remindは、動詞として複数の意味を持つ単語です。日常生活レベルの会話でも使われることが多いため、耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなremindの意味や使い方について解説していきます。これに加えて、記事後半では使用の際のポイントや語源、類語についても学べる内容となっています。
ぜひチェックしてみてください。
remindの意味
remindには、品詞が動詞の1つしかありません。しかし、この1つの品詞の中に7個の異なる意味があり、使用の際の文の形に合わせて意味が微妙に変化するのが特徴です。
以下から、それぞれの意味と文の形について詳しく解説していきます。
人・ものが人に思い出させる
最初にご紹介するのは、remindの「人・ものが人に思い出させる」という意味です。例えば、「それで思い出しました」という例文内、「思い出しました」の部分にこのremindを活用します。
人・ものが人に思い起させる、気づかせる
remindを「remind+目的語+前置詞+(代) 名詞」の形で使用すると、「人・ものが人に思い起させる、気づかせる」という意味になります。
例えば、「彼女を見ていると彼女のお母さんのことを思い出します」という例文の中でこの文の形、意味を活用することができます。
人に~することを思い出させる、注意する
次にご紹介するのは、remindを「remind+目的語+to do」の形で使用した際の「人に~することを思い出させる、注意する」の意味です。
例えば、「お弁当箱を持っていくように私に言ってください」などの文中でこの文の形と意味を活用できます。
~することを思い出す
remindを「remind+目的語+to do」の形で使用すると、「~することを思い出す」という意味になります。特に、remindの後の目的語にoneselfを配置してこの意味で使用するのが一般的です。
例えば、「私は自分の子供にその件について話すことを思い出しました」という例文にこの文の形と意味を活用できます。
人に~ということを思い出させる、注意する
次にご紹介するのは、remindの「人に~ということを思い出させる、注意する」という意味です。この意味で使用する場合、形は「remind+目的語+that」になるのが基本です。
例えば、「彼に明日が締め切り日だということを忘れずに思い出させてくださいね」内、「彼に明日が締め切り日だということを思い出させてください」の部分にこのremindの意味と文の形を活用できます。
人に~かとを思い出させる、注意する
「remind+目的語+wh節」の形で使用すると、remindは「人に~かと思い出させる、注意する」という意味を表します。
例えば、「彼は彼女になぜそれを言ったのかを思い出して欲しいと思っていました」内、「彼女になぜそれを言ったのかを思い出して欲しいと思っていました」の部分にこのremindの意味と文の形を活用しましょう。
~に~であると思い出させるために言う、注意する
最後にご紹介するのは、remindを「remind+目的語+引用」の形で使用する際の意味、「~に~であると思い出させるために言う、注意する」の意味です。
例えば、「そのキャビンアテンダントは、間もなく離陸しますと私に注意しました」内、「間もなく離陸しますと私に注意しました」内でこの意味と形を使えます。
remindの発音・読み方
それではここから、remindの発音と読み方を確認していきましょう。
remindの発音記号
発音記号にすると、は「rimáind」と表記されます。
remindの発音・読み方
remindは、日本語で発音を表記すると「リィマァィンドゥ」となります。
まず「ri」は「r」を舌先を内側に巻き、口のどこにも触れることなく「ル」に似た音を出した後にすぐ後ろの母音に移動します。「i」は日本語のイとエの中間の音を意識してこれらを同時に言うように「イ」と発音します。2つの音を組み合わせると、「リィ」となります。
次に、「mái」の部分は唇を閉じて息を一瞬止め、鼻から出すような意識で「ム」と出してこれを「m」の音とします。「ai」は二重母音なので、ほぼ一つの音かのように滑らかに後者の音に移動し、「アィ」と出します。これらを組み合わせると、「マァイ」となります。
「n」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めて鼻から出すような意識で「ン」とします。
最後に、「d」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めた状態から勢い良く「ドゥ」と出します。
特に「r」や「n」の音は日本人にとっては馴染みのない音だと思いますので、ぜひ何度も繰り返し練習してみてください。
remindの使い方と例文
ここまで、remindの動詞としての複数の意味と発音のポイントについて解説してきました。
以下から、まずはremindの使い方を学ぶ際のポイントと、実際の例文をご紹介していきます。より実践的にremindを使っていきたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
remindの使い方
remindは品詞が動詞の1つしかありませんが、意味は複数存在します。意味も日本語にすると類似しており、混同しやすいので意味に加えて文の形にも着目して使い方を整理できると、理解しやすいでしょう。
remindの例文
早速以下から、意味と文の形ごとにremindの例文をご紹介していきます。ここでは、7個ある意味の中から、特に覚えておきたい5個の意味を使った例文をピックアップしました。
新たに学んだ単語は、しっかり例文の形に落とし込んで覚えておくと実際の会話で使えるチャンスも拡がります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
remindを使った例文①
最初にご紹介するのは、remindが持つ「人・ものが人に思い出させる」の意味を活用した例文です。例文の意味は、「それで思い出しました」となりました。
直訳すると、「それが私に思い出させました」となります。この言い回しは、日常生活レベルの会話でも良く耳にします。誰かと話していて、何か思い出した際に活用してみましょう。
会話文例
(それで思い出したわ。彼は確かに先週パーティーに来たわよね。)
(そうでしょう?)
remindを使った例文②
remindを「remind+目的語+前置詞+(代) 名詞」の形で使用すると、「人・ものが人に思い起させる、気づかせる」という意味を表せます。
この例文の意味は、「彼女を見ていると彼女のお母さんのことを思い出します」です。人や自分自身が思い出したことについてより具体的に表現したい際に使ってみてください。
会話文例
(彼女を見ていると彼女のお母さんのことを思い出します。)
(私もそう思っていたところでした。)
remindを使った例文③
次にご紹介するのは、remindを「remind+目的語+to do」の形で使用した際の「人に~することを思い出させる、注意する」の意味を活用した例文です。
意味は「お弁当箱を持っていくように私に言ってください」となります。
会話文例
(お弁当を持っていくように私に言ってください。)
(分かりました、そうします。)
remindを使った例文④
remindを「人に~ということを思い出させる、注意する」という意味で使用する場合、形は「remind+目的語+that」の形を取ります。
例文の意味は、「彼に明日が締め切り日だということを忘れずに思い出させてくださいね」という意味になります。
会話文例
(彼に私から伝えて欲しいことが何かありますか?)
(彼に明日が締め切り日だということを忘れずに思い出させてください。)
remindを使った例文⑤
最後にご紹介するのは、「remind+目的語+wh節」の形を取って「人に~かと思い出させる、注意する」という意味を表すremindの例文です。
意味は「彼女になぜそれを言ったのかを思い出して欲しいと思っていました」となります。例文のように、why, whatなどのwh節を使って表現します。
会話文例
(彼女になぜそれを言ったのかを思い出して欲しいと思っていました。)
(納得です。)
remindを使う際の注意点
remindと意味が似ていて混同しやすい単語に、rememberがあります。日本語にすると違いが分かりにくくなるため、注意が必要です。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
remindは「思い出させる」、rememberは「思い出す」
remindとrememberの大きな違いは、その記憶が立ち上がる際の起点です。remindは、「何かが誰かに何かを思い出させる」という意味で常に思い出す本人以外の何かが起点になって記憶が立ち上がります。
これに対してrememberはこの単語単独では「何がその記憶を思い出させるのか」という記憶の起源がはっきりしません。ただ単に、「誰かが何かを思い出す」とだけ表現できます。
このように、日本語にすると意味は似ていますが、厳密に言うとどんな風にそれを思い出すのかについての表現の方法が異なります。
余裕のある方は、ぜひこの視点も念頭に入れておきましょう。
remindの語源
英単語の語源を知ることは、その単語への更なる理解を深めます。以下から、remindの語源について詳しく見ていきましょう。
remindの語源は「re+mind」
remindの語源は、「再び」という意味を表す「re」と「mind」の2つだとされています。
現代のremindの意味とも重なる「誰かを何かについて思い出した状態にする」という意味での最初の使用は、1650年頃ということです。
reはreplayやrepeatなど他の多くの単語でも使用されているので、分かりやすいですよね。
remindと意味が似ている単語
ここまで、remindの意味や使い方、発音・使用の際の注意点などについて解説してきました。最後に、remindと意味が似ている単語をいくつかご紹介します。
会話にバリエーションを持たせるという意味でも、類語も暗記して積極的に活用していくことは大変有効です。
ぜひ参考にしてみてください。
note
最初に類語としてご紹介するのは、「note」です。動詞の「~ということに注意する、特に言及する、特筆する」という意味でremindの類語として活用できます。
noteを使った会話文例
(レポートを今月末までに提出することを忘れないように。)
(今月末までに?それはちょっと急すぎる気がしますね!)
mention
次にご紹介するのは、動詞で「ちょっと言う、触れておく」の意味を持つ「mention」です。何かに軽く触れて、周囲にそのことを思い出させるという意味で類語として活用できます。
mentionを使った会話文例
(ボスは会議で今年のボーナスについて何か言ってた?)
(いや、言ってなかったよ。)
point out
「point out」という表現も、remindの類語として活用できます。思い出させるというより、何かを指摘するという意味が強いため、使用する際の状況や相手との関係に注意しましょう。
point out を使った会話文例
(基本的に彼女は君に何て言ったの?)
(彼女は家を整理整頓しておくことが重要だと指摘したんだ。)
まとめ
いかがでしたか?remindは日常生活レベルの会話でも良く使用される、大変便利な単語です。意味と文の形を押さえられれば、覚えやすくなります。
あなたもぜひ当記事内容を参考に、この単語を実際の会話に活用してみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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