onlyは日常会話でも非常に頻繁に使用される単語です。皆さんもネイティブとの会話の中で何度も耳にしたことがあることでしょう。
今回は、そんなonlyの意味や使い方について徹底解説していきます。発音のポイントや使用の際の注意点、語源や類語まで網羅した内容です。
この記事を読めば、意外と混乱しやすいonlyの意味や使い方がよりクリアになり、自信を持って使用することができるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
onlyの意味
onlyには、実は3つの異なる品詞が存在します。全ての品詞の中に複数の意味が存在するため、それぞれの意味はその文脈の中で随時どの意味を採用したら良いか判断する必要があります。
今回は、onlyの形容詞、副詞、接続詞の3つの品詞の中にある11全ての意味をご紹介します。特に、副詞は6つと他の品詞より意味が多いので、それぞれの意味の違いにより一層の注意を払って内容を読み進めてみてください。
唯一の、ただ~だけの
最初にご紹介するのは、onlyの形容詞としての意味、「唯一の、ただ~だけの」です。onlyの意味は?と聞かれた際に、真っ先にこの意味が頭に浮かぶという方も多いでしょう。
例えば、「彼女は私のただ一人の娘です。」という例文内、「ただ一人の」の部分がonlyにあたります。
無比の、最適の
onlyには形容詞として「無比の、最適の」という意味もあります。例えば、「彼女はその仕事にうってつけの人です」内、「うってつけの」の部分にonlyを活用します。
たった一人の
onlyの形容詞の意味として最後にご紹介するのは、「たった一人の」です。この意味を表す場合、「an only~」という形を取ることがほとんどです。
例えば、「彼は一人っ子です」内、「一人っ子」の部分にonlyを使用します。日本語にすると、最初にご紹介すると「唯一の、ただ~だけの」と意味が混同しやすい点には注意しましょう。
つい、たった~
onlyは、副詞として「つい、たった~」という意味も表せます。この場合、時を表す副詞節・句を修飾する意味で用いられることがほとんどです。
例えば、「彼は日本につい一ヶ月前にやって来ました」という表現内、「つい一ヶ月前に」の部分onlyを使用してみてください。
わずか、ほんの~だけ
副詞として、onlyには「わずか、ほんの~だけ」という意味もあります。この意味で使用する場合、onlyは数量を修飾する役目を果たします。
例えば、「私にはわずかのお金しかありません」内、「わずかの」の部分をonlyが担います。
ただ単に、ただ~だけ、ほんの~だけ
onlyには「ただ単に、ただ~だけ、ほんの~だけ」という副詞の意味も存在します。
例えば、「ただ彼女だけがその問題を解決することができるのです」という文章内、「ただ彼女だけが」の部分がこの意味にあたります。
ただ(かえって)~するばかりで
副詞として熟語動詞を修飾する場合、onlyは「ただ(かえって)~するばかりで」という意味を表します。
例えば、「その少女はただ泣くばかりでした」内、「ただ泣くばかり」の部分にonlyを活用しましょう。
~するために
目的を表す副詞として、onlyは不定詞を修飾して「~するために」という意味も表せます。
例えば、「彼らはただ英語を学ぶためだけにアメリカに行ったのです」という表現内、「ただ英語を学ぶためだけに」の部分がこの意味にあたります。
結局~するだけのことで、~するようなもので
onlyは同じく不定詞を修飾し、結果を表す副詞として「結局~するだけで、~するようなもので」という意味も持ちます。
例えば、「私は車でそのお店に行ったのに、結局探していた商品はありませんでした」という例文内、「お店に行ったのに、結局探していた商品はありませんでした」の部分でonlyを活用できます。
ただし、だがしかし
onlyは接続詞として「ただし、だがしかし」という意味を表します。
例えば、「これは簡単なゲームです、ただしもう一方のものよりも複雑ですね」という表現内、「ただし」の部分にこの接続詞の意味のonlyを置きます。
もし~でさえなければ
最後にご紹介するのは、onlyの接続詞の意味「もし~でさえなければ」です。
例えば「もし時間がもっとあったなら、喜んでお助けするのですが」内、「もし時間がもっとあったなら」の部分にonlyを活用します。
onlyの発音・読み方
それでは以下から、onlyの発音と読み方を確認していきましょう。
onlyの発音記号
発音記号にすると、onlyは「óunli」と表記されます。
mightの発音・読み方
onlyの発音・読み方は、日本語で「オゥンリィ」となります。
まず二重母音である「óu」の部分は、「u」の部分を唇を丸く、前に突き出す形になるよう気を付けながら日本語の「オゥ」という音になるよう意識しながら発音します。
次に、「n」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めて鼻から抜けるような音を意識して「ン」とします。
最後に、「li」の部分はまず「l」を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、そのままの状態で舌の両側を使って「ウ」と「ル」の音を同時に発音するようにして出します。
次に「i」は日本語の「エ」と「イ」の中間の音を意識しながら「イ」と発音し、これら2つの音を繋げて「リィ」と発音してください。
今回のonlyの発音を構成しているそれぞれの音は、厳密に言うと日本語にはない音ばかりです。ぜひ日本語の中に近い音があるものから練習して、徐々に正しい音になるよう努力していきましょう。
onlyの使い方と例文
ここまで、onlyの形容詞、副詞、接続詞としてのそれぞれの意味、発音のポイントについてまとめてきました。
以下からは、まずはonlyの使い方を学ぶ際のポイントと、具体的な例文のご紹介をしていきます。より精度高くonlyを会話に活かしいきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
onlyの使い方
onlyは、まずは品詞ごとに整理した後、その中でも汎用性の高い意味を使用したものから使い方を整理していくのがおすすめです。
今回は、形容詞、副詞、接続詞の順でそれぞれの意味の中でより汎用性の高い意味を使用した例文をご紹介していきます。
onlyの例文
新たな英単語は、その形や意味を単独で覚えるのではなく、例文の形で覚えるのがより効率的です。こうすることで、そのままの形、あるいは少しアレンジを加えた形で実際の会話に活用できるチャンスが高まります。
自分なら、どんな場面や状況でこの例文を使用するだろう?というより具体的な視点を持って以下の内容を読み進めてみましょう。
onlyを使った例文①
最初にご紹介するのは、onlyの形容詞の意味、「唯一の、ただ~だけの」の意味を活用した例文です。意味は、「彼女は私のただ一人の娘です。」となります。
会話文例
(他にお子さんがいらっしゃるんですか?)
(いいえ、彼女は私のただ一人の娘です。)
onlyを使った例文②
onlyの副詞の意味、「つい、たった~」の意味を活用したこの例文は、「彼は日本につい一ヶ月前にやって来ました」という意味を表します。
例文の通り、onlyはa month agoという時を表す副詞句を修飾する役割を果たしています。ただ単に「一ヶ月前に」ではなく、その期間の短さを強調したい意味を込めてonlyを活用してみましょう。
会話文例
(彼は日本につい一ヶ月前にやって来たんだ。)
(まさか!彼の日本語はすでにとっても上手だよね!)
onlyを使った例文③
次にご紹介するのは、onlyの副詞の意味「ただ単に、ただ~だけ、~にすぎない」の意味を含む例文です。意味は、「彼女だけがその問題を解決することができるのです」となります。
onlyが、副詞としてsheの部分を修飾しています。
会話文例
(君がそれを処理すれば良いんじゃないの?)
(彼女だけがその問題を解決することができるんだよ。)
onlyを使った例文④
onlyの副詞の意味、「ただ~するために」の意味を活用した例文です。意味は、「彼らは英語を学ぶためだけにアメリカに行きました」となります。
only toの部分が不定詞になっていて、限定された目的を表しています。
会話文例
(彼らが行った旅行の目的は何だったの?)
(彼らは英語を学ぶためだけにアメリカに行ったんだ。)
onlyを使った例文⑤
最後にご紹介するのは、onlyの接続詞の意味「ただし、だがしかし」の意味を活用したものです。意味は、「これは簡単なゲームです、ただしもう一方のものよりも複雑ですね」となります。
会話文例
(これはどんなゲームか説明して頂けますか?)
(もちろんです。これは簡単なゲームのようなものです、ただしもう一方のものよりも複雑ですね。)
onlyを使う際の注意点
onlyを副詞の意味で使用する場合、その位置に注意する必要があります。どこにonlyを置くかで意味が変わってきます。
下記から、詳しく解説していきましょう。
onlyを副詞で使用する場合の位置に注意
onlyを副詞の意味で異なる場所に置いた場合のそれぞれの意味の違いを、具体的な例文を示しながら解説していきます。
「Only I made a mistake. 」と「I only made a mistake.」という異なる文が例に挙げます。副詞であるonlyは、その直後の単語を修飾します。
従って、1つ目の例文は「失敗をしたのは私だけでした」、2つ目の例文は「私は失敗をしただけです」という意味になります。
このように、使っている単語も数もそれぞれ同じですが、意味は全く異なります。副詞でonlyを使用する際は特に、自分がどの部分をonlyを使って強調したいのかをしっかり認識して使用するようにしましょう。
onlyの語源
新たな単語の語源を学ぶことは、その単語に対するより深い理解に繋がります。ここからは、onlyの語源の歴史について見ていきましょう。
onlyの語源は古英語「ænlic」または「anlic」
onlyの語源は、古英語の「ænlic」または「anlic」とされています。
副詞・接続詞としての意味は中世英語の時代に発達し、形容詞の意味を含む「only child」などの形での使用は、1700年頃から認められています。
語源の形は今現代のonlyの形とは全く違い、品詞によってその使用の発達時期に違いがある点は興味深いと言えるでしょう。
onlyと意味が似ている単語
以上まで、onlyの意味や使い方、発音・使用の際の注意点について分かりやすくまとめてきました。最後に、この単語と意味が似ている単語、類語をいくつかご紹介します。
表現力の幅を拡げるのに、類語をその例文も含めて暗記しておくことは非常に役立ちます。特に自分のボキャブラリーにマンネリを感じている方にぜひ読んで頂きたい内容です。
ぜひ下記にご紹介する類語の活かし、表現力豊かな会話を楽しんでみてください。
just
最初にご紹介する類語は、副詞で「ただ、ほんの」という意味を表せるjustです。onlyが副詞として持つ「わずか、ほんの~だけ」の意味の類語として活用できます。
onlyと同じく、数量を修飾する役割を果たします。
justを使った会話文例
(ほんの少しだけコーヒーが残っているよ。)
(十分すぎるほどです。ありがとうございます!)
alone
aloneは、形容詞で「ただ~だけ、~のみ」という意味を表し、onlyの類語として使用可能です。名詞・代名詞の直後でその対象を修飾します。
この意味や働きを副詞とする見方もありますが、この場合は品詞の種類にはあまり拘りすぎず、あくまでも意味と使い方を覚えて活用してみましょう。
aloneを使った文例
(彼女だけがその問題を解くことができたんだ。)
(へえ、それは素晴らしいね。)
solely
最後のご紹介するのは、副詞で「たった一人で、単独で」の意味を表し、onlyの類語として使用できます。
solelyを使った会話文例
(彼一人に責任があるんだよ。)
(そうですね。他の誰も責任を負うべきではありません。)
まとめ
onlyには形容詞、副詞、接続詞という3つの異なる品詞が存在します。それぞれの品詞で複数の意味も表せるため、混乱しやすい単語とも言えます。
まずは品詞ごとに整理し、具体的な例文を通してそれぞれの意味を汎用性の高いものから覚えていきましょう。
ぜひ当記事内容をを参考にし、日々の英会話にもonlyを活かしてみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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