ネイティブ相手に今日から使える!dealの意味と使い方

2021年11月11日

ペラペラ

dealという言葉は、ビジネスから日常会話まで、幅広い範囲で使用される言葉です。海外ドラマや映画の中で耳にしたことがあるという方も多いでしょう。

当記事では、そんなdealの意味や使い方について、具体的な会話例なども盛り込みながら分かりやすく解説していきます。また記事後半では、dealの語源や類語についても学べます。

どこかで耳にしたことはあっても、実際の使い方が分からないという方は、それが明確になり、英語での会話により自信をつけることができるでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

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dealの意味

今回取り上げるdealには、動詞として自動詞・他動詞の意味、複数の前置詞が重なった場合の意味など、大きく分けて4つの意味が存在します。

以下から、品詞や形ごとに分けてdealのそれぞれの意味を解説していきます。

他動詞:~を配分する、分ける、配る

dealは、まず他動詞として「~を配分する、分ける、配る」という意味を持ちます。他動詞とは、動詞の直後に目的語を必要とする動詞を指します。

したがって、dealを他動詞の意味で使用する場合、直後に目的語を置きます。

例えば、「彼女は、それぞれに3つのおにぎりを配った」、「カードを配ってください」の文章内、「を配った」、「を配って」が他動詞の「deal」にあたります。

自動詞:「deal with」で 人が~を処理する・扱う、本・講演などが~を扱う、論じる

自動詞でdealを使用する場合、形としては「deal with」を取り、「人が~を処理する・扱う、本・講演などが~を扱う・論じる」という意味を表します。

例えば、「彼は、その無理難題を処理した」、「その論文は、国際政治を扱っている」内の、「処理した」、「扱っている」の部分が「deal with」にあたります。

deal+前置詞:商品を扱う、人・会社と取引する、商店などと取引する

dealは、+前置詞の形で様々な意味を表します。代表的なものとその意味、例文例をまとめると以下のようになります。

deal +前置詞の形意味例文
deal in商品を商う、扱う私達の会社は食品を扱っている
deal with(人・会社と)取引するどの業者と取引していますか?
deal at(商店などと)取引する私はそのお店で取引します(買い物します)

上記の例文内、「を扱っている」、「と取引をする」、「で取引をする」の部分がそれぞれの「deal +前置詞」にあたります。

名詞:取引、取り扱い、政策・計画、(トランプの)札を配ること、ずいぶん沢山の量

dealの名詞には、見出しに挙げた通り複数の意味が存在します。それぞれの意味を文脈に合わせて判断するようにしましょう。

例えば、「その企業と取引を行う」、「新たな政策が発表された」、「彼はずいぶん沢山の量の本を読む」文章内の、「取引」、「政策」、「ずいぶん沢山の量」がそれぞれdealにあたります。

また、名詞のdealは、イディオムとしても多用されます。例としては、「It’s a good deal.」、「Deal!」などが挙げられます。イディオムで使用される際の意味や使い方の詳細については、後述します。

dealの発音・読み方

以下から、dealの発音と読み方をチェックしていきます。

dealの発音記号

dí:l

dealは、発音記号に直すと、「dí:l」と表記されます。

dealの発音・読み方

dealの発音・読み方を日本語にすると、「ディィ―ル」となります。

最初の「d」の音は、舌の先を前歯のすぐ裏につけ、息を止めた状態から勢いよく、「ドゥ」と発話して出します。

「iː」の部分は、口を大きく開けないように気を付けながら唇を横に引いて、「イー」と発音します。これらの音を続けると、「ディィ―」の音が完成します。

最後の「l」の音は、舌の先を前歯のすぐ裏につけ、その状態から舌で「ウ」と「ル」の間の音を出すように注意します。舌を巻いて出す「r」の音と混同しないように注意しましょう。

dealの使い方と例文

ここまで、dealの意味と発音、発音のポイントについてご紹介してきました。以下からは、dealの使い方のポイントのまとめと、実際の例文について詳しく解説していきます。

dealをネイティブとの会話で実践的に活用していきたい方は、ぜひチェックしてみましょう。

dealの使い方

dealは、品詞や形ごとに分けながら、それぞれの使い方について整理していくのがおすすめです。

dealを名詞の形で使用したイディオムの使用は、日常生活の中でも非常にメジャーな使い方として知られています。イディオムで使用される際のdealの意味や使い方にも着目してみてください。

dealの例文

それでは以下から、品詞・形ごとに分けながら具体的な例文の内容を確認していきましょう。

新たな単語を覚える際、単語だけではなく、使える例文の形も覚えるようにすると、実際の会話で使用する際にも役立ちます。

自分が言いたいことを的確な英語に置き換えられることを目指し、下記例文をぜひ活用してみましょう。

dealを使った例文①

I have a couple of things to deal with.

まず、dealを自動詞の意味「人が~を処理する」で使った場合の例としてご紹介するこの例文は、「私にはいくつか対応しなければならないことがある」という意味を表します。

例えば、仲の良い友達に「今、忙しい?」と聞かれ、自分の状況について説明する際に使用することができます。

会話文例
Hey Takeshi, are you busy now?
(タケシ、今忙しいかな?)
I have a couple of things to deal with, but I can be free afterwards.
(いくつか対応しなきゃいけないことがあるけど、その後なら時間があるよ。)

dealを使った例文②

Deal!

次にご紹介するのは、dealと一語のみで意味を伝えられる、イディオムとしての使い方です。意味は、「決まり!」となります。

この表現は、ネイティブの会話の中でも頻繁に使用されます。例えば、友達から何か誘いを受けた際に、返答する表現として使用できます。

会話文例 
Hey, do you want to go to the zoo tomorrow?
(明日、動物園に行かない?)
Ummm, I don’t know, I’m kind of busy.
(うーん、どうかなぁ。ちょっと忙しいんだよね。)
I’ll buy you a ticket. Deal?
(チケットはおごるから。良いよね?)
Well, okay, deal!
(まぁ、そうだね、決まり!)

dealを使った例文③

That’s  a good deal.

最後にご紹介するのは、「それはお買い得だね」という意味を表す例文です。Deal! と同様、ネイティブ同士の会話の中でも良く使われる表現として知られています。

「good deal」は、直訳すると「良い取引」です。これを日本語として自然な表現に直すと、「お買い得」となります。

例えば、相手に自分の着ている服を褒められ、それについて詳しく説明する際などに活用してみてください。

会話文例
I really like your shirt! Where did you find it?
(君のシャツ、いいねぇ!どこで見つけたの?)
Oh, this shirt? I found this at the Oakland Mall, and it was only $10!
(ああ、このシャツ?これは、オークランドモールで見つけたんだ。たったの10ドルだったんだよ!)
No way! That’s a good deal! Sounds like I should go to the mall too!
(まさか!それはお買い得だね!僕もそのモール、行かなきゃだね!)

dealを使う際の注意点

dealを使う際に注意したいのは、動詞の意味を時制が過去の形で使用する際の、動詞の形です。dealは、不規則動詞の仲間です。

したがって、過去形(過去分詞形も同様に)は「dealed」ではなく、「dealt」となります。

下記から、具体的な例を挙げてこの注意点について説明していきます。

過去形をdealedとしてしまう

例えば、「彼はその難しい問題を見事に処理した」と表現したいとします。よくある間違いが、これを

He dealed with the difficult problem brilliantly.

としてしまう例です。

正しくは、文中の「dealed」を「dealt」に置き換え、

He dealt with the difficult problem brilliantly.

となります。

一度、単語の間違った活用の形を覚えてしまうと、それが書き言葉・話し言葉の両方に影響を与えてしまいます。

今まで、dealは規則動詞だと思っていた方は、改めて正しい過去形の形を知り、使用の際は間違いを改めるようにしましょう。

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dealの語源

新たな英単語の意味と合わせて、その単語の語源を知るとより理解が深まります。以下から、ぜひ知っておきたい、dealの語源について学んでいきましょう。

dealの語源は古英語daelan

dealの語源は、古英語の「daelan」であるとされています。このdaelanは「配分する」という意味で用いられ、語源は「dailijana(分け与える)」、「dailiz(部分)」です。

このように、dealの語源である古英語、またその言葉の語源をたどっていくと、今日、dealの意味として使用されている「配分する」、「配分」などとの繋がりが見えてきます。

dealと意味が似ている単語・表現

以上まで、主にdealの意味や使い方、使用する際の注意点、語源について解説してきました。最後に、dealと意味が似ている単語や表現をご紹介します。

英会話でのマンネリ化を避けるため、日頃から類語のバリエーションを増やしておくことは大変有効です。

ここで紹介する類語も覚えて、ぜひ相手を退屈させない語彙力を身に付けましょう。

sell

最初にご紹介するのは、「sell」です。dealを動詞の形で「取り扱う」という意味で使用する際の類語となります。意味は、「売る」です。

sellを使った会話文例

Do you guys sell laptops here?
(ここではノートパソコンを売っていますか?)
Unfortunately, we don’t. But we do have desktop computers.
(あいにく、売っておりません。しかし、デスクトップのパソコンならあります。)

do business

次にご紹介するのは、「do business」です。この表現も、dealを動詞で「取り扱う、商う」という意味で使用する際の類語として使えます。意味は、「仕事をする」です。

do businessを使った会話文例

I just don’t want to do business with him.
(彼とはやっぱり仕事をしたくなんだよな。)
Yeah, we can’t really trust him.
(そうだな、彼は信用できないよ。)

hand

最後にご紹介するのは、「hand」です。この類語は、dealを名詞で「トランプのカード」という意味で使用する際の代わりに使用できます。

カードゲームをする際に、良く耳にする単語です。

handを使った会話文例

Wow, I got a really bad hand this time!
(うわぁ、今回は最悪なカードだなぁ!)
Let me see. Oh, yeah, that’s pretty bad!
(どれどれ。うん、それは最悪だね!)

まとめ

当記事では、dealの意味や使い方などについて詳しくご紹介してきました。dealは、その言葉の意味からビジネスでも使用され、イディオムの形でカジュアルな会話でも頻繁に使用されます。

それぞれの品詞や形ごとに表す意味や使い方をしっかり覚えて、あなたもぜひdealを英語での会話に活用してみてください。

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リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

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