。)
(何てこと!本当に苦痛だったに違いないわね!)
consciousを使った例文⑥
次にご紹介するのは、consciousの形容詞としての意味「意識的な、わざとらしい」を活用した例文です。
この意味で使用する場合、consciousは直後の名詞を修飾する限定用法の形容詞として機能します。例文の意味は、「彼は作り笑いをしました」です。
会話文例
(あなた達2人が話してた時彼はどんなリアクションをしたの?)
(彼は作り笑いをしていたよ。)
consciousを使った例文⑦
consciousの限定用法の形容詞としての意味「人前を気にする、自意識の強い」を活用したこの例文は、「彼女は非常に人前を気にする人です」という意味を表します。
この例文は、状況によってはポジティブな意味で「良く周りの状況に気づく」という意味にもなり得ます。
会話文例
(彼女は非常に人前を気にする人です。)
(何だか分かる気がします。)
consciousを使った例文⑧
最後にご紹介するのは、consciousの限定用法の形容詞としての意味「思考力のある、意志のある、理性的な」を活用した例文です。
意味は、「人間は理性的な動物です」となります。
会話文例
(人間とは何だろう?)
(人間は理性的な動物です。)
consciousを使う際の注意点
consciousと意味が類似した言葉にawareがありますが、両者は意味が類似しているため注意する必要があります。
下記から、この点について詳しく解説していきます。
consciousとawareの違い
まず、consciousには「気づく」というコアなイメージがありますが、これは「自分の知的能力を基に何かに対して意識的である状態」、「自分の状態や状況・環境に対して自覚がある状態」を指します。
一方、awareも「気づく」というコアなイメージを持ちますが、「危険や困難に対して警戒した状態」、「何かに対する知識を持っており、それに対して意識な状態」を指します。
少しややこしいですが、このように厳密に言うと両者の意味は異なり、状況ごとに使い分けていく必要があります。
ぜひ参考にしてみてください。
consciousの語源
英単語の語源を知ることは、その単語への理解を深めることを助けてくれます。以下から、consciousの語源についてご紹介していきます。
consciousの語源はラテン語の「conscius」
consciousの語源は、ラテン語の「conscius」とされています。この語源には「秘密などを分かち合っている、強く意識している」という意味があります。
語源の前半部分、「conscio」は「良く知る」という意味を表しています。consciousの語源は今現在使われている単語の形や意味が非常に似ているのが特徴的です。
これだけ似ていると、語源の形と意味をリンクさせるのも簡単なので、どちらの形も覚えておくと便利です。
consciousと意味が似ている単語
以上まで、consciousの意味や使い方、使用の際の注意点などについて詳しく解説してきました。最後に、consciousと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつかご紹介します。
表現力豊かな会話を実現するためにも、少しずつ語彙力強化を行っていくことは大変有効です。余裕のある方は、ぜひこちらでご紹介する類語も覚えてどんどん活用していきましょう。
cognizant
最初にご紹介するのは、叙述的用法の形容詞として「~を認識して、知って」という意味を持つ「cognizant」です。consciousと比べるとかなりフォーマルで丁寧な響きになります。
consciousの例と同じく、「be動詞+cognizant +of (代) 名詞」の形を取ります。
cognizantを使った会話文例
(彼女は自分の立場を認識していると私は思いますが。)
(それは良かった。)
mindful
次にご紹介する類語は、叙述的用法の形容詞として「~を心に留めて、忘れないで、~であることに注意して」という意味を表す「mindful」です。
日本語でも「マインドフル」とカタカタで表現される言葉ですが、日本語で表現した際とほぼ同じ意味で取って問題ないでしょう。
mindfulを使った会話文例
(最近彼女の会社での様子はどうですか?)
(彼女は常に自分の任務に心を留めています。彼女は良い社員だと思いますよ。)
witting
最後にご紹介するのは、形容詞として「知っていながらの、意識しての、故意の」という意味を表す「witting」です。
ここでご紹介した他類語に比べると汎用性は下がりますが、稀に目にする単語ですのでぜひ念頭に入れておきましょう。
wittingを使った会話文例
(常に意識的、そしてそうでない参加者が会議にいます。)
(本当にそうですね。)
まとめ
いかがでしたか?consciousは、形容詞として複数の意味を持ち、その意味と形ごとに整理して活用できると、英語で表現できる幅が拡げてくれる単語です。
ぜひあなたも、当記事内容を参考にしてぜひこの単語を使いこなしてみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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