ネイティブ相手に今日から使える!eitherの意味と使い方

2021年11月11日

ペラペラ

eitherは、例えば「どちらか一方の」という意味で良く知られる単語です。学校の英語の授業で習った覚えがあるという方も多いでしょう。

今回の記事では、そんなeitherの意味や使い方について、分かりやすくまとめていきます。使い方の解説の部分では、具体的な会話文例も学べるので、実際の会話の中ですぐに実践可能です。

記事を読み進めるうちに、eitherのコアな意味のイメージや、具体的な使い方について理解を深めることができるでしょう。

ぜひ、チェックしてみてください。

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eitherの意味

eitherには、大きく分けて3つの品詞があり、それぞれの品詞の中でも文章が肯定文か、否定文か、疑問文かによって意味が異なります。

日本語にすると意味の違いが分かりにくいですが、ぜひ微妙な言い回しの違いからニュアンスを読み取るように意識してみましょう。

形容詞:(肯定文で)どちらか一方の、(否定文で)どちらの~も、(疑問文で)どちらかの

まず、eitherの形容詞としての意味から解説していきます。eitherを肯定文の中で形容詞の意味として使うと、「どちらか一方の」という意味を表します。

「どちらか」とありますので、二者間の選択肢について述べる際に使用されます。

例えば、「どちらかの側の椅子に座ってください」の文章内、「どちらかの」がeitherにあたります。

eitherを否定文の中で形容詞として使うと、「どちらの~も」という意味になります。肯定文の場合と同じく、二者間の選択肢について、両者を否定する意味で用いられます。

例えば、「私はどちらの女の子も知らない」という文章内、「どちらの女の子も」の部分にeitherを用います。

最後に、eitherを疑問文の中で形容詞として使用する場合、意味は「どちらかの」となります。肯定文、否定文の場合と同様、二者間の選択肢について尋ねるのがポイントです。

例えば、「あなたはどちらかの男性を知っていますか?」という文章内、「どちらかの」という部分を、eitherが担います。

代名詞:(肯定文で)どちらでも、(否定文で)どちらも、(疑問文で)どちらか

次にご紹介するのは、eitherの代名詞としての意味です。形容詞の場合と同様、肯定文、否定文、疑問文の場合で意味が微妙に変化します。

まず、肯定文で使用する場合、「(二者のうち)どちらでも」という意味を表します。例えば、「どちらでも良いよ」という文章内、「どちらでも」がこの意味にあたります。

eitherを代名詞として否定文の中で使用する場合、「(二者の)どちらも」という意味になります。例えば、「私はどちらも知りません」内、「どちらも」がeitherです。

最後に、疑問文内で代名詞として使用する場合、意味は「(二者のうち)どちらか」となります。例えば、「その女性達のうちのどちらかに会いましたか?」という文章内、「のうちのどちらか」がeitherが表す意味です。

上記から分かるように、eitherは代名詞の意味においても、形容詞の場合と同様、二者間の選択肢について述べる際に使用します。

副詞:~かまたは~か、(否定文で)~もまた~ない

最後にご紹介するのは、eitherの副詞としての意味です。

副詞としてeitherを用いる場合、しばしば「either…or…」の形を取り、相関接続詞的な意味で使用します。意味は、「~かまたは~か」です。

例えば、「彼か彼女のどちらかが悪い」という文章内、「彼か彼女のどちかが」がこの副詞のeitherにあたります。

否定文の中でeitherを副詞として使用する場合、「not…either」の形とするのが一般的です。例えば、「あなたが行かないのなら、私も行かない」の文章内、「私も行かない」がこの意味にあたります。

eitherの発音・読み方

それでは以下から、eitherの発音と読み方をチェックしていきます。

eitherの発音記号

í:ðər

eitherの発音記号は、「í:ðər」と表記できます。

eitherの発音・読み方

eitherの発音は、日本語にすると「イ―ザァ(ル)」となります。

まず、最初の「i:」の部分は、唇を横に引いて、口を大きく開けないまま、長めに「イー」と発音して出します。

次の「ðə」の部分は、舌先を上の前歯で軽く噛むようにして当て、その隙間から「ズ」と息を出しながら「ð」の音を出します。口を大きく開けずに、弱く曖昧に「ア」と発話することで「ə」の音とします。この2つの音を組み合わせて、「ザァ」の音が完成します。

最後に、「r」の音は、舌の先を内側に巻くようにして、口のどの部分にも触れない形で「ア」と「ル」の中間の音を意識し、「ル」と発音します。

特に「ðə」と「r」の音は、日本語にはない音なので発音しにくい音です。上記ポイントを押さえながら、何度も発音して自然な音の習得を目指しましょう。

eitherの使い方と例文

ここまで、eitherを品詞ごとに分けた上でその意味と、発音のポイントについてご紹介してきました。

以下から、まずはeitherの使い方を理解する際のポイントのまとめ、次に実際の例文の解説をしていきます。

eitherを会話の中でより実践的に活用していきたい方は、ぜひチェックしてみてください。

eitherの使い方

eitherは、意味を整理した際と同じく、品詞ごとに使い方を整理していく方法がおすすめです。形容詞、代名詞、副詞それぞれの品詞に分け、使い方を学んでいきましょう。

eitherの例文

それでは以下から、早速eitherの具体的な例文を示しながら使い方をご紹介していきます。

新たに意味を学んだ単語を、単独の形だけではなく、具体的な例文の形に落とし込んで覚えると、実際の会話で使用する際にも便利です。

自分ならどんな場面でこの例文を応用するだろう?という視点を持って、ぜひ記事を読み進めてみましょう。

eitherを使った例文①

Either way is fine with me.

eitherの例文として最初にご紹介するのは、形容詞としてeitherを使用したものです。意味は、「私はどちらでも構いません」となります。

この表現は、ネイティブ間の会話で非常によく耳にします。例えば友達から、何か選択肢について尋ねられた際の返答として活用してみてください。

会話文例
Hey Takeshi, which car do you want to drive today? Do you want to take yours?
(タケシ、今日はどっちの車を運転したい?自分の車にする?)
Either way is fine with me. Easier for everyone is better I guess.
(どちらでも構わないよ。皆にとって楽な方が良いんじゃないかな。)

eitherを使った例文②

I don’t know either.

次にご紹介するのは、eitherを代名詞として使用した例文です。意味は、「私はどちらも知らりません」となります。

上記の日本語訳、「どちらも」は、例えば直前の会話の中で具体的に示された選択肢のことを指しています。

このように、直前に出されたものが言い換えられているので、eitherは代名詞の役割を果たしているということになります。

例文は、「I know neither.」と言い換えることもできますが、例文で示したeitherを使用した例文の方が、英語の表現としてより自然です。

会話文例
Do you know those boy and girl over there?
(あそこにいる男の子と女の子を知ってる?)
I don’t know either. They don’t really look familiar to me.
(どちらも知らないよ。馴染みの顔には見えないね。)

eitherを使った例文③

If you don’t go, I will not go either.

最後にご紹介するのは、eitherを副詞の意味で使用した例文です。この例文の意味は、「もしあなたが行かないのなら、私も行かない」となります。

会話文例
I’m thinking maybe I want to stay home tonight. I’m not feeling good.
(今夜は家にいようかと思って。何だか調子が悪いのよね。)
If you don’t go, I will not go either. I can cook dinner for you if you want tonight.
(君が行かないのなら、僕も行かないよ。良かったら、今夜は僕が夕食を作るよ。)

eitherを使う際の注意点

eitherを使う際に注意なのは、「both」、「neither」などの意味や形のよく似た単語との意味の識別です。

それぞれをeitherと比較してみると、品詞によっては同じ意味で使われる場合もあるので、混乱を招きやすいと言えます。以下から、上記の注意点について具体的に解説していきます。

both、neitherとの意味・使い方の混同

まず、bothには形容詞、名詞、副詞の3つの品詞があります。それぞれ、「両方の」、「両方」、「両方とも」という意味になります。

これらの意味から分かるように、eitherと同じく、2つの選択肢について述べる際に使用します。ただし、bothにはeitherのように「どちらか一方」という意味はなく、「両方」という意味しかありません。

bothを使用する場合、例えば「私はどちらも好きだ」などのように、「2つの選択肢のうち、両方」という意味を表します。

日本語にすると、「どちらか」や「どちらも」は同じ言葉のように聞こえてしまいます。このため、eitherとbothを混同してしまうことがありますので、注意してください。

次に、neitherは「どちらも~ない」という意味を表します。この意味は、「not…either」を使用した際と同じです。

以下のように、同じ意味でそれぞれの形に言い換えが可能です。

I don’t like either of them.
(私は、どちらも好きではない)
I like neither of them.
(私は、どちらも好きではない)

注意なのは、neitherの直前部分の形です。文章の意味自体が否定を表すため、うっかり「I don’t like neither.」とneitherの直前の形を否定にしてしまいがちですが、neitherにはすでに、否定の意味が含まれています。

そのため、先に示した例文のように、neitherの直前部分は肯定文にするのが正解です。意識しないと、使い分けが難しいので、何度も会話の中で練習を重ねていきましょう。

以上のように、日本語に訳すと意味が似ているもの、通常の否定文の作り方とは異なる視点が必要なものは、文章を作る際にも特に注意が必要です。

最終的には、意識せずに正しい英文が自分の中から出てくるのを目指し、地道に練習を進めていきましょう。

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eitherの語源

新たに学ぶ英単語も、その語源を知ることで、意味や使い方の理解を更に深めることができます。それでは早速、以下よりeitherの興味深い語源について解説していきます。

eitherの語源は古英語の「ægðer

eitherの語源は、古英語の「ægðer」からきています。この「ægðer」は、「2つのうちの各々、両方」の意味を表す「æghwæðer」の短縮形の形と、「2つのうちのどちらか」の意味を表す「hwæðer」が合わさってできたとされています。

現代用いられているeitherの意味である「2つのうちのどちらか」という意味は、13世紀後期から使用が認められていました。

eitherと意味が似ている単語

ここまで、eitherの意味や使い方、使用の際の注意点について解説してきました。最後に、eitherと意味が似ている単語についてご紹介します。

新たな単語と合わせて、その類語も覚えることは、語彙力UPにも貢献します。表現力豊かなコミュニケーションを楽しむためにも、ぜひ類語も学んで活用してみてください。

likewise

最初にご紹介するのは、「likewise」です。この類語は副詞で「同様に、同じように」という意味を表します。eitherを否定文で使用した際の「どちらも~ない」と同じ意味で使用します。

likewiseを使った文例

 She didn’t go to the place likewise he didn’t.
 (彼女は彼と同様に、そこに行かなかった。)

also

「also」も、eitherの類語として使用できます。副詞として「~もまた」という意味を表し、例えばlikewiseと同じく、eitherを否定文で用いた際の強意表現と同じ意味で使用できます。

alsoを使った文例

 He’s not stupid, but he’s not a super smart person also.
 (彼はバカではないが、とても頭が良いというわけでもない。)

まとめ

今回の記事では、eitherの意味や使い方について解説してきました。いかがでしたか?

eitherは、bothやneitherとの意味の識別や、使い分けには注意が必要ですが、日常会話でもよく使用される単語だと言えます。

今回の記事内容をきっかけに、ぜひあなたもeitherの意味や使い方をマスターしてみてください。

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リー 木嶋 実有紀

「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。

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