lotという単語は、特に口語で「a lot of」などの形でよく使用されます。海外ドラマ、映画のシーンで耳にしたことがある方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなlotの意味や使い方、使用の際の注意点について徹底解説していきます。記事後半では、この単語の語源や類語も学ぶことが可能です。
会話の中でよく耳にする単語だけど、未だにコアな意味や具体的な使い方が分からない!という方に特におすすめの内容となっています。ぜひチェックしてみてください。
lotの意味
今回ご紹介するlotには、名詞、動詞の2つの品詞が存在し、それぞれの品詞の中で複数の意味が存在します。
特に、名詞としての意味は、厳密に分けると約10個ほどにもなります。したがって、ここでは日常会話でも特によく使うものの意味だけをご紹介します。
早速以下から、意味を確認していきましょう。
名詞:たくさん
lotの意味の中で一番よく使われるのが、「たくさん」という意味です。「沢山の」という意味で使用する際に、「a lot of」、もしくは「lots of」で使用されることも多々あります。
例えば、「ミシガンには素敵な州立公園が沢山あります」という文章内の、「沢山」の部分にlotを含む、「a lot of 」を使用します。
名詞:くじ、抽選
lotを名詞として使用する際、「くじ、抽選」という意味を表すこともできます。例えば、「くじを引く」、「抽選で決める」などの文章内、「くじ」、「くじで」の部分がlotにあたります。
名詞:(主に米国で) 土地の1区画、地区、敷地
主に米国では、lotは名詞で「土地の1区画、地区、敷地」という意味を表します。「ここが彼の土地の区画のうちの1つです」という文章内、「土地の区画」がlotです。
動詞:(土地などを) 区分する、(~の) 品分けをする
実は、lotには動詞としての意味もあります。しかし、「区分する、品分けする」などの動詞の意味としての使用頻度は、名詞のそれに比べると、それほど高くありません。
例えば、「それらの商品は、大きさごとに品分けされる」という文章内、「品分けされる」の部分に動詞のlotが使われます。
lotの発音・読み方
それでは以下から、lotの発音と読み方を確認していきましょう。
lotの発音記号
lotは、発音記号で「lɑ’t」と表記されます。
lotの発音・読み方
日本語にすると、lotの発音は「ラァト(ゥ)」となります。
まず、最初の「l」は、舌の先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、その状態で「ウ」と「ル」の中間の音を出すようにして発音します。
「ɑ」は口を若干横に引く意識をしながら、短く「ア」と発音します。この2つの音を合わせると、「ラァ」となります。
「t」は、舌の先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、口を若干前にすぼめた状態で一瞬息を止め、勢いよく息を破裂させるようにして、「トゥ」と出します。
l、ɑ、tの音は、どれも日本語の音にはないものです。特にlとtは発音しにくい音ですが、ぜひ何度も練習して自然な発音を目指してみてください。
lotの使い方と例文
ここまで、lotの名詞としての主な意味と、動詞としての意味、発音のポイントについてご紹介してきました。
以下からは、まずlotの使い方を学ぶ際のポイントと、具体的な例文について解説していきます。より実践的にこの言葉を使いこなしていきたい方は、ぜひチェックしてみましょう。
lotの使い方
lotは、まず汎用性の高い名詞としての使い方を会話でもよく使われる形でそのまま覚え、動詞としての使い方は、余裕があれば補足的に覚えておくのがおすすめです。
使用頻度が高い名詞での意味から、効率的に学んでいきましょう。
lotの例文
それでは以下から、品詞と意味ごとに分けながら、lotの具体的な例文をご紹介していきます。新たな単語は単独の形ではなく、具体的な例文の形で覚える方が、実際の会話で活用しやすくなります。
ネイティブとの会話で、自分ならどんな場面にこの言葉を活用するだろう?という視点を持って、読み進めてみてください。
lotを使った例文①
lotの「たくさん」という名詞の意味を使った例としてご紹介するこの例文は、「ミシガンには素敵な州立公園が沢山ある」という意味です。
「a lot of」の部分は、「lots of」と言い換えることも可能です。後者の方が、よりカジュアルな響きがあります。例文のように、特定の場所や人、物などの特徴について説明する際にも活用してみましょう。
会話文例
(ミシガンでは何が楽しめると思いますか?)
(ミシガンには素敵な州立公園が沢山あります、なのでお好みならハイキングができます。)
lotを使った例文②
lotの名詞での意味、「くじ」の意味を使ったこの例文は、「誰が一番最初にやるかくじで決めよう」という意味を表します。
アメリカの口語では、「lots」の部分を「tickets」とする方がより一般的です。友達同士で、ゲームなどの順番決めをする際に活用してみてください。
会話文例
(じゃあ、誰が一番最初にやる?)
(誰が一番最初にやるかはくじで決めよう。)
lotを使った例文③
最後にご紹介するのは、lotの動詞の意味を用いた例文です。意味は、「これらの商品はサイズごとに品分けされます」となります。
先に挙げた名詞での活用に比べると、当例文のような動詞としての活用例は少ないですが、余裕があれば動詞としての使い方も覚えておきましょう。
文例
(これらの商品はサイズごとに品分けされます。)
lotを使う際の注意点
lotを使う際に注意したいのは副詞的な意味での使用です。実は「a lot」の形で名詞として「たくさん」と表せる他に、「大変、とても」と副詞的な意味を表すことも可能です。
しかし、両者は形が同じで日本語にすると微妙な意味の違いしかないので、区別が難しい表現だと言えます。
以下から、a lotのそれぞれの意味と使い方、注意点について解説していきます。
a lotの複数の意味と使い方
まず、名詞的な意味を表すa lotの形と意味、使い方を例文で確認してみます。
(彼はその食べ物についてたくさん知っている。)
(彼女は音楽についてたくさん勉強した。)
上記2つの例文の中で、a lotはどちらも名詞として「たくさんのことを」という意味を表します。言い換えると、knows、studiedの動詞の目的語として機能しています。
次に、副詞的な意味を表すa lotの形と意味、使い方を例文で確認してみましょう。「大変、とても」という意味を表すa lotは、以下のような例文で活用できます。
(彼女はずいぶん変わりました。)
(私はそのドレスを大変気に入っています。)
以上のように、a lotは名詞・目的語としてではなく、動詞を修飾する働きをしています。
これらのことから分かる通り、形はa lotと同じでも、文章の中で果たす役割と意味がそれぞれ異なります。a lotの位置や文脈から、適切な意味を捉えられるよう、注意してください。
lotの語源
新たな単語の語源まで辿って学ぶことは、その言葉への更なる理解に繋がります。以下から、興味深いlotの語源について確認していきましょう。
lotの語源はゲルマン祖語「hluta」
lotの語源は、ゲルマン祖語の「hluta」とされています。この語源は、名詞で「くじ引き、くじで分けた分け前、運命」という意味があります。
この語源から派生し、変化しながら現代のlotの形と意味になりました。この語源から派生した言葉に、「分配する」という意味を持つ「allot」も挙げられます。
語源のhlutaの形はlotにあまり似ていませんが、意味は現代のものとほぼ同じです。語源から、その意味があまり変化していないという点が非常に興味深いですね。
lotと意味が似ている単語
ここまで、lotの意味や使い方、使用の際の注意点について解説してきました。最後に、lotと意味が似ている言葉、いわゆる類語についてまとめていきます。
言葉のバリエーションを増やし、表現の幅を広げることは、英語での会話の場面でも重要です。あなたもぜひ、類語を学んで表現力豊かな会話を目指してみましょう。
pile
最初にご紹介するのは、「pile」です。単独では「積み重ね、山」などの意味を表すこの単語は、「a pile of」の形にすると、「多数の、大量の」という意味を表します。
特に口語で好まれる表現として知られ、a lot of、lots ofの類語表現として使用できます。
a pile ofを使った会話文例
(その話では次に何が起こったの?)
(彼は大量のお金を得たのさ!)
draw
次にご紹介するのは、「くじ、抽選」という名詞の意味を表す「draw」です。lotの持つ、「くじ、抽選」と同じ意味を表す言葉として使用できます。
drawを使った会話文例
(タケシ、君からいけよ。)
(どうかなぁ、俺、くじ運ないと思うんだよなぁ。)
land
最後にご紹介するのは、「土地」を意味する「land」です。名詞として、lotの持つ「地区、敷地」の類語として使用することができます。
landを使った会話文例
(自分のビジネスで得た沢山のお金で彼女は何をしたの?)
(彼女はフロリダのある土地を買ったんだよ。)
まとめ
当記事では、lotの意味や使い方について解説してきましたが、いかがでしたか?lotは、a lot ofなどの形で、日常会話でもよく使用される単語として知られています。
類語まで含めて覚えれば、会話のバリエーションを広げることも可能です。あなたも、当記事内容を参考に、ぜひlotを英語の会話の中で積極的に活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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