doubtは、動詞、名詞として使用される単語です。今までニュースや映画の中の会話などで耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
この記事では、そんなdoubtの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半では具体的な例文やこの単語の語源、類語についても学べます。
doubtをより実践的な場面で使いこなしていきたい!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
doubtの意味
doubtには、大きく分けて動詞、そして名詞としての意味があります。動詞としての意味は更に他動詞、自動詞に分けられます。
今回は、それぞれの品詞の中にある複数の意味の中でも、特に覚えておくと役立つ8つの意味をご紹介します。
~を疑う
最初にご紹介するのは、doubtの他動詞としての意味「~を疑う」です。
例えば「私はしばしば彼の言葉の真偽を疑ってしまいます」内、「彼の言葉の真偽を疑ってしまいます」の部分にこの意味のdoubtを活用できます。
~かどうかを疑う
doubtには他動詞として「~かどうかを疑う」という意味もあります。この場合、「doubt +if、もしくはwhether」の形を取るのが通例です。
例えば、「私は彼女が明日パーティーに来るかどうか疑っています」内、「パーティーに来るかどうか疑っています」部分に、「doubt +if、もしくはwhether」の形を置きます。
~ということを疑う
次にご紹介するのは、doubtの他動詞としての意味、「~ということを疑う」です。この意味で使用する場合は、普通否定文となり、文の形は「doubt +that 」となります。
例えば、「私達はその会社が善意を抱いているというのには疑いはありません」内、「その会社が善意を抱いているというのには疑いはありません」の部分にこのdoubtの意味と文の形を活用しましょう。
~を疑わしいと思う、信用しない
他動詞として、doubtには「~を疑わしいと思う、信用しない」という意味もあります。doubtの直後に名詞を持ってくると文の形としてもすっきりして分かりやすい文となります。
例えば、「私は彼女の誠実さを疑わしいと思わずにはいられません」内、「彼女の誠実さを疑わしいと思う」の部分にこの意味のdoubtを活用できます。
~かどうかを疑わしいと思う
「~かどうか疑わしいと思う」という意味もdoubtの他動詞としての意味の一つです。この意味を表す場合、文の形は「doubt + whether、もしくはif」となります。
例えば、「私は彼が成功するかどうかは疑わしいと思っています」内、「彼が成功するかどうかは疑わしいと思っています」部分にこの意味と文の形を活用しましょう。
~ということがなさそうだと思う
doubtの他動詞としての最後の意味としてご紹介するのは、「~ということがなさそうだと思う」です。この場合、文の形は「doubt +that」となります。
例えば、「私はその会社が利益を得られることはなさそうだと思っています」内、「会社が利益を得られることはなさそうだと思っています」の部分にこの意味と文の形を配置できます。
疑う、~について疑念を抱く
doubtには自動詞の意味として「疑う、~について疑念を抱く」という意味があります。
自動詞として「~について疑念を抱く」という意味で用いる場合、文の形は「doubt +of +(代)名詞」となります。
例えば、「私は彼の成功については疑念を抱いています」内、「彼の成功については疑念を抱いています」の部分でこの自動詞の意味と文の形を活用可能です。
疑い、疑念
doubtの最後の意味としてご紹介するのは、名詞としての意味「疑い、疑念」です。doubtの直後に各種前置詞、又はthatを配置して使用しますが、この場合前置詞はしばしば省略されます。
例えば、「その会社がもっと人を雇用するかどうかには疑念があります」内、「多くの人を雇用するかどうかには疑念があります」の部分にこの名詞の意味を活用しましょう。
doubtの発音・読み方
それではここから、doubtの発音と読み方を確認していきましょう。
doubtの発音記号
発音記号にすると、は「dáut」と表記されます。
doubtの発音・読み方
doubtの発音・読み方は、日本語で「ダァウトゥ」となります。
まず、最初の「ダァゥ」の部分は、「d」の音を舌先を前歯のすぐ後ろに付け、息を一瞬止めた状態から「ドゥ」勢いよく出して発音します。
「au」は二重母音のため、口を広く開けながら「ア」と発音し、次に唇を丸く前に突き出す形で「ウ」と出し、この2つの音を重ねて「アゥ」とします。
最後に、「t」の音を舌先を前歯のすぐ後ろに付け、息を一瞬止めてから勢いよく「トゥ」と出します。
特に「au」や「t」の音は日本語にはない音なので、何度も繰り返し練習することで発音を磨いていきましょう。
doubtの使い方と例文
ここまで、doubtを動詞、名詞と大きく分けた2つの品詞が持つ複数の意味、発音のポイントについて詳しく解説してきました。
以下から、まずはdoubtの使い方を整理する際の学びのポイントと、実際の例文について徹底解説していきます。より実践的にこの単語を活用していきたい方は、ぜひチェックしてみてください。
doubtの使い方
doubtは、動詞、名詞という異なる品詞ごと、そしてそれぞれの意味と文の形に着目して使い方を整理していくのがおすすめです。
以下から、それぞれの使い方をより具体的な例文の形で解説していきます。
doubtの例文
ここから、特に使い勝手の良いdoubtの意味と使い方を含む5つの例文を厳選して解説していきます。
新たに学んだ単語の使い方は、具体的な例文の形で覚えておくと実際の会話でも応用しやすくなります。
自分なら、どんなアレンジを加えて実際の会話に活かしていくろう?というより実践的な視点で以下の内容を読み進めてみましょう。
doubtを使った例文①
最初にご紹介するのは、doubtの他動詞の意味「~を疑う」を活用した例文です。例文の意味は、「私はしばしば彼の言葉の真偽を疑ってしまいます」となります。
doubtの直後に疑念のあること(名詞)を配置するだけで表現できます。
会話文例
(時々彼が私に言ってくることが疑わしいと思うんですよね。)
(同感です。私はしばしば彼の言葉の真偽を疑ってしまいますよ。)
doubtを使った例文②
doubtの他動詞の意味、「~かどうかを疑う」という意味を活用したこの例文は、「私は彼女が明日パーティーに来るかどうか疑っています」という意味になります。
この例文のように、この意味でdoubtを使用する場合文は「doubt + whether、もしくはif」の形を取るのが通例です。
会話文例
(彼女が明日のパーティーに来るかどうか疑っているんだよね。)
(彼女、何かあったの?)
doubtを使った例文③
doubtの他動詞としての意味「~ということを疑う」を活用したこの例文は、「私達はその会社が善意を抱いているというのには疑いはありません」という意味を表します。
文の形は「doubt +that 」となり、普通否定文となるのが一般的です。
会話文例
(私達はその会社が善意を抱いているというのには疑いはありません。)
(私も彼らは善意でやっていると思います。)
doubtを使った例文④
次にご紹介するのは、doubtの自動詞の意味である「疑う、~について疑念を抱く」を活用した例文です。例文の意味は、「私は彼の成功については疑念を抱いています」となります。
この意味で使用する場合、文の形は「doubt +of +(代)名詞」となります。
会話文例
(わぁ、彼って何ておリッチで成功した人なのかしら!)
(私は彼の成功について疑念を抱いているよ。おそらく彼はとても裕福な家の出身だね。)
doubtを使った例文⑤
doubtの名詞としての意味「疑い、疑念」を活用したこの例文は、「その会社ががもっと人を雇用するかどうかには疑念があります」という意味を表します。
会話文例
(その会社ががもっと人を雇用するかどうかには疑念があります。)
(そうだね、どうなるか様子を見てみよう。)
doubtを使う際の注意点
doubtには、ここまででご紹介してきた意味や使い方以外ににも多数のイディオムが存在します。以下から、この点について詳しく解説していきます。
doubtのイディオムとしての意味・使い方の整理をしよう
doubtには多数のイディオムが存在するため、その意味や使い方を単独で使用する際とは別に整理しておく必要があります。
例えば、「beyond doubt」疑う余地もなく、「in doubt」~を疑って、迷って、疑問で、「no doubt」疑いなく、確かに、恐らく、多分などが挙げられます。
このように、doubtの名詞としての意味を活用したイディオムがほとんどです。余裕のある方は、doubtのイディオムとしての意味や使い方も整理し、活用してみてください。
doubtの語源
ここからは、doubtの語源についてご紹介していきます。単語の語源を知ることで、その単語への理解を深めることが可能となります。
以下から、早速doubtの語源について学んでいきましょう。
doubtの語源は「douten、duten」
doubtの語源は、1200年頃の「douten、duten」であるとされています。これらの語源は、当時「~をひどく怖がる、恐れる、恐怖」などの意味を表しました。
他にも古フランス語やラテン語にも語源があるとされますが、これらの語源の意味には「疑い、恐れ、疑問、ためらい」などの意味が含まれていたとされます。
1200年頃と言う、かなり前に使用されていた語源の形が現代のdoubtにも通じる点がとても興味深いですね。
doubtと意味が似ている単語
ここまで、doubtの意味や使い方、注意点や類語などについて解説してきました。最後に、doubtの意味が似ている単語、いわゆる類語を複数ご紹介します。
会話のバリエーションを豊かにするためにも、類語を暗記して活用していくことは非常に有効です。ぜひあなたも、類語を上手く会話に取り入れながら会話を楽しんでみましょう。
distrust
最初にご紹介するのは、動詞で「~を信用しない、怪しむ」、名詞で「不信用、疑惑」の意味を表す「distrust」です。doubtとほぼ同じ意味で活用できます。
distrustを使った会話文例
(私は疑いを持って彼に話しかけていました。)
(仕方がないと思うな。彼はもっと行儀よく振る舞うべきだったんだ。)
hesitate
動詞で「躊躇する、二の足を踏む」の意味を表す「hesitate」もdoubtの類語として活用可能です。何か決心がつかず、ためらっている様子を表す際に使用します。
hesitateを使った会話文例
(彼女はみんなの前でプレゼンをする前にためらっていたよ。)
(そうだよね、それに慣れるには時間がかかるよね。)
suspect
最後にご紹介するのは、動詞で「~の存在に前もって感づく、薄々気づく」、名詞で「容疑者、注意人物」などの意味を表す「suspect」です。
suspectを使った会話文例
(私は彼女は正しいと思っているんですよね。)
(同感ですよ。私も彼女はそうだと思います。)
まとめ
今回の記事でご紹介した通り、doubtは動詞・名詞としての意味に加えて、イディオムとしての意味や使い方も多数存在します。
全てを一気に覚える必要はないので、ぜひあなたも自分が活用できそうなものから優先的に覚えて活用してみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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